ある程度ワームの釣りをやり込んでいくと、専用ロッドが欲しくなる。
なかでも「テキサスリグ」のような打ちモノ・底物系ルアーの専用ロッドは、使用する頻度が高い。
ということもあり、バス釣りをやり込んでいるアングラーには必須ともいえる。
そこで今回は、「おすすめのテキサスリグ専用ロッド&テキサスロッドの選び方」について、僕個人の体験談や失敗体験からきているモノを書いていく。
「ワームの釣りの基礎である”テキサスリグ”を学びたい」
「テキサスリグ・打ち物系リグをやり込みたい」
「ボートで使う打ち物スペシャルな専用ロッドが欲しい」
上記のような人のお役に立つと嬉しい。
【関連記事】
もくじ
- 1 失敗しない!おすすめのテキサスリグ専用ロッドまとめ
- 2 キスラー「ヘリウム3 MH 69XF」
- 3 Gルーミス「894C FPR 7’5″ HEAVY」
- 4 ノリーズ「ロードランナーストラクチャー ST6100MH / ST720H」
- 5 ノリーズ「ロードランナーヴォイスLTT 680MH / 680H / 6100H」
- 6 シマノ「ゾディアス 1610MH / 1610H」
- 7 シマノ「エクスプライド 168MH / 169H / 172H」
- 8 シマノ「バンタム 168MH / 170H」
- 9 シマノ「ポイズンアドレナ 172H」
- 10 ダイワ「ブラックレーベル SG 701MHXB」
- 11 ファルコン「ブークー 1610H」
- 12 失敗しない!テキサスリグ専用ロッドの選び方と基礎知識
- 13 これだけはチェックしておこう!大前提として知っておくべきこと
- 14 テキサスリグ専用ロッドの長さの選び方
- 15 まずはシンプルに考えよう
- 16 クリアな水域の場合
- 17 マッディな水域の場合
- 18 カバーの量を目安に長さを決める
- 19 テキサスリグ専用ロッド選びで迷った場合は
- 20 テキサスリグ専用ロッドに向いている硬さ
- 21 硬さ選びは「カバーの量」も目安にする
- 22 ティップの硬さは重要なポイントなので注意しよう
- 23 テキサスリグ専用ロッドにマッチする素材・弾性率
- 24 テキサスロッドに合うテーパー(アクション)
- 25 【体験談・失敗談】テキサスリグ専用ロッドを使うことで感じた本音
- 26 徹底的にやり込むなら、専用ロッドが望ましい
- 27 テキサスリグ専用ロッドとして購入したのに…
- 28 テキサスリグ専用ロッドを選ぶときに確認しておきたいポイント
- 29 まとめ:テキサスリグ専用ロッドは、6.8~7.2フィートのMH~Hパワー、中弾性〜高弾性のロッドを選ぶのが王道
失敗しない!おすすめのテキサスリグ専用ロッドまとめ
この項目では、「おすすめのテキサスリグ専用ロッド」を挙げてみる。
僕個人の体験談に基づきつつ、「これを選んでおけばテキサスリグはしっかりとやり込める」というアイテムをいくつかピックアップしていく。
キスラー「ヘリウム3 MH 69XF」
アメリカ老舗メーカー、キスラー社のロッド。
クラス的にはミドル〜フラッグシップくらいのポジションのロッドだが、テキサスリグ専用ロッドとして抜群に使いやすい。
圧倒的な感度と取り回しの良さ、スタックしすぎず、かといってバイトの邪魔にならない”魔法のティップ”が搭載されたワーミングロッドである。
アメリカのロッドというと「重たい、ヤボったい、安っちい、派手、感度が悪い」といったイメージを持つ人も多いかと思うが、当ロッドを使うことで、アメリカンロッドに対するネガなイメージは完全に払拭される。
エキストラファーストテーパーなので汎用性は低いが、その分テキサスリグ・リーダーレスダウンショットリグといった打ちもの系の釣りに抜群にハマる。
「日本の有名メーカー以外のテキサス用ロッドが欲しい」
「Gルーミス、ノリーズ系なしなやかなロッドが欲しい」
こんな人は、ぜひ使ってみて頂きたい。
入手するのが中々難しいのが残念で仕方ないが、以下のショップさんで取り扱われていることもあるのでチェックしてみてはいかがだろうか。
【関連記事】
Gルーミス「894C FPR 7’5″ HEAVY」
ヘビーカバーをテキサスリグで攻略したいなら、コチラもおすすめ。
The フリッピングロッド。
フリッピング専用ロッドということで、重量があったりグリップもゴツかったりといった特徴もあるが、1度使うと「もうこの子無しではバス釣りはできない!」とまで感じさせてくれるくらい気持ち良いロッド。
ヘビーカバーのフリッピング用ロッドなので、テキサスリグ専用ロッドといっても出番は少なめ。
が、もしテキサスリグを使ってカバー攻略をしたいのならマジでおすすめ。
魅力としては、
●掛ければ気持ちよくブランクスが曲がる楽しいファイト感
●50オーバーでも余裕を持って寄せてこれる怪力
などが挙げられる。
ここでは魅力を語り尽くすことができないのが残念だが、もしフリッピング用のテキサスリグ専用ロッドを探しているなら、こちらも候補に入れてみて頂きたい。
こちらも入手するのがやや難しいのだが、以下のショップさんにて扱いがあるのでチェックしてみてほしい↓
【関連記事】
ノリーズ「ロードランナーストラクチャー ST6100MH / ST720H」
感度と操作性、ピッチングのしやすさなど、ワーミングを中心とした釣り専用に作られたロッド。
エスケープツインやエスケープリトルツインといった、4インチ前後のワームを使ったテキサスリグ専用ロッドを快適に扱えるように設計されている。
MHは5~8.8gくらいのシンカーを使ったエスケープツインのテキサスリグが非常に快適に使える。
720Hは7~14gくらいと、気持ち重め、ヘビーカバー打ちをするような時に向いているスペック。
上記2種は、霞ヶ浦や野池のオカッパリでは活躍してくれるタイプのテキサスリグ専用ロッド。
感度に優れていながらも、魚をかけるとロードランナーシリーズらしい、トルクフルでパワーに溢れた”曲がるブランクス”を楽しめるロッド。
テキサスリグだけでなく、リーダーレスダウンショットリグやフリーリグ、バックスライドワームといった釣りにも使いやすい。
適度に張りがありながらもよく曲がってくれるので、実はシングルフック系ルアー(スピナーベイトなど)ロッドとしても使いやすい。
●ストラクチャーシリーズ最新モデル「NXSシリーズ」はこちらからチェックできます↓
ノリーズ「ロードランナーヴォイスLTT 680MH / 680H / 6100H」
「ワーミング&バーサタイル」と称されているロッドで、ハードベイトからワームの釣りまで幅広く使えるマルチなロッド。
LTTの中では、上記3種の番手ならテキサスリグ専用ロッドとしても使っていける。
ストラクチャーシリーズが「8:2」でワーム重視だとしたら、LTTは「6:4」くらい。
LTTの前身であるオリジナルシリーズも愛用していた僕からすると、LTTシリーズはややシャッキリとした使用感で、ワーミングにも使いやすいと感じる。
ボトム感知能力はストラクチャーやSTNシリーズの方が上ではあるものの、バーサタイル性ならLTTの方が高い。
テキサスリグ専用ロッドとして使えるだけでなく、ハードルアーにも使える器用さもあるシリーズなので、
こんな人におすすめのロッド。
●LTT680MH
【関連記事】
●LTT680H
【関連記事】
●LTT6100H
シマノ「ゾディアス 1610MH / 1610H」
レンタルボートにテキサスリグ専用ロッドを積んでおきたいなら、コチラの2本もおすすめ。
相模湖や津久井湖、房総リザーバーといったダム湖で使いやすい長さでありながら、汎用性にも長けているため、状況を選ばず使いやすい。
ゾディアスシリーズというと汎用性の高いロッドとして人気が高いが、テキサスリグ専用ロッドとしてボートに積んでおいても全く問題のない作り。
適度な感度と、ピッチングしやすい程よい張り具合などなど、底物系ルアーに対するマッチング具合も申し分無し。
カバーの濃さや使うワーム・シンカーウエイトの違いによってMHとHを使い分けていきたい。
コスパ重視しつつ、しっかり使える人気のロッドを使いたいならコレ!
※1610Hは2020年で廃盤になりました。
気になっている方は在庫が残っているうちにお早めにどうぞ!
【関連記事】
シマノ「エクスプライド 168MH / 169H / 172H」
(画像:シマノ)
多くのアングラーから絶大な支持を受けている、名作シリーズ。
強い張り具合と高い感度は、テキサスリグ専用ロッドとしておすすめ。
ゾディアスシリーズがしなやかな作りであるのに対し、こちらはシャッキリとした使い心地。
ゾディアスや低弾性〜中弾性ロッドを使っている人にとっては、かなり硬く感じられると思う。
「しなやかでマイルドな使用感か、感度ビンビン系なスタイルか」で選んでみていいだろう。
個人的には、ゾディアスよりもこちらの方がピッチングの快適度は上で、感度もこちらの方が高い。
長さとパワーの選択に関しては、後述している「テキサスリグ専用ロッドの選び方」を参考にしてもらうとわかりやすいかと思う。
テキサスリグ用ロッド選びで「絶対に失敗したくない人」には、コレがおすすめ!
シマノ「バンタム 168MH / 170H」
(画像:シマノ)
「投げて、操作して、掛けて楽しい」というルアーフィッシングの王道的な志向を追求したロッド。
ラバージグやテキサスリグといった、ボトム系の釣りを快適に行うように設計されたワーミングロッドである。
高感度で軽量、キャストを決めやすいしなやかなブランクスが特徴で、クセがないので誰にでも扱いやすいシリーズである。
上記2種の使い分けとしては、
といった感じで、カバーの濃さと使用するリグのウエイトを目安に選ぶのがいいだろう。
●5~10g程度のシンカーがメインなら168MH
●8.8~14gくらいのシンカーがメインなら170H
…といった使い分けもアリ。
シマノ「ポイズンアドレナ 172H」
(画像:シマノ)
カーボンモノコックグリップが採用された、軽量&高感度が魅力のワーミングロッド。
「パワーバーサタイル」と称してラインナップされているロッドだが、適合ルアーウエイトが12g~42gということで、5~28gのテキサスリグ専用ロッドとしても使いやすい作りになっている。
やや強いロッドなので、28gシンカーを使ったパンチングなんかにも使える仕様。
ヘビーロッドでありながらも122gと軽量なので、テキサスリグを使用した際に生まれやすい疲労感も軽減されやすい。
テキサスリグだけでなく、リーダーレスダウンショットリグやラバージグといったその他の底物にも使いやすい作りで、まさにヘビーバーサタイルな仕様である。
「レンタルボート用にテキサス専用ロッドが欲しいんだけど、感度に優れたロッドが欲しい」
こんな人におすすめのロッド。
ダイワ「ブラックレーベル SG 701MHXB」
質実剛健。無駄な装飾など一切排除し、ただただ”実釣性能”にのみスポットを当てて作られたシリーズ、ブラックレーベル。
中でも SG 701MHXBは、遠投性能とボトム感知能力、フッキング性能を重視して開発されたテキサスリグ・ワーミング専用ロッドとして評判が高い。
テキサスやジグといった底物系ルアーの感度の高さはもちろん、カバーに対するスタックを繊細に乗り越え、ピンスポットから離されにくい適度な”遊び”が持たされている絶妙なティップが搭載されている。
MHパワーでありながらも、Hパワーロッドさながらのリフティングパワーと強靭なバットのおかげで、シャローに点在するライト〜ミドルカバーやウィードエリアでのテキサスリグにベストマッチする。
…と迷った場合は、僕ならコレをおすすめする。
ファルコン「ブークー 1610H」
「コスパは大切にしたいんだけど、ゾディアスやエクスプライドは他人とカブるから嫌」
「大手メーカーの定番ロッドにはもう飽きた。でも完全に無名メーカーも嫌。ブランド感は大事」
上記のようなことでお困りなら、アメリカの超老舗の有名メーカー「ファルコン」のロッドを使ってみて頂きたい。
よく曲がるのに軽くて疲れにくく、しかも日本人にも握りやすいやや細めのシェイプなグリップが特徴。
「ピッチンスティック」という名の通り、5g~10g程度のシンカーを使ったテキサスリグ専用ロッドとしておすすめできる。
弾性的には中弾性といった感じで全体的にしなやかな作りになっており、意外と1/2ozジグやスイムジグ、スピナーベイトやチャターベイトといったシングルフック系ルアーも使いやすい。
【関連記事】
失敗しない!テキサスリグ専用ロッドの選び方と基礎知識
テキサスリグ専用ロッドは、どんな環境で使うかによってベストなアイテムが変わってくる。
最もわかりやすい選び方としては、
といったもの。
これだけはチェックしておこう!大前提として知っておくべきこと
テキサスリグ専用ロッドを選ぶときは、「テキサスリグ専用ロッドに求められる要素」をしっかりと押さえておきたい。
テキサスロッドに求める要素には個人差があるかと思うが、僕としては以下のような部分を求めるのが基本だと思っている。
●カバー越しでもしっかりフッキングできるパワーを兼ね備えているかどうか。
●カバーの濃さに対してパワーバランスがとれているか。
●フック軸の太さ・大きさ、ラインの太さと釣り合っているか。
→メインに使うワームとシンカー重量のバランスと、ロッドが噛み合っているか?
●ワームの食い込みと操作性の邪魔にならない”適度な加減のティップ”
上記の要素が含まれているロッドを選ぶことが、テキサスリグ専用ロッドの購入で失敗しないコツ。
テキサスリグ専用ロッドの長さの選び方
バスロッドには様々な長さがあるが、打ち物系・底物系の専用ロッドで選ぶべきロッド長は、実はある程度は限られている。
水の特徴(濁っているのか、透明なのか)によって、使うべきロッドの長さも変わってくる。
まずはシンプルに考えよう
ロッド長を決めるときは、
●ポイントまでの距離感
●カバーの量
これらを目安にするのがわかりやすい。
クリアな水域ならディスタンスをとるべく長いロッドがいいし、マッディな水域ならショートロッドでも構わない。
遠投重視なら長い方がいいし、近距離ピッチングしかやらないなら短くても構わない。
カバー越しのフッキングをするなら長い方がいいし、マッディレイクでボート真上からフリップするなら短くても構わない。
【関連記事】
クリアな水域の場合
水がクリアなフィールドの場合、
最低でも6.8フィート。
理想としては7.2フィートくらいあると快適。
水がクリアなフィールドの場合、ポイントまで距離を取った方がいいことが多いからだ。
カバーが広大ならその限りではないが、基本的にはポイントから距離をとってアプローチすることが前提となるため、遠くのカバー越しでも確実にフッキングを決めることができるレングスが必要。
ただし、亀山ダムや相模湖といった、釣り人の上下に木々が生い茂っているような環境においては、6.6~6.8フィート程度の短いロッドが合う場合もある。
マッディな水域の場合
水が濁っているフィールドの場合、ポイントからそれほど距離をとらなくても良いことが多い。
そのため、遠投などを使わない場合は6.8~6.10フィート程度を選ぶのが基本。
沖のブレイクなどのストラクチャーを探るような釣りが多いなら、6.10~7.2フィートくらいあった方が融通が効く。
マッディな水域の場合は、バスから釣り人の存在を発見されにくいため、ディスタンスは近くても構わない。
霞ヶ浦や房総リザーバーといったステイン〜マッディな水域では、ディスタンスを求められることがそれほど多くない。
マッディレイクで、ボートからのアシ打ち(手前)を近距離で行うなら、極端な話、ロッドは6フィートあれば十分である。
アシの奥の奥、カバーの奥の奥をフリッピングで狙うなら、長い方が良い。
【関連記事】フリッピングの基礎知識
水が濁っているなら、ロッドは6.8フィートくらいのものの方が快適。
霞ヶ浦のオカッパリで消波ブロックや水門、護岸打ちをしていくなら、6.8フィートは欲しい。
牛堀の消波ブロック帯を攻めるなら、個人的には6.9~7フィートくらいあると快適に感じる。
カバーの量を目安に長さを決める
カバーの量・濃さも、テキサスリグ専用ロッド選びの目安になる。
クリアレイクでカバーが濃いなら、最低でも6.10フィート。理想としては7.2フィートくらいあると良い。
マッディレイクの場合、ロッドの長さはポイントまでの距離とカバーの濃さを目安に選ぶ。
霞ヶ浦の消波ブロックや護岸、水門を打つなら、6.8~6.10フィートもあれば十分。
亀山ダムなどではカバーが濃く、カバー越しでフッキングすることが主となるため、7フィート前後は欲しいところ。
テキサスリグ専用ロッド選びで迷った場合は
「水がクリアな場所もマッディな場所も、いろんな釣り場でやるんですけど」
こんな感じで迷ったら、6.10フィートがおすすめ。
まずは6.10フィートを買ってみて、これを基準にロッド長選びを学んでいくのがスムーズ。
自分の中での”テキサスリグ専用ロッドの基準”を設けられるようになるのが、最初の目標である。
テキサスリグ専用ロッドに向いている硬さ
テキサスリグロッドの硬さは、リグ自体を「どう使うか、どんなセッティングで釣るか」によって選ぶべきパワーが変わる。
例えば、3/0~5/0といったサイズで太いフックを使用するなら、H(ヘビー)パワーは欲しい。
スタンダードなフック軸の1/0~3/0くらいのものを使うなら、MH(ミディアムヘビー)でも構わない。
細軸のオフセットフック1/0クラスを中心に使うのなら、M(ミディアム)パワーでも十分。
「フックは大きくなるほど、太くなるほどフッキングするのにそれ相応のパワーが必要となる」ということを知っておけば、自ずと選ぶべき硬さは決まってくる。
テキサス用ロッドの硬さ選びは、
●使うルアーのフック
●カバーの濃さ
上記2点を念頭に入れて決めていくと失敗しにくい!
※テキサスリグ初心者の場合は、柔らかいロッドのほうが合うことも。詳しくは「テキサスリグ(底物の釣り)に「柔らかいロッド」を使うと釣れる魚が増えるワケ/ ヘビー(硬い)ロッドを使うデメリット」で紹介しています。
硬さ選びは「カバーの量」も目安にする
オフセットフック1/0くらいなら、ミディアムパワーのロッドでも問題はない。
ただし、もしカバーの量が多いポイントで使っていくなら、その選択肢はちょい微妙だったりする。
たとえフッキングが出来たとしても、そもそもカバーから引っ張り出すことが出来ないのであれば意味がない。
なので、カバーに1/0フックのテキサスを投げ込むなら、最低でもMHは欲しいところ。
【関連記事】
ティップの硬さは重要なポイントなので注意しよう
テキサスリグ専用ロッドのテーパー(アクション)は、エキストラファースト〜ファーストテーパーが望ましい。
が、ただ単に先調子であればそれでいいのかと言うと、そういうワケでもなかったりするのだ。
テキサスリグやリーダーレスダウンショットリグ(直リグ、ゼロダン)といった底物系ルアーは、カバーを打つだけでなく、地形変化を探っていくような使い方もする。
その際、何かしらの障害物にリグがスタックしたときに、ティップが入りすぎるロッドだと根がかりしてしまいがちだし、かといってティップまでガチガチのものを使うと、リグをハングオフ・離した際にポイント(変化、カバー)から離れすぎてしまう。
なので、テキサスリグ専用ロッドには、
…といった絶妙な加減のティップを選ぶことが重要となる。
安易に「テキサスリグ専用ロッドはファーストテーパーが良い!食い込みが良いティップ!」という意見は、半分合っていて半分間違っている。
●好みもあるけど、テキサスならやっぱりファーストテーパー
しかし、人によってはレギュラーテーパーを使う人もいるため、テーパーに関しては好みも影響する。
僕個人としては、テキサスリグ専用ロッドには断然エキストラファースト〜ファーストテーパーをおすすめする。
近年の底物専用ロッドはこの辺りのポイントをしっかりと意識して作られているものが多いので、気にしなくても良い部分だったりするが…
個人的にどうしても伝えておきたい部分だと思ったので書いてみた。
テキサスリグ専用ロッドにマッチする素材・弾性率
バスロッドには「弾性(弾性率)」と呼ばれるものがある。
テキサスリグ専用ロッドには、中弾性〜高弾性くらいのロッドが選ばれることが多い。
しなやかであることよりも、感度と操作性、ピッチングの快適さ、フッキング率といった部分が重視されるからである。
軽量なロッドの方が、テキサスリグを操作するときに疲労感を感じにくいし、感度が高い方がワームの食い込みに気付ける確率も上がる。
また、テキサスリグ専用ロッドはサイドキャストやオーバーヘッドキャストといったキャスティングを使用することが少ないことも弾性が高いロッドが使われる理由でもある。
ピッチング・フリッピング、カバー打ちが中心となるため、ロッド全体がそこまでしなやかでなくても構わない。
弾性率とは、「物体を倍の長さまで伸ばすのに、単位断面積あたりにどれだけの力が必要か」というもの。
バスロッドには主に「高弾性・中弾性・低弾性」が存在するが、弾性が高い物ほど硬くて曲がりにくい(伸びにくい)といった特徴がある。
一般的には、
●20~30トン→低弾性
●30~40トン→中弾性
●40トン以上→高弾性
こんな感じで部類される。
弾性が低ければしなやかで曲げやすく、感度が悪い。
高くなるほど軽量で感度に優れるが、強度が低くなる(薄巻きカーボン仕様になるため)。
テキサスロッドに合うテーパー(アクション)
前述したが、テキサスリグ専用ロッドを選ぶときは、ロッドのテーパー(アクション)も確認しておきたい。
ロッドは、先調子(エキストラファースト)になるほど食い込みがよくなり、モデレート(レギュラー)になるほどブランクスが曲がる…といった特徴がある。
テキサスリグはワーム単体で使用することがほとんどなので、「食い込み能力・操作性・ピッチングのしやすさ」が高いエキストラファースト〜ファーストテーパーが良いとされている。
テキサスリグ・リーダーレスダウンショットリグ専用の”ガチ専用なロッド”をお求めなら、個人的にはエキストラファーストテーパーのロッドをおすすめしたい。
ただ、用途特化されている分、バーサタイル性が低いというデメリットもあるため、エキストラファーストの専用ロッドを買う場合はある程度の割り切りというか…心しておいたほうがいいと思う。
もちろん、ファーストテーパーでも問題はない。
近年の打ちモノ・底物系のロッドにはファーストテーパーのロッドも増えてきた。
バーサタイル性はエキストラファーストよりもファーストテーパーの方が高いので、テキサス用ロッドとしても十分使える。
ファーストテーパーのロッドはエキストラ〜よりも汎用性が高いこともあるので、オカッパリアングラーにはファーストテーパーをおすすめしたい。
以下の記事に、オカッパリでヘビーバーサタイルに使えるロッドをまとめておいたので、よかったらこちらもチェックしてみて欲しい↓
【関連記事】
【体験談・失敗談】テキサスリグ専用ロッドを使うことで感じた本音
ここからは、僕がこれまでに色々とテキサスロッドを使用してきた中で経験したこと、失敗談や体験談などを書いてみようと思う。
僕はこれまでにテキサスリグ専用ロッドを何本か使ってきたが、カバー打ち・底物が好きなアングラーとしては、テキサスリグ専用ロッドは必要不可欠なアイテムだと感じる。
徹底的にやり込むなら、専用ロッドが望ましい
近年ではバーサタイル性の高いMH~Hロッドが多い。
がしかし、バーサタイルロッドにない要素が含まれている専用ロッドを使うことで、「バーサタイル」の弱点も露わになってくる。
バーサタイル系ロッドの多くは、テキサスリグをピッチングしにくかったり、底物を行うには感度レベルが低かったり、操作性が微妙(疲れやすい)といったデメリットを感じることもあるのは事実。
テキサスロッドに求められる、
●カバー越しにおいてのフッキング性能
●操作性(グリップシェイプ、ティップの入り方など)
●感度レベル
などなど、上記のような尖った性能は、汎用性が高いロッドではなかなか得られないのだ。
テキサスリグ専用ロッドとして購入したのに…
以前、某ロッドをテキサスリグ専用ロッドとして購入したことがあるのだが、見事に大失敗した…という失敗談がある。
そのモデルはジグロッドとして売り出されていて、ティップまでかなりガッチリしたロッドだった。
しかし、当時の僕は無知すぎるあまり、知り合いが勧めるままにジグロッドを購入してしまったのだ。
実際に使用してみると、
●リグの重量が足りずにピッチングは決まらない
●ティップがガチガチすぎて、繊細な操作ができない
といったデメリットを感じ、とてもじゃないが一般的なテキサスリグの釣り方には使えなかった。
「ティップまで強いロッドは、1/2oz前後のラバージグに使うのにはマッチしたとしても、5g~10g程度のテキサスリグを使うのには不向き」ということに気づいたのは、購入してからしばらく経ってからのことだった。
失敗の原因となったのは、ロッド自体の性能ではなく、あくまで僕自身の無知さである。
【関連記事】
テキサスリグ専用ロッドを選ぶときに確認しておきたいポイント
テキサスリグ専用ロッドを選ぶときは、以下の要点は必ずチェックしておきたい。
●ティップのしなやかさを確認しておく
●テーパー(アクション)を確認しておく
●どんなルアーに向いているロッドなのかチェックする
●使用するシンカーウエイトとワームサイズは、どんなものがメインとなりそうか明確にしておく
→それによってロッドパワーが変わる
●バーサタイル性は完全に不要なのか?オカッパリでたまに他のルアーも投げたいのか?
●ジグロッドとテキサスリグロッドの方向性の違いを知っておく
上記のような要素は必ず意識しておくことをおすすめする。
【関連記事】以下の記事も併せて読んで頂けば、購入で失敗しにくくなると思います↓
まとめ:テキサスリグ専用ロッドは、6.8~7.2フィートのMH~Hパワー、中弾性〜高弾性のロッドを選ぶのが王道
テキサスリグ専用ロッドを選ぶ上で重要になるポイントについて、僕個人の失敗体験などを基にしつつ解説してみた。
テキサスリグはシンプルなリグだが、専用ロッドを使うことでより繊細な世界に端を踏み入れることが出来る。
当記事で書いたことは、テキサスリグだけでなくリーダーレスダウンショットリグやフリーリグといった底物・打ち物系の釣りにも通ずる話だったりする。
もし気になったモデルがあったなら、当記事で解説したポイントを考慮しつつ以下のアイテムをチェックしてみてほしい。
※名前をクリックすると商品の詳細・購入ページへ飛ぶことができます※
●キスラー「ヘリウム3 MH 69XF」
●ノリーズ「ロードランナーストラクチャー」
→ST6100MH
●ノリーズ「ロードランナーヴォイス LTT」
→680MH
→ 680H
→ 6100H
●シマノ「エクスプライド」
→ 168MH
→169H
→ 172H
●テキサスリグ、カバー撃ち、底物
●カバー撃ち用アイテムまとめ
【もっとフィッシングライフを楽しむ&上達するなら!】
【釣りビジョンVODを利用するメリット】
●スマホ・タブレット・PCなど好きなデバイスで 好きな番組をいつでもどこでも見放題!
→テレビの前に座り、レコーダーを通して観る…という煩わしさがナシ!
●過去の放送回をいつでもチェックできる!
→好きなアングラーの過去の放送回を、いつでも視聴できる。
●釣り情報・技術のインプット量がめちゃくちゃ増える!
→結果的に”ウデ”があがり、「釣れる釣り人」になれる。
個人的にオススメしたいサービスが「釣りビジョンVOD」です。
僕はかれこれ5年以上「釣りビジョン」を利用しているのですが、上手い釣り人のテクニックや考え方を観て学べるため、おかげさまで魚が釣れるようになりました。
『釣りがうまくなるサービス』だと断言します。
ただ、「釣りビジョン(テレビ放送)」は、3年くらい前の番組までしか放送されないのがネック。
そこで役に立つのが、スマホなどで観覧できる「釣りビジョンVOD」です。
作品数は6,000本以上で、なおかつ毎月約100本の新作動画がアップされ続けているのが特徴です(新番組はTV放送と同日に配信されます)。
10年以上前の放送回もアップされているので、好きなアングラーの番組をたくさん観たいという人におすすめ!