9月の野池のオカッパリ攻略法について、僕個人の体験談からきている知識やテクニックを書いてみます。
「9月の野池の攻め方を知りたい!」
「9月の野池でバスを釣りたい!」
という人の参考になると幸いです。
もくじ
- 1 【バス釣りオカッパリ】9月の野池攻略。基礎知識。
- 2 9月の野池の大まかな傾向
- 3 天候の変化に注意
- 4 9月の野池の立ち回り
- 5 時間帯
- 6 9月の野池は、「台風」で水質が変化しやすい
- 7 9月の野池:狙う場所は?
- 8 スレた野池にとっては、台風が「救いの手」になることも
- 9 9月の野池のバス釣り:おすすめルアー、持っておきたいルアー
- 10 トップウォーター
- 11 ポッパー
- 12 ペンシルベイト
- 13 羽根モノ
- 14 虫系、フロッグ
- 15 スピナーベイト
- 16 クランクベイト
- 17 ストレートワーム
- 18 バックスライド系ワーム
- 19 カバー打ち関連のルアー
- 20 まとめ:9月の野池のオカッパリは、「水質、時間帯、天候」を意識すると、もっとバスは釣れる
【バス釣りオカッパリ】9月の野池攻略。基礎知識。
9月の野池の大まかな傾向
9月の野池は、水温がまだまだ高めです(20~30℃くらい)。
気温も30℃を超える日があったりするので、全体的な印象は「まだまだ夏」と言えます。
そのため、「釣り方、使うルアー」は、ほとんど夏(8月)と同じような感じ。
【関連記事】
8月の野池攻略については、こちらの記事が参考になるかと思います↓
●水温が20℃を切り始めたり、気温が下がってくると「秋モード」
大体9月下旬ごろになってくると、8月に有効だった「夏の釣り方」で釣れる魚が減ってくる傾向にあります。
●虫系ルアーを水面でピチャピチャ
●マズメ時のトップ
などなど、「いかにも夏の釣り!」に反応がなくなってきたら、野池が『秋』に突入した合図だと思っても良いでしょう。
水温的には、大体20℃を切ってきたら「あぁ、もう秋なんだなぁ」モード。
水温が20℃〜25℃になってきたら、釣り人側は「夏の釣り」に執着する必要もなくなってくる。
天候の変化に注意
9月の野池。
他の時期との大まかな違いは、
●気温が下がり始める初期
という要素。
「台風」の存在と、水温が「下降し始める」タイミング。
どちらにせよ、8月に停滞していた水や状況が「変化し始める時期」とも言えます。
天候変化が少ない8月と比べると、9月の野池は状況が変化しやすい時期。
9月以降の野池は「水質とバスの状態」が変化しやすく、臨機応変な対応が求められる時期でもあります。
9月の野池の立ち回り
9月の野池を攻略する上で意識したいことは、以下の要素です。
●水質
時間帯
この時期は夜の気温が下がり始めるため、野池バスのバイトが朝マズメに集中するような傾向があります。
特に、ハイプレッシャーでスレまくりな野池ほど、朝方にバイトが集中する傾向が高め。
8月は朝・夕マズメのどちらもチャンスがありましたが、9月になると朝方の方が釣りやすいと感じます。
9月中旬くらいまでは、朝夕どちらのマズメ時も良好ですが、9月下旬に差しかかってくると、朝方が有利になってくる(大体6:4で朝が有利、くらい)。
なので、「絶対に〇〇のルアーで釣りたい!」といった強い目的があるような方は、夕方よりは朝方に釣りをするのがおすすめです。
●日中の立ち回りは、夏と同じような感覚
9月の野池バスは、「朝方(大体4:00~7:00くらい)にバイトが集中し、夕方まではわりとタフ…」というような感じ。
夏の時期の傾向にある、
「涼しい朝に浅い場所(シャロー)の捕食エリアに入って手早くエサを食べ、その後は残暑を避ける場所に…」
というのが、9月の野池バスの大まかな動き。
なので、上記したバスの行動に合わせ、
といった、夏の基本の立ち回りを行うのがベター。
「夏の釣り、夏の立ち回り」は、まだまだ有効になります。
大体は「8月の夏の釣り方、立ち回り」と似ていますが、そこに「天候変化」の要素が加わってくるようなイメージです。
9月の野池は、「台風」で水質が変化しやすい
水質が良い場所を狙うのは他の時期にも言えることですが、9月に注意したいのは「台風」の存在です。
台風の影響で野池の水が一気にかき回され、場所によっては水質を悪化させる原因となる「ターンオーバー」が発生します。
『ターンオーバー』が発生すると水質が悪化するため、なかなか厄介な状況になることも。
9月に野池を攻める際は、他の時期よりも「水質の変化」を意識してポイントを選ぶことが重要です。
【関連記事】
『ターンオーバー』の基礎知識や対策については、以下の記事で解説しているので、よかったらコチラも参考にしてみてください↓
9月の野池:狙う場所は?
狙う場所を大雑把に言うと、「”夏”と同じような場所」になります。
なので、9月の野池を攻略するには、以下のようなポイントを探っていきましょう。
●水質が良い場所
→ロッドで水をかき回すと、泡が残りにくい場所。
→バスの餌となる「ベイト(ベイトフィッシュ)」がいる場所。
●流れ込み(インレット)
●障害物周り(特に”陰、シェード”)
猛暑を避けて「障害物(カバー)の奥」に入ったり、冷たい水が入ってくる「流れ込み周辺」に居ついたり、酸素量を得やすいような「水通しの良い場所」に入ったりするのは、夏と同じです。
9月上旬から中旬くらいまでは、まだまだ「夏の釣り」を続ける。
そして9月下旬~10月くらいになってきたら、「秋の釣り」を意識…というようなイメージで攻略していきます。
『秋の釣り』に関しては以下の記事で解説しているので、よかったらコチラも参考にしてみてください↓
スレた野池にとっては、台風が「救いの手」になることも
野池の多くは”止水域”であることも多く、年間を通して水が動きにくい傾向にあります。
しかし9月は「台風」のおかげで、運が良ければ、8月に停滞していた悪い水が一気に回復(リフレッシュ、入れ替わる、悪い水が排出される)されることも。
停滞している水が動き始めると、スレた野池のバスは一気に活性が上がります。
そのため、9月は「めちゃくちゃスレてる野池」に通っている人にとっては『チャンス』な時期でもあります。
スレた野池に通っている釣り人は、「台風の通過前後、強風時、強い濁りが入った瞬間」といった、大きな変化を見逃さないようにしましょう。
9月の野池のバス釣り:おすすめルアー、持っておきたいルアー
9月の野池は全体の傾向として、まだまだ「夏」を引きずっているような印象です。
そのため、使うルアーと使い方自体は、8月とほとんど同じと言ってもいいでしょう。
しかし、「台風」の影響で水質が変わりやすいため(濁りが入りやすいため)、アピール力の高いルアーが必要になることも。
具体的には、
●アピールが強いルアー(スピナベ、テキサスリグ、ラバージグ)
●巻物系ルアー
●ワーム
夏で多用した「表層系(トップ系)ルアー」に加え、濁り対策としてスピナベやジグなどを用意しておくと、色んな状況に対応できます。
トップウォーター
トップ系ルアーは、9月にも依然として有効です。
「朝夕のマズメ時」や、バスが表層に浮いているときなどに積極的に投入していきましょう。
トップ系ルアーの中でも、
●ペンシルベイト
●羽根モノ
●虫、フロッグ系
といった王道トップ系ルアーは、9月下旬くらいまでは必ず持っておきたいアイテムです。
ポッパー
バスが速い動きについて来れないときに、ストップをかけて誘えるルアーです。
ポップ音が大きいタイプのポッパーなら、深場に居るバスを呼び寄せることも。
音で誘い、サイズ感で食わせるイメージで使います。
近年はあまり使われないタイプのルアーですが、野池のバスはポッパーが好き。
フェザーフック搭載のポッパーなら、足下でちょうちん釣りをしてみたり、枝に引っ掛けて”吊るし”状態にし、水面でピチョピチョやるような釣り方も有効です。
ペンシルベイト
ペンシルベイトも9月に有効なルアーです。
ポッパーとの使い分けとしては、
●ポッパーは速度が遅いが、ペンシルベイトは素早く移動する
アピール力がポッパーより弱く、動く速度も速いのが特徴。
リアクション要素は、ポッパーよりもペンシルの方が高めです。
バスが直接ルアーを視認しやすい、ステイン〜クリアーな水域の野池で使っていきたいルアーだと言えます。
ただ、アピール力が低い分、濁りが入ったときには出番が少なくなるのがネック。
朝夕マズメ、水質がステイン〜クリアなフィールドで、「食わせ系フィネスルアーに食って来ない!」という窮地に陥ったときに投入したいルアーでもあります。
羽根モノ
「羽根モノ」も、9月の野池を攻めるときに持っていたいルアーです。
木々が生い茂っているタイプの野池を攻めるなら(虫が落ちてくる率が高い野池なら)、羽根モノを使ってネチネチと誘ってみるのもおすすめです。
●ペンシルベイトだと食い切れない
こんなときに投入したいルアーだと言えます。
虫系、フロッグ
夏の野池攻略に欠かせない虫系ルアー・フロッグ ルアーは、残暑が続く9月の野池でもまだまだ活躍します。
●陰(シェード)付近
など、主にカバー周りで使っていきたいルアーです。
岸際の水面に被さっている木々に吊るして、水面でピチャピチャとちょうちん釣りにすると良い
スピナーベイト
朝夕マズメ時、トップ系ルアーへの反応が薄いときに使います。
「台風、風、天候変化」が起きない限りは、この時期は投入するタイミングが少ないルアーかもしれません。
しかし、9月は何と言っても「台風」の存在があります。
●台風接近、通過後の濁り発生時
●強風時
こんなときは、アピール力の高いスピナーベイトを積極的に投入したいです。
【関連記事】
野池のオカッパリをするのに”マスト”なスピナベをまとめた記事は、コチラからチェックできます↓
クランクベイト
「スピナーベイトだとアピール過多すぎる」と感じたときには、クランクを使います。
朝夕マズメ時のクランクベイトは、野池攻略の鉄板です。
クランクベイトはアピール力がそれほど高くないため、「スピナーベイトに比べてバスをスレさせにくい」といった特徴も。
そのため、クランクベイトは野池を攻略する上では、「オールシーズン対応」な万能兵器なのです。
スレたフィールドで、ダイワ「ピーナッツ2」のような小型クランクベイトを、トゥイッチしたり、ストップ&ゴーで攻めるのも面白いです。
もちろん、ただ巻きでもGood。
台風の影響で強い濁りが入ったときは、クランクベイトよりもスピナーベイトの方に分があると感じます。
【関連記事】
ストレートワーム
ストレートワームは、オールシーズン対応の万能ルアー。
夏っぽい動きをしているような、表層に浮いた「夏系バス」を狙いやすいのは、
表層に反応がないようなら、ゆっくり落として(スローフォール)して、「落下物」に反応するか確認していきます。
【関連記事】
さらに、中層でボケーっとしているような魚を狙うために、
など、中層をゆっくり誘えるようなリグを使うと良いでしょう。
表層付近、フォール中の反応がなく、更に中層にも反応がないのなら、ボトム(底)を探っていきます。
例えば、
●ダウンショットで定点(移動させずにピンポイントで)シェイク
などです。
ノーシンカーワームをフォールさせたあと、ズル引きするだけでもOKです。
前述した「表層、中層系の釣り」に反応がなかったポイントに、ボトム系リグを再び投げると反応があることもあります。
ストレートワームを使って色々なリグを試しつつ、状況を読みながら柔軟に対応していきましょう。
●おすすめのワームは?
使うストレートワームは、お好みの物で構いません。
強いて挙げるとするなら、
●O.S.P「ドライブクローラー4.5」
●ズーム「スワンプクローラー」
この辺りが名作なので、迷ったときは上記3つの内からお好みの物を選んでみてください。
●『カットテール』は、「これを使ったことがない人はいないんじゃないか」と言えるほどの、超ベストセラーワームです。
脆さがあって耐久性が無いのがデメリットですが、釣果がソレを上回る名作。
ワーム選びで迷ったら、まずはカットテールから入りましょう。
●『ドライブクローラー』は、釣り人が何もしていないときでも、自ら勝手に”ウネウネ”と生命感溢れるアクションを行ってくれます(”ド級”の”ライブ感”で、『ドライブ』)。
こちらも脆いのが弱点ですが、良く釣れるのであまり気になりません。
●『スワンプクローラー』は、「アンダー¥1,000円で25本入り」という超コスパが魅力。
弱点は特にありません。
スワンプも超名作なので、釣果もバッチリ。
「ワームのカラー」と、「ワームの大きさ」を選ぶときの目安は、以下の記事にまとめてありますので、よかったらコチラもチェックしてみてください↓
バックスライド系ワーム
9月の野池はまだ水温が高いため、陰(シェード)を狙う頻度も多め。
「ライトリグを奥に送り込み切れない」と感じたときは、バックスライド系ワームを使うのがおすすめです。
「ノーシンカーリグで障害物(カバー)際に落とすだけ」の簡単なお仕事。
ワーム自体はわりとボリューミーではありますが、ハイプレッシャーな釣り場でも普通に食ってきます。
ストレートワームのノーシンカーとの使い分けとしては、
●カバーの奥に潜り込ませたいなら、バックスライドワーム。
●細長いシルエット(ミミズ、小魚など)に反応する野池なら、ストレートワーム。
●短くて太いシルエット(甲殻類など)に反応する野池なら、バックスライドワーム。
こんな感じです。
●ベイトタックルでも投げられる
自重があるので、ベイトタックルでも扱えるのもバックスライドワームのメリット。
カバー”手前”なら、ストレートワームのノーシンカーでも十分。
しかし、「カバーの奥に滑り込ませて、ベイトタックルでカバーからブチ抜く」という攻め方をするなら、バックスライドワームを使います。
カバーが多いタイプの野池を攻略するなら、バックスライドワームは必ず持っておきたいアイテムです。
【関連記事】
カバー打ち関連のルアー
9月は水温がまだ高いため、バスは他の時期よりシェード(陰)に依存しやすい傾向にあります。
そのため、テキサスリグやラバージグ、スナッグレスネコリグなど、カバーの中を攻めることができるルアーも有効です。
●台風、強風絡みは強い打ち物ルアーを
台風の影響で強風が吹いたり、通過後の濁りが入った時は強気にいきましょう。
バスの活性スイッチがONになっていることも多いので、チマチマやるよりかは、ストロングな攻め方が有効になることも。
例えば、強い濁りが入ったときは、以下のようなルアーを使います。
→5~10gシンカー+大きいワームのテキサス
→3/8~1/2ozのフルサイズのラバージグ+4~5インチくらいのトレーラー。
●6.5~8インチのストレートワームを使った、スナッグレスネコリグ
8月は野池の水が動かない時期ですが、野池によっては「9月の台風」によって、水が入れ替わってフレッシュになっていることもあります。
そのため、台風通過後はバスが高活性になっていることも多いのです。
台風絡みの期間は、ベイトフィネスではなく、「ヘビータックルを使ったテキサスやジグ」などで強気に攻めると、思わぬ大物と出会える確率が上がります。
【関連記事】オカッパリで使う「ヘビーロッド」に関する記事は、こちらからチェックできます↓
よく釣れるラバージグについて考察している記事↓
●カバー対応フィネスリグも有効
「濁っているけど、食い気がない(バスのテンションが上がっていない)」と感じたときは、フィネスルアーを投入するのもおすすめです。
中でも「スナッグレスネコリグ」は、オールシーズン対応の万能リグなので、野池攻略においては欠かさず持ち歩きたいアイテムです。
「スナッグレスネコリグ」とは、カバー打ちに最適化されたネコリグのこと。
もしM(ミディアムパワー)のベイトタックルをお持ちなら、以下のようなアイテムを使用することで、カバーにスナッグレスネコリグを投入することができます。
+
1.8~3.3gの「ネイルシンカー」
※ラインはフロロラインの10~14ポンドがおすすめ
専用タックルを使わなくても、スナッグレスネコリグを使えます。
●野池オカッパラーなら、ベイトフィネスタックルは1セットは持っておきたい
台風や強風などで天候が荒れていないときは、「フィネスリグをカバーに打ち込む」という用途に特化された、『ベイトフィネス、カバーベイトフィネス』タックルを使うのも有効な手段です。
特にスレた野池の場合、バスは年間を通してカバーに依存する傾向が高いため、ライトリグを太いラインで扱える「ベイトフィネスタックル」は、1タックルは持っておきたいところ。
ベイトフィネスタックルは、野池のオカッパリで年中出番があるので、1タックルは用意しておいて損はありません。
近年では超低価格でベイトフィネスを始められるようになってきているので、ベイトフィネスに興味がある方は以下の記事も参考にしてみてください。
【関連記事】
まとめ:9月の野池のオカッパリは、「水質、時間帯、天候」を意識すると、もっとバスは釣れる
9月の野池は、台風や強風などの影響で、水が動きやすい時期。
野池の多くは「水が動きにくい(やや閉鎖水域)」だったりしますが、この時期は水が動きまくるため、ワンチャンあります。
水質や時間帯、天候の変化を意識しながら、この記事で挙げたルアーを使っていくと、良い魚に出会えるかと思います。
【こちらもお役に立つかもしれません】