バス釣り|5~6月のオカッパリ、タックルボックスの中身は…?&持ち込むタックル構成

バス釣りにおいて、5~6月はややナイーブな季節といえます。

バスの行動は産卵後から回復、水温がグングン上昇、そして梅雨入り…という忙しないシーズン。

そのため、どんな釣りをすればいいのか迷ってしまいがち。

そこで当記事では、5~6月のオカッパリで持ち込むルアーや、タックル構成を紹介します。

バス釣り|5~6月のオカッパリ、タックルボックスの中身

ハードルアー

5~6月、ハードルアーボックスの中身は以下のようなものがメイン。

5~6月:ハードルアー

●ビッグベイト
●羽根モノ、トップウォーター
●ジャークベイト
●バズベイト
●巻物全般

ビッグベイト、羽根モノ、トップ、ジャークベイトなどは、スローなアプローチができるため5~6月によく使います。

そのほか、スピナーベイトやバズ、クランク、チャターベイトなどの巻物全般系も一応入れておく。
6月以降、水温が20℃を超えて、なおかつ水質がマッディになったときはガンガン巻いていく。

●ビッグベイト

5月、食気のあるアフターのデカバスを狙うなら、ビッグベイトは有効です。

アフター、半プリの魚は「デカくて遅い」というアピールにしか興味を示さないこともあり、そんなときは、ビッグベイトの出番ですね。

6月、水温が暖かくなったころ(UVパーカーの出番になってきたころ)、ビッグベイトが効くときがあります。

5~6月のギルネストパターンにも◎

暖かくなるとブルーギルも産卵行動に入り、ギルのネスト(産卵床)が出来上がる。
ギルネストのまわりにはデカバスがうろつくので、そういう個体をビッグベイトやギル系ルアーで狙う。

●筆者おすすめのビッグベイト

●ノリーズ「ヒラクランクギル 140F」

ややニッチなビッグベイト。デジ巻きでトゥイッチさせる。ギルがネストを作り出すころ(5~6月)に有効。

ノリーズ「ヒラクランクギル Sビル 140F 」
created by Rinker

●イッセイ「ハスフラット180F」

巻いてくるとウネウネと動く。ただ巻きだけで十分釣れる。濁ったときに。

イッセイ「ハスフラット180F」
created by Rinker

●羽根モノ、トップウォーター

5月以降、半プリ、アフターの個体を狙うときは、羽根モノ・トップウォーター系ルアーも有効です。

とくに、6月に入ると多くのバスが表層に浮きはじめるため、トップ系ルアーはぜひボックスに入れておきたい。

6月以降、朝・夕マズメのチャンスタイムにはトップゲームがいいですね。

羽根モノ、ペンシルベイト、ポッパー、クローラーベイト、フロッグなどで楽しめる時期です。

●筆者おすすめの羽根モノ、トップ系ルアー

●ヘドン「クレイジークローラー」

ややコンパクトな元祖・羽根モノルアー。野池からメジャーフィールドまで使いやすい。立ち上がりに難ありなので、着水したあとに軽くトゥイッチさせたい。

●レーベル「マグナム ポップR」

名作「ポップR」のサイズアップ版。やや強めのポップサウンドが魅力。スナップを使えば首振りもできる。

●メガバス「ジャイアント ドッグX」

ベイトタックルでカッ飛ぶスタンダードなペンシルベイト。とにかく動かしやすいのでビギナーでも安心。ラインはフロロではなくナイロンかPEで。

●ジャークベイト

スポーニング前・後のサカナはなにかと浮きやすい。表層〜中層にサスペンドしていることが多いです。
そのようなとき、僕はジャークベイトを使ってアプローチすることが多いです。

ただ、ジャークベイトは水を押す力がそれほど強くないため、水質がクリアなときだけ使います。
ジャークベイトはアクションはど派手ではあるものの、水を押しにくいルアー。
そのため、水質がクリアなときが使用条件になる…というのが個人的な考えです。

水がステイン〜マッディのときは、前述した「ビッグベイト」を使うといいカンジ。

そもそも、水が濁ったらバスは沖ではなくバンク(岸)に着きやすくなるので、そういうときはジャークベイトではなくラバージグなどで撃ちます。

梅雨どきは、ジャークベイトの浮上アクションが有効になることもあります。

ブルーギルが表層でピチャピチャしていたら、ジャークベイトのジャーク&ストップ→浮上アクションが良し。

●筆者おすすめのジャークベイト

●スミスウィック「ラトリンログ ARB1200」

世界中で愛される超名作ジャークベイト。ヌルっとロールするジャークアクションが良い。

●メガバス「X-80 トリックダーター」

キレッキレのジャークを見せる芸術作品。水押しはそれほど強くないので、クリア〜ステイン時に。

●ボーマー「ロングA 14A」

名作中の名作。やや派手なジャークをしながら、ほどよく水を押す。ヒロ内藤氏も愛用。

●バズベイト

梅雨に入ると、バズベイトを使うことがグンと増えます。

雨が降っているときのバズベイトパターンは鉄板中の鉄板。

とくに、シャロー野池では水質とわず強パターンになるので、6月以降、バズベイトはかならずボックスに入れておきたい。

バズベイトは水が濁ったときも出番。
水押しとアピール力が強いのがウリなので、シャローを狙うならバズも面白い。

ただし、バズベイトは一発で出ないことも多いので、ここぞというスポットには2~3投すべし。

●筆者おすすめのバズベイト

●ゲーリーヤマモト「ジャンボバズベイト」

王道中の王道、どスタンダードのバズベイト。まずはコレから。


 

●ノリーズ「ボルケーノ2」

ややフィネス寄りのローアピールなバズベイト。ハイプレッシャーにも有効。

※どちらにもトレーラーフック推奨

●巻物全般

5月中はそれほどでもないけれど、水温が20℃を超えはじめる6月以降は、スピナーベイトやクランクベイトなどをはじめとする「巻物系ルアー」も有効です。

6月以降、雨の影響で水質がマッディになれば、巻物ゲームもおもしろいですね。

雨の影響で水がマッディになったら、スピナベやクランクベイトを投入したい。

巻物は5月中はそれほど出番がありませんが、6月以降はよく使うルアーです。

補足:スプリットリング、スナップ、直結の使い分け

直結するとルアーの動きがワイドになり、スナップ・スプリットリングをつけるとルアーはマイルドに動く…という豆知識。

「クランクを使いたいけど、水質がクリア気味だから強すぎるかも…」と悩んだときは、スプリットリング+スナップという組み合わせをすることで、ルアーのアクションを抑え気味にすることも可能。

スプリットリング+スナップというセッティングは、田辺哲男氏もおこなうチューニング法である。

●筆者おすすめの巻物ルアー

●O.S.P「ハイピッチャー」

名作のジャパニーズ・スピナーベイト。トップトーナメントでも使われる。ぶっちゃけ、スピナベはこれだけで成立する。

●ラッキークラフト「L.C 1.5」

大森貴洋氏も愛用するクランクベイト。やや強いアピール力。マッディ水域で活躍。本場アメリカのムードを感じながら楽しみたい方に。

●ダイワ「ピーナッツ2」

食わせ系のジャパニーズ・クランク。「スレバスのために作りました」的なコンパクトサイズ。価格もアンダー¥1,000とリーズナブル。

ソフトルアー(ワーム)

5~6月:ソフトルアー(ワーム)

●ノーシンカー
●ジグヘッドリグ(ワッキーリグ)
●ダウンショットリグ
●スト系
●フリーリグ

ワームの釣り全般は5~6月にも有効です。

ストレートワームのネコリグ、ジグヘッドワッキー。
ダウンショットリグ、スト系など。

ホッグ・クローワームのフリーリグも持っていくと、アプローチの幅が増えます。

ホッグワームは6月以降のマッディ時に、カバー撃ち用として持っていくといいですね。

●筆者おすすめのソフトルアー

●ゲーリーヤマモト「カットテール」
ザ・ストレートワーム。もはや何も語るまい。定番すぎる。ノーシンカー、ネコ、ダウンショット、ジグヘッドワッキー…なんでも用。

●ゲーリーヤマモト「4インチヤマセンコー」

世界中で使われる高比重ストレートワーム。ノーシンカーリグで落とすだけの簡単なお仕事です。着底してもすぐに動かさないこと。しばらく放置してみて。

●ジャッカル「フリックシェイク 4.8」
さまざまなリグに対応するが、個人的にはジグヘッドワッキー専用。

●O.S.P「ドライブビーバー 3.5」
昨今の人気ホッグワーム。トーナメンターも密かに愛用する名作。エスケープツインでもいいけど、ドラビ3.5のほうがバイト数は多い。

【関連記事】

バス釣り|5~6月のオカッパリ、タックル構成

この項目では、「5~6月のオカッパリに持ち込むタックル構成」をピックアップ。

いくつかのパターンを紹介するので、釣行するときの参考としてお役立てください。

「ビッグベイト×ワーム」の場合

半プリ、アフターの魚を狙うなら、ルアーのボリューム感を大切にしたいところ。

さらに、デコ回避用・メンタル保養としてのスピニングタックル…という2本の構成は、アフターシーズンにピッタリなコーディネートといえます。

ビッグベイトとワームという両極端のセッティングを持ち込むなら、タックルセレクトは以下のような感じで。

●ビッグベイト用タックル(カバー撃ちもできる)
ロッド:H~XHパワー
リール:34~36mmスプール搭載のベイトリール
ライン:フロロ16~20ポンド、ナイロン20~25ポンド
●ワーム用タックル
ロッド:UL~Lパワー
リール:2000~2500番クラスのスピニングリール
ライン:フロロ4~5ポンド、ナイロン5~6ポンド、PE0.8号(リーダー:フロロ6~8ポンド)

「巻物・その他ハードルアー全般×ワーム」の場合

「巻いて・撃って、ワームもやって」というスタンダードな釣りをする場合、以下のような構成で。

●ベイトタックル
ロッド:Mパワー
リール:32~34mmスプールのベイトリール
ライン:フロロ14ポンド、ナイロン14~16ポンド
●ベイトタックル2
ロッド:MHパワー
リール:32~34mmスプールのベイトリール
ライン:フロロ15~16ポンド、ナイロン16~18ポンド
●ワーム用タックル
ロッド:UL~Lパワー
リール:2000~2500番クラスのスピニングリール
ライン:フロロ4~5ポンド、ナイロン5~6ポンド

「ビッグベイト×ハードルアー全般」の場合

「ワームはせいぜい撃ち物・底モノくらい。基本はハードルアー」というスタイルの場合、以下のようなセッティングで。

●ビッグベイト用タックル
ロッド:H~XHパワー
リール:34~36mmスプール搭載のベイトリール
ライン:フロロ16~20ポンド、ナイロン20~25ポンド
●ベイトタックル
ロッド:Mパワー
リール:32~34mmスプールのベイトリール
ライン:フロロ14ポンド、ナイロン14~16ポンド

上記2本を持ちこむ場合、僕ならMH(ミディアムヘビー)タックルは使いません。

Hパワータックルで1ozのハードルアーも使えますし、カバー撃ちからビッグベイトまで1タックルでこなせてしまうからです。

まとめ:バス釣り|5~6月のオカッパリ、タックルボックスの中身&タックル構成

5~6月以降のオカッパリでは、僕は上記ふたつのタックルボックスを持ち歩きます。

「アフターが苦手だ」という人や、「梅雨の釣り方がわからない」というアングラーは参考にしてみては…?

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