インプレ|ダイワ「20タトゥーラSV TW」は”ガチ”のベイトフィネスは微妙だが、カバーベイトフィネスには最高!

いきなりだが、「20タトゥーラSV TWでベイトフィネスをやりたい!」という人に当機はおすすめできない。

下限は6g程度で、それ以下の扱い心地はベイトフィネス専用機に劣る。

しかし、”ある部分”においては最高すぎる使用感だと感じる。

【ベイトフィネスタックルインプレ】ベイトフィネスにはおすすめしない、ダイワ「20タトゥーラSV TW」

ベイトフィネス専用機としてはおすすめできない、20タトゥーラSV TW

ダイワ「20タトゥーラSV TW」をベイトフィネスロッドに載せて使ってみたが、正直あまり使い心地はよくない。

バーサタイル系リールなので当然と言えば当然ではあるのだが、さすがに期待しすぎたかもしれない。

個人的には、巷でよく言われる「もうベイトフィネス機は不要!軽いルアーがめっちゃ飛ぶ!」みたいなインパクトを感じることができなかった。

技量の関係もあるだろうけれど、僕のような一般人にとって20タトゥーラSV TWは、ベイトフィネスロッドに載せるには微妙なリールだと感じた。

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テストした使用環境

参考までに、インプレ時の環境などを書いておく。

●オカッパリ(野池)

●ロッド: 6.4フィート Lパワーベイトロッド

●ライン:フロロカーボン8ポンド

●糸巻き量:スプールハーフラインよりやや少なめくらい

●風:無風〜微風

オーソドックスなベイトフィネスセッティングでインプレ。

ベイトフィネスでの使用感インプレ

ダイワ「20タトゥーラSV TW」で快適に使用できるルアーウエイトは、だいたい7gより上くらい。

ルアーウエイトが6~7gもあれば、ピッチングから遠投までストレスなく行える。

(↑写真はゲーリーヤマモト「カットテール 4インチ」+1.3gネイルシンカー)

4~6gくらいのルアーも投げることは可能だが、実釣に使えるような快適さは見当たらない。

4~6gくらいの軽いルアーを遠くのピンポイントにビシバシ決めていくには、かなりブレーキ緩めつつ相当なサミング技術で投げる…といった高度な技術が必要になる。

もし「32mmスプール!ベイトフィネスで使うルアーも超快適に!」などと期待しているなら、技術次第によっては痛い目を見るかもしれない。

「20タトゥーラSV TWがあれば、ベイトフィネスリールはいらない!」とは口が裂けても言えない。

5g前後の軽いルアーの扱い心地は、ベイトフィネス機の方が断然上である。

●やや強めのベイトフィネスには最高

快適に投げるためには、ワームの自重が5g以上あると良い。

5~6.5インチくらいのやや大きめのワームを使った「パワーベイトフィネス、カバーベイトフィネス」などと相性が良いので、ロッドパワーはML以上のものと組み合わせやすいかと思う。

例えばネコリグ(スナッグレスネコ含む)なら、

●O.S.P「ドライブクローラー 4.5」

●レイドジャパン「ウィップクローラー 5.5」

●ゲーリーヤマモト「カットテール 5~6.5」

※いずれもネイルシンカー1.3~1.8g、スナッグレスフック#1/0~2/0の場合※

などなど、ワームの自重が4g以上のものであればピッチング・遠投ともに快適に行える。

ルアー総重量7g以上のものであれば、どんなルアーであってもストレスなく扱えてしまう。

感覚的に近いのは16ジリオンSV TW

20タトゥーラSV TWを使っててフと思ったのは、「使用感が16ジリオンsv twのハーフラインセッティング、あるいはシャロースプールカスタムに似ている」ということ。

スティーズSV TWのハーフラインセッティングにも似ているかもしれない。

ジリオンやスティーズなどの上位機種の使用感を¥10,000台で手に入れることができる、というのは正直驚きだ。

わざわざ別売のシャロースプールを買い揃える必要がないため、20タトゥーラSV TWはかなりお買い得なリールだと感じた。

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ブレーキ設定による各キャスティングの使用感

ブレーキは0〜2でピッチングが快適。

かなり弱めの設定だが、このセッティングなら10〜15mはピッチングできる。

ピッチングメインで使用するなら、ブレーキ設定はかなり弱めないと使い物にならない。

風があるならダイヤルメモリ1〜2。

2もあれば十分だし、2以上にすると軽いルアーはピッチングしにくい。

ピッチングにおいては「とりあえず2が安定」といったところだろうか。

ブレーキ4以上だと、4~6gくらいの軽量ルアーはピッチング困難。

ダイヤル0の場合、オーバーヘッド・フルキャストだとバックラッシュする。

サイドキャストでもラインが膨らむので、ロッドを強めに振る際にはブレーキを任意で強める必要がある。

ピッチングで使ってて、急なボイルで遠投…みたいなときはバックラッシュするリスクも高い。

ブレーキ2だとピッチング・サイドキャストどちらにも対応可。

ブレーキ2の場合、ちょっとした向かい風にピッチング・サイドキャストするとラインがスプールから浮いてバックラッシュしやすかった。

風がある中でワーミングをするなら、ブレーキ設定は最低でも2、強風時なら4はほしいところ。

ワーミングに20タトゥーラSV TWを使うなら、ブレーキ設定は2~6くらいがメインになるかと思う。

ピッチングでは2、サイドキャストでは4、オーバーヘッドなら6..といった感じに微調整すると快適に軽量ルアーを扱える。

ダイワの旧モデルよりも1~2目盛りくらい弱めても全然オッケー。

総評:ベイトフィネス機としては微妙だが…

20タトゥーラSV TWは、ガチのベイトフィネスとして使うには正直言って微妙である。

発売当初、「ベイトフィネス機並み!軽量ルアーがヤバいくらい飛ぶ!」などという口コミに心躍らせたが、実際はそれほどでもなかった。

4~6gも10~15mくらいは問題なく飛ばせるものの、実用できるほどのポテンシャルを感じることはできなかったというのが本音だ。

20タトゥーラSV TWは、あくまで「軽量ルアー”も”そこそこ投げられる、汎用性がすこぶる高いバーサタイル機」だと感じた。

ただ、本機のウリは”軽量ルアーを投げれる”という部分ではなく、類稀なるバランス感』にある。

カバーベイトフィネスからヘビー系カバー打ちまでドンと来い!

20タトゥーラSV TWは自重が195g(実測では約189g)。

「軽くもなく重くもなく」というバランスなので、どのようなタックルに組み込んでも違和感が起きにくい。

ベイトフィネスロッドに載せるには噛み合わなかったものの、ML~Hパワーのロッドであればどのようなタイプに釣り方にもマッチしてしまう器用なリールだ。

●スプールの立ち上がりが軽量。打ち物などワーミングに最適

3.5g~1oz程度のシンカーを使ったテキサスリグ、ラバージグ、ネコリグやヘビダンといったワーミングはストレスなく一通りこなせてしまう。

スプールレスポンスが良いためピッチング時に弾道が浮き上がりにくく、打ち物系ルアーの釣りが快適に楽しめる。

5g前後のライトなワーミングではベイトフィネス機に見劣りしがちなリールだが、”それ以上”のルアーであればどんなものでもほぼ完璧にハマる。

冒頭でお伝えした結論の逆になってしまうが、

ベイトフィネス”以外”であれば、ほぼ完璧だと言える。

20タトゥーラSV TWは、「ベイトフィネスで使うような軽量ルアーを完璧に投げたい!」という人には絶対におすすめできない。

しかし、「下は7gくらいまで投げれれば十分。下限はやや強めのベイトフィネス、他はバーサタイルに釣りをしたい」という人にはぜひ使ってみてほしいリールだ。

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まとめ:ダイワ「20タトゥーラSV TW」はベイトフィネス専用機としてはおすすめできない

「ベイトフィネスリールは高くて買えないけど、20タトゥーラSV TWなら出来るらしいから…」といった目的で買うのは絶対におすすめしない。

20タトゥーラSV TWはベイトフィネス”のような”釣りもできる…くらいに捉えておいた方がいいかと思う。

だいたい下限は7g。よくて6gくらいが実用できるルアーウエイトだと感じた。

むしろ逆に、ベイトフィネス”以外”のルアーであればどんなものでも快適に使える。

20タトゥーラSV TWのウリは、『軽量ルアー”も”投げられる超バーサタイルなリール』である。

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