ルアーメイクの新たな潮流、レイドジャパン「G.I」。中型ジョイントべイト後発組の優位性とは / ヒラクランクギルとの違い【気になる新製品】

(アイキャッチ画像・上画像:レイドジャパン公式「G.I」

レイドジャパンから、「G.I」という新たなジョイントべイトが発売される。

ジョイント型ルアーはすでにたくさん市場にあるため、「またジョイント系か…」と感じてしまった人も少なくないハズ。僕もそのうちの1人だ。

後発組ともいえるタイミングでのリリース。

あえて後出しした理由も気になるところだが、金属製リップやエラストマーテールなど、ルアーメイクの新たな潮流を感じさせるニューカマーだとも感じさせる。

●「G.I」のプロモーションPVはこちら↓

【気になる新製品】レイドジャパン「G.I」。ジョイントベイト後発組の、新たな潮流”ど真ん中”な新型ルアー

(画像:レイドジャパン公式「G.I」

「G.I」

>>レイドジャパン公式サイト「G.I」

メタルリップが搭載されたジョイントベイトとして、すでに多くのアングラーの注目を集めている。

ここ最近、釣り業界のルアーメイクにおいて新たな潮流が見られるようになった。

メタルリップ系、エラストマー系、新素材+ジョイント系などの存在である。

メタルリップやジョイント、ワーム素材(エラストマーなど)などを組み込み、新たなアプローチを試みるメーカーが増えており、たとえば最近だとメタルリップを搭載したクランクベイトなども発売されている。

たとえば、

●13Fishing 「Jabber Jaw Hybrid Squarebill Crankbait」(メタルリップ)

ハニースポット釣具のネットショップです。福岡市博多区にあるバスショップです。バス釣り・ルアーフィッシング商品を通販(通信販売)しています。

など。

ルアーは一方向からしかリトリーブできないため、形状はどうしても似たり寄ったりになってしまう。

しかし、新しい素材やジョイント方法などを使うことで、バスにたいしてより目新しいアプローチを試みることができる…というのが狙いのようだ。

レイドジャパン「G.I」には、メタルリップやエラストマー素材のテールが採用されている。

「G.I」は、マンネリ化している釣り業界にあらたな潮流をうながすキッカケになるのだろうか。

ジョイントベイト後発組の「G.I」の優位性

この度リリースされる、レイドジャパン「G.I」。

ジョイントベイトとしては後発組ともいえるため、目新しいパーツをほかにすれば、ジョイント型ルアーとしてはわりと普通なのでは?…というのがファーストインプレッションだ。

たとえば、1oz前後の中型ジョイントベイトには、ノリーズ「ヒラクランクギル110」や、デプス 「タイニーブルドーズ」ジャッカル「躱マイキー」など、すでに多くのアイテムが存在している。

どれも優秀なジョイントベイトなので、個人的に中型ジョイントベイトはお腹いっぱい感もあったり…。

ただ、レイドジャパン「G.I」には、メタルリップやエラストマーなどの新機構が採用されている。

最新でありながらも斬新。それでいてユニークなアイデアがこれでもかと詰め込まれているのは、ファン以外であっても見逃せないポイントである。

”痒い所に手が届く”ニューカマー!新型ジョイントベイト、「G.I」3つの特徴 / ヒラクランクギル110Fとの違い

(画像:レイドジャパン公式ユーチューブチャンネル「【RAID JAPAN 2021 NewProducts】”Gravity Impact”」より

ジョイントベイトとしてはやや後出しかなと感じさせる、レイドジャパン「G.I」。

本ルアーならではの魅力はどんなところにあるのだろうか。

正直なところ、「G.I」を見たとき、ヒラクランクに似ているなと思ってしまった。

(ノリーズ「ヒラクランク110F」)

ということで、比較対象としてノリーズ「ヒラクランクギル110F」を交えつつ、G.Iならではの要素を見ていく。

個人的に「おっ、これはいいぞ!」と思ったポイントは、以下の部分。

●メタルリップ搭載

●糸がらみ防止の「からまん棒」システム搭載

●MHバーサタイルに◎

アングラーの”融通が効く”、メタルリップが搭載

(画像:レイドジャパン公式「G.I」

「G.I」には金属製リップが搭載されている。

ウエイトがあるリップを載せることで、より深く潜るように作られているのがわかる。

金森氏は金属製リップを採用することで得られるメリットについて、以下のようにいう。

着水後、少しでも速く下方向に潜ってくれるように、重たい金属製リップを搭載した。

ロッドを立ててリトリーブすると、シャロークランク的な水深50~60cmを巻いてこれる。

遠くに投げてロッドを下げながらリトリーブすると、1.8m(最大潜行深度)まで潜る。

これが結構便利。これが意図的にできるかできないかで、大きな差がうまれる。

「ロッドの高さ、巻きかた、投げる距離」によって、いかようにも使える。

金属製リップが”いい仕事”をしてくれる。

※再生するとコメント部から観ることができます↓

(引用:レイドジャパン公式ユーチューブチャンネル「RAID JAPAN 2021 NewProducts】”Gravity Impact”より)

「中型ジョイントベイト+金属製リップ」という組み合わせは、かなり珍しい。

移動するときの取り扱いにはやや注意が必要なものの、シャローからミッドレンジまで器用に使えるような作りは、オカッパリアングラーにとって”痒い所に手が届く”といった作りである。

「クランク」と「フルサイズビッグベイト」のいいとこ取りなG.I

前述したが、「G.I」を見たときに『これ、ヒラクランクギルじゃん…”デジ巻き(水中ドッグウォーク)”系ルアーだなぁ』と思ってしまった。

ヒラクランクギルの「デジ巻き」が話題になったことは記憶に新しい。

ヒラクランクは、クランクベイトのようにタダ巻きして使ってもOK!っちゅーことで、いろいろと使い勝手がいいルアーだ。

「G.I」と「ヒラクランクギル」、用途がだだカブりのように思えるが、そんな僕のキモチを見透かすかのように金森隆志氏は以下のように語る。

「どうせ水中ドッグウォーク系ルアーでしょ?」と思っている人いない?違います。

ざっくり言っちゃうと、誤解を招きたくはないんだけど、クランクとリップ付きビッグベイトの”美味しいところ取り”。これがG.Iです。

まず、クランクベイト的な要素である「”ただ巻き”の強さ」が特徴の1つで、リトリーブすると強く水を押す。

さらに、フルサイズのビッグベイトができないことを再現した。

着水後にグリグリっと素早く動かしてあげることができ、”リアクション”で誘える。これをフルサイズビッグベイトでやろうとすると無理がある。スピードが出ない。

しかし、「G.I」はコンパクトな作りなので、スピードとリアクションで誘うことができる。ここがコンセプトのど真ん中。

※再生するとコメント部から観ることができます↓

(引用:レイドジャパン公式ユーチューブチャンネル「RAID JAPAN 2021 NewProducts】”Gravity Impact”より)

「水中ドッグウォーク(デジ巻き)」を売りにするルアーは、すでに市場に溢れかえっている。

しかし、その中身はほかのジョイント式ルアーとはひと味違うようだ。

ただ、正直なところ、ここまでは「ヒラクランクギル110F」でも同じようなことができてしまう。

ヒラクランクも着水後にしっかり動いてくれるし、ファストリトリーブすれば強めのクランクベイトとしても使える。もちろん”デジ巻き(水中ドッグウォーク)”にも良い。

それでは、「G.I」ならではの要素はどんなところにあるのだろうか。

「ヒラクランクギル110F」には無く、『G.I』ならではの要素もしっかりと存在する。

艶めかしいテールアクション!「エストラマー素材」が採用

(画像:レイドジャパン公式「G.I」

クランクベイトとリップ付きビッグベイトの”いいとこ取り”な「G.I」。

テールにはエラストマー素材が採用されており、艶かしいアクションを演出する作りになっている。

この点は、ヒラクランクギルなどのプラ系ジョイントベイトとは大きく違う部分。

「ヒラクランクギル110F(上写真)」をはじめとするリップ付きジョイントベイトの多くには、プラスチック製テールが採用されている。

たいして、「G.I」には伸縮性にすぐれたエラストマー素材が搭載。

よりナチュラルな動き演出する作りになっているのがわかる。

糸がらみを排除!「からまん棒」搭載

(画像:レイドジャパン公式「G.I」

フロッグ「ガンディーニ」や、ジャッカル「チョップカット」などに採用されている、『からまん棒』は、G.Iにも搭載。この存在はかなり大きい!

(画像:ルアービルダー工房「からまん棒」より

水中ドッグウォーク系ルアーは、トゥイッチやデジ巻きなどを多用すると、ラインが絡まって”エビ”になりがち。

しかし、「からまん棒」システムを採用することで、糸がらみを排除するような作りになっている。

そういえば、金森隆志氏は以前からガンディーニを愛用していた(DVD「ビッグショット」にて)。

そこからインスピレーションを得たのかもしれない。個人的な憶測である。

「ヒラクランクギル110F」は糸がらみが多発…

ノリーズ「ヒラクランクギル110F」は良いルアーだが、個人的に気になるのが『糸がらみの多さ』だった。

水中ドッグウォークをさせると、高確率でエビ(糸がらみ)状態になってしまう。フロントフックの番手を小さくしてもビミョー…。

レイドジャパン「G.I」の糸がらみ防止システムはかなり良さげ!

MHバーサタイルで使いやすい作り

「G.I」は、ウエイトが1.1/4oz(35g)

MH(ミディアムヘビー)系バーサタイルロッドとの相性がいい作りだ。

以下、レイドジャパン公式「G.I」よりスペック引用↓

Length: 94.0mm

Lure Wt.: 1.1/4oz. class.

(引用:レイドジャパン公式「G.I」

近年は「ダッジ(1oz)」などの中・重量級ルアーを使うアングラーが増えきた。

ダッジなどの羽根モノにMHロッドを使うアングラーは多いが、そのタックルをそのまま流用できるというのは嬉しいポイントだ。

ただ、M(ミディアム)系バーサタイルを行う釣り人からすると、G.Iはやや扱いにくいルアーだといえる。

ミディアムバーサタイルで1oz系ルアーを使うと、しっかりフッキングできなかったりするなどのトラブルも生まれやすい。

G.Iをストレスなく使うなら、MHロッドを用意したいところ。

MH(ミディアムヘビー)バーサタイルにおすすめのロッドをまとめた記事は、「【mhベイトロッド10選】ヘビーバーサタイルに使えるMH(ミディアムヘビー)バスロッドまとめ」でチェック!

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まとめ:レイドジャパン「G.I」ならではの魅力は『速度・多彩なアプローチ・汎用性』にあり !

(画像:レイドジャパン公式「G.I」

リップ付きビッグベイトにはない「スピーディな釣り」。

クランクベイトにはない「強い水押しと多彩なアプローチ」。

そして、専用タックルを必要としない「バーサタイル性」。

レイドジャパン「G.I」はジョイントベイト後発組ではあるものの、G.Iならではの魅力的なポイントも見られる。

人気メーカーの新製品ということで品薄が予想されるが、なんとか手に入れたいものですなぁ。

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