MHの用途|バスロッドのmh(ミディアムヘビー)パワーの用途と使いかた

バス釣りをやり込んでいくと、バーサタイルな(ミディアムパワー)タックルだけでは物足りなくなりがち。

また、近年は1oz近くの”重すぎず、軽すぎず”なビミョーな重さのルアーも人気。そのため、MH(ミディアムヘビー)は必須なパワーともいえる。

そこで今回は、「バスロッドのmhパワーの用途」を紹介!

バスロッドのmh(ミディアムヘビー)パワーの基礎知識

MHパワーの用途は?

一般的に、MHパワーのロッドの用途として、以下のようなものだといわれている。

【バスロッドのMHパワーの用途】

●7~28g程度のルアーを扱うのに長けている
→1/2~3/4oz程度のスピナーベイト、チャターベイト、スイムベイトなど
→1/4~1/2oz程度のテキサスリグ、ラバージグなど

●ヘビーロッドだとオーバーパワーだけど、ミディアムパワーだとパワー不足だと感じるときに使用する
→ライト〜ミッドカバー打ち
→障害物(ウィード、アシやガマ、ウッドカバーなど)が多い場所で軽・中重量ルアーを使用するとき

バスロッドのMHパワーは、バーサタイルなMパワータックルで扱う10~20g程度のルアーより、もう少し重いルアーを扱うのに長けている。

だいたい、約14~30gくらいのルアーウエイトが適正。

MHパワーのロッドでバランスがとれるセッティングは?

バスロッドのmhパワーでは、主に以下のようなセッティングで使用される。

●フック軸の太さが1/0〜6/0くらいまでのワームの釣り(テキサスリグ やジグ、シャッドテールなど)。

●フロロライン14〜16ポンド、ナイロン16〜20ポンドくらいまでの釣り。

mhパワーは、フロロ14~16lbくらいの太さを使う釣りに向いている。

例えば、以下のような釣りにmhが使われる。



●5/0フックを搭載したシャッドテールワーム

●ライトカバー打ち(5~10gのテキサスリグ、ラバージグなど)

●スイムジグ

●大きめのトップウォータープラグ

といった、「Mだと重い、Hだと硬すぎて微妙」みたいな時にmhを使う。

Mパワーでは重いしフッキングも決まらないけど、かといってHパワーだとオーバーパワー

こんなときは、mhロッドの出番である。

補足:バスロッドのパワーを選ぶときの基準

バスロッドのパワー選択の基準となるものは、以下のようなもの。

・ルアーのフック軸の太さ

・魚との距離

・ラインの太さ

・ルアー重量

・障害物の多さ

バスロッドのパワーを選ぶときには、上記の要素を考慮しながら、用途・目的から逆算してロッドパワーを選んでいく。

補足:ルアーの大型化による、ヘビーロッドの需要増

近年は、羽モノやシャッドテール・スイムジグなど、釣り人の使うルアーがやや大型化している。

そのため、ミディアムパワーのロッドだけだと使いにくいと感じる場面も増えてきた。

羽根モノ、軽量スイムジグやシャッドテール、といったやや大きめのハードルアーは、mhロッドを使用したい。

MH(ミディアムヘビー)パワーの用途:使えるルアー

ここからは、もう少し詳しくmhパワーの用途について書いてみる。

【バスロッドのMHパワーの用途】

1:ちょいヘビー級の巻物ルアー

2:ライトウエイトな打ち物ルアーを使ったカバー打ち

3:ちょいヘビーバーサタイルとして使用する

mhのバスロッドの用途その1:ちょいヘビー級の巻物

mhパワーのロッドは、フック軸がだいたい1/0〜5/0くらいまでのものに使うことが多い。

たとえば、スイムベイト、シャッドテールワーム、スイムジグといった、巻物系ルアーのちょいヘビー級な釣りに使う。

フック軸が太くなる5/8~1ozくらいのスピナーベイトやチャターベイトなどにも、mhパワーを使う。

フック軸が3/0以上の太さになってくると、ミディアムパワーではフッキングミスが多発したり、そもそもフッキングが出来ないといったトラブルも生まれる。

フックが大きいルアーは、mhパワーを使うのが一般的だ。

mhのバスロッドの用途その2:ライトカバー周り(カバー打ち)

カバーの奥の奥を打つならヘビーロッドが選ばれるが、ライトウエイトのルアーをカバーに打つならmhの方が使いやすい。

例えば、3.5~7g程度のライトシンカー+3~3.5インチの小型ワームを、カバーに絡めて使う

…みたいな釣りを行うなら、MHロッドの方が格段に使いやすい。

●「ヘビーロッドを出すほどのカバーじゃないな」というときもmhロッドの出番

MHパワーのロッドは、ヘビーカバー(濃い目のカバー)ではなくライトカバーにも使われる。

例えば、細い小枝が少し水中に入ってるカバーだとか、カバーの外側だけを打つような時にはMHの方が快適。

ライトなカバーの手前側にポンポンとテキサスリグなどを撃つようなときは、MHロッドの出番である。

が、多くの人はライトカバーにもヘビーロッドを兼用して使うことが多いため、カバー打ちでMHロッドを使う人は少ない。

しかし、もし「ライトテキサス、3~3.5インチのホッグワームを使ったライトカバーフィッシング」みたいな釣りを快適に行いたいなら、MHロッドを使用するのがおすすめだ。

【関連記事】テキサスリグ・リーダーレスダウンショットリグ専用ロッドをお探しならコチラもチェックしてみて欲しい↓

ライトテキサスリグに使うロッドの硬さについて書いた記事↓

mhのバスロッドの用途その3:ちょいヘビーバーサタイル

mhロッドは、大体10g~35gくらいまでのルアーを幅広く扱えるパワーバンドだ。

M(ミディアム)パワーのタックルよりも、ちょい重いルアーをバーサタイルに使えるのでオカッパリで1本だけ持ち歩くようなスタイルにも向いている。

とくに近年は1oz前後のやや重いルアーが人気になったりするので、MHロッドは1本持っておいても損はないパワーバンドだ。

たとえば、以下の記事でインプレしている6.6フィートのMHロッドは、野池や霞ヶ浦のオカッパリからレンタルボートまで幅広く扱えるのでおすすめだ↓

mhロッドのカバー打ち。ちょいマニアックな話。

スレたフィールドで釣りをする際、ヘビーロッドだとウィードやカバーをダイレクトに揺らしてしまい、タフな魚に嫌がられてしまうことがある。

「アシやガマ、草木、細いウッドカバーをちょろっと揺らしただけで、もう食わない」みたいなこともあるので、そのようなときにもmhロッドを使ったりする。

ヘビーロッドで「テキサスやジグをカバーに引っ掛けてシェイク」…というようなことも良くやるテクニックだが、ライトなカバーだと一緒に枝も揺らしてしまいがち。

枝などのライトカバーを不必要に揺らさないようにしたり、ルアーをウィードに絡めたときに「ソフトタッチで外す」といった狙いを持ちたいときには、MHパワーを選ぶ。

●ウィードやオダなどから、ルアーをブチ抜いていていく。強引にブチ込んで、ガッツリ動かす→Hロッド

●カバーに対してソフトに、モワ〜っと絡めていきたい。繊細なタッチで食わせたい→MHロッド

こういう使い分けもネタとして持っていていいと思う。

Mパワーだとカバーに食い込んで揺らしすぎてしまうし、Hロッドだとルアーがカバーから離れすぎてしまう…といったときにMHロッドを使うのも面白い。

ちなみに、上記のようなマニアックな操作を可能にするのが、以下の記事でインプレしているロッド
底物・打ち物系の釣りをやり込みたい人
にもおすすめなアイテムである↓

【初心者向け】バスロッドのmh(ミディアムヘビー)パワーの用途|まとめ

「【初心者向け】バスロッドのmh(ミディアムヘビー)パワーの用途」について、僕個人の体験談と一般論を交えて解説してみた。

この記事で書かれていることをまとめると、以下のような感じになる。

【バスロッドのMHパワーの基礎知識】

●mhパワーは、7~28g程度のルアーを扱うのに長けている
→1/2~3/4oz程度のスピナーベイト、チャターベイト、スイムベイトなど
→1/4~1/2oz程度のテキサスリグ、ラバージグなど

●ミディアムヘビーロッドは、ヘビーロッドだとオーバーパワーだけど、ミディアムパワーだとパワー不足だと感じるときに使用する
→ライトカバー打ち、ライトウエイトルアーを使用したカバー打ち
→障害物(ウィード、アシやガマ、ウッドカバーなど)が多い場所で軽・中重量ルアーを使用するとき
 

【バスロッドのMHパワーの主な用途】

1:ちょいヘビー級の巻物ルアー
→3/8~1ozくらいのスイムベイト、スピナベ、チャター、バズ、スイムジグ、トップ(羽根モノ)など。

2:ライトウエイトな打ち物ルアーを使ったカバー打ち
→ヘビーロッドを出すほどでもないレベルのカバーに。
→ライトウエイトなルアーをカバーに打ち込みたいときに。

3:ちょいヘビーバーサタイルとして使用する
→オカッパリのちょいヘビーバーサタイルなロッドとして。
「ダッジ」などの人気ルアーを投げたいならmh。

実は僕、バス釣り初心者の頃は「mhパワーなんていらなくね?MとHでいいじゃん」とか思っていた。

しかし実際にmhのバスロッドを使ってみると、その用途が実は理にかなっているものであると痛感させられた。

mhのバスロッドはおかっぱりでも「ヘビーバーサタイル」として使いやすいので、おかっぱり用タックルの1本として、mhロッドは持っておきたいアイテムだ。

以下の記事にオカッパリのヘビーバーサタイルなロッドをまとめておいたので、よかったらこちらもチェックしてみてほしい↓

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