ベイトリールのハンドルには、さまざまな「長さ」がある。
長さによって得られる効果が変わるため、より快適にバス釣りを楽しむならハンドル交換は必須ともいえる。
個人的な体験談をもとにしつつ、「80/85/90mmの使いわけ」を紹介してみよう。
もくじ
ベイトリールのハンドル長、80/85/90mmの使いわけ
ベイトリールのハンドルを変えることで、さまざまなメリットを得られる。
使い分けの目安となるのは、以下の要素。
●ルアーの巻きとり抵抗を微調整したいとき
●ルアー回収速度を変えたいとき
●ビジュアルを変化させたいとき
●耐久性を上げたいとき
ハンドル長によって得られる効果が変わる
一般的に、ベイトリールのハンドルは、長くなるほど(外周が大きくなるほど)巻きとりパワーがあがり、短くなるほど(外周が小さくなるほど)巻きとりスピードがあがる…といわれている。
たとえば、ロングハンドルの場合、マグナムクランクなどの巻き抵抗があるルアーをスムーズに使いやすくなる。
が、撃ち物系ルアーをテンポよく撃ち・回収するのにはややモタつきやすい。
たいして、ショートハンドルの場合、「撃ち・回収」というルーティンをテンポよく行える。
が、巻き抵抗があるルアーを力強く巻くにはストレスを感じやすい。
ハンドルの長さの違いによって、釣りのリズムや指向性を変えることができる。
自分の釣りスタイルや嗜好などによって、ベストなハンドル長を選びたい。
80mm
80mmは、ルアー回収速度をあげたいときに使いやすい。
たとえば、テキサスリグやラバージグなどの撃ち物系ルアー用タックルに載せて使うことで、よりスピーディな釣りが行えるようになる。
レンタルボートでアシやバンクをテンポよく撃っていきたいときや、護岸・消波ブロック・杭撃ちなどを行うにはピッタリのハンドル長だ。
ハイギアを選ぶことでもスピーディに回収できるが、さらに80mmというショートハンドルを使うことで、より素早くルアーを回収できるようになる。
ただ、ハンドルを短くすることで、「巻きとりトルクが下がる」というデメリットが生まれる。
しかし、いまのところヘビーカバー撃ちでも問題なく使えている。ピッチングスティック・カバー撃ちタックル専用として使ってもまったく問題ない。
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85mm
85mmは、近年のバーサタイル系リールに標準装備されているハンドル長だ。
巻モノから撃ちモノまで幅広く使えるハンドル長なので、多くのアングラーのニーズに応えてくれる長さだと思う。
スピナーベイトやクランクなど、巻き抵抗が強いルアーでもしっかり巻いてこれる。
また、回収スピードもそこそこ速いので、撃ち物用タックルとも相性が良い。
「1本でなんでも使える系タックル」を組むときは、85mmハンドルを搭載したリールが使いやすい。
「ちょっと高級なハンドルがほしいな。でもハンドル長で悩むなぁ…」なんてときは、85mmを選ぶのが安定行動だといえる。
90mm
やや長め90mmは、パワー系ハンドルとして選ばれる。
「クランキングモデル!」だとか「パワフルな巻き取りが可能!」などの売り文句をつけられるベイトリールに搭載される長さだ。
やや長いハンドルは、巻きとり抵抗のあるルアーでもスムーズに回収できる。
たとえば、やや強めのクランキングだとか、リップ付きビッグベイトなどに合わせることで、巻き抵抗を減らしつつ、トルクフルに巻いてこれるようになる。
アメリカで売られているベイトリールには、90mm以上が搭載される傾向にある。
アメリカでは体格がある人間がやや強めのルアーを扱うことが想定される。モアパワーっちゅーことで、より長いハンドルが好まれるようだ。
個人的に、90mmハンドルもそこそこ汎用性が高いと思っている。
スピナベやチャター、1/2oz以上のクランクベイト(ミッド・ディープクランク含)などにピッタリ。
もちろん、テキサスやジグなどの撃ち物系にも使えるため、使い勝手がいい。
ただ、ピンポイントに撃って、落として誘ったらすぐ回収〜というルーティンにおいては、やや動作がモタつくような印象も。
90mmハンドルは、7:3くらいで巻モノ系にマッチする…といったカンジの長さだと思う。
90mmは「巻物ルアーをやり込みたい」とか「巻き抵抗があるルアーを使い込むためのリールを探している」なんていう人におすすめしたい。
ベイトリールのハンドル長、80/85/90mmの使いわけ|まとめ
個人的な経験をもとにしつつ、「ベイトリールのハンドル長、80/85/90mmの使いわけ」を紹介してみた。
それぞれの特徴やメリットを生かすことで、より快適にバスフィッシングが楽しめるようになった。
ハンドルカスタムは簡単なチューンなので、お使いのベイトリールに飽きてきた人や、「ちょっとイマイチかも」と感じている人にもおすすめしたい。