「最近はブラックバス釣りが難しくなった」
「小バスを釣るのですら難しい」
「関東在住ならおすすめしない」
上記のようなことを頻繁に耳にします。
僕自身、以前にくらべるとバス釣りは難しくなったと感じることも…。
ですが、バス釣りは「取り組みかた」によっては、まだまだ楽しめる遊びだと思っています。
もくじ
今、バス釣りをはじめても楽しめない?
楽しめます。
ただし、「魚が釣れるから楽しい」という結果ありきの考えかたでは、早いうちに挫折すると思います。
「釣れる、釣れない」に執着していると、たぶん続かない。
ただ、これはなんにでも言えることです。
ギターだろうがゲームだろうが、いきなり結果を出そうとしても難しい。
「釣れるから楽しめる」という結果ありきのスタイルだと、あまりの釣れなさに挫折してしまいやすいでしょう。
しかし、上達していくプロセスを楽しめる人なら、バス釣りはきっと楽しめるハズです。
バス釣りは、取り組みかた次第では生涯楽しめる遊びだと思います。
バスプロのようにバカスカ釣れる!と思っていると挫折しちゃうかも
ややキツイことを言わせていただくと、初心者がプロの真似をして、いきなりデカバスが釣れた!…なんていう夢は見ないほうがいいです。僕自身もこのワナにハマりましたので…。
よっぽどの才能(と運)があるなら話は別。
しかし、その”超才能があるアングラー”が超努力をしても、1日に数匹…というのが現実です。
膨大な経験をしたプロが最新鋭の魚探とタックルを駆使しても、釣れないときは釣れない。
「ルアーフィッシングって、本当はそんなにたくさん釣れないよ」という”リアル”を認めることから始める。
「釣れないのが当然。釣れるほうがおかしい」くらいの逆転の発想をしたほうが、結果的に続けやすくなって上達しやすいともいえます。
●メディアのカラクリに騙されないように
バス釣りメディアは、さも簡単にバスが釣れるような編集を行っています。
釣れない時間帯は編集でカットし、釣れる部分だけに尺を使う。
また、釣れると評判のフィールドのみを選んだり、釣れない日はカットしたり、予備日を設けるなどして「釣れた日」だけにスポットをあてた編集を行う。
これはユーチューブだろうが、DVDだろうが、雑誌だろうが、だいたいのことに言えることです。ビジネスなのである程度はしょうがないことですが…。
バス釣り初心者を挫折させてしまう原因には、「バス釣りなんて簡単だよ!誰でもたくさん釣れるよ!」と洗脳をかけているメディアにもあると思っています。
まずは、ルアーフィッシングは簡単、という思い込みをブッ壊す必要があるのです。
バスプロ・メディアプロたちは、現地ガイドを雇ったり、スタッフ間で情報のやりとりがあったり、数日前に釣り場に入って下調べしていたり、そもそもド田舎の簡単なフィールドでやっている…なんてことは当たり前。
それでも1日に1~2本くらいしか釣れないこともあります。これが現実です。
また、プロたちは年間釣行数が200~300日を超えます。
そんな人たちと同じような釣果を出そうとするのは、そもそも間違っているといえます。
たとえるなら、これから趣味で野球をはじめたいと思っている初心者が、プロ野球でいきなりヒットを連発させようとするようなものです。
一般人とバスプロとの間には、それくらいレベルの差があります。
いきなりバスプロたちと同じような釣果を出そうとすると、ほぼ挫折してしまうでしょう。
バス釣り後発組なら、結果を出すまでのプロセスを楽しもうというマイペースな心意気と、上達するための戦略的なマインドが必要です。
「釣った、釣れなかった」に執着するだけがバス釣りのすべてではありません。
いきなり釣ろうとしても釣れない。プロセス(過程)を楽しむことが大事
では、バス釣りガチ初心者の人は、まずなにからスタートすればいいのか。
それは、「キャスティング」です。
バス釣りは狙ったポイントにルアーを投げる必要があります。
狙った場所にルアーを投げることができなければ、釣れるものも釣れなくなってしまいます。
まずは、ルアー選びや小難しいテクニックはおいておき、「キャスティング」の精度をあげることからスタートしていきます。
逆をいうと、これ以外のことをやる必要はありません。
正直なところ、ルアーなんてスピナーベイトとテキサスリグがあればどうにでもなってしまいます。
いきなり上手い人のように成ろうとしないこと。
よちよち歩きの赤ん坊が飛び級で大学に入ることができないのと同じで、いきなり有名プロのように結果を得ようとしないこと。ここがキモだと思います。
始めたては難しいことをしないこと。
バスプロたちの話を鵜呑みにしないこと。
簡単なことだけやること。
そして、上達していくプロセスを楽しむ心の余裕を持つこと。
バス釣りを挫折しないための取り組みかたのコツ
初心者がそれなりの結果を出すためには、「小さな目標達成を積み重ねる」のが大事だと考えます。
格闘ゲームでたとえるとわかりやすいです。
格闘ゲームのネット対戦で勝つためには、まずはキャラクターを操作できるようにするのが大前提です。
前に入力したら前歩き、後ろ歩きするとガードになる、上入力するとジャンプになる…という基本操作をカラダにたたきこますことから始めます。
「勝つ!」とか「立ち回り」とか「キャラクターの相性」…とかはまだ早い。
まずは自キャラをコントロールできるようにするのが先決です。
そのためには、いきなり実践(ネット対戦)で勝とうとせず、まずはCPUを相手にしてキャラクター操作を練習する。
「とりあえずネット対戦やろう。実践しながら学ぼう」などと思っていると、強者にボコボコにされていしまい、早々に挫折してしまうでしょう。
ネット対戦はガチ初心者がトレーニングなしで勝てるような環境じゃないのです。
自キャラを少しずつ操作できるようになっていく過程を楽しみ、1つの技を出せるようになった上達感に喜びを得る。
1つ1つ、積み重ねていく。このプロセスを楽しんでいく。
これはバス釣りにもいえることです。
有名な釣り場にホイホイと初心者が足を運んで、いきなりバスがたくさん釣れる…なんてことはまず起きません。
小バスの数釣りなら別ですが、未経験のアングラー(釣り人)がいきなり超絶な結果を出せることはまずありません。
いきなり勝とうとしないこと。
いきなり上手くなろうとしないこと。
いきなり結果を得ようとしないこと。
いきなり釣ろうとしないこと。
なにもわからないうちはどうせ釣れないので、釣果を得ることに飲まれないこと。
いきなり10を得ようとしないことが大事です。
1を知り、2を体験し、3を積み重ね、4を失敗し、5を継続していく。
こういう地道なプロセスを「やべぇwおもしれぇ!ぜんぜん釣れないけど、ルアー投げるのめっちゃオモシロイw」なんてふうに楽しめるなら最高です。そういう人は何をやらせてもかならず上達します。
結果を出すまでのプロセスを楽しめるようなら、バス釣りはめっちゃ楽しいですよ。
面白いから一緒にやろうよ、バス釣り。
【関連記事】
なぜ餌ではなくルアーを使うのか…について書いた記事はこちらで読むことができます↓
「釣れる=楽しい」というわけでもない
魚が釣れるから楽しい、というわけでもありません。
バスフィッシングは、魚を追うプロセスや、タックル選び、ポイント選び、状況判断などの戦略的マインドゲームが楽しい。
結果を出すまでのプロセスを楽しんでこそ。
「魚が釣れないからやめるわ」
こんなマインドでは上達しないし、たぶん楽しめないだろうからすぐ挫折してしまうでしょう。
そもそも昨今のバスは個体数が少ないしスレまくりなので、ガチ初心者にはやや敷居が高いんですよね。
しかし、それは格闘ゲームやスポーツ全般などにもいえることです。
昨今はさまざまなノウハウや上達法がネットで広まるため、必然的に1匹にたいする競争率があがり、結果を出すためのハードルは高くなる一方です。
適当にルアーを巻いていて「なんか釣れちゃった!」というラッキーフィッシュと出会うことはなくなりました。
だからこそ、上達していくまでのプロセスや、新しい発見をしたときの喜びを楽しんだほうがいい。
結果(釣果)ばかり追い求めていると、そのほかの楽しめる要素に気付けなくなり、挫折するリスクも高くなります。
まとめ|今、バス釣りを始めても楽しめない?答えはNOだ。ただし、取り組み方による。
「こうやったほうが面白いんじゃないの」だとか、「もっとこうした方が釣れるんじゃないの」と、結果を得るまでのプロセスを楽しむゲーム。それがバス釣り。
上達するプロセスが楽しめない人にはムズカシイかもしれません。
ただ、ゲームや楽器、スポーツなどで「上達・向上していく過程が好き!」と感じられる人なら、きっと楽しめるハズです。
令和のいまからバス釣りを楽しもうと思うなら、一旦は「魚を釣ること」を忘れたほうがいいと思います。最初のうちはほとんど釣れないので…。
魚を釣るまでのプロセス、道具選び、キャストを決める喜び…などなど、結果以外の要素もオモシロイ。
まずは結果をおいておき、楽しむことを目的にすれば、バス釣りを長く楽しむことができるでしょう。
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