ノリーズの人気ロッド「ロードランナー」シリーズ。
玄人志向なアイテムとして、コアなファンに支持されているロッドだ。
なかでも「LTT」シリーズは、旧作からモデルチェンジされて話題となったのは記憶にも新しい。
ノリーズ「ロードランナー ヴォイスLTT650M」を実際に購入し使いこんだので、インプレしていく。
●「LTT650M」はこちらで見ることができます↓
もくじ
- 1 ノリーズ「ロードランナー ヴォイスLTT650M 」は、釣りが上手くなるロッドである
- 2 購入した理由
- 3 「ロードランナーヴォイス LTT650M」とは
- 4 LTT650Mのスペック
- 5 ロードランナーLTT 650Mの大まかな印象
- 6 【インプレ】ノリーズ「ロードランナーヴォイスLTT650M」を実際に使ってみて思ったこと
- 7 おかっぱりで使い勝手がいい
- 8 背負えるルアーレンジは狭い
- 9 感度は普通
- 10 ファイトが面白い
- 11 ノリーズ「ロードランナーヴォイスLTT650M」、各ルアーの使用感インプレ
- 12 1/4~1/2ozのシングルフックルアー
- 13 3/8oz前後のクランクベイトやバイブレーション
- 14 8cm~11cmクラスのジャークベイト
- 15 8~21gのトップウォータープラグ
- 16 テキサス・ジグなどのワーミング
- 17 やや強い”パワーベイトフィネス”の釣りに
- 18 【インプレ】ノリーズ ロードランナー ヴォイスLTT650M |まとめ
ノリーズ「ロードランナー ヴォイスLTT650M 」は、釣りが上手くなるロッドである
購入した理由
ノリーズ「ロードランナー ヴォイスLTT650M」。
購入した理由は、【巻物をしっかり行える6.5フィートのロッドがほしかったから】だ。
具体的には、3/8~1/2ozのスピナーベイト、3/8oz前後のクランクベイト用ロッド専門として買ってみた。
オカッパリは6.5フィートの長さを重宝するので、目的にバッチリ合致。
「ロードランナーヴォイス LTT650M」とは
ノリーズ「ロードランナーヴォイスLTT650M」は、6.5フィート・ミディアムパワーのベイトロッド。
独特なグリーンカラーと、バットから上は無塗装な仕様になっている。
また、ロードランナーの特徴といわれる「しなやかでトルクフルなブランクス」は健在で、キャスティングやファイト時によく曲がってくれるロッドだ。
LTT650Mのスペック
以下、ノリーズ公式より、LTT650Mのスペック引用↓
【LTT650M – All Reeling Baits & Worming】
※横にスライドするとすべて見ることができます
Total Length(cm(ft)) Piece Closed Length(cm) Line(lb.) Lure(oz.) Taper 197(6’5″) 1 197 8~14 1/8~1/2 Fast Power Top Dia.(mm) Weight(g) Rear Grip Length(mm) Price Medium 1.9 170 220 ¥50,000-
(スペック引用:ノリーズ公式「Road Runner VOICE LTT」より)
適合ルアーウエイトは1/8~1/2オンス。
数値的には使えるルアーが狭いように見えるが、20g程度のやや大きめなハードプラグなども扱える。
ルアーウエイトを乗せやすく、キャスティングのテイクバック時にルアーの重量を感じながら、気持ちよくキャストできるロッドである。
ロードランナーLTT 650Mの大まかな印象
僕はこのロッドを「オカッパリの巻物用ロッド」として購入した。
だいたい10~18gくらいのルアーが快適ゾーン。
とくに、3/8oz程度のクランクベイトや、1/4~1/2ozのスピナーベイトの使い心地がズバ抜けて良い。
さらに、ハードルアーだけでなく、ヘビダンやネコリグを使った「パワーベイトフィネス、カバーベイトフィネス」にも対応する。
7〜21gくらいまでのルアーを気持ちよく投げることが出来るので、オカッパリでの便利な1本として重宝した。
「キャスト感」と「おかっぱりでの汎用性」が極上なロッドという印象である。
●「LTT650M」はこちらで見ることができます↓
【インプレ】ノリーズ「ロードランナーヴォイスLTT650M」を実際に使ってみて思ったこと
ここからは、実際に数年ほど使いこんでみて感じたインプレッションを書いていく。
まずはざっくり挙げると、以下のような印象だ。
●汎用性◎
●キャストフィールが極上
●キャスト・ファイト時によく曲がるブランクスが楽しい
●スナッグレスネコリグ、カバーベイトフィネスにも使える
・汎用性はある。が、背負えるルアー重量の幅は狭い
・感度レベルは”並”くらい
おかっぱりで使い勝手がいい
LTT650Mは、6.5フィートレングス。中間的な長さだ。
そこそこの遠投性能と、そこそこの取り回し性能。
そのため使い勝手良く、オカッパリでの便利な1本として使いやすいロッドだと感じた。
また、オカッパリでは10~20gくらいのルアーを使用することが多く、そういうシーンでもかなり役立ってくれた。
オカッパリで何を持っていけばいいのか迷ったときの1本として重宝するロッドである。
背負えるルアーレンジは狭い
LTT650Mは、7~20gくらいのルアーを気持ちよく扱うことができる。
ただ、近年のバーサタイル系ロッドに比べると、使えるルアーの幅がやや狭いと感じることもあった。
たとえば、シマノ「ゾディアス1610M」はバーサタイルなロッドとして人気があり、無理をすれば1.1/2ozくらいまでなら背負えてしまう。「ゾディアス166M」なら(無理をすれば)2ozまで背負える。
たいして、LTT650Mは無理をしてもせいぜい25gが限度。1ozはサイドキャストでよっこらせ…と投げてもキツい。背負えるルアーはやや狭い。
ただ、扱えるルアーレンジが狭い分、より専門的に対応ルアーを扱うことができるのはメリットである。
たとえば、3/8~1/2ozスピナーベイトなどは、ゾディアスなどに比べ、ノリが良くてバレにくい。
さらに、ブランクスがよく曲がるため、キャストが異様なほどに決まる。結果的に「釣れる」。
また、なぜかわからないが、他のロッドに比べると巻物ルアーへのバイト数が多いと感じることもあった。
3/8~1/2ozクラスの巻物ルアーをしっかり扱うために購入したが、その判断は正しかったと思う。
感度は普通
感度レベルに関しては、近年のロッドに比べると(例えばゾディアスやブレイゾン、ワールドシャウラやスティーズなど)、そこまでビンビンな感度ではない。
下手をすればゾディアスの方が優れているんじゃないかとさえ感じてしまったのは事実。
ただ、ワームの釣りをしているときに、感度レベルの低さが気になることはほとんどなかった。
ひと昔前のミドル〜フラッグシップモデルくらいの感度は有していると思う。
ビンビンの金属的な高感度を求めているなら、ノリーズのロードランナーを使うことはおすすめできない。
高度なワーミングの釣りを行いたいなら、ノリーズ「ストラクチャー」シリーズを検討したほうがいいと思う。
ファイトが面白い
ノリーズ「ロードランナーヴォイスLTT650M」はキャスト時だけでなく、魚とのファイト中にもしっかりとブランクが曲がってくれる。
魚の急な走りに対しても、トルクフルでしなやかなブランクがしっかりと追随する。そのためラインテンションが抜けにくく、バラしが軽減されるのだ。
ファイト中は、バットさえしっかり保持できていれば、あとはオートで魚が上がってくる…といった心の余裕を持たせてくれるようなフィーリング。
「慌てずに魚としっかりファイトしていれば、デカい魚でも余裕を持ってファイトできます」といったイメージ。
ファイト中にも美しくロッドが曲がってくれる。魚とのやりとりを楽しませてくれるロッドである。
●「LTT650M」はこちらで見ることができます↓
ノリーズ「ロードランナーヴォイスLTT650M」、各ルアーの使用感インプレ
この項目では、当ロッドで使いやすいルアーと、そうでないルアーを書いてみる。
●1/4~1/2ozのスピナーベイト、チャターベイトなどのシングルフック系ルアー
●3/8oz前後のクランクベイト、バイブレーション、ミノー
●8~21gのトップウォータープラグ
●3.5g~7gのライトなラバージグ、テキサスリグ(フックサイズ1/0くらいまで)
●25g以上のルアー(大型ハードプラグ、羽モノ、1オンスビッグベイトなど)
1/4~1/2ozのシングルフックルアー
1/4~1/2オンス程度のスピナーベイトやチャターベイトの使い心地が良い。
たとえば、
ノリーズ「クリスタルS3/8(1/2はややダルいが使える)」
ノリーズ「フラチャット1/4~1/2」
ノリーズ「ボルケーノグリッパー3/8」
などなど。シングルフック系なら1/4~1/2までの使い心地が良いと感じた。
キャスティングの質の良さはもちろんのこと、この範囲のシングルフックルアーなら、しっかりとバスの上顎にフッキングを決められる力を持っている。
バズベイトは1/2オンスだとフッキングパワーがやや頼りなく、フッキングし切れずにバラしたりすることが多々あった。
バズなら3/8oz程度までに留めておいたほうが無難であるといった印象。
3/8oz前後のクランクベイトやバイブレーション
3/8オンスのクランクやバイブレーションなどの使用感も良い
この重量帯のトレブルフック系ルアーの”ノリの良さ”は◎
たとえば、以下のようなルアーが気持ちよく扱える。
ラッキークラフト「R.T.O1.5」
エバーグリーン「ワイルドハンチ」
ノリーズ「ショットオーバー2、ショットオメガビッグ62」
など。一般的によく使われるクランクベイトには問題なく対応する。
潜行レンジが3mを超えるようなミッドクランクになってくると、ややダルい。
マグナムクランクベイトは扱うことができない。
ノリの良さに関しては、ファイト中にバレるようなことはほとんどなかった。
魚の急な猛進にたいしても、しなやかでトルクフルなブランクが追従してくれる。かなりバラシが少ないロッドだと思う。
ただ、クランク専用のグラスコンポジットロッドやピュアグラスロッドなどの専門ロッドに比べると、ノリの良さに関しては劣るかも…?
8cm~11cmクラスのジャークベイト
ジャークベイト(ミノー)は、8~11cm程度のジャークベイトの使い心地が良い。
たとえば、
ボーマー「ロングA14A」
メガバス「ワンテン」
などの。
メガバス「ライブX リバイアサン」などのロングリップミノーを使って、バンクを流していくような使い方にもGOOD。
ティップが柔らかすぎず、かといって硬すぎず…という絶妙な加減になっている。
ジャーキングする際にもティップが入りすぎず、ストレスなくロッドワークを繰り返すことができた。
ただ、デッキなしのレンタルボートフィッシングでは、ジャーク時に穂先を水面に擦ってしまいやすいと感じることも。
より専門的にジャークベイトの釣りを行うなら、同社のLTT630MやHB560L、HB600Lなどを選んだ方がいいと思う。650Mだとジャークベイト用ロッドとして使うにはやや長い。
8~21gのトップウォータープラグ
8~21g程度のトップウォータープラグも使いやすい。
1/4オンス前後のポッパー、3/8~1/2オンス程度のペンシルベイト、20g前後の羽根モノルアーなど。
上限はヘドン「ザラスプーク」や、ジャッカル「ポンパドール」などの20g前後のハードルアー。
下限は、だいたい1/4オンス程度。このクラスになると投げにくさを感じる。
軽量ルアーは、ブランクが曲がりにくくなり、リリースポイントが狭くなりがちだった。
最適なのは12~15gといったところ。
ノリーズだと「ザグバグスリーフック」や「ビハドウ80,110」など。
メガバス「ジャイアントドッグX(1/2oz)」や「ポップマックス」はドンピシャ!
テキサス・ジグなどのワーミング
ワーミングに関しては、3.5g~5g程度のライトテキサス、ライトラバージグに向いている。
たとえば、
シンカー3.5~5gのテキサスリグ+3インチファットヤマセンコー
5gのコンパクトジグ+3インチホッグワームトレーラー
などなど。
シンカーウエイトが1.8~5g程度(ワームサイズ次第で7g程度まで)+1~1/0フック程度+3~4インチのワーム…という組み合わせが◎
エスケープツインなどのバルキーなワームをセットするとモタれる。
ワーミングなら、ライトテキサスリグやヘビダンなどに使いたい。
7gのラバージグは、フック軸の太さによっては可能だった。
ノリーズ「ガンタージグライト」のようなやや細軸のフックが搭載しているジグであれば、7g程度までなら使用できた。
それ以上のウエイトになるなら、MH~Hクラスのロッドを選択したい。
トレーラーのサイズに関しては、エスケープツインなどのバルキーワームを載せて使うのは難しい。リトルツインもややキツい。
操作時にティップが入りすぎてしまう。
水中の中で水の抵抗が増えてNOカンジになりやすい。
やや強い”パワーベイトフィネス”の釣りに
ほかには、1.8~3.3g程度のインサートシンカーを挿入したネコリグ(ワームは5~6.5インチ程度)、3.5~7gシンカーのヘビダンなど、やや強めのベイトフィネスタックルとしても使える。
ただ、ライトリグの扱いに関してはティップの繊細さが欠けている。
ライトテキサス・ライトジグのような打ち物であるなら問題なく扱える。
しかし、パワーベイトフィネス〜通常のベイトフィネスで扱うルアーを繊細に扱えるかというと、やや疑問に感じてしまう。少し大味。
ライトリグを専門的に扱うなら、選ぶべきロッドではないと感じる。
オカッパリでバーサタイルに使うなら、十分、許容範囲内だと思う。
●「LTT650M」はこちらで見ることができます↓
【インプレ】ノリーズ ロードランナー ヴォイスLTT650M |まとめ
ノリーズ「ロードランナーヴォイスLTT650M」のインプレを書いてみた。
インプレをまとめると、次のような感じ。
【使いやすいルアー】
・1/4~1/2ozのスピナーベイト、チャターベイトなどのシングルフック系ルアー。
・3/8oz前後のクランクベイト、バイブレーション、ミノー。
・8~21gのトップウォータープラグ。
・3.5g~7gのライトなラバージグ、テキサスリグ(フックサイズ1/0くらいまで)。
【使いにくいルアー】
・フックサイズが2/0以上のリグ(シャッドテールやジグ、テキサスリグなど)。
・25g以上のルアー(大型ハードプラグ、羽モノ、1オンスビッグベイトなど)。
【ロードランナー ltt 650m のココが良い!】
・巻物もワームも使いやすい。
・キャストフィールが気持ち良い。
・魚とのファイトが楽しい。
【ロードランナー ltt 650m のここが残念】
・レンタルボートだと出番が少ない。
・使えるルアーの幅が狭い。
・感度レベルは”並”。
LTT650Mは、バーサタイルロッドとしては使えるルアーの幅がやや狭い。
ただ、3/8~1/2ozの巻物系ルアーを専門的に扱うなら、ぜひおすすめしたい。
オカッパリ・レンタルボート共に、「なんでも使える”とりあえずの1本”として、いいロッドはないかな」とお探しなら、ぜひぜひ検討してもらいたい。マジでいいロッドだ。
●「LTT650M」はこちらで見ることができます↓