【スピニング編】バス釣りのバーサタイルタックルの組み方&超役立つ3つのアイテム

「バス釣りのオカッパリで、なんでも投げられる便利なスピニングタックルがほしい!」

バーサタイル性にすぐれたスピニングを追加で1セット組みたい」

以前、上記のことで悩んでいたのですが、いろいろと試した結果、めっちゃ便利なスピニングタックルの組み方がわかってきました。

今回は、「バス釣りでバーサタイル性(汎用性)が高いスピニングタックルの組みかた・選びかた」を紹介してみます。

もくじ

バーサタイルスピニングタックルの構成:3つの基本

「バーサタイル性の高いスピニングタックルの組みかた」について、僕の体験談をもとにしつつ書いていきます。

バス釣りにおける「バーサタイル」とは、『器用な、便利な、汎用的な』という意味合いで使われます。

「オカッパリバーサタイル」などというとなんだか難しい印象がありますが、そんなことはなく、とってもカンタンです。

オカッパリなどでどんなルアーでも使える「便利なタックル」を組むなら、まずは以下のアイテムを揃えるのがもっともスタンダードです。

【必須アイテム】

1:ロッド

6~6.5フィートL(ライト)パワーロッド
●エキストラファースト〜ファーストテーパー
●中・高弾性、そこそこの感度があればGOOD!

※難しくてわからない場合、メーカーの説明に「バーサタイル性が高い」とか「最初の1本におすすめ」などと記載されているロッドを選べばOKです。ただし、長さは6~6.5であることが最低条件※
 


2:リール

2500番のハイギアなスピニングリール
●できれば軽量なものが良し
  


3:ライン

●バス釣り初心者なら、ナイロン6ポンド
●経験者なら、ライトリグメインならフロロ4ポンド
シャッドなど小型ハードルアーも使う、または障害物がおおい釣り場なら5ポンドでOK。
●「PE0.8~1号+フロロ6ポンド前後」はバーサタイル性がある

ロッド、リール、ラインには様々なものがあって迷いがち。

しかし、上記の要素をしっかりチェックしておくことで大きな失敗は避けられます。

これだけです。バーサタイルなスピニングタックルを組むベーシックな方法は、これだけです。

…本当にこれだけなのですが、これだけで終わってしまうとあまりにも不親切なので、もう少し詳しく書いていきます。

とってもカンタンなことだけ書いてみますので、バーサタイルスピンタックルについてもっと詳しく知りたい人はお役立てください。


なお、補足として以下のようなアイテムがあると、よりバス釣りを楽しめると思います。

【あると便利なアイテム】

●ランディングネット(キャッチ率アップ!)
●メジャーシート
●自撮りグッズ

詳しくは後述にて!

バーサタイルスピニングタックルの組みかた:ロッド選び

バーサタイルなスピニングタックルを選ぶときには、「適切なロッド選び」がかかせません。

よりナイスなタックルを組むためには、より知識が必要になってきます。が、実はそんなにムズカしくもなかったりします。

汎用性にすぐれたスピニングロッドは、硬すぎても柔らかすぎてもよろしくないし、長すぎても短すぎてもよろしくない。

間違ったアイテムを選んでしまうと、「キャストが決まらない、アワセが決まらない、バラシてしまいやすい」などのトラブルも起きやすいので注意したいところです。

「とりあえずの1本」をお探しなら、以下の記事もお役立てください。

便利なスピニングロッドを選ぶなら「6.5フィート前後、Lパワー」

オカッパリなどで何でも投げられるスピニングタックルは、端的にいってしまうと、「6~6.5フィート、L(ライト)パワー」となります。

6.5フィート前後であれば、そこそこ遠投しやすく、そこそこ操作性にもすぐれています。

また、L(ライト)パワーなら、ライトリグから小型ハードルアーまで一通り扱えるので、汎用性においてもバッチリです。

オカッパリで何でも投げられるスピニングロッドを選ぶなら、「6~6.5フィート、Lパワー」というスペックを選ぶと大きな失敗は避けることができます。

ロッド選びに大事な3つの要素:「長さ・硬さ・テーパー」

もう少し詳しくスピニングロッドの選びかたについて書いていきます。

まずは、以下の3つの要素をしっかりとチェックします。

1:長さ
2:硬さ(パワー)
3:テーパー(調子)

さらに、以下の要素も考えるとより良いです。

●感度
●弾性、素材
●価格
●メーカー

長さ:「6~6.5フィート」はもっともマルチに使える!

オカッパリでなんでも扱える便利なスピニングロッドを選ぶなら、長さは6~6.5フィートがもっとも使い勝手がいいです。

バスロッドは長さによってメリット・デメリットがあります。

そのため、自分にあったロッドを見つけるには、ロッドの長短のちがいによるメリット・デメリットを知っておくことが大切です。

ロング・ショートロッドのメリットとデメリット

バス釣りにつかう長いロッド(ロングロッド)のメリットとデメリットは、以下のようなものです。

【ロングロッドのメリット】
●遠投性能がいい
●遠くで掛けた場合、フッキング(アワセ)が決まりやすい
●1回のストローク幅が長い
●ロングリーダーを使ったリグ(キャロライナリグなど)が快適に使える
●巻物ルアーを使ったとき、通すコースを選びやすい

【ロングロッドのデメリット】
●近距離のキャストが苦手(キャスト精度がおちる)
●フッキングが1テンポ遅れる
●細かいルアー操作が行いにくい

長いほど、遠投性能とフッキング性能にすぐれます。

しかし、キャスト精度は落ちるし、細かな操作もおこないにくい。

また、短いロッド(ショートロッド)のメリットとデメリットは、以下のようなものです。

【ショートロッドロッドのメリット】
●近距離のキャストがやりやすい(キャスト精度が高い)
●瞬間的なフッキングパワーが高い
●ロッド操作を快適に行える(細かなルアー操作が行いやすい)

【ショートロッドのデメリット】
●遠投性能が低い
●遠くで掛けた場合、フッキングパワーが伝わりにくい
●中・遠距離のキャストを刻むとき、疲労を感じやすい
●巻物ルアーを使ったとき、通すコースを選びにくい

短いロッドは、長いロッドのメリット・デメリットをそのまんま裏返したようなカンジですね。

短いほど、キャスト性とルアー操作性にすぐれます。

しかし、遠投性能は落ちるし、バスと釣り人との距離が遠い場合、フッキング性能も落ちやすい(フッキングストロークが短い)です。

「中途半端」は、言い換えると「万能」

6.5フィート前後のバスロッドは、短くも長くもない…という中途半端な長さ。

その”中途半端さ”が、バス釣りのオカッパリにおいて非常に役立ってくれるのです。

オカッパリなどでバーサタイルに使うスピニングロッドを選ぶなら、6~6.5フィートがめっちゃ便利!

6フィート以下だと遠投しにくいし、かといって6.5フィート以上だと、今度はライトリグの細かな操作を行いにくくなってしまうからです(体格、足場の高さにもよりますが)。

●さまざまなシチュエーションで使いやすいのは、6~6.5フィート

また、バス釣りのオカッパリでは、釣りをするシチュエーションも変わりやすいため、中途半端ともいえる6.5フィート前後のほうが便利に使いやすいです。

ボートの場合だと、釣り人の周囲になにもありません。

たいして、オカッパリの場合、左右が木々やアシなどに囲まれていたり、頭上に木があったりするようなシチュエーションで釣りをしなければなりません。

オカッパリで様々なシチュエーションに対応してくれるのが、6~6.5フィートという長さなのです。

さらに、スピニングタックルの場合、ライトリグ(ワーム)を使って細かい操作をしなければならないことも…。

そんなときにロングロッドを使うと、シェイク動作などの細かい操作が行いにくく、手首の疲れもかんじやすいです。

細かい操作を連続しておこなうときは、ショートロッドに軍配があがります。

ロングロッドは遠投性とフッキング性にすぐれ、ショートロッドは、キャスト精度と操作性にすぐれますが、どちらも一長一短があります。

中間的ともいえる長さ(6.5フィート前後)のロッドは、「ロングロッドとショートロッドの良いとこ取り」なバーサタイルロッドなのです。

●「長いロッド=最高」という固定観念に縛られないように…

近年のバスロッドは軽量化がすすみ、長いロッドが増えてきました。

ただ、「ロングロッド=素晴らしい!」という誤った認識に陥らないように注意したいところです。

●操作性に重きを置くならショートロッド
●遠投性を重視したいならロングロッド
●「どちらもバランスよく」ならミドルロッド

…というように、自分のニーズにあったロッドを選ぶのがバーサタイルタックルを組み上げるコツになります。

「スピニングタックル:ロッドの長さえらび」のまとめ

●基本は6~6.5フィートの長さ

●長いロッドは「遠投性・フッキング性」がいい

●短いロッドは「キャスト精度・ルアー操作性」がいい

●6.5フィート前後のロッドは、”中途半端”だからこその「万能ロッド」である

硬さ(パワー)は、Lパワーが万能!

「ライトリグから小型ハードルアーまで、幅広く投げられるロッドがいい」という場合は、L(ライト)パワーを選ぶとめっちゃ融通がききます。

Lパワーなら、4~7gくらいまでのルアーを一通り扱えるので、汎用性のたかさもバッチリ!

4~7gという守備範囲は、オカッパリで使用頻度が高いとされるルアーを幅広くカバーできるのが便利。

たとえば、ゲーリーヤマモト「4インチカットテール」のノーシンカーリグやジグヘッドワッキーリグ、ネコリグなど、ルアー総重量がだいたい5g前後のルアーをマルチに扱えます。

「カットテール3.5インチ」であれば、UL(ウルトラライト)でも問題ありません。

ゲーリーヤマモト「4インチヤマセンコー(約7g)」なら、L~MLパワーがマッチします。

「3インチヤマセンコー」なら、UL~Lパワーでも問題ありません。

このように、「どんなワームに、どんなリグを合わせたいのか」をしっかりチェックしておけば、自ずと選ぶべきロッドパワーが見えてきます。

バス釣りのオカッパリなら、だいたい4~5インチくらいのワームを使うことが多いので、L(ライト)パワーを選べば大きな失敗は避けることが可能です。

テーパー(調子)は、「エキストラファースト〜ファースト」が便利

バスロッドには「テーパー(調子)」というものが設定されています。

要は「そのロッド、どんな曲がり方するの?」みたいなモノで、曲がり方によって得られる効果が違う的なやつです。

オカッパリで便利に使えるスピニングロッドには、だいたい「エキストラファースト〜ファースト」くらいがバーサタイルに使えます。

レギュラーテーパーだと、ハードルアーは扱いやすいものの、ライトリグなどを細かく操作するのにボヨンボヨンしやすいんですよね。

ファーストテーパーであれば、ライトリグから小型ハードルアーまで幅広く扱うことができるため、オカッパリバーサタイル用タックルを組むのに使いやすいです。

オカッパリバーサタイル用スピニングロッドを選ぶなら「エキストラファースト〜ファースト」を選ぶとめっちゃ便利につかえます。

【関連記事】テーパーごとの特徴について書いています↓

弾性は「中〜高弾性」がバーサタイルに使いやすい

スピニングロッドの場合、ライトリグ・ワームなどを使った、感度重視の釣りをすることがメインになりやすいです。

そのため、中〜高弾性のロッドを選ぶのがベストだと思っています。

バスロッドには「弾性(弾性率)」というものが設定されています。

弾性率とは「素材を倍の長さまで伸ばすのに、どれだけの力が必要か」というもの。

たとえば、カーボンを20cm伸ばそうとした場合、

30トンで倍の長さになる素材は「低弾性」

35トンで倍の長さになるなら「中弾性」

40トンで倍の長さになるなら「高弾性」

※トン数は例として。実際の数値はメーカーや業者などによって差があります※

弾性が低いほどしなやかに曲がり、折れにくくなるというメリットがあるが、重くなってしまう。

弾性が高くなるにつれて曲がりにくくなり、感度があがるというメリットがあるが、折れやすくなってしまう。

弾性率によって感じられるメリット・デメリットがあるので、そこから逆算して考えていくと失敗しにくくなります。

たとえば、ロッドを選ぶときには、以下のようなポイントを目安にする。

●「よく曲がる(投げやすい/トルクがある)ロッドがほしいなぁ」
→低弾性・中弾性

●「感度ビンビンで軽量なロッドがほしい!」
中弾性・高弾性

ざっくりになってしまったが、上記のような感じで考えるとわかりやすいです。

ロッドにたいして”何を求めているのか”がクリアになっていれば、選ぶべきロッドは絞られてくる。

いずれにせよ、スピニングロッドの場合は感度重視の釣りをすることが多いため、中〜高弾性のロッドを選ぶのがベストだといえます。

バスロッドの弾性については、以下の著書が参考になります↓

感度はあったほうがいい。が、初心者にとっては最優先事項でもない

バスロッドを選ぶときには、「感度」もチェックしておきたいところ。

「感度」とは、『ルアーになにかしらの”変化”が起きたことを感じとれる力のレベル』をいいます。

感度が高いほど、ルアーが水底の障害物にあたったときや、バスがルアーを食ったときのアタリを察知するチカラにすぐれるため、無いよりはあったほうがいい…くらいに考えておくと心に余裕が持てます。

近年のロッドは中弾性でも感度がいいので、~¥15,000くらいのロッドを選べば問題ありません。

●「感度ビンビン系ロッド」は、初心者にはやや扱いにくい

ただ、釣り人の技量によっては、感度がジャマとなってしまうこともあるので注意が必要です。

僕が初心者だったころ、超高感度のロッドを使っていたのですが、「うわ!なんかすごいアタリがある!でもアワせてるのに乗らない…」というように、バイト以外の伝達をアタリだと勘違いしてしまいやすかったです。

感度は、高すぎても低すぎてもよろしくないのだ。

バス釣り初心者・初級者の場合は、バスロッドの感度はかならずしも最優先事項ではありません。

高感度ロッドを有効に使うためには、少なくとも、同じ”コンコン”を感じ取った場合、「これはルアーが小枝や捨てラインに当たっただけだな」みたいに判別できる能力が必要になるからです。

初心者だとカンジすぎちゃってダメ…みたいなことになりやすい。感じすぎちゃって疲れやすい。

バス釣り初心者・初級者であるなら、感度は”並”くらいあれば事足りてしまいます。

価格帯でいうと、だいたい~¥15,000くらいでしょうか。

近年ではロッドインプレが星の数ほどあるので、検討しているロッドの感度について書いてくれているインプレを役立てたいところです。

僕のブログも参考にしてみてね(宣伝)!

価格を目安にする:高いバスロッド、安いバスロッドの違い

「高いロッドと安いロッドって、なにが違うの?」

こう思う人も少なくないハズ。

僕自身も、高級ロッドとコスパロッドの価格に振りまわされたことがあるのですが、最終的には「そこそこで十分」という結論にたどり着きました。

●高価なロッドが高い理由は「素材が高価だから」

価格が高くなるほど、より高価な素材が使われています。

たとえば、¥10,000前後のリーズナブルなバスロッドには、アルコナイトリングと呼ばれるガイド素材がつかわれています。

たいして、¥30,000以上の高価なバスロッドには、sicガイドなどの高級なガイドが使われています。

ロッドの価格によって、感度や重量が違うなどのメリットはあるのです。

しかし、バス釣り初心者・初級者であるならそこまで気にする必要はありません。

正直はところ僕自身、いまでも「ガイド素材の違いによる効果」はわかりません。しかし、アルコナイトリングで不満を感じたことなど1度もないです。

そのほかにも、高級バスロッドは「高価なグリップデザイン」や「装飾スレッド」、「高感度&折れにくい高価な素材のブランクス」など、贅沢な作りになっているのも特徴です。

ぶっちゃけ、実釣にはほぼ関係ないようなスペックだったりする…少なくとも一般人の僕にとっては、¥30,000以上の高級ロッドを100%使いこなせているかというと、NOです。

近年は¥10,000も出せばかなり良いロッドが手に入るので、いい時代になったなぁと感じざるを得ない…。

メーカー選択は「好み・推しメーカー」でヨシ!

バス釣りメーカーは数多く存在します。

そのため、メーカー選びで迷ってしまう人も少なくないハズ。

メーカー選びは「好み」でOKなのですが、初心者の場合はそもそも「好みなんてない」状態ですよね。

そこで、僕個人が思う「各メーカーの特徴」をあげてみます。メーカー選びの参考にしてみてください。

●シマノ
→シェア率世界1位。「世界のシマノ」と呼ばれる。超安いロッドから高級ロッドまで、多くのニーズに対応する。自転車パーツでも有名なメーカー。迷ったらココ。
 

●ダイワ
→日米で人気が高いメーカー。新技術の開発に積極的で、やや前衛的なイメージ。日本では「シマノorダイワ」の2大巨塔。並木敏成氏などがプロスタッフを務める。
 

●アブガルシア

→スウェーデン発祥。1995年にピュアフィッシングジャパンに買収された。やや癖のあるリールが多いが、ロッドはリーズナブルで素直なものが多い。日本でもそこそこ人気で、アブロッドを使うアングラーもそこそこ多い。ソルトでも人気。
 

●ノリーズ

→田辺哲男氏が代表を務めるメーカー。「よく曲がり、トルクフル」なロッドが多いが、価格も高い。玄人系アングラーに人気。アメリカンロッドを彷彿とさせる「キャストが気持ちいいロッド」が多い。
 

●メガバス

→グッドデザイン賞を連発するメーカー。社長が元ミュージシャンということもあってか、デザイン性に優れたアイテムが多い。「高感度・軽量化」を重視するメーカーだが、近年ではリーズナブルなロッドも増えてきた。
 

●エバーグリーン

→関西系のフィッシングメーカー。高級なバスロッドがメイン。「高感度・軽量化」を重視するメーカーだが、低価格ロッドもリリースするようになった。菊元俊文氏、清水盛三氏など、大御所バスプロが所属。
 

●ジャッカル

→琵琶湖に本社を構えるフィッシングメーカー。「ダウザー俺達。」氏など、ティーンに人気のアングラーを抱えるメーカー。国内では非常に人気が高い。ロッドはリーズナブルなものが多く、初心者でも扱いやすいものがメイン。
 

●レジットデザイン

→新鋭のメーカー。元有名メーカーの社員が立ち上げたメーカーで、バスロッドを中心に業務展開している。感度に優れたロッドが多く、価格もリーズナブルということもあって、初心者からエキスパートまで幅広い層に人気。やや特徴的・玄人的なスペックのロッドも多く、レンタルボーターにも人気が高い。
 

●レイドジャパン

→オカッパリ専用メーカー。人気アングラー「金森隆志」氏が代表を務める。上級者向けの高級ロッドから、エントリー層向けロッドまで、幅広い展開をしている。リリースする新製品はだいたい品薄になる…というくらい人気のメーカーだが、バスロッドの人気はボチボチといったところ。人気ロッドはフリマサイトで高値で取引されている。

筆者オススメの「便利なスピニングロッド」はコレ!

ここまで、「スピニングバーサタイルタックル:ロッドの選びかた」について、いろいろと屁理屈を並べてきました。

「理屈はわかった。で、どれを選べばいいの?」という人に向けて、個人的に超オススメしたいスピニングロッドを2本だけ載せておきます。

ロッド選びで迷ったら、以下の2本を揃えればパーフェクトです。

●シマノ「ゾディアス 264L」

☆おすすめポイント!

●3~10gのルアーを幅広く扱える

●スピニングバーサタイルの超定番の番手

●「世界のシマノ」の人気シリーズロッド

6.4フィートのベーシックなLパワーロッド。

3~10gのルアーを幅広く扱えるため、バーサタイルに使っていけるロッドです。

汎用性がたかい作りになっているため、レンタルボートに1本積んでおくとなにかと重宝するロッドだと言えます。

「小さいハードルアーもワームも、全部使いたい!」という人におすすめの1本。

●シマノ「ゾディアス 264UL-S」

☆おすすめポイント!

●対スレバス、対ハイプレッシャー兵器

●超軽量なルアーに幅広く対応する

●アワセ(フッキング)がオートマチックに決まりやすい

4g以下の超軽量ルアーをバーサタイルに扱うの便利なロッド。

食い込みにすぐれた”ソリッドティップ”が使われているので、超軽量なライトリグを気持ちよく扱うことができるロッドです。

「シンカー1.8g+レッグワーム2.5インチ」のダウンショットリグ、1.8gのスモラバ、「1.3g+3.5インチカットテール」のネコリグなど、超軽量級なライトリグをバーサタイルに使いたい人におすすめの1本。

また、もっとスピニングロッドを見たい、という場合は、以下の記事におすすめのスピニングロッドをまとめておいたので、よかったらコチラも参考にしてみてください↓

バス釣りのスピニングタックルの組みかた:リール選び

バーサタイルなスピニングタックルを組むためには、適切なリールを選ぶことも大事だと僕は考えます。

これまでに様々なスピニングリールを試してみましたが、以下の要素だけチェックしておけば、大きな失敗は避けられると思っています。

バーサタイルスピニングタックル用のリール選び|基本


●2500番のハイギアなスピニングリール

●できれば軽量なものが良し

リールの大きさは「2500番」がもっともバランスがいい

スピニングリールには「番手・サイズ」が設けられています。

バス釣りのバーサタイルタックルを組む場合、2000~2500番が使いやすいです。

デカバスになるとかなり引きが強くなるため、2500番を使う人がほとんど。

リールのサイズが小さすぎても大きすぎてもよろしくない。

小さすぎるととパワーや巻き取り量が足りなかったり、大きすぎるとワーム操作のジャマになったり、タックルバランスが悪くなってキャストしにくくなる…などのトラブルも増えがちです。

アマゾンなどでは「2000HG」や「2500SHG」など、複雑怪奇な数字が並んでいるため迷ってしまいやすいですが、初心者さんは「ベーシックは2500」「パワーフィネスなら2500~3000」…くらいのシンプルな考えかたで問題ないかと思います。

近年はシマノとダイワ、両者の番手の数値表記が統一されたので、2500番を選べばOK!

自重:軽いリールを使うと手首の疲労が激減!

スピニングリールを選ぶときは、「自重(重さ)」にも注意するべきだと僕は感じます。

僕は手首に腱鞘炎をかかえているのですが、リールが重すぎると、手首が疲れやすかったり、釣りの集中力を保ちにくかったり、腱鞘炎などのトラブルも起こりやすくなる…などのデメリットも発生しやすかったです。

そこで、アンダー200gのスピニングリールに変えてみたところ、手首の疲労がかなり減り、腱鞘炎も発症しなくなったのです。

ワームなどライトリグを操作するときは、ロッドをチョンチョンと細かく操作することが多いため、より軽いリールを選ぶとストレスなく楽しめます。

なお、ロッドとリールの自重のバランスに関しては、以下の記事でくわしく書いていますので、よかったらコチラもお役立てください。

ギア比:バーサタイルに使うなら「ハイギア」一択

スピニングリールを選ぶときは、ギア比もチェックしておきたいところです。

これまでに、ローギアやハイギアなど様々なギア比を使ってきましたが、バス釣りでバーサタイルに使うなら「ハイギア」が使いやすいと感じました。

ハイギアは「ラインを巻きとるスピードが速い」という特徴があります。

そのため、ライトリグを操作するときの余分なライン(ラインスラック)をスムーズに回収しやすいのです。

また、ミスキャストしたときも素早く回収できるため、キャスト効率の面においても優秀です。

オカッパリ用のバーサタイルタックルを組み立てるなら、僕ならハイギア一択です。

シャッドからライトリグまで幅広く使えるスピニングタックルを組むなら、ハイギア一択です。

「バーサタイルタックル:スピニングリール選び」のまとめ

●2500番のハイギアなスピニングリール
 
●できれば軽いリールを選ぶ(疲労軽減、操作性UP)

【関連記事】人気・おすすめのスピニングリールまとめ記事はコチラ↓

バス釣りのバーサタイルスピニングタックルの組みかた:ライン選び

バス釣りのオカッパリなどで、何でも投げられるバーサタイルスピニングタックル。

トラブルなく快適に釣りをたのしむためにも「ライン選び」もしっかり行いたいところです。

スピニングタックルの場合は、細いラインをセットすることが多いため、間違った組み合わせをしてしまうと、ラインブレイクなどのトラブルに悩まされやすいです(体験済み)。

「ロッドとリール」と「ライン」のバランスを適切に保つことで、よりバーサタイル性の高いタックルが完成する…と僕は考えています。

●バス釣り用ラインの種類は3つ

まずはラインの種類をおおまかにチェックしたいところです。

バス釣りに使われるラインの種類は、以下の3つになります。

ライン素材の種類

●ナイロン

●フロロカーボン

●PE(ピーイー)

僕の場合、バーサタイル用スピニングタックルには、ナイロンかフロロカーボンを使用します。

巻物中心、コスパ、トラブル回避重視ならナイロン6ポンド

ライトリグ、ワーミング中心ならフロロカーボン4ポンド(障害物・カバーが多いフィールドでは5ポンド)。

バス釣り初心者さんにはナイロン6~8ポンドをオススメしますが、経験者であればフロロ4ポンドで問題ないハズです。

ナイロン:トラブルが少なく、コスパに優れるベーシックなライン

最近はほとんどフロロしか使いませんが、時と場合、アプローチ次第ではナイロンライン6ポンドを組み込むこともあります。

僕の場合、ナイロンラインを使うときは以下の要素を満たしたいときです。

●シャッド、小型クランクなどトレブルフック系ルアー”のみ”を使うとき
●バックラッシュ(ピョン吉など)に嫌気がさしたとき
●コスパ優先、巻き替え頻度を優先したいとき
●ルアーの浮き上がりをより高めたいとき(夏場のノーシンカーリグなど)
●飛距離を出したいとき

ナイロン6ポンドはしなやかなので遠投性にもすぐれるため、オカッパリでのバーサタイルタックルに組みやすいんですよね。

ただ、ライトリグを操作するときにラインが伸びやすいため、操作性においてはフロロより劣るとも感じています。

バス釣り”ガチ初心者”には、ナイロンラインがおすすめ

近年はフロロカーボンラインが主流になっていますが、もしバス釣りに不慣れであるなら、まずはナイロンラインから入るのがおすすめです。

ナイロンラインはバックラッシュや”ピョン吉”などのトラブルが起きにくく、それでいてコストパフォーマンスにも優れている優秀なライン素材です。

僕が初心者だったころ、フロロラインを使ったとき、キャスティングなどでラインをぐちゃぐちゃにしやすかったり、常にラインを張った状態を維持しにくい…など、トラブルが絶えませんでした。

フロロラインの場合、ラインを張った状態でないと感度が悪くなりやすいんですよね。

そこでナイロンライン6ポンドにしてみたのですが、アタリを拾いやすくなったり、バックラッシュなどのトラブルも激減したのです。

バス釣り初心者の場合、バーサタイルに使いやすいのはナイロン6ポンドだなぁと感じた体験談です。8ポンドだと遠投性・操作性がややアバウトになるので、やっぱり6ポンドが良い。

また、コストも低いので、巻き替え頻度をアップでき、ライン管理の技術もつきやすいなどのメリットも得られるんですよね。

ライン操作(ラインメンディング)の技術レベルがひくいうちは、ナイロンライン6ポンドがもっともバーサタイルに使えると感じました。

ライトリグメインなら、「フロロカーボン4ポンド」がバーサタイル

バス釣りのもっとも人気が高いのが「フロロカーボンライン」です。

感度伝達にすぐれるため、スピニングタックルに組み込むには理想的ともいえます。

ある程度バス釣りの経験があるのなら、もっともバーサタイルに使えるのはフロロ4~5ポンドだと思われます。

ダウンショットやミドスト、ネコリグやスモラバなどのライトリグをメインに使うなら、4ポンドが使いやすいですね。

小型ハードルアー(シャッド)やスモールクランク、i字系も視野に入れるなら5ポンドでもOKですが、ロッド次第ではフロロ4ポンドでも問題ありません。

ただ、フロロカーボン4ポンドはバックラッシュなどのトラブルが起こりやすいため、ある程度バス釣りになれた人におすすめしたいです。

以下の項目ができているなら、フロロ4~5ポンドを使うべき。

●ある程度バス釣りの経験がある
●キャストの基本はできている
●ラインスラック、ライン操作を意識できる(ラインの”張・緩”をコントロールできる)
●ルアーとラインの入射角を意識できる
●適度に「捨てキャスト(ラインの巻き癖をとる動作、ラインテンションをかけて巻き直す動作」をしている

PE(ピーイー)ラインは、フィールドによっては汎用性もある

PEラインは「ブレイテッドライン」とも呼ばれ、編み込まれているのが特徴のラインです。

意外にも、PEラインはおかっぱりバーサタイルに使っていくことができるラインだったりします。

霞ヶ浦や野池などでPEバーサタイルを試してみたのですが、そこそこのライトリグからハードルアーまで一通り使えるし、遠投性能がバツグンなので、案外使い勝手がいい。

ただ、消波ブロックなどの硬い障害物(ハードカバー)にはめっぽう弱いため、使うべきシーンを見極めなければ、ラインブレイクなどのトラブルも起きやすいとも感じます。

●バーサタイルPEタックルなら「PE0.8~1号+フロロ6~8ポンド」

もしPEラインを使ってバーサタイルタックルを組むなら、だいたいPE0.8~1.5号くらいまでを選ぶのが基本です。

「1号+フロロ6~8ポンド」という組み合わせなら、シャッドからノーシンカー、キャロ、ネコリグ…などなど、実はけっこう幅広く使えちゃいます。

イメージ的には「シーバス用タックルが少し弱くなった」みたいなカンジでしょうか。

ロッドをML~Mパワーにすれば、5gくらいのスモラバから3/8ozのスピナーベイトまで万能に使えるタックルが出来上がります。

ロッドパワーがL(ライト)なら、PE0.8号+フロロ4~6ポンド

MLならPE0.8~1号+フロロ6~8ポンド

…というように、ロッドパワーに合わせていくといい感じでバーサタイルに使えます。

●ハイプレッシャー下においては、PEラインは微妙かも…?

スピニングタックルでのワーミングは、シェイクなどのロッド操作を使うことが多いですが、PEラインの場合、操作するときにラインがピンピン!と「糸鳴り」してしまいやすいのがネックです。

そのため、ハイプレッシャーな状況ではやや使いにくいカモ…。

消波ブロックなどのハードカバーがないフィールドにおいては、実はPEラインは結構バーサタイル性が高いと感じました。

ただ、PEラインは常にラインを張った状態でないとアタリを感知できないので、そこは技術をあげて対応したいところです。

「スピニング用バーサタイルに使えるライン選び」まとめ

●バス釣り初心者なら、ナイロン6ポンド

●経験者なら、ライトリグメインならフロロ4ポンド。
シャッドなど小型ハードルアーも使うなら5ポンドでもOK。

●オープンなエリア、ハードカバー(硬い障害物。消波ブロックなど)がない釣り場なら、「PEライン0.8~1号+フロロ6ポンド前後」のセッティングはバーサタイルに使える
※PEラインでライトリグのシェイクをすると「糸鳴り」しやすいので注意!

オカッパリ、スピニング1本で釣り歩くときに持っていたいアイテム

スピニングタックル1本だけ持って釣り歩くなら、以下のアイテムもぜひ持っておきたいところです。

【あると便利なアイテム】

●ランディングネット(キャッチ率アップ!)
●メジャーシート
●自撮りグッズ

●「ランディングネット」は、第4のタックルだ!

スピニングバーサタイルタックルは、細くて弱いロッドとラインを組み合わせることが多いので、「ランディングネット」は必須です。

足場が高いフィールドでオカッパリをする場合、ランディングネットがないと40・50オーバーをキャッチするのは困難なので注意したいところ…。僕も何度も泣かされました(笑)

「ロッド、リール、ライン」の3つだけでなく、「ランディングネット」もしっかり用意しておきたい!

ランディングネット(キャッチ率アップ!)

前述しましたが、スピニングタックルのみで釣りをするなら、ランディングネットは絶対に持っておきたいところです。

とくに足場が高いフィールドで釣りをする場合、40オーバーがヒットしたらまず抜きあげることができません。

「せっかく50オーバーを掛けたのに、足元でバラした(ラインが切れた)…」みたいなトラブルはよくあります。

スピニングタックル1セットでオカッパリをするなら、ランディングネットは絶対に持ち歩きたい!

スピニング1本でオカッパリやっていた人がランディングネット持つと、世界が変わります。根がかりしたルアーもキャッチできるのもお得。

メジャーシート

メジャーシートも必ず持っておきたいアイテムの1つです。

近年はSNSなどで釣果をシェアする人もおおいですよね。ネットにアップするとき、無骨に地面に魚を置いてシャッターを切るのもなんだか味気ない…。

そんなときにメジャーシートを使うと、写真がパっと明るくなります。

最近は、デザイン性にすぐれたオシャレなメジャーシートも増えてきています。

「デカいバスを釣って友達に自慢したい」
「写真を見ながら一杯やりたい」

…といったときには、メジャーシートが役立ってくれるんですよね。

自撮りグッズ

スマートフォンを使って記念撮影をするなら、「自撮りグッズ」は欠かせません。

といっても三脚などの大袈裟なアイテムではなく、スマートフォン用スタンドを持っておけばいいだけなので、かなりお手軽です。

●”腕をピーン”撮影と、スマホスタンド使用の比較

↓こちらが「腕をピーンと伸ばしてシャッターを切る」という撮影法。

画面いっぱい…なんだか窮屈な印象です。

そして↓コチラが、スマホスタンド使用。

全体的にすっきりな印象で、スタンドを置く距離しだいでは全体を撮影することもできます。

以下の記事でおすすめの自撮りスタンドをレビューしているので、よかったらコチラも参考にしてみてください↓

このスタンド、マジで手放せなくなっちゃったんですよね。

買ってから数年経ちますが、ずっと使っています。めっちゃ良い。

【スピニング編】おかっぱり用バーサタイルタックルの組みかた|まとめ

僕の体験をもとにしつつ、バス釣りのオカッパリなどで使う「スピニングタックル用バーサタイルタックルの組み方」について紹介してみました。

当記事で書いたことをまとめると、以下のようになります。

汎用性が高いスピニングタックルの組みかた|まとめ

●ロッド
→6~6.5フィートのL(ライト)パワーロッド

→エキストラファースト〜ファーストテーパー

→中・高弾性、そこそこの感度があればGOOD!

※難しくてわからない場合、メーカーの説明に「バーサタイル性が高い」とか「最初の1本におすすめ」などと記載されているロッドを選べばOKです。ただし、長さは6~6.5であることが最低条件※
  


●リール
→2500番のハイギアなスピニングリール

→できれば軽いリールを選ぶ(疲労軽減、操作性UP)
 
 


●ライン
→バス釣り初心者なら、ナイロン6ポンド

→経験者なら、ライトリグメインならフロロ4ポンド。
シャッドなど小型ハードルアーも使うなら5ポンドでもOK。

→オープンなエリア、ハードカバー(硬い障害物。消波ブロックなど)がない釣り場なら、「PEライン0.8~1号+フロロ6ポンド前後」のセッティングはバーサタイルに使える
※PEラインでライトリグのシェイクをすると「糸鳴り」しやすいので注意!

上記を参考にしてもらえれば、スピニングタックル選びで大きな失敗はしないハズ…!

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ロッド・リール選びに関する記事はこちら

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