バスロッドの長さを選ぶときには、何を基準にすればよいのだろうか?
今回は「オカッパリのロッド長の選び方。バスロッドの長さを決めるときの目安」について書いていく。
この記事が、「バス釣り用のロッドの長さの選び方がわからない」といった人の役に立てば幸いだ。
もくじ
バス釣りのロッドの長さを選ぶ基準は、「ポイントまでの距離感」
一般的に、ロッド長をえらぶときの目安は、以下のようなものだといわれている。
●中距離、バランスよく使える→6.5フィート前後のミドルレングス
●近距離、取りまわし重視→5.8~6.3フィートのショートロッド
遠投するなら7フィート前後、マルチに使えるミドルレングス、ピンスポットにビシバシとキャストが決まるショートロッド。
上記がバスロッド長をえらぶときの基本的な考えかたとなる。
ただ、釣りのスタイルやフィールド環境によっては、かならずしもテンプレ通りのロッド長えらびがベストになるわけでもない…という点には注意したい。
「広いフィールド=ロングロッド」というわけでもない
オカッパリのロッドの長さを決めるときのキーポイント。
それは、「ルアーをどの程度飛ばす必要があるのか?投げるべきポイントまでどのくらいの距離があるのか?」である。
たとえば、だだっ広いフィールドではルアーを遠投することが求められる。
アングラーから近いポイントに障害物(カバー)がないのであれば、遠投性能にすぐれたロングロッドを選ぶのがベストだ。
しかし、広いフィールドであっても、ルアーを撃ちこむポイントまでの距離か”短い(近い)”のであれば、かならずしもロングロッドがベストとはいえない。
霞ヶ浦は、以外と近〜中距離の釣りもメインになる
たとえば、広大なフィールドで有名な霞ヶ浦。
霞ヶ浦は広いフィールドなので、遠投できるロッドを持ち歩くのがベターだといわれている。
しかし、霞ヶ浦は遠投するよりも、どちらかというと足元や近〜中距離のポイントにルアーをキャストする釣りがメインになりやすい。
ポイントが手前にあるフィールドでは、長いロッドのメリットが発揮されるシーンは、実はそこまで多くない。
もちろん、ルアーを遠投できるに越したことはない。
しかし、ポイントが手前にあって、ルアーを遠くに飛ばす必要性が薄いフィールドでは、ロッドの長さは6.3~6.10フィート程度のものが使いやすい。
そういえば、以前プロショップの店員と話をしたとき、以下のようなことを聞いた。
霞ヶ浦は遠投がメインになるフィールドでもないですよね。
遠くにあるブレイクを探ったり、巻きモノで広く探っていくようなとき以外は、近〜中距離戦がメインになりますもんね。
安易に「広いフィールド=長いロッドのほうがいい!」と決めつけると、水門や消波ブロック撃ちなどをするときに困ることもあるので注意したい。
ロッド長えらびに迷ったときは、「ルアーを投げる距離がどれくらいか?」という要素を目安にしてみるといいだろう。
「遠投する?しない?」「ポイントまで遠い?近い?」を基準にする
バスロッドの長さを決めるもっともわかりやすい方法は、「ポイントまでの距離を目安にすること」である。
たとえば、小規模の野池やクリークなど、ルアーを遠投することが少ないフィールドなら、ロッド長は6.5~6.8フィートくらいが使いやすい。
ミドルレングスは取りまわしもよく、それでいてルアーを細かく操作することもできるバランスのいい長さだからだ。
周囲にカバーなどがないダムやクリアレイクでは、ロッドは長いほうが使い勝手がいい。
クリアなダムでのおかっぱりは、遠投することがメインになりやすい。
また、ポイントまで近づきすぎてしまうと、バスに気づかれやすいというデメリットもある。
そのため、6.10~7.2フィート程度のロングロッドのほうがなにかと都合がいいのだ。
具体的な例をあげるとするなら、わかりやすいのは山中湖だろうか。
上写真のような開けたポイントでは、遠くにあるウィードやブレイクまでルアーを遠投しなければならない。
そのようなシーンでは、ショートロッドよりもロングロッドのほうが使いやすい。
ポイントへの距離が遠いのなら、ロッド長があるほうがストレスも疲労感も少ない。
具体的な長さとしては、だいたい7~8フィートくらいあるといいだろう。
バス釣りのオカッパリでロッドの長さを決めるときは、「ポイントまでの距離」と「遠投するか?しないか?」を目安にするのがわかりやすいと思う。
補足:水の透明度、プレッシャーを基準にする
魚に対して遠くからアプローチしなければならない状況でも、ロングロッドが生きる。
たとえば、水がクリアなフィールドでは、魚に近づきすぎるとバレてしまう。魚からアングラーの存在を気づかれやすいからだ。
そのため、クリアなフィールドでは魚との距離をとってルアーを投げなければならず、ロッドは長いほうが有利になりやすい。
ハイプレッシャーのフィールドほどこの傾向が顕著である。
プレッシャー対策や魚からのバレ対策として、意図的にロングロッドが選ばれることもある。
【関連記事】
野池のおかっぱり、バスロッドの長さをえらぶコツ
ここからは補足として、「野池のおかっぱりにおける、バスロッド長えらびのコツ」を紹介してみる。
といっても先述した内容とほぼ同じだったりする。
【関連記事】
野池で使うバスロッド長を選ぶときの目安
野池のオカッパリでロッド長をえらぶときのコツ。
それは「ポイントまでどれくらいの距離があるのか」と、「カバーの有無」である。
フラットな皿池など遠投がメインになる野池なら、ロッドは6.10~7.2フィートくらいあるほうが使い勝手がいい。
また、周囲がカバーなどで覆われている場合も、ロングロッドのほうが便利だ。
ロッドが長いほうが、バスを抜きあげやすかったり、ルアー回収時にひっかかりにくかったり、フッキングストロークを稼ぎやすいなどのメリットを得られやすい。
たいして、小規模の野池では、やや短めのロッドのほうが使いやすい。
ショートロッドは取り回しやすく、それでいて近距離のピンスポットへキャストを決めやすいのがメリット。
その特性がもっとも生きるのが”小規模の野池”というワケだ。
●カバーや障害物が少ないタイプの小型野池なら、5.8~6.6フィートが使いやすい。
●ややカバーもあって、ルアーを落としたいポイントまで距離があるなら、6.5~6.10フィート。
●遠投メインになる野池は、6.10~7.2フィートくらいのロングロッドが便利。
●野池は小規模だが、足場が高かったり、ヘビーカバーを打っていく(ウェッピング含む)なら7フィートくらいのロングロッド。
【バスロッド長の選び方】オカッパリのロッドの長さは、ポイントまでの距離感で決める。|まとめ
今回は、バスロッドの長さを選ぶときの目安を紹介してみた。
もっともシンプルな考えかたは、
「狙うポイントが遠くにあるなら、ロッドは長く」
「狙うポイントが近く(あるいは近距離メイン)なら、短め〜中間レングス」
である。