シマノの「DC(デジタルコントロール)ブレーキ」を搭載したベイトリールは、バックラッシュしにくいなど理由で人気がある。
しかし、ひと昔前までは「カバー撃ちにはDCブレーキ搭載リールはNG」などといわれ、テキサスリグなどの撃ち物系ルアーを使うには良しとされなかった。
その理由には「ピッチングするときに、スプールの立ちあがりや制御が不安定になりがち」などが挙げられるが、昨今のDCリールは出来がよく、人や釣行スタイルによってはかならずしもNG!ではなかったりする。
カバー撃ち用タックルにDCリールはアリ?ナシ?
「カバー撃ち用タックルにDCブレーキ搭載リールは、アリorナシ?」
個人的には「どちらかといえば、ナシ」である。
DCリールでピッチングするとき、スプールの立ちあがりがりが一瞬遅れるような感覚がある。
また、ピッチングの弾道などが安定しにくいと感じることも…。
DCリールは軽量ルアーに特化した作りでないものがほとんどを占める…という点もオススメしない理由の1つ。
たとえば、「5g前後のシンカー+3~3.5インチホッグワーム」という軽量なセッティグだと、弾道が安定しにくい。
おかっぱりバーサタイルで「巻物から撃ち物までDCリール1台で!」というときはカバー撃ちにも使うものの、カバー撃ち専用タックルにあえてDC搭載リールをえらぶことはほとんど無い。
プロのなかにはDCリールでカバー撃ちをする人もいる
ただ、人によってはDCリールでカバー撃ちを行うこともあるようだ。
たとえば、シマノのプロスタッフである”イヨケン”こと伊豫部健氏は、カバー撃ちにもDCリールを使うこともある。
タックル (2)
ロッド :ポイズングロリアス172H RUSHBURN
リール :スコーピオンDC7
ルアー :テキサスリグ
(タックルデータ引用:SHIMANO TV公式チャンネル「【いつでも釣り気分!】#84伊豫部健のあくなき挑戦in TEXAS」より)
上記はやや古いデータではあるが、彼がカバー撃ちにメタニウムDCで「7~10gテキサス+ミディアムクロー(ゲーリーのクローワーム)/モコリークロー」を使っているシーンを何度か見たことがある。
メタニウムDCクラスの上位機になれば、たとえピッチングであってもかなりの安定感がある。
近年はリーズナブルながらも高性能なDC機がリリースされているので、それらをチェックしてみるのもいいだろう。
カバー撃ち用タックルにDCリールはアリ?ナシ?|まとめ
個人的には、DCブレーキ搭載リールをカバー撃ち専用タックルに組み込むことは、ほとんどない。
しかし、オカッパリで巻きから撃ちまで1タックルですべてこなす…というバーサタイルな釣り方ならDCリール1台でやり切ることもある。
カバー撃ちやピッチングうんぬん〜にこだわりがないのであれば、カバー撃ちにDCブレーキ搭載リールを使っても大丈夫!