ベイトフィネス、バーサタイル、ヘビーバーサタイル、フィネス…などなど、いろいろ多すぎ。
ベイトリールには様々な種類があり、使い分けで悩んでしまう人もいるかと思う。
当記事では、「ベイトリールの特性・種類に合わせた使い分け」について書いていく。
もくじ
【初心者向け】実は簡単!ベイトリールの使い分け。スプール径、ベイトフィネス、バーサタイル、ヘビーバーサタイル…
ベイトリールの主な種類・使い分けにはどんなものがあるのだろうか。
使い分けをするには、以下の分類を知っておくとわかりやすくなる。
→小口径スプールが搭載されたリール。ベイトフィネスなど。
【汎用性が高い(バーサタイルな)】
→32~34mm径スプールが搭載されたリール。
巻モノ、打ち物、ビッグベイトまでイケる器用なリール。
【重いルアー特化型】
→36~38mmの大口径スプールが搭載されたリール。
「デカい・重い・強い」な釣りに扱うリール。
軽量ルアー特化型の特徴と用途
3~6g程度の軽量ルアーの扱いに特化されたベイトリールのことを、ベイトフィネスリールと呼ぶ。
フィネスとは「技巧的・繊細な・技巧的な」という意味合いで使われ、軽量ルアーの扱いに優れた作りであるのが特徴。
軽量ルアーに特化されたリールは、 30~32mm径スプールが搭載されていることが多く、スプールのレスポンスが良い。
軽量ルアー特化型リールは、主に以下のようなルアーに使うことを想定して作られている。
●5g前後のワーム・リグを使った「ベイトフィネス」の釣り。
●小型ハードルアー(スモールクランク、シャッドなど)を使った「フィネス系ハードプラッキング」の釣り。
●10g以下のルアーを使った釣り全般。
汎用性が高い(バーサタイルな)リールの特徴と用途
32~34mm径スプールが搭載されている中間的なバランスのベイトリールは、 軽いルアーから重いルアーまで一通り扱うことができるのが特徴だ。
「バーサタイルリール、バーサタイル機」などと呼ばれ、オカッパリでロッド1本持っていくスタイルからボートフィッシングまで幅広く対応できるのが特徴。
汎用性の高さは「器用貧乏」とも受け取れるが、近年のバーサタイル機はベイトフィネスリールに迫るような仕上がりになっているものも多い。
「なんでも使える、バーサタイルな、汎用性が高い」などという言葉が使われるリールは、大抵32~34mm径スプール(キャパ-フロロ14lb-80mくらい)が採用されたモデルである。
バーサタイル機は、主に以下のようなルアーに使うことを想定して作られている。
●7g~56gくらいのルアー全般に使用する。
●3/8~1ozくらいの巻モノ・ハードルアーの釣りに。
●5g~28gシンカーを使ったテキサスリグ、ラバージグなどの打ち物の釣りに。
●中・大型ビッグベイトの釣りに(大体2ozまで)。
重いルアー特化型リールの特徴と用途
1oz~2ozのビッグベイトや、2ozを超えるマグナムベイトの扱いに長けたリールのことを「ヘビーバーサタイルリール」などと呼ぶ。
スプール径は36~38mmといった大口径のものが搭載され、ラインキャパが多いというのが特徴。
ハンドルが長いものが搭載されているものも多く、ビッグベイトなどを快適に扱えるような仕様になっているアイテムもある。
軽量ルアーの扱いは捨て、重いルアーの扱いに特化されている。
大口径スプールが搭載されたヘビーバーサタイル機は、主に以下のようなルアーに使うことを想定して作られている。
●重いルアー全般に使用する(大体20g以上)
●3/4oz~2ozまでのディープクランク、スピナベのスローロール、マグナムスプーン、ビッグベイト、スイムベイトなど、リールに高負荷がかかる釣りに。
●2oz以上のマグナムベイト(バラム300とか)に。
スプール径による使い分け。口径の違いによる得られる効果について
ベイトリールの使い分けを知るには、搭載されているスプール径をチェックするのが手っ取り早い。
ベイトリールに搭載されているスプール径の主な分類は、以下の3つ。
→軽量ルアーに向いている。
●32~34mm径
→そこそこ軽いルアーから、そこそこ重いルアーに向いてる。
●36~38mm径
→重いルアーに向いている。
30~32mm径の主な用途
30~32mm径といった小さなスプールが搭載されたベイトリールは、軽量ルアーを扱うのが得意。
例えば、ルアー・リグ総重量5g前後といったものから、大体14gくらいまでが守備範囲となる。
護岸やアシ、ウッドカバーなどに、ネコリグやスモラバといった軽量ルアーを打ち込んでいくなら、小口径リールを選ぶのが基本である。
ベイトフィネスリール
小口径・最軽量なスプールが搭載されたリールは「ベイトフィネスリール」と呼ばれる。
近年では1g台のルアーを投げることが可能なアイテムも出てきている。
5g前後の軽量なルアーを使うなら、ベイトフィネスリールを選ぼう。
32mm径のバーサタイルリール
近年のバーサタイル機には32mmスプールが搭載されているものもある。
小口径バーサタイルリールは、2ozクラスの重いルアーまで扱えるものもあるため、一概にも「小口径だから軽量ルアー特化型!」とも言い切れない。
30~32mmといった小口径スプールを搭載したベイトリールは、年々多様化していっている。
5g前後のルアー”だけ”をメインに使うならベイトフィネス機を。
6g前後の軽量ルアーも重いルアーも使いたいなら、小口径スプールが搭載されているバーサタイル機を選ぶといいだろう。
32~34mm径の主な用途
32~34mm径といった中型スプールが搭載されたベイトリールは、「バーサタイルリール」などと呼ばれる。
用途的にはだいたい7g~56g程度のルアーを扱うのが主。
3/8~3/4oz程度の巻モノ、1/4~1ozの打ち物系ルアー、2oz前後のビッグベイトなど、色々と使えて便利なリールだ。
扱えるルアーの守備範囲が広いため、オカッパリからボートアングラーまで幅広いニーズに応えられるのが特徴。
ひと昔前までは、7gを切る軽量ルアーの扱いは苦手であったが、近年は32mmの小口径スプールが採用されたバーサタイルモデルも登場した。
軽量ルアーもそこそこ扱いたいなら32mm径が搭載されたバーサタイル機を。
軽量ルアーはほぼ使わず、タフに使い込みたい!巻物・打ち物・ビッグベイトに色々使い回したい…というなら34mm径のバーサタイル機を選ぶのがベストだ。
36~38mm径の主な用途
36~38mm径といった大型スプールが搭載されたベイトリールは、デカい・重いルアーの扱いに長けているのが特徴。
デカいリールは、2oz以上のビッグベイト・マグナムベイト、大きなディープクランクなどなど、「投げる・掛ける・巻く」ときの負荷が強くなりがちな釣りに使われる。
スプール径が大きいため、スプールレスポンス(立ち上がり)は良くない。
しかし、重いルアーを遠投したり、デカいルアーを力強く巻きとる能力に優れるため、ストロングアングラーに好まれるリールだ。
大口径スプールが搭載されたリールは深溝であることが多く、ラインキャパが豊富なので太いラインをたくさん巻けるというのも特徴。
「フロロ20ポンド以上を使って、2oz以上のデカいルアーを投げる」といったスタイルには、36~38mm径の大型スプールが搭載されたベイトリールを選ぶのが基本。
ベイトリールの自重(重さ)による使い分け
リールの自重による使い分けもできる。
長いロッドには自重があるリールを載せるとバランスがとれ、短いロッドには軽いリールを載せた方が扱いやすくなる。
ロッドパワーや素材などによってもバランスは変わってくるため断定はできないものの、ベイトリールの自重はタックルバランスの使い分けにも繋がる。
以下の記事でロッドとリールのバランスに関して解説しているので、よかったらこちらもチェックしてみてほしい↓
まとめ:ベイトリールは「使うルアー、用途・目的」で使い分けよう
近年は様々なベイトリールが発売されているため、使い分けで悩みがち。
しかし、使うルアーや用途から逆算することで、選ぶべきリールが明確になるかと思う。
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