【話題の釣りテク】今レイドファンの間で人気の「軽吊るし」は最先端サマーパターン?あえて軽量スモラバを使うワケ/タックルセッティングについて

昨今は、サマーシーズンの釣りにさまざまなアプローチが試される。とくに「トップウォーター・サブサーフェイス」の釣りはその傾向が顕著だ。

たとえば、ハードルアーだけではなく、虫パターンやエストラマー素材を使用した小型トップ、スモラバの”吊るし”など、夏のバスを釣るためのテクニックが多様化してきた。

1匹あたりにたいする競争率が高くなる一方だといえるが、また新たなテクニックが登場した。「軽吊るし」である。

●「軽吊るし」の釣りが紹介されている動画はこちら↓

「軽吊るし」とは、レイドジャパン代表の金森隆志氏が提唱するテクニック。

これが今、レイダー(レイドジャパンのファン)の間で話題になっているのだ。

多くのアングラーが”軽吊るし”を使ってグッドサイズを釣り上げているようで、なんとも羨ましいかぎり。

「軽吊るし」はサマーパターンの切り札になり得るのだろうか。

今レイドファンの間で人気の「軽吊るし」は新時代のサマーパターン?

最先端のサマーパターン「軽吊るし」とは

 
 
 
 
 
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「軽吊るし」とは、軽量なスモールラバージグ(スモラバ)をカバーから吊りさげて誘うテクニック。

ルアーを「吊るし(ちょうちん)」状態にし、水面あるいは水中で一点シェイクする…というアプローチで、スレたバスに有効だとされている。

一般的に、吊るし状態にすることで得られるメリットは、以下のようなものだといわれる。

【吊るし(ちょうちん)のメリット】

●ラインの存在がバレにくくなる

●一点で誘える

●バスからルアーを「見上げ」させることができる(水面使用時)→結果、見切られにくくなる

●バスが通りかかったら、ルアーをいきなり目の前に出すことができる(不意打ち、回遊魚を狙ったサイトの釣り)

しかし、ただ単に「吊るし(ちょうちん)」の釣りを行うのであれば、虫系ルアーやカバーベイトフィネス対応のスモラバを使えばいいのでは?という疑問が残る。

実際、金森氏自身もこれまでは3.5~4g程度のスモラバを使って”吊るし”の釣りを行っていたし、多くのアングラーも同様に、カバーフィネスの釣りには青木虫やエグダマなどを使っている。

いまさら、あえてライトウエイトなスモラバを使うメリットはあるのか。軽いものを使って操作性を悪くする必要もないのでは…というのが正直なところ。

そこで金森隆志氏は、「軽いスモラバを”吊るし”の釣りに使うワケ」について以下のように語る。

夏が近づくほど、バスは水通しのいいところや水温の低いところ、涼しい場所に集まる。

”軽吊るし”は、日中のシェードパターンに的を絞った釣りかた。

水面のカバーが濃いほど、シェードは水面側が濃くなり、バスはより水面に近づいてくる。

その際、虫でのアプローチも悪くはないのだが、「水面だからギリギリ食わない」というバスもいる

そこで”ライトウエイト”でフワっと少しだけ沈め、ラインを見させない。

(引用:レイドジャパン公式ユーチューブチャンネル「【RAIDJAPAN】金森隆志が送る!!この夏釣りたいアングラーへ!!」より

なるほど、確かに”吊るし(ちょうちん釣り)”では、水面付近で誘っても「ギリギリ食わない」だとか「見にくるけど食わない」みたいなことはよくある。

とくに、3.5gのスモラバをカバー周りで使うと、ミスバイトがあったり、ギリギリ食わない…なんていうジレンマも生まれやすい。

また、最近は多くのアングラーが「吊るし」や「カバーベイトフィネス」を行うのでバスがスレまくっており、バイトさせるのに一苦労しがちだ。

そこで、あえてライトウエイトのスモラバを使い「沈むか飛び出るかのギリギリの攻防」なアプローチをするのが良し!と金森隆志氏は語っている。

●名作スモラバ「ハンハンジグ」の吊るしで爆釣した体験談

僕自身の経験においても、軽量スモラバを使って日中にちょうちん釣りをしていい思いをした経験がある。

僕が中学生のころ、「ハンハンジグ」という超軽いスモラバが流行った。

0.8~1.3gくらいのハンハンジグをちょうちん状態にして水面でシェイクさせると、かなりバイトを得ることができたのだ。

ルアーを沈めすぎないほうがいい時もあるのだと知った体験談である。

軽いスモラバのちょうちん釣り。

すっかり忘れていたが、軽量スモラバの吊るしの釣りはスレたバスに対して有効なアプローチだと思い出すことができた。

「軽吊るし」が活躍するタイミング

軽量スモラバを使った「軽吊るし」のアプローチは、どのようなタイミング行うのがベストなのか。

金森隆志氏はレイドジャパン公式動画にて、”軽吊るし”が有効になるタイミングについて以下のように語っている。

時刻は

暑くて釣れる気がしない…と感じられる時間帯にすごくイイ。

暑くなると、人も魚もシェードに入り、一箇所に集まりだす。

タフな状況では「軽吊るし」が有効になる。

狙うのは、より濃いめのシェード。

くわえて、良い地形やベイトなどの好条件が重なるほど「軽吊るし」に向く。

夏は「朝イチ」だと思われるかもしれないが、”軽吊るし”ではより濃いシェードが形成される日中が狙い目になる。

(引用:レイドジャパン公式ユーチューブチャンネル「【RAIDJAPAN】金森隆志が送る!!この夏釣りたいアングラーへ!!」より

夏場はつい朝・夕マズメを中心に考えてしまいがち。

昼は暑すぎて釣れる気がせず、大人しく仮眠をとる…なんていう人は少なくないハズ。

しかし、「軽吊るし」の釣りでは、多くのアングラーが根を上げてしまうような『猛暑の昼』にチャンスがあると金森氏は語る。

シェードの重要性がもっとも高くなる昼すぎこそが、”軽吊るし”の活きるタイミングというワケだ。

さらにワンポイントとして、金森氏は以下のようにいう。

自分がいいなと思うスポットが、1日のなかでどの時間帯にシェードが濃くなるのかを知っておくことが大事。

(引用:レイドジャパン公式ユーチューブチャンネル「【RAIDJAPAN】金森隆志が送る!!この夏釣りたいアングラーへ!!」より

良さげなピンスポットが、どのタイミングで機能するのか見極めることが大事だ…と金森氏。

「ここぞ!」というピンスポットを見つけたとしても、シェードがないタイミングで入るのでは無駄足になってしまう。

上手いアングラーは、太陽の動線すらも意識するという。

シェードがいつ・どのタイミングでもっとも濃くなるのか見極めることは、”軽吊るし”で釣るための基本だといえるだろう。

軽量スモラバを使った「軽吊るし」のタックルセッティング(ロッド・ライン・ルアー)

”軽吊るし”の推奨タックルは?

↑再生するとタックルデータ表示部分から観ることができます

スモラバの軽いウエイトを使った「軽吊るし」の釣りでは、どのようなタックルセッティングがベストなのか。

紹介動画では、金森氏は以下のようなタックルを組んでいる。

ロッド:6’5″ M+(ミディアムパワープラス)のスピニングロッド

リール:ヴァンキッシュ C2500SHG

ライン:PE1号+リーダー10ポンド

ルアー:エグダマ タイプレベル 1.5g+1Way(2Wayのカットチューン)

(上記画像&タックルデータ引用:レイドジャパン公式ユーチューブチャンネル「【RAIDJAPAN】金森隆志が送る!!この夏釣りたいアングラーへ!!」より

一般的なML~Mパワーのスピニングロッドでも使えるが、金森氏はプロトのM+パワーロッドを使用しているようだ。

ルアー自体はライトウエイトだが、カバーに絡めて使うのが前提なので、ロッドパワーは1段階ほど強いものを選んでいるのがわかる。

軽量スモラバはフック軸が細いため、MH~Hパワーのパワーフィネスタックルで強引にフッキング&ゴボウ抜きするとフック折れのリスクも生まれやすいので注意したい。

「軽吊るし」におすすめのスモラバは?重さはどれがベストか

金森隆志氏は、”軽吊るし”においては以下のルアーをおすすめしている。

●レイドジャパン「エグダマ タイプレベル (1.5g/2g/2.5g)」

レイドジャパン「エグダマタイプレベル 1.5g」
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以下、金森氏による「軽吊るしのスモラバの重さの選びかた」のコメント引用↓

確実に落とせるのであれば、ベストなのは1.5g

一番バランスがいいのは2g

2gは飛距離も出せつつ、操作感も良い。

”軽吊るし”の上限は2.5g

1.5g/2g/2.5gの3種を持っておけば、どのようなシチュエーションでも”軽吊るし”を行える。

↓再生するとウエイト選びについてのコメント部から観ることができます

(コメント引用:レイドジャパン公式ユーチューブチャンネル「【RAIDJAPAN】金森隆志が送る!!この夏釣りたいアングラーへ!!」より

ベースとなるのは2gで、カバーの濃淡によって1.5g~2.5gを使いわけているようだ。

●「エグダマ タイプレベル 1.5g

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●「エグダマ タイプレベル 2.5g

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”軽吊るし”におすすめのラインは?

ラインセッティング自体は虫系タックルとさほど変わらない。

金森氏はPE1号をセットし、リーダーはフロロ10ポンドを使用している。

ベースはPE1号にしておいて、カバーが濃くないならPE0.8号、パワーフィネスと使い回すなら1.2号…というように使いわけるといいだろう。

まとめ:【話題の釣りテク】「軽吊るし」は最先端サマーパターン!/タックルセッティング

1.5~2.5gの軽量スモラバをちょうちん状態で誘う「軽吊るし」の釣りは、昨今のハイプレッシャーフィールドでも有効なアプローチだといえる。

金森隆志氏の考え方やセッティングなどを参考にしつつ、この夏はぜひグッドなバスを掛けてみてはいかがだろうか。

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