かれこれ野池に20年以上は通い続けていますが、つくづく思うのは「野池のバス釣りは管理釣り場みたいなものだよな」ということです。
雑誌や動画などメディアで紹介されていた必釣テクニックが、なぜか野池だと通用しない…なんてことは日常茶飯事だったりする。
もくじ
野池のバス釣りは「管理釣り場」と同じようなものだ
野池のバス釣りは「放流がない、管理されていない」管理釣り場
野池というフィールドは、ほとんどの場合は閉鎖された水域です。
アウトレットなどの流れ出しがあって近隣の野池同士が繋がっているなら話は変わりますが、多くの場合はアウトレットに柵などが施されていたり、農業用の貯水として使われます。
野池はバスの出入りができない環境なので、実質はニジマスなどの管釣りと同じようなスタンスなんじゃないかなと思っています。
管理釣り場というか、ため池。水溜り。プール。
野池は「劣悪な環境の管理釣り場」
(↑ニジマスの管理釣り場「開成水辺フォレストスプリングス」)
野池というフィールドは、例えるならば「放流がなく、エサも与えられない劣悪な環境の管理釣り場」だといえます。
マスの管理釣り場は魚の放流やエサやりタイムなどがあり、管理が行き届いています。しかし、野池は魚体の管理がされておらず、ほぼ放置されています。
一般的なバスフィッシングでセオリーとされる「巻物でサーチ」や、「秋だからターンオーバー」や「ベイトの存在がうんぬん」といった型にハメたスタンスがとりにくいのも、野池のオカッパリの特徴。
だから、「雑誌や動画をみてたくさん勉強しているんだけど、ぜんぜん釣れない」なんてことにもなりやすい。
野池の釣りとメジャフィールドの釣りは、スタイルを明確に分けたほうがいいと感じます。
ちなみに、僕が通っている野池は、5年ほど前まではアメリカザリガニがいましたが、ほぼ食い尽くされてしまったのか、今ではほとんど見かけることがありません。
餌はほぼ自給自足といった感じで、小バス、ギルその他虫やカニなどを食べて生態系が組み上がっているようです。
なので、野池というフィールドは、実はビッグベイトが有効になりやすいフィールドだったりする。
「この野池、ハゼとかゴリとかザリみたいな餌を見かけたことがないんだよな。でもなぜかバスは生息し続けている」みたいな場合は、自給自足型。
「逃げ場のない閉鎖水域」はプレッシャーのかかり具合がハンパない
流入出部が存在しないタイプの閉鎖された野池は、ある意味では「管理釣り場」のようなものだ、と前述しました。
小規模の野池の場合、メジャーフィールドのように水深が深くなく、人的なプレッシャーがかかり続けてしまいます。
シャロー野池はバスの逃げ場がないため、プレッシャーのかかり方が尋常じゃありません。
メディアなどで紹介されている超絶技巧テクニックを駆使したところで、タイミングなどの要素が足りないだけで見向きもされない…なんてことはよくあることです。
逆にいうと、ルアーの種類やカラーなどは最優先事項ではなく、「立ち回り、タイミング、アプローチ」などのマインドだけを意識すりゃあ釣れる、ともいえます。
野池のバス釣りは「そこに居る」というのが前提のゲーム
そういえば、シマノのプロスタッフの黒田健氏氏も、釣りビジョン「BASS SESSION」にて以下のようなことを言っていました。
(高滝湖での撮影時にて)
高滝湖みたいな小規模のフィールドは、「そこに居る魚にどう口を使わせるか」っていうだけなんで。
あとはタイミングとアプローチだけ気をつければいいんすよね。
一般的に、日本のバスフィッシングのスタンスは「そこに居るであろう魚を、いかに食わせるかの釣り」などといわれますよね。
アメリカのようにフィールドが広くなく、他のアングラーとバッティングの荒らしでありながら、少ない個体数に多くのルアーがカッ飛んでくる…という環境なので、口を使わせるのが難しい。
自ずと釣り自体がセコく・小さく・フィネスになりやすいのは、日本の環境のせいでもあるんじゃないでしょうか。
日本のフィールドに適応しようとした結果が「フィネス」…というワケですな。
(画像:Wikipedia「ミシシッピ川 / バストーナメントが開催されるデカい川。およそ90kmある)
アメリカなどのデカい国にあるデカいフィールドでは、「巻物でサーチして、広く探ってバスを探す釣り」が重要だといわれています。
しかし、こと”ジャパニーズな野池”に関しては、アメリカのスタンスをとってしまうと全然釣れないんですよね。
幼いころ、雑誌やビデオなどで「まずはハードルアーで広く探ろう!」だとか「バスは障害物にいる!そこに投げろ!」みたいなことを参考にしましたが、ぶっちゃけそういうスタンスで釣れたことは少ない…。
何もないエリアでも居るときはいるし、広いエリアでワーム使っても釣れる。
障害物があっても釣れないし、カバーベイトフィネスやらパワーフィネスなどでネチネチ誘っても釣れないときは釣れない。
野池のバス釣りは「そこに居るであろう魚を釣るゲーム」ですが、かといってフィネスな釣りを入れれば必ず釣れるかというと、そうでもない。だって鬼スレてるもの。
よくわかんないんですよね、野池のバスは。だから面白い。
琵琶湖や霞ヶ浦、その他レンタルボートレイクでは通用したマインドやテクニックが、なぜか野池には通用しないなんてことは日常茶飯事だったりする。う〜ん、難しい。
結局は、野池のバス釣りは「マインドゲーム、立ち回りのゲーム、アプローチとタイミングのゲーム」なのかもしれません。
まとめ|野池のバス釣りは「管理釣り場」と同じようなもんだ。「どう食わすか」がメインになるゲームだけど、フィネスメインというわけでもない
野池に適応しようとすると、レンタルボートの立ち回りがわからなくなる。
かといって、レンタルボートのフィールドに適応しようとすると、今度は野池でさっぱり釣れなくなってしまう。
なかなか切り替えというかバランスをとるのが難しいですな。
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