バス釣りの上達・勉強・座学に役立つ本まとめ
冬場の時期や、自宅待機しなければならないときには釣りに行くことが困難だが、「それでもバス釣りには関わっていたい」と思っている人は僕だけではないはず。
何かしらの理由があって釣りに行けない時は、家でバス釣りに関する本を読んで上達のコツを勉強するなどして、有意義な時間を過ごしたい。
今回は「バス釣りの上達・勉強・座学に役立つ本」を紹介していく。
もくじ
【おすすめ11選】読めば上達する!バス釣りの勉強・座学に役立つ本まとめ
青木大介「適材適所のルアーセレクト」
バス釣りで使われることの多いスピナーベイトやライトリグ、テキサスリグなどといったポピュラーなルアーが、バスプロ・青木大介の目線で語られている本。
特にライトリグ関連のルアーのことについて詳細に解説されており、スモラバやネコリグなどライトリグの基本的な使い方を具体的に学ぶことができる良書。
「ライトリグをより追求していきたい」という人や、「ライトリグを使うときの考え方や使い方の基礎を学びたい」といった人におすすめの本。
「バス釣りを楽しみたい!エンジョイしたい!」という方向ではなく、より合理的に釣果のみを追い求めるような方向性で語られているので、本の方向性としてはエンジョイ志向ではなくガチで結果を出したい人向け。
「合理性、効率性、結果」が重視されるバスプロの世界。普段から厳しい環境に身を置いている青木大介ならでは思考法や立ち回りを学ぶことができる。
日本のトーナメンターに愛用されることの多い「スピナーベイト 」というルアーを『フィネス』と語られているのも、本書の見所の1つ。
なぜハイアピール力のスピナーベイトをフィネスルアーとして扱うのかは、本書を手に取って確認してみて頂きたい。
青木大介「タックル2本のバスフィッシング」
バスプロ・青木大介がタックル二本だけ持ってバス釣りをすると、どんなことになるのか?
超エキスパートアングラーが、僕たち一般人と同じタックル構成で釣りをしたとき、どう考え、どうアプローチするのかを学べる本。
オカッパリ、レンタルボートでタックル二本でバス釣りを行った際の考え方、プロセスを見ることができる。
霞ヶ浦、相模湖、亀山ダムなど様々なフィールドで、「青木大介がタックル二本で立ち回ったらどんな釣りをするのか?」にスポットを当てた構成になっている。
オカッパリなどを好んで行う一般アングラーはタックル二本で釣行する人も多いが、トッププロである青木大介が一般人と同じシチュエーションやタックル数で、どのようにしてスコアを叩き出すのかは必見。
少ないタックル数でも、考え方や立ち回りがしっかりしていれば、バスはちゃんと釣れる!ということを体現してくれている本である。
金森隆志「金森隆志の岸釣りQ&A50」パート1・2
岸釣りの天才と言われる、レイドジャパンの代表・金森隆志氏が、一般アングラーの様々な質問に回答している本。
青版(パート2)はレイドジャパンのルアーの使い方について。
赤版(パート1)はバス釣りを行う際の考え方や基本など、主にマインド面が解説されている。
青版はルアーのプロモーションが多いかと思いきや、例えば、『レイドジャパン 「バトルホッグ」をより良く扱うためには、ホッグワームの性質を知ることから始める』…といったマジで参考になる構成になっている。
青版はルアープロモーションの側面もある構成になってはいるが、金森氏のタックルセッティング論や思考法は非常に参考になる。
「バスプロなんてどうせルアーの宣伝ばっかしかしないんだから」みたいな、メディアアングラーに対する先入観をぶち壊してくれる良書なので、そういった固定観念がある人にも読んでみてもらいたい本である。
赤版であるパート1は、バスのシーズナルの動きから、季節ごとによる鉄板パターン・定番ルアーについても書かれてある。
僕的にはこの赤版がめちゃくちゃ役に立ったと感じており、当記事でおすすめしている全書籍の中でもトップクラスにおすすめしたい本。
さらに個人的な話であるが、この本を参考に春のデカバスを狙ってみたところ、いきなり50アップが釣れたこともある。
「メディアプロの言っていることは信用できない」と思っている人にも読んでみてもらいたい良書。
青版(パート2)はルアーのプロモーションも含まれているので、それに抵抗のある人はシーズナルパターンや思考法などが書かれている赤版(パート1)から読んでみてはいかがだろうか。
並木敏成「This is バスルアー」
マシンガンキャストでお馴染み、並木敏成氏の著書。
バス釣りで使われるルアーが解説されている。
バス釣り初心者にもわかりやすい構成になっているので、これからバス釣りを始める人におすすめの本。
また、「ルアーの特性を復習したい」という中級者アングラーにも嬉しい内容になっている。
各ルアーの解説は、並木氏のタックルセッティングやO.S.Pルアーを例に書かれているので、ややプロモーション性の高い本であるといった印象。
だが、バス釣りで使われる一通りのルアーの基本的な使い方や考え方の基本を学ぶことができるのはGOODである。
ライトリグの基本的なセッティングや一般論、各ルアーがどういったシチュエーションで生きるか…といったことについても書かれている。
そのため、バス釣り初心者〜中級者くらいのアングラーが、バスルアーの使い方を復習するのにもおすすめできる本。
僕個人としては、ライトリグの操作法やセッティングがとても参考になったと感じており、ワームのサイズ感などの選択肢についても勉強になった。
川村光大郎「バスフィッシング・ボトムアップアプローチ」
オカッパリのプリンス、ボトムアップの代表・川村光大郎氏の著書。
川村氏の釣りに対する姿勢や想い、大森貴洋氏を彷彿とさせるミニマリスト的なタックルセッティング、オカッパリアングラーからまたシーズナルな釣り方などなど、これ一冊で「川村光太郎」というアングラーの魅力を堪能することができる良書。
川村氏のルアーボックスに収納されているルアーの解説もされているため、川村氏のファンなら間違いなく買いだと言える本。
僕個人の感想としては、「オカッパリを行う際のちょっとしたテクニック・立ち回りが釣果を決める」という項目が参考になった。
それと、有名どころなルアーからマイナーなルアーまで、川村氏の視点で語られているので、ルアーを買う際の目安にもなった。
プライド・オブ・スティーズ
ダイワの「スティーズブランド」について書かれている本。
リールからロッド、スティーズのプロスタッフの考え方やセッティングを参考にできる本。
また、アメリカで戦う大森貴洋氏のタックルセッティング、道具論も読むことができるため、大森氏のファンにとっては貴重な資料的な本。
木村建太「僕たちにはストロングしかない」
ストロングスタイルが人気の木村建太氏の著書。
「僕たちにはストロングしかない」というタイトルが目を引くが、木村氏がなぜストロングアングラーというスタイルを貫いているのか、その理由が書かれている。
「自分は決して器用なアングラーではない。だからライトサイドとストロングサイドに極振りして、ストロングスタイルを貫かなければ勝てない」という気持ちが綴られているのには、心動かされる。
ただ単に、短絡的にストロングでワイルドなスタイルが好きだからやるのではなく、そこには木村氏なりの「悲しみのストロングスタイル」を取り続ける訳があるのだ。
なぜ”悲しみ”なのかは、ぜひ本書を手にとって確認してみてほしい。
さらに本書は、木村氏が愛用するルアーについても書かれている。
(画像引用:amazon)
木村氏がよく使うフロッグやビフテキやジグ、クランクやチャターなどのルアーについて、木村氏の視点で語られているため、キムケンスタイルを参考にしたい人は必読。
キムケンが、どういう意図でクランクやチャターを高速で巻いているのかを知りたい人にもおすすめ。
ヒロ内藤「バスフィッシング」
ルアーフィッシングの基礎、各ルアーの基本的な使い方や概念など、「バスフィッシング」を楽しむためのベーシックな知識を学ぶことができる本。
バスを釣るための秘密のテクニックや、小難しい理論などではなく、これからバス釣りを始める初心者に向けてわかりやすく解説してくれている。
これからバス釣りを始める初心者の人におすすめの。「バス釣り入門書」的な存在の本。
先述した並木敏成氏の「This is バスルアー」が主に日本製(O.S.P製)ルアーを紹介しているのに対し、こちらはアメリカンルアーを中心に語られている。
近年の日本で人気なルアーなど一切登場してこないが、「アメリカンルアーの歴史が知りたい」といった人や「スタンダードなルアーを使ってみたい」というような、『バス釣りの王道スタイル』が好きなアングラーにとっては嬉しい本。
ちょいちょい出てくるアメリカンルアーの歴史や小ネタは、エキスパートアングラーの口元をニヤリとさせてくれるだろう。
田辺哲男「最強のバス釣り入門」
田辺哲男氏の釣りに対する考え方を知ることができる本。
中古でしか手に入らないため入手難易度&価格も高いが、もし真剣にバスフィッシングを上達させたい意志があるのなら、買うだけの価値はある。
「バス釣りに対する概念、考え方、タックルバランス、釣るためにはまず何を学ぶべきなのか?」といった、バス釣りで意識しなければならない基本的な要点が、”田辺節”満載で綴られている。
全体の印象としては、「適当に遊んでいるだけじゃダメだ」的な、ストイックでキツい意見が書かれている感じ。
しかしそれは、田辺氏がそれだけバスフィッシングに対して真摯に取り組んでいるからだということの証明でもある。
「バス釣りがマンネリ化…」という人や、「もうワンランク上手くなりたい」というような中級者くらいのアングラーにおすすめ。
「バス釣り入門」というタイトルではあるが、正直、初心者アングラーには全くおすすめできない超ストイックな本である。
自分のバス釣りレベルなんてまだまだ鼻くそレベルなんだな…と、天狗になっている長っ鼻をボキッと折ってくれるような良書。
これは僕個人の意見だが、もしこの本と出会うことができていなかったら、僕のバス釣りの技術は一生上がらないままだったとさえ感じている。バイブル的書籍。
中古だし値上がりもしているけど、ストイックなアングラーにはぜひ1度目を通してみてもらいたい本。
北大祐「バス釣り超思考法」
JBTOP50、バサーオールスタークラシックで輝かしい成績を収めているトッププロ・北大祐氏の著書。
「絶対的水質理論」という、北氏独自のルアーアピール選択法を学ぶことができる。
「絶対的水質理論」とは、水の硬・軟(水質の柔らかさ・硬さ)に合わせてルアーを選択していくメソッド。
「絶対的水質理論」などと言うと何やら小難しそうな印象があるかもしれないが、要約すると、
・水がクリアなら水が硬いから、アピール力を抑えましょう。
といったシンプルなもの。
「フィールドに立ったときのルアー選択の目安がわからないんだよね」みたいに、ルアー選択の方法論を学びたい人にはおすすめの本。
また、著者である北氏は本書において、昨今のライトリグ全盛期なバスフィッシングシーンに対し、「バス釣りは本来もっと面白い遊びなのだ」と警笛を鳴らしてくれている。
「なんだかんだで、結局釣れるのはワームなんだよなぁ」というような、ライトリグ中心の釣りに飽きてしまった人にもおすすめできる本。
ハードルアーのアピール力を選ぶときの選択法についても解説してくれているので、ハードルアーで釣りたいという想いが強い人にも読んでみてほしい本。
北大祐がトッププロがひしめくJBTOP50で、ハードルアーを使って釣り勝っていた理由が、この本に収められている。
ハードベイター、巻物好きアングラーは必見。