クランキングのエキスパートやアメリカのバスプロ達は、クランクベイト用タックルには7フィート台のグラスロッドを使用する。
なぜ彼らが「7フィート」という長いロッドをクランキングに使うのか疑問だったので、実際に使ってみた。
「グラスコンポジットロッドで7フィートを使うメリット・デメリット」を紹介したい。
もくじ
グラスコンポジットロッドで7フィートレングスを使うメリット
グラスコンポジットロッドの長さはさまざま。
多くの著名アングラーは、クランキングには7フィートクラスのグラスロッドを使う。
個人的に、なぜクランクベイトの釣りにロングレングスを用いるのかわからなかったので、実際に使ってみた。
すると、なるほど!と思えるメリットが浮かびあがってきた。
具体的には、以下のようなメリットを感じられた。
●クランクのトレースコースが選びやすい
●レンジコントロールがしやすい
クランクのトレースコースを選びやすい
ロッド長があるほど、その分ルアーを泳がせるコースを選びやすい。
この点は7フィートグラコンロッドを使う大きなメリットだと思う。
たとえば、
●ちょっとしたカバーにクランクを投げ込んで、10〜20cm分だけ横を通したい…みたいなとき
●ミスキャストして枝の奥に投げちゃったけど、ロッドレングスを使ってスラックラインを出して回避
…みたいな繊細なクランキングゲームが可能になる。
クランクベイトはそれほどアピール力がなく、スピナベよりも数を刻んでキャストしてもバスにプレッシャーを与えにくい。
そのため、1つのカバーに対してコースを変えて何度も投げることもある。いわゆる「カバークランキング」と呼ばれる釣りスタイルだ。
カバークランキングを快適に行うには、ロッド長があったほうがルアーを泳がせるコースを選びやすい。
レンジコントロールがしやすい
クランクベイトは、ロッドを構える高さによって潜る深さが変わる。
たとえば、ロッドを上に構えればシャローを泳ぎ、下に構えれば深く潜る。
ロッド長があることで、より繊細なレンジコントロールを行えるのが利点である。
具体例としては、
あのカバーは、水面から60cmくらい下にも色々沈んでる。そこにクランクをいい感じにぶつけて反射的に食わせよう!
みたいなアプローチは、7フィートあると行いやすい。
より深いレンジを泳がせたいときは、ロッドを水中に突っ込んで(ニーリング)無理やり深く潜らせる…という荒業もできる。
クランキングにおいて、7フィートレングスを使うメリットはたくさんあると思う。
7フィートのクランキングロッドのインプレ記事は、「【インプレ】”キャストの神”が舞い降りるクランキングロッド、ファルコン「ローライダー CLC-7M」。おすすめのアメリカンロッド。」で読むことができます。
グラスコンポジットロッドで7フィートを使うデメリット
7フィートグラスロッドには、「トレースコースを選びやすい」「レンジコントロールがしやすい」というメリットがあった。
しかし、長さがある分、デメリットもある。
●キャストの難易度が上がる
●取り回しが悪い
キャストの難易度があがる
7フィートという長いロッドを使って、カバーのキワキワを狙っていくのはなかなか難しい。
ロッドは長くなるほど細かなキャストを決めにくく、短くなるほどキャスト精度をあげやすい。
エキスパートになるとロングロッドでピンスポットを狙うこともできるが、慣れていない人だとやや難しい。
7フィートのグラスコンポジットロッドのキャスト難易度はやや高い。
が、大は小を兼ねる。慣れてしまえば、これ以上ないといえるほど使い勝手がいい。
取り回しが悪い
アングラーの周囲に木々などの障害物があるスポットでは、長いロッドは取りまわしにくい。
上下・左右にジャマなものがあると、キャストするときにロッドをぶつけてしまったり、狙ったポイントにキャストしにくくなる…などのデメリットが生まれやすい。
具体例としては、千葉県・房総リザーバーなどで木々の下に入ってキャストしたり、オーバーハングにぶち込もうとした際のちょっとしたロッドの角度が取り難かったり、など。
キャストをする際のロッドの角度については、ボートを流すコースを変えることで対処できる点ではある。
が、野池などの小規模フィールドにおいては、7フィートレングスがデメリットになりやすかった。
ただ、霞ヶ浦、中・大規模河川など広いフィールドや、足場がある野池などで釣りをするなら、取りまわしの悪さはそれほど感じられない。
近年は7フィート以下の短いクランキング用ロッドも発売されているので、取りまわしが気になるアングラーは以下の記事も参考にしてみてはいかがだろうか。
グラスコンポジットロッドで7フィートレングスを使うメリット・デメリット|まとめ
クランキングで使われるグラスコンポジットロッドで、7フィートというロングロッドを使うメリット・デメリットについて書いてみた。
当記事をまとめると、以下のとおり。
●クランクのトレースコースを選びやすい
●レンジコントロールがしやすい
●キャストの難易度が上がる
●取り回しが悪い
おすすめのクランキングロッドは、「オカッパリで使いやすいおすすめクランキングロッド18選 & 購入で失敗しないためのコツ、基礎知識」で紹介しています。こちらも参考にしてみてください。
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