【1年使用インプレ】3オンスまでイケる怪力!シマノ「ゾディアス1610H」がヘビーバーサタイルに使いやすくてマジおすすめ

おいおい、こんな重いルアーまで投げれちゃうのかよ…

こんな言葉を発することになるとは思ってもみなかった。

リーズナブルなヘビーロッドを探していたときに出会った、シマノ『ゾディアス 1610H』

実際に1年ほど使ってみたので、僕の体験談を元にしつつインプレしてみる。

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【1年使用インプレ】3オンスまでイケる怪力!シマノ「ゾディアス1610H」がヘビーバーサタイルに使いやすくてマジおすすめ

これが今回インプレする、シマノの『ゾディアス1610H』

リーズナブルな価格、ラフに扱ってもビクともしない剛性感、しなやかで使いやすいブランクスが特徴。

シマノ「ゾディアス1610H」の大まかな印象

ゾディアス1610Hを実際に1年以上使ってみて感じた印象は、以下のようなもの。

■シマノ『ゾディアス1610H』の良い部分

●3ozまで背負える強烈なパワー・剛力
●バーサタイル性(汎用性)が高い
●日本人の手に馴染むグリップシェイプ

●剛性感(手荒く扱ってもビクともしない)
●コストパフォーマンスに優れる(安い)
■シマノ『ゾディアス1610H』の残念な部分

●所有欲を満たしにくい

大体3/8oz~3oz(10g~84g)くらいまでは背負えるロッドなので、汎用性が異常に高い。

剛性面にも優れているため、ハードな使用にも耐えられるような力強さもある。

また、ヘビーロッドらしからぬ軽量さやグリップシェイプもあって、疲労を感じにくいというところも見逃せない。

「リーズナブル(安い)、人気、誰でも手軽に使える」という部分が所有感の無さに繋がるけれど、それを他にすればヘビーバーサタイルなロッドとしてはほぼパーフェクトだと思う。

シマノ「ゾディアス1610H」スペック

【シマノ『ゾディアス 1610H』のスペック】

全長:2.08m
自重:122g
先径:2.2
適合ルアーウエイト:12-42g
適合ラインlb(ナイロン・フロロ):12-25lb
グリップ長:255mm
テーパー:F(ファースト)
カーボン含有率:98.4%
技術特性:ハイパワーX、タフテックα、CI4+
本体価格:18,000円

※2020年に廃盤

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●ガイド素材

ゾディアス1610にはSicガイドではなく『アルコナイトガイド』が使われている。

補足:アルコナイトとは?

アルコナイトガイドは、Sicガイドとハードガイドの中間に位置するようなガイド。
日本のロッドはSicガイドが採用されいているものが多いが、バスフィッシングの本場アメリカではアルコナイトはポピュラーなガイドリング素材として使用されている
日本では出回っていないガイドらしい。

●グリップ素材

サラサラ感が気持ちよく、疲れにくい『CI4+』グリップ。

補足:CI4+グリップとは?

従来の樹脂よりも軽量で高い強度を持つ、シマノ独自の素材『CI4』を更に進化させたもの。
リールシートにCI4+を使用することで、軽量化・感度アップ・操作性アップに繋がる。
 

注意!2020年に廃盤になりました

ゾディアス1610Hは2020年に廃盤となってしまった。
 
そのため、メーカーとショップ在庫が終了次第、入手しにくくなることが予想される。
 
もし新品での購入を検討しているなら、お早めの決断をおすすめする。

シマノ『ゾディアス 1610H』の外観・デザインのインプレ

この項目では、ゾディアス1610Hの外観、デザイン性についてインプレッションしていく。

 
お近くに釣具店などがない人の参考になると幸いだ。
 
 
●全体の印象、パッケージング

シマノ「ゾディアス1610H」の全体像と、新品で購入すると付いてくるロッドケース。

ロッドケースはややチープだが、必要以上にコストをかけないというメーカーの想いを感じとることができる。

グリップの全体像。

ブラックカラーのEVAグリップと、部分的に入るレッドカラーのコントラストがカッコいい。

ひと昔前の安いバスロッドにあったようなチープさは見当たらない。

補足:先重り解消のために板重り巻いてます

当ロッドにはヘビーロッドの先重り対策として、リアグリップに板重りを巻いてある。

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ci4+素材が採用された握り心地が良いグリップ。

CI4+

カーボン繊維によって強化したシマノ独自の素材CI4とさらに進化させたCI4+。従来樹脂と比較してより軽量で高い強度を備えているのが特長。

リールシートに採用することで軽量化するとともにロッドの感度と操作性を飛躍的に向上させています。

(引用:シマノ公式

軽くてタフ。

多少ぶつけたくらいでは破損しないのが心強い。

●バットロゴ付近

バットロゴ付近のデザインはこんな感じ。

シンプルなデザイン性なので、飽きが来にくくて長く使っていける。

ルアー表記。

表記的にはヘビーロッドのスタンダード的な印象。

ちなみに、当記事では「3ozまでイケる」と謳っているが、表記以上での使用は自己責任で…。

●ブランクス、ガイド回り

中弾性カーボンとアルコナイトリングが採用。

アルコナイトはアメリカでは一般的なガイドとして使われているが、日本ではあまり採用されていない。

sicガイドの方が感度や軽さに優れるという声もあるけど、僕のような素人アングラーには正直わからん。

トップガイド。

”入る、食い込みが良い”系のティップではなく、どちらかというと「パワーでフッキングさせる」系なジグロッド寄りな印象。

が、テキサスリグにも普通に使える。

車に積み込んだりボートデッキにぶつけまくっても、折れる気配がない。

握り心地、グリップシェイプ

グリップが比較的小さめなので、かなりリールを握りやすい。

ゾディアスシリーズ全てに言えるが、パーミングのしやすさも『ゾディアス 1610H』の魅力。

CI4+グリップが非常に握りやすい。長時間握っていても疲れにくい。


シマノ・ダイワどちらのリールをつけても違和感なくパーミングできる。

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シマノ『ゾディアス 1610H』を実際に1年使い込んでみたインプレ

ここからは、僕が実際に1年以上ほど使い込んでみて感じた体験談を書いていく。

使い込んでいくと、以下のような要素が見えてきた。

■シマノ『ゾディアス1610H』の良い部分

●3ozまで背負える強烈なパワー・剛力
●バーサタイル性(汎用性)が高い
●日本人の手に馴染むグリップシェイプ

●剛性感(手荒く扱ってもビクともしない)
●コストパフォーマンスに優れる(安い)
■シマノ『ゾディアス1610H』の残念な部分

●所有欲を満たしにくい

ド級なパワー!ヘビーバーサタイルロッドに最高なアイテム

年間を通してシマノ『ゾディアス1610H』を使ってみたが、リーズナブルな価格を感じさせないド級なパワーがあるロッドだ。

1/4ozくらいのジグ・テキサスなどのワーミングから、3ozくらいのデカ羽根モノやビッグベイトまで幅広く扱えるため、オカッパリのヘビーバーサタイルロッドとして非常に使いやすい。

6.10フィートと取り回しにも優れたレングスのおかげで、小規模の野池からリザーバーまで、フィールドを選ばない汎用性の高さが魅力である。

全体的にはやや張り(硬さ)があるため、”乗せる、巻き合わせ”なロッドではなく、アングラー自らの手で”掛けて”いくタイプのロッド。

方向性的にはトレブルフック系ルアーよりかは、テキサスやジグといったシングルフック系ルアーがマッチするといった印象だが、ビッグベイトにも使用していける懐の深さもある。

ゾディアス1610Hは、

「オカッパリでヘビーバーサタイルに使えるロッドが欲しい」

「初めてのヘビーロッド選びで迷っている」

こんな人に真っ先におすすめしたいロッドだ。

快適に扱えるルアー

3/8oz~3ozくらいまで幅広く扱えてしまうが、その中でも快適に扱えるルアーは以下のようなもの。

●1/4~1/2ozのテキサスリグ、リーダーレスダウンショットリグ、ラバージグ

●1~2oz程度の羽根モノ、ビッグプラグ

●1oz~2oz程度のスイムベイト、シャッドテール

5g+3〜4インチのテキサスには硬く感じて投げにくい。

が、ピッチングなどで使用するには全く問題ないし、バイトも取れる。

必要十分、あるいはそれ以上の感度

個人的に驚かされたのは、感度の良さだ。

正直使う前はナメていたが、テキサスリグなどでカバーを絡めた釣りにおいても必要十分な感度。

扱うルアーやラインの素材・太さによっても変わってくるが、障害物とバイトを間違えるくらいには感度はあるため、安物ロッドだと思って甘く見ていると(良い意味で)痛い目に合うかもしれないw

一昔前の高級ロッド並みか、それ以上に感度はある。

フロロカーボンラインと組み合わせることで、ミドルクラス級のロッドとほとんど遜色ない。

安くて手軽!コストパフォーマンスに優れる

価格から見ても必要十分(あるいはそれ以上)の能力を備えているロッドだと思う。

ヘビーカバーからバスを引き抜いたり、重いルアーを快適に投げ切れたり、軽くて疲れにくかったりする…など他にも魅力的な面がたくさんあるが、何と言っても「安い(コスパ最高!)」というメリットの存在はデカい。

ボートデッキにブン投げても”コイツは絶対に折れない”というタフネス面での安心感もずば抜けている(※ロッドはブン投げないでください)。

価格的にリーズナブルであるため、まだヘビーロッドを使ったことがないという人や、試験導入で新たなヘビーロッドを購入したいという人にもおすすめ。

トルクフルなパワー感が病みつきになる

その他にゾディアス1610Hを使っていて興味深いと思った点には「ファイトの楽しさ」がある。

子バスを掛けたときは過剰なパワーで強引に引き寄せることもできるが、相手が小物でも気持ちよくロッドが曲ってくれるので、小さい魚でもファイトを楽しませてくれるのが印象的だった。

逆に、デカバスが相手になるとトルクフルに強引なファイトも可能なパワーも持ち合わせているため、大物が掛かったときでも安心してやりとりできる。

バスフィッシング初心者の人や、ヘビーロッドを使ったことのない人、ヘビータックルを新たに増やしたい人にはお勧めできるロッドだと感じた。

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シマノ『ゾディアス 1610H』の残念なところ

シマノ『ゾディアス 1610H』の残念な部分は、「先重り感」と「所有感」。

あと、「思っていたよりもやや硬い」という部分。

逆に言うと「コレだけしかない」とも表現できるが、購入を検討しているならこの項目は必ず押さえておきたい。

先重り感が強い

多くのヘビーロッドは先重り感があって穂先が下を向く傾向があるが、それはゾディアス1610Hにも言える。

僕はグリップエンド部分に板オモリを巻いてバランスをとるようにカスタムして先重り感を解消した。めちゃくちゃ快適。

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所有感に欠ける

「コスパが良い・みんなが使っている人気ロッド」という要素は、人によっては所有感の無さに繋がってしまうかもしれない。

実際、多くのアングラーがゾディアスシリーズを使っているし、フラッグシップロッドのような甘美さはほとんど無い。

高級タックルを所有しているときに感じるような満足感・優越感は、皆無である。

補足:アメリカにおいては、ゾディアスは低価格・コスパロッドではない?

予備知識として知っておきたいのは、「アメリカではこの価格帯のバスロッドは中級〜高級ロッドの部類に入る」という部分。

日本のバスロッド市場においては、ゾディアスはコスパ系ロッドとして見られがち。

しかしアメリカでは、¥~20,000くらいのロッドは「ミドルクラス〜フラッグシップ」系ロッド…という認識があるようだ。

実際にゾディアスを使ってみると、ミドルクラス級ロッドとほぼ遜色ないレベルな使い心地なので、必ずしも「ゾディアス=安くてコスパ重視のロッド」とも言い切れない。

キャスト感はやや硬め

キャスト感は中弾性ということもあり、”そこそこ”しなやかに曲がる。

店頭で触ってみるのと何にでも使えそうなしなやかさが目立つが、実際に使ってみるとやや硬く感じる。

「中弾性だからしなやかで投げやすそう!」と期待していると期待外れに終わるかもしれないので、もし購入を考えているなら使用するルアーをハッキリ決めてから買うことを勧める。

10〜20gくらいまではピッチングは問題ないが、サイドキャストは投げにくい。20g以上のルアーはどんなキャストでも快適になってくる。

ビッグベイトなどの重量級ルアーはめちゃくちゃ快適に扱える。

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ゾディアス1610Hと、色々なリールとのコーデ・バランス感のインプレ

この項目では、各メーカーのリールに合わせたときの組み合わせ例や感じ方のインプレ、筆者の個人的なバランス感について書いていく。

購入検討の材料に使ってみてほしい。

■シマノ『メタニウムDC』

シマノ「メタニウムDC」と。

メタDCは自重が195gと、軽くもなく重くもなくといった自重なので、組み合わせ的にはかなり良い。

この組み合わせなら、テキサスやジグからビッグベイトまで幅広く扱いやすい。

■シマノ『’07メタニウム』

07メタニウムと。

個人的に最も使う頻度が高い組み合わせ。

07メタは自重が175gと軽量なので、「ビッグベイトを背負ってブランクスを曲げてブン投げる」 というよりかは、ピッチング系の釣りに合う。

軽量リールを載せるとブランクスが曲がりにくいため、この組み合わせだとテキサスやジグなどがメインになる感じ。

この組み合わせだと、1/4~3/8ozのテキサスとラバージグがマジで快適になる。

■ダイワ『’17タトゥーラSV TW』

17タトゥーラSV TWと。

17タトゥーラSV TWは自重が200gと、気持ち重い。

リール自重がテコになりやすいためブランクスを曲げやすく、ビッグベイトとの相性が良い組み合わせである。

もちろんテキサスやジグにも使えるが、個人的にはこの組み合わせは、デカいハードルアー系寄りの釣りをしたいときに組む。

デカ羽根モノとかには最高の組み合わせ。

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【ゾディアス 1610H インプレ】シマノのヘビーロッドでおすすめ。1年間使い込み。3オンスまで投げられる怪力。|まとめ

今回はシマノのヘビーロッド『ゾディアス 1610H』をインプレしてみた。

リーズナブルな価格、ラフに扱ってもビクともしない剛性感、しなやかで使いやすいブランクスが特徴の本ロッド。

実はもう1本追加しようか検討している。それくらい使いやすくて楽しいロッドだ。

このロッドが気になっている人はぜひチェックしてみてほしい。

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