僕が2年間600回の釣行を”テキサスリグ縛り”でやり続けた理由・テキサスリグの魅力とは

今から数年前、年間釣行数が300日を越した年がある。1年間で約300〜350日くらいは釣りに行っていた。

これを数年続けていたわけなのだが、ただ単に漠然と釣りをしていたわけではなく、使うルアーを限定した「縛りプレイ」みたいなものを行っていた。

スピナーベイトならスピナーベイトだけを釣り場に持っていき、テキサスリグならテキサスだけを…みたいな釣りを続けていたものだから、縛ったルアーのスキルや知識は、普通に釣りをしていたときよりも飛躍的に向上したと感じる。

今回は「二年間、約600回の釣行をテキサスリグで縛りプレイをしてたときの話・気づき」を書いてみる。

この記事では、1つのルアーに限定した”縛りプレイ”の素晴らしさをお伝えしたいと思う。

この記事を通してテキサスリグの面白さや魅力が少しでも伝わると嬉しい。

テキサスリグのみで、2年間600回の釣行を続けたときに気づいたこと

何日もの間、テキサスリグ縛りを続けていると、普段の釣りでは気づかなかったようなことも見えるようになってきた。

テキサスリグは、中通しオモリを通しただけのシンプルなリグだ。

だからこそ、アングラーの数だけ使い方が存在すると言っても過言ではない「シンプル・イズ・ベスト」なリグなのだ。

年間釣行数が300〜350日だった頃の話

僕がまだ二十代だった頃、体調を崩してしまったのがキッカケで、仕事を退職することになった。

症状が改善し始めてからは、家でダラダラ寝過ごし続けるのも害になるんじゃないかと思ったので、運動がてらに近所の釣り場に足を運んで釣りをすることにした。

当時はほぼニートみたいなものだったので、寝食以外は大体釣りをしていたと思う。

ただ漫然と釣りをするのも嫌だったので、まずはスピナーベイトを何年か巻きまくることにした。

トーナメンターがメインで使っているハードルアーの1つが”スピナーベイト”だったからだ。とりあえずコレ1つ極めりゃ良いんじゃないの?みたいな。

その後、一応スローダウンの釣りもやり込んでおこうと思い、ワーミングの基本となる「テキサスリグ」をひたすら修練することにした。

巻物の基礎はスピナーベイトで学び、スローダウンのワームの釣りは『テキサスリグ』から学ぼうじゃないか、という具合に。

●「テキサスリグ」をやり込んでいくうちに気づいたこと

テキサスリグをやり込むにあたって参考になったのは、とある知り合いの釣り人だった。

その人とは今は疎遠になってしまったが、彼から沢山のことを教わった。

◾️テキサスリグは、ただ単に落として回収する…というだけの単純作業ではないこと。

◾️木の枝などに引っかけて、一点でシェイクする「中層シェイク」で、遠くから寄せて食わせることができる類稀なるリグだということ。

◾️ただ巻きでスーっとi字引きする方法もあったり。

◾️シンカーウエイトが0gが”ノーシンカーリグ”であること。

などなど、今では普通にメディアで紹介されているテクニックではあったものの、テキサスリグ初心者だった僕にとっては、その全てが斬新なアプローチに感じた。

 

一見シンプルだが、飽きにくいリグでもある

2~3年弱くらいはテキサスリグをやり続けたが、やりこむ前までは「テキサスなんて落として回収〜みたいな退屈な作業ゲーでしょ?」などと思っていた。

が、やり込んでいくにつれてその解釈はほとんど間違っていたことに気付いた。

タックルボックスにホッグやクローワームだけ入れて、その他はシンカーとフックのみ…といった感じで”縛り”を続けていくと実に多くの発見があった。

飽きないのかと言われると、全く飽きなかった。もしかしたら多少は飽きていたかもしれないけれど、少なくとも「苦行、やりたくない、もうやめたい」などとは1度も思わなかった。

最近は直リグなどを使ったりするのでテキサスリグの使用頻度が減ってきたものの、その頃はテキサスリグの操作感やその他もろもろのことが楽しくて、テキサスリグ縛りをしていても全く苦ではなかったのだと思う。

冒頭でもお伝えしたが、”テキサスリグ縛り”を行なっていた頃の釣行日数は、少なく見積もっても年間300日はあったと思う。大体300〜350日くらいはあったんじゃないだろうか。

運動習慣をつけるという意味で取り組んでいたバス釣りだったので、嵐や台風などよっぽどの事情がない場合を除けば、365日ほとんど釣りをしていた。

”ルアー縛り”釣行を続けていたおかげで心身が鍛えられ、自身の健康状態も回復していった。

更に、テキサスリグの熟練度が高くなったおかげで、釣れる魚の数も少しずつ上り調子になっていった。

なんだかまるで通販のサプリ販売みたいな文面になってしまったが、僕にとってのテキサスリグとは”そういうモノ”なのである。

今の僕の心身はバスフィッシングの存在があったからこそだと言っても良い。バス釣りに出会えて本当によかった。

話が逸れてしまったが、なぜ最大級に飽き性の僕が、テキサスリグというシンプルな仕掛けに魅了されてしまったのか?

600日以上もテキサスリグ縛りを続けられた理由とは、一体どんなものなのか?

その理由はいくつかあるが、大まかに書くと次のようなものになる。

◾️超飽き性の僕がテキサスリグをやり続けられた理由
・マニュアル車的な操作感が面白いから。
・テキサスリグで使用するタックルの使い心地が面白いから。
・ワーム選びに終わりがないから。

オートマ車ではなく、マニュアル車的な操作感があるから

テキサスリグは、アシ際や杭などにポンポンと落とすだけのリグでもなければ、ヘビーカバー専用のリグでもない。

僕にとってのテキサスリグは、万能兵器…とでも言えばいいのだろうか、とにかく汎用性が高いリグだと思っている。

アングラー側の意図によって、テキサスリグは小魚にも化け、甲殻類にも化け、虫にも化ける。

スイミングさせれば小魚に。
ボトムを這わせればエビ類に。
トップで吊るして波紋を立てれば虫系に。

テキサスリグの使い方は、アングラーの数だけ存在する。テキサスリグは、ポイントに適当に落として、着底してチョンチョン誘ったら終わり…という退屈な釣りだけでは終わらない。

シンカーの重さで沈下速度(フォールスピード)も変わり、フックサイズでワーム のアクションも変わり、ワームの種類で質が変わる。

テキサスリグは、アングラー次第でどんな使い方もできる「万能兵器だと僕は思っている。

もし無人島に「一つだけ持っていけるリグを選べ」と言われたら、僕は間違いなくテキサスリグ を選ぶ。

テキサスリグ用タックル(ヘビータックル)が面白いから

テキサスリグで「どのロッドのテーパーやパワーを選ぶのか」といったタックル選定要素があることも、飽きがきにくい要因の1つだと思う。

ヘビーカバーを打つならヘビーロッドを選び、そこそこのカバーならMH、オープンなエリアではフックサイズ次第ではM…といった感じで、選べるロッドの幅が広いのもテキサスリグの面白いところだ。

多くの場合は「カバーの濃さとフックサイズ」だけで決めてしまうこともあるのだが、ロッドのテーパーや弾性率、更にはメーカー・ブランドなどを選ぶのはとても楽しかった。

テキサスリグをやり込むに当たって、ヘビーロッドを何本も試した。そりゃもう何本も試した。

ノリーズのロードランナーや、ダイワのブラックレーベルやスティーズ 、シマノのワールドシャウラやゾディアス、エクスプライド、メガバス 、エバグリ…などなど、それはもうアホみたいに沢山のロッドを使いまくった(そして貯金も使い果たした)。

その経験がこのブログの記事になっているので、多くの人の役に立っているのかもしれないと考えると、まぁ無駄な買い物ではなかったのかもな…と今では思う。

テキサスリグはシンカーの重さやワーム重量、フックサイズやアプローチなどなど、多くの要素で成り立っているリグだ。

そういった数多くの要素と、使うロッドを組み合わせていくと、実に沢山の「釣り味」を感じることができる。

ちょっとしたティップの加減とシンカー重量のバランスの違いでも、かなり操作感が違ったり、水中アクションが変わったりするのもテキサスリグの面白い要素だ。

タックルバランスには答えや正解などないと僕は思っているが、「自分なりの正解」にたどり着くまでのプロセス自体が楽しめるのは、テキサスリグというルアーの魅力の一つなのではないかと思う。

ワーム選びに終わりがないから

テキサスリグに使えるワームは、「この世に存在する全てのワーム」である。

…というと大袈裟かもしれないが、およそ「ワーム」と名のつくものであれば、シンカーを付けてしまえばどんなものでも”テキサスリグ”として扱えてしまう。

逆に言うと、テキサスリグに使うためのワームは選択肢があまりにも多すぎて、どのワームが自分の「テキサス道」に相応しいのかを見極め難い…とも解釈できる。

バス業界で「テキサスリグワーム」と限定して発売されているのは僅かだが、バックスライド系ワームでもシャッドテールワームでもテキサスリグとして使うことができてしまうから、テキサスリグ用ワーム選びは、それはもう無限大とも言えてしまう。だからこそ、飽きがきにくいリグであるとも言える。

使うシーンに寄るけれど、どんなワームでもテキサスリグに相応しいので、そのフリーダムな自由さも、僕が何百日もテキサスリグだけを使って釣りを続けられた要因ではないかと思う。

「ワーム」と呼ばれるようなものなら、どんなものでもテキサスシンカーのパートナーとなり得る可能性がある。

好きなように選び、好きなように動かせるのは、シンプルな構成で成り立っているテキサスリグならではの魅力と言ってもよい。

2年間600回の釣行で、アホみたいにテキサスリグだけ投げてたときの話|まとめ

今回は、僕が2年間くらい(釣行日数600日以上)の歳月を、”テキサスリグ”縛りの釣りでやり通していったときの話を書いてみた。

近年は、フリーリグ、直リグ、リーダーレスダウンショット、ビフテキなど、テキサスリグの亜種的なポジションのリグもどんどん出てきて「テキサスリグってもう使わないリグなんじゃないの?」という空気になってきている印象がある。

しかし、それでもテキサスリグは僕にとっては必要不可欠なリグだと思っている。…と言いつつも最近はリーダーレスダウンショットリグに浮気をしつつある。

が、たまにテキサスをやると「やっぱコレだよな」というような”故郷に帰ってきた感”があるのも興味深い。

テキサスリグはシンプルな仕掛けのリグではあるが、やり込んでみると実に奥深いリグだ。

もしテキサスの釣りに興味があるなら、ぜひ「シンプル・イズ・ベスト☆王道中の王道」なテキサスリグの釣りを楽しんでみてほしい。

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