【インプレ】安い・キャスト気持ち良い・超軽量。アメリカの老舗メーカー、ファルコンのロッド「ブークーCBR-6-1610H」が使いやすくて感動した。

アメリカの老舗メーカーファルコン。
日本ではメディアで取り扱われることはありませんが、一部のコアなアメリカンタックルファンに愛されているロッドです。

アメリカでは1万円台のロッドやリールが一般アングラーに人気らしく、どんなもんかと試してみたくなったのが購入のいきさつ。
僕自身、アメリカンロッドのような弾力のあるロッドが大好きだし、「感度重視で硬いロッド」が特徴の日本製ロッドを扱うのに少々マンネリを感じていたので、実際に購入してみました。

実際に使ってみると、ジグテキなどの打ち物だけでなくフロッグやビッグベイトまで難なくこなせる万能ロッドであると感じ、そして何より「キャスト感が良い」という嬉しい要素がたくさん詰まっている良作ロッドであることがわかりました。

アメリカの老舗メーカー「ファルコン」のロッド『ブークーCBR-6-1610H』。良作ロッドだと感じたその内訳を紹介していこうと思います。

■ファルコン「ブークーCBR-6-1610H」のココが良い!
・超軽量で取り回しが良い。
・弾力があってしなやかなブランクス。キャストが気持ち良い。
・キャスト精度が上がる。
・釣り場で他のアングラーとカブらない。
・安い
■ファルコン「ブークーCBR-6-1610H」のココが残念;
・装飾品・デザイン面に乏しい。
・好みが分かれるデザイン性。
・感度レベルがやや低い。

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【インプレ】アメリカンロッドの魅力。ファルコンのロッド「ブークー」が使いやすくて感動した。

これが今回紹介するファルコン「ブークー」。
アメリカの老舗メーカーであるファルコンが発売しているロッドで、価格が1万円台とリーズナブルでありながらも、超軽量&よく曲がるブランクが特徴。

■ブークー CBR-6-1610H スペック
長さ:6’10”
パワー:H(ヘビー)
テーパー:F(ファースト)
適合ライン:12~25lb
適合ルアーウエイト:1/4~3/4oz
ガイド数:9
用途:Pitchin’ Stik(ピッチング)
価格:10,000〜1,7000円

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外観・デザイン

外観はこんな感じで派手な装飾など施されておらず、全体的にやや地味な印象。

アメリカンロッドは「原色が使われた派手なロッド」みたいなイメージがありますが、ファルコンのブークーはグレー系の落ち着いたイメージなので、アメリカンロッド初心者でも手を出しやすいと感じます。

感度に優れるフジの「エクスポートブランク リールシート」と、軽量なEVAのセパレートグリップ。

個人的にはグレーのグリップがかっこいいと思っています。日本のロッドにはグレーカラーのロッドはほとんど見当たらないため、逆に釣り場で目立ちそう…?

使用していたら自然についた白い跡。

グリップエンド付近。バランサーなどはついていません。

リールシート。軽量なフジグリップが使用されています。

フォアグリップレスですが、しっかり最後まで閉めないと釣りの最中にガタっと緩む…といったアクシデントもあったため、リールを載せたらギュッと締め込むのを忘れずに…。

便利なルアーフックキーパーつき。

バットのロゴまわり。適合ルアーやラインが表記されています。

ブランクには「クロスダイレクショナル カーボンファイバー」という素材が使われており、「コブラクロス」という製法によって作り上げられています。

ファルコンのマークと、カラーリングデザインされた文字体がシブいです。

ガイド数は8個。8番ガイドのみダブルフットで、その他全てシングルフット。

トップガイド。堅牢な作りになっていて、ズボラな性格で道具の扱いが荒い僕としては嬉しいポイント。

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ファルコン「ブークー1610H」を実際に使用してみた

ここからは、実際にファルコン「ブークー BRC-6-1610H」を使用してみて感じたことを紹介していきます。

まだ魚を掛けてはいないのでファイト感は書けませんが、ルアーの使用感などを中心に書いていきます。

■全体的な印象

まずこのロッドを手にしてみて一番最初に感じたことは、その驚異的な軽さ。


過去に使ってきた日本のヘビーロッドよりもかなり軽く、取り回しが非常に楽だと感じました。

■ロッド重の比較
シマノ「エクスプライド 169H」:120g
シマノ「ゾディアス 1610H」:122g
ダイワ「ブレイゾン 691H+B」:117g
ファルコン「ブークー BRC-6-1610H」:約117g

日本の同価格帯のロッドと比べてみても、ファルコンのロッド重は見劣りしていないことがわかります。

実際、シマノ「ゾディアス1610H」と使用感を比較してみても、ファルコン「ブークー」の方が軽量に感じ、取り回し感はブークーの方が優れているように感じます。

僕が個人的に考えていたアメリカンロッドに対する「重い、ダルい、派手」という概念は、ブークー1610Hによって完全に打ち消されました。

自重が重いヘビーロッドでフロッグなどを使用するときは腕が疲れがちですが、ブークーBRC1610Hはロッドワークによる疲労感が少ないです。フロッグ好きな人や、ヘビーロッドを使ったロッドワークが重要になる釣りをする人におすすめできるロッドだと感じています。

■グリップ感

グレーで統一されたグリップは日本では珍しいですが、このグリップが滑りにくくてとても良いのです。


また、僕のような175cmの中肉中背の男性の日本人でも、トリガーの位置に違和感もなく握りやすいと感じます。

白い跡がつくのがやや気になる点ではありますが、価格的に見ても「まぁしょうがないか」と心を寛容にして許せてしまうのは、リーズナブルなロッドを買う利点になり得ると言えます。

■デザイン性に関して

リーズナブルな価格であるからなのか、僕個人としてはコスメ面・装飾系のデザイン性は良いとは言えないのが残念なところです。


派手な装飾などありませんし、全体的にややチープな印象があることは否定できません。

実釣面に関しては、デザイン性自体が釣果に直結するとは言い難いですが、ブークーロッドは「所有感をくすぐる度合い数」としてはやや低いように思います。

■実釣性能に関して

実釣性能は「素晴らしい」の一言です。

ヘビーロッドであるにも関わらずしなやかで曲がりやすいブランクなので、キャストしていて心が躍ります。

ヘビーロッドで扱うにはやや軽量な15g程度のハードルアーやフロッグも、サイドハンドキャストでしっかりピンポイントに決めていけます。
もちろん「ピッチング」という公式の説明通り、テキサスリグやラバージグも扱いやすいです。

個人的にはこのロッド、かなり軽量なのでロッドワークが必要とされるフロッグの釣りなどにもマッチしていると感じます。

正直、リーズナブルでありながらもここまで扱いやすいロッドと出会ってしまったことで、今後は「あえて日本のロッドにこだわる必要は無いのではないか」とまで感じさせてくれた良ロッドであると感じています。

■感度

感度に関しては、お世辞にも良いとは言えません。
日本の同価格帯のシマノ「ゾディアス」や、ダイワ 「ブレイゾン」などと比べると、ブークーの感度は劣っているように思います。

使用すること自体に問題が起こるような感度レベルではありませんが、感度を大切にしているアングラーは、ブークーロッドの感度性は納得できないと感じてしまうかもしれません。
しかし、僕のような「感度は最低限あれば良い」といったタイプの人であれば、ブークーの感度レベルはそこまで気になるようなものではないと思います。

■各ルアーの使用感・インプレッション

ファルコン「ブークーCBR-6-1610H」はヘビーロッドということもあり、用途としてはやや重めのルアーを扱うのに適性があります。

下限としては、シンカー+ワーム重量が10g前後になるようなライトテキサスやライトラバージグ。この辺りが使用する下限だと感じます。
ただ、ピッチングがメインであるならその限りではなく、例えば3.5gシンカー+3インチホッグワームといったやや軽量なテキサスリグなども使用することができます。

5〜14gくらいのシンカーを使ったテキサスリグ、7〜14gくらいのラバージグも難なくこなせます。というかこの辺のルアーの扱いが最も適しています。
14gくらいのテキサスやジグは「やや穂先がもたれるかな?」と感じますが、フルサイズジグの使用感に関しては現在研究中です。


14g前後のやや重めの打ち物のフッキング感に関してはまだ魚を掛けていないのでなんとも言えませんが、「パワー不足でフッキングできない」というようなことにはなりにくいのでは…?と考えていますが、現在勉強中です。とりあえずこの辺のルアーの使用インプレは参考程度に留めておいてくださると嬉しいです。

10〜20gくらいのトレブルフック系のルアーにはパワーが強すぎると感じます。
しかし、スピナーベイトやバズベイトなどのワイヤーベイトなら3/8〜1/2オンス程度のものであるならそこそこ使えるだろうと思います(まだそのルアーを使って魚を掛けてないので言い切れませんが)。

5/8〜1oz程度のスピナーベイトはとても扱いやすいです。
キャストするときにもブランクがルアー重量に負けずにその場にグッと残りますから、トルクフルに遠投してスローロールをするのにも向いていると感じます。

1ozを超えるようなビッグベイトの扱いも問題ありません。
ロッド単体で振ってみるとしなやかで曲がりやすい印象が強いですが、実際にビッグベイトなどを使用してみると、しっかりとしたパワーが根元に備えられているように感じ、「投げやすいのにパワーがある」という心地よさを感じることができる”気持ちいいロッド”です。


適性ルアーウエイトの上限を超えるようなルアーをフルキャストしても問題なく扱えますし、MHロッドで扱うようなやや大きめのルアーも問題なく扱えます。

ですから、ファルコン「ブークーCBR-6-1610H」はバーサタイルなヘビーロッド用としての1本にもオススメできると感じています。

先述しましたが、僕個人としてはこのロッドは「フロッグのような操作系のルアー」にも使いやすいと感じています。ロッド重量がとても軽いので取り回しもよく、長時間のロッドワークが苦になりません。

このように、実際に使用してみてファルコン「ブークーBRC-6-1610H」は、ジグやテキサス、フロッグなどのロッド操作が大切になる釣りに適しているロッドだと感じました。

また、MH~Hクラスで扱うようなルアーを幅広く扱えることから、おかっぱりでの便利なヘビーバーサタイルロッドとしてもおすすめできると感じています。

■キャストフィール

ファルコン「ブークー」は(製造は中国ではあるが)アメリカンロッドらしく、ブランクがしなやかで弾力があり、キャスティングの際にロッドを曲げやすいのが特徴です。

テイクバック時にルアーの重さを感じながらロッドを気持ち良く曲げ、狙ったポイントにルアーを決める…といったら気持ち良さがあります。

日本のロッドは硬いものが多いため、スイングスピードが速くなりがちです。
ジャパニーズロッドは「ルアーの重さをしっかり感じながら…」というより、『スイングスピード・腕の振りでルアーを投げる』といった傾向が強まるため、僕のような「ロッドをしっかり曲げて楽しいキャストをしたい」という人は満足感を感じにくい部分があります。

ファルコン「ブークー」はそういった僕の不満を満たしてくれる、ルアーのキャスティングを楽しませてくれるロッドだと思っています。

個人的な補足:【日本のロッド、アメリカのロッド】
日本のロッドは感度が重視され、軽量・高弾性のロッドが多い。
ジャパニーズロッドはそういった特徴もあって、アメリカンロッドのような「モチっとしなやかな弾力」を有するロッドが少ないように思う。
近年では日本のメーカーでも、中弾性程度の「誰にでも扱いやすいロッド」をリリースされることが増えてきたが、僕個人としてはそれでもまだ硬さを感じてしまう。「中弾性なのに硬くね?」という印象を、日本のロッドからぬぐい去ることができていない。
日本製のロッドに対して「もうちょいロッドを気持ち良く曲げたい!柔らかめのロッドが好きなんだけどなぁ」と不満を感じている人は、思い切ってアメリカンロッドを使ってみると新たな扉が開かれるんじゃないかと思う。

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【インプレ】アメリカンロッドの魅力。ファルコンのロッド「ブークー」が使いやすくて感動した。|まとめ

今回はアメリカの老舗メーカーである、ファルコンのロッド「ブークー」を紹介してみました。

しなやかで弾力のあるブランク、珍しいカラーリング、コストパフォーマンスが良いのが特徴のファルコン「ブークーCBR-6-1610H」。

価格的にも手を出しやすいので、アメリカンロッドに興味がある人はチェックしてみてほしいです。

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