ワームを使ったバス釣りをする際に気になるのが、ワームの大きさだ。
例えば、一口に「ストレートワーム」と言っても、3インチや4インチといった大きさのものから、「これデカすぎない?」と感じてしまうような8インチ・10インチといったサイズまで様々。
ワームを使ったバス釣りをするとき、ワームの大きさは何を基準に決めていけばいいのか?
・バスとルアーの距離が、どの程度離れているか?
・バスの活性。
・水質(クリアか、濁っているか?など)。
・タックルバランス。
※統一するために、この記事での「ワーム」は、ストレートワームを基準とします※
もくじ
【初心者向け】バス釣りのワームの大きさを決めるときの目安となるもの
バスとルアーの距離が、どの程度離れているか?
バス釣りは、バスにルアーを発見させるところから始まる。なので、バスとルアーの距離感を意識することは非常に大切である。
バスがルアーに気付かなければバイトを得られることができないので、ワームの大きさを選ぶときには「バスとの距離感」を意識したい。
バスがどんなスポットにいるのか把握できていない状態なら、5〜7インチ程度の大きいワームを選ぶ。
魚とルアーとの距離が開いていたり、「遠くに居るバスに気付かせないといけない」といった状況では、小さいものより大きなものであったほうが効率が良い。
逆に、「ここはいつも居る場所だ」とか「さすがにここは居るでしょ」という超ピンポイントに撃つなら、ワームは小さくても構わない。
魚がソコにいることが前提であるなら、わざわざ派手なアピールを演出してバスに余計なプレッシャーを与えなくて済むからだ。
■ルアーと魚との距離が大きいなら、アピール力の高い大きさのワームを使って、まずは魚に発見してもらうことを重視した釣りをする。
■逆に、ある程度ピンポイントが絞れているのであれば、3インチや4インチなどのアピール力の低いワームを使って「食わせ」にかかる。
こんな感じで、バスがどこに居るのかわからないなら、アピール力の高いワームを選んで「ソッチから来いよ」というスタンスをとっていく。
そして、ある程度「今日はこんな感じの場所に居る傾向があるな」とわかってきたら、『お願いですから、どうぞお食べください』といったスタンスでアプローチしていく(人によっては、このスタンスの釣りを”バスに媚びる”という)。
難しいのは、バスが必ずしも”食性・食欲”のみでルアーを食っているわけではない、という部分。
ミミズなどの生き餌でバス釣りをした人ならわかると思うが、バスは生き餌に対してはアグレッシブにバイトしてくる。「え、こんなところにもバスいたの?」と驚いてしまうくらい、あっけなく釣れる。
生き餌のアクションに近いワームを使ってもバイトを容易にとれないのは…つまりはそういうことである。
ワームは時として”生き餌”になりすますが、基本的にはバスにとっては「異物、異界のモノ、敵、謎の物体」としてしか認識されていない…と、僕は思う。
…というわけで、バスの活性が低いときは、いくら”食わせ”に走ってもバイトを得ることができないことも多いので、そういったタフな状況では、あえて8〜10インチ程度の大きいワームを使うのもアリ。
大きいワームを使うことで、バスの縄張り争いや”怒り”という競争心に訴えかけるのも、1つのテクニックである。
バスの活性を目安にする
ブラックバスという魚は、僕たちと同じ”生き物”である。
日によってコンディションは違うし、天候や気温、水温などによって活性は上がり下がりするため、ワームの大きさを決めるときは「バスの活性」に合わせていくのも目安となる。
例えば、いくらアングラー側が「今日はこの大きいワームで釣りたいんだよね!」と意図したところで、バス自体に大きなワームを飲み込める体力やヤル気がないのであれば、そのアプローチは失敗に終わる。
ワームの釣りで結果を出すためのコツは、アングラー側の”エゴ”を押し付けるのではなく、「バスの活性」に合わせたアプローチを行うことだと僕は考える。
・今日の(今その瞬間の)バスの活性はどんなものなのか?
・大きいワームを吸い込める体力はあるのか?
こんな感じで、そのときのバスの状態・活性に合わせてルアーの大きさを決めていく。
釣り始めはとりあえず5〜6インチ程度の中間的な大きさのワームから始め、食いが浅いショートバイトが頻発するようなら、3〜4インチ程度にサイズダウン…というのが、一般的なセオリー。
ただ、5〜6インチ程度のワームでも、バスにそこそこヤル気があるなら平気で食ってくるので、一概にも「ワームのサイズを下げたから食う」とも言い切れない部分がある。
前述した補足でも述べたが、バスはルアーを食性だけでなく”威嚇やテリトリー争いの対象物”として認識しているので、「セコ釣りすれば簡単に食う」というわけでもないのがバス釣りの難しいところ。
フィネス系のアプローチは、バスが目の前にいることが前提の釣りだ。
もし目の前にバスがいないのであれば、そのスポットにいくら時間を費やしたところで、バスは絶対に釣れない。
活性が高くてヤル気のあるバスを、5〜7インチ(場合によっては10インチなど)のアピール力高めのワームを使って惹きつける。
活性が低くてヤル気がないなら、ワームのサイズを3〜4インチ程度にサイズダウンしていく。
ワームの大きさを決めるときは、その時のバスの活性を見極めてから行うと、迷いが少なくて済むだろう。
水質(クリアか、濁っているか?など)を目安にする
水質によっても、ワームの大きさの選び方は変わってくる。
クリアなら3〜4インチ程度の小さめのものを。マッディなら5〜7インチ程度のハイアピールのものを選んでいく。
水がクリアーなフィールドの場合、ワームを大きくしなくてもバスにルアーを発見される可能性が高い。物理的にも、遠くから発見されやすいからだ。
底まで見えてしまうような透明度の高いフィールドでワームフィッシングを行うなら、4〜5インチ程度のワームを選ぶ。
3インチまで下げるのは、よっぽど「ココにバスがいるべや」と感じられるスポットがわかったときくらいで良いと思う。
水が濁っているフィールドでは、ルアーを発見される確率がグンと下がる。
そのため、マッディフィールドではルアーアピール力が高いものを使っていくのが基本となる。サイズ的には5〜7インチなど。
また、水質に対するアピール力は、カラーにも左右される。
ワームのカラー選択に関しては以下の記事にまとめたので、コチラも同時にチェックして頂けるとわかりやすいかと思う。
タックルバランスを目安にする
ワームの大きさは、タックルバランスによっても選ぶ目安が変わってくる。
「タックルバランス」とは、ロッドのパワーやラインの太さ、リールのタイプなど、全てのタックルを1括りにしたときに生まれる”バランス感”のことである。
例えばL(ライト)パワーのロッドを使った場合は、6〜10インチ程度の大きめのワームが扱い辛いし、MH(ミディアムヘビー)パワーのロッドで3〜4インチの小さなワームを使うのはストレスになりやすい。
ワームのサイズが大きくなればなるほど、フックの大きさや軸の太さも増していく。
そのため、Lパワーで6インチのワームを投げれたとしても、使っているフックがロッドパワーと噛み合っていないのであれば、フッキングミスが起きたり、ファイト中にバレてしまいやすくなるなどのトラブルが頻発する。
ワームの大きさは、自分が使っているロッドのパワーを目安にしていく。
UL(ウルトラライト)→2~4インチ
L(ライト)→3~5インチ
ML(ミディアムライト)→4.5~6インチ
M(ミディアム)→5~8インチ
MH(ミディアムヘビー)→6.5〜10インチ
これは僕個人が目安としているものだが、大体こんな感じでワームの大きさを使い分けていくと良い感じ。
タックルバランスに関しては個人の好みや意図もあるので、あくまで目安として捉えていただけると嬉しい。
【初心者向け】バス釣りでワームの大きさを選ぶときの目安となるもの|まとめ
今回は、「【初心者向け】バス釣りでワームの大きさを選ぶときの目安」について書いてみた。
【バスとルアーの距離が、どの程度離れているか?】
→ワームとバスとの距離が離れているなら、アピール力高めを選ぶ(バスをサーチしている段階など)。
「ここには絶対いるだろう」というピンを狙うなら、サイズは小さくても良い。
【バスの活性を目安にする】
→「デカいワームでもガンガン食っちゃいます」的な活性なら、ワームを小さくする必要がない。ヤル気がないなら、サイズダウンしてみるのもアリ。
【水質(クリアか、濁っているか?など)】
→クリアならワームが小さくても、バスから発見される可能性が高い。
マッディならアピール力の高いサイズを選ぶ。
【タックルバランス】
→使うロッドのパワーに合わせたワームサイズとフックサイズを選ぶと、トラブルが少ない。
例:
UL(ウルトラライト)→2~4インチ
L(ライト)→3~5インチ
ML(ミディアムライト)→4.5~6インチ
M(ミディアム)→5~8インチ
MH(ミディアムヘビー)→6.5〜10インチ
…など。
ワームには様々なサイズがあるため、大きさ選びに迷ってしまうこともあるが、これらを意識することでワームの大きさがわかりやすくなると思う。
この記事がバス釣り初心者の人の役に立つと幸いだ。
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