2021年5月、某野池で48cmと51cmのブラックバスを釣ってきた。
オーソドックスな「テキサスリグのカバー撃ち」。
学んだことや気づきを書いておこう。
もくじ
- 1 野池のカバー打ちで51cmと48cm釣ったときに学んだこと、気づいたこと
- 2 スレた野池バスをカバー撃ちで釣るための方法
- 3 理論や計算だけで釣ろうとしても釣れない。最終的には『感性・感覚』を使うべし
- 4 ●釣果は100%はコントロールできない
- 5 スレた野池で釣りをするなら、”外す”マインドが大切
- 6 「普通すぎて逆に使われないルアー」は、バスにとって目新しい
- 7 ●釣り人側が飽きているんなら、バスたちはもっと飽きている
- 8 釣ったときのセッティングうんぬん
- 9 ルアー・シンカー・フック
- 10 ●テキサスリグを学ぶための「絶対的バイブル」、あります
- 11 ロッド
- 12 リール・ライン
- 13 まとめ:5月の野池で50オーバーのデカバスをカバー撃ちで釣ったときに学んだこと
野池のカバー打ちで51cmと48cm釣ったときに学んだこと、気づいたこと
自慢ではないが、最近ほとんど釣れていない。
ライトリグ、ワームなどでネチネチしても反応がないもんだから、「ブログで偉そうに能書きたれるクセに、お前は釣れねーじゃん」などと自責の念にかられていたのさ。
しかし今回の釣行では、
「5gテキサスリグ+3インチホッグワーム+フロロ12~14lb」
っちゅーセッティングでカバー撃ちをしたところ、48cmと51cmのバスが釣れた。
同じスポットで2連発したので、ちょっとワケがわかんない。
「オレ、バス釣り上手くなったんじゃない?」なんて調子をこいたが、その後はパッタリと釣れなくなった。
才能とかじゃなくて”運”なのかもしれない…と、現実を目の当たりにしてテンションが戻るっていうね…。
●テキサスリグは、むしろ逆に必要な時代かもしれない
近年は、テキサスリグが日の目を浴びなくなってきた。
使用者も減っているような気がするけれど、まだまだ釣れるリグである。
おいおい、「テキサスリグは不要」などと言っていたのは、どこのどいつや。
どれだけバスがスレていようとも、どれだけ他のアングラーに叩かれようとも、釣れるときは釣れるってワケだ。
ただ、釣るためには”それなりの条件”が必須だとも感じる。
スレた野池バスをカバー撃ちで釣るための方法
「5gテキサスリグ+3インチホッグワーム+フロロ12~14lb」
至ってフツーの「どスタンダード」なリグ。
特に難しくもない、『投げて落とすだけ』で構わない。
小学生でもできる。僕でもできるんだから、きっと誰にだってできるハズだ。
ただし、僕が通っている野池においては、いくつかの条件が揃ったときに効力を発揮する。
たとえば、以下のような条件だ。
●5~11月
●バスが浮き気味(表層〜中層にいる)
●バスに落下物を追う気力があるとき
●他のアングラーがフィネスリグを使っているとき
わかりやすく書くと、「こんなに風吹いていたらスピナーベイト巻きたくなっちゃう!」と感じられるシチュエーション。
風とカバーが絡んでいたりすると、よりイイカンジである。
このアプローチ、他のフィールドに通用するかどうかはわからない。
少なくとも、僕が通っている”スレた野池”では通用するテクニック。
ただ、難しいのは、計算(論理的な思考)だけでバスが釣れるかというと、そうでもないという部分。
理論や計算だけじゃ、ブラックバスは釣れない
理論や計算だけで釣ろうとしても釣れない。最終的には『感性・感覚』を使うべし
最終的には、食うか食わないかはブラックバスの気分次第である。
アングラーがあれこれ施策を練ろうとも、どれだけ高度な計算と理論でアプローチしようとも、釣れないときは釣れない。これが魚釣りの醍醐味だ。
ライトリグを入れれば絶対食う!っていうワケでもない…というのがムズカシイところでもあり、またオモシロイところでもある。
ぶっちゃけ、「結局タイミングじゃん」とも思っている。
そう。「小規模のスレた野池」という名の管理釣り場でバスを釣るなら、タイミングがめちゃくちゃ大事なのだ。
【関連記事】小規模の野池は「給餌システムがない、完全放置された管釣り」である↓
●釣果は100%はコントロールできない
人間様の思うように釣果をコントロールしようとすれば、ライトリグを駆使しなければならない。
ヤル気のない魚に口を使わせようとするから(釣果をコントロールしようとするから)ライトリグを使うことになるわけなのだが、
難しいのは「ライトリグ入れたからといって釣れるワケじゃありませんよ」っていう部分だ。
だったらいっそのこと、好きなスタイルで釣りをして、自分の釣りに付き合ってくれる魚と出会うことを期待する「運ゲー(運次第のゲーム)」でもいいんじゃないかと思ったりもする。
田辺哲男氏でいうなら「ゼロワンゲーム」
村上晴彦氏でいうなら「占い」
こんなスタンスのほうが、「スレバス&超ハイプレッシャー地獄の現代のバス釣り」を楽しめるのかもしれないね。
僕たち一般アングラーは、トーナメンターのように「勝つための釣り」をしなくてもいい。
釣果をコントロールしようとしなくたって構わないのだから、やりたくない釣りはやらなくたって良いわけだ。
こんなスタンスでもいいのかもしれないな、と思った。
正直、ここ最近は「フツーの釣りじゃあ、通用しないのか」などと落ち込んでいた。
しかし、今回の釣果ですわ。
やっぱり、『自分の好きな釣りを磨け』と勇気づけられたような気がした。
かといって、考えなさすぎても釣れません
また、結果は得ようとしても得られるわけでもないし、必ずしもコントロールできるものでもありません
結果は、あくまで自信が成長する過程においての副次的な要素でしかないのです
最終的には、「Don’t think,feel(考えるな、感じるんだ)」が正しいのかもしれない。
バス釣りは、楽しんだもん勝ちの遊びなのだから。
「楽しんで、夢中になって、気がついたらバスが釣れるようになっていた」
これが理想。
ただ、楽しむためには、それなりの「戦略」は大切だ。
やっぱりライトリグに頼らざるを得ないときだってあるわけだから。
バス釣りを思いっきり楽しむためには、「自分なりの楽しみ方」を見つけたほうがいいと思う。
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スレた野池で釣りをするなら、”外す”マインドが大切
「自分のバス釣り」を楽しむためには、それ相応の戦略も大切だ。
たとえば、他のアングラーの釣りをこっそり研究してみたり、とか。
僕なんか、他のアングラーを見つけるやいなや、遠くからジーッと凝視しちゃう。
まるで「今が学びのチャンスですぞ」とでも言わんが如く、それはもう凝視してやるんだな。
ストーキング(視線だけね)することで、自分には思いつかなかったアプローチを学べるし、いいこと尽くめなテクニックだ。
そして、「外す」意識も身に付いちゃう。
●他のアングラーを観察することによって、「外す」意識も養える
僕が通う野池には多くのアングラーがやってくる。
そのほとんどはネコリグやダウンショット、ノーシンカーなどのライトリグを使っているのだが、彼らは「普通の釣り」をしないし、やりたがらない。
「そんなんじゃ釣れっこない」と思っているから(たぶん)。
過去に「この野池、ハードルアーじゃ釣れなくないっすか?巻きモノだと絶対食わなくないですか?」と聞かれたことがある。
その人はずーっとライトリグでやっていた。「普通の釣りじゃあスレたバスは絶対釣れない」と思い込んでいるに違いない。たぶん。
小規模のスレた野池は、「一匹にたいする競争率がべらぼうに高い」というのが現実だ。
もし、他の人には釣れないデカバスを狙うなら、【いかに 他のアングラーと”外した選択”をとるか】もキモになる。
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「普通すぎて逆に使われないルアー」は、バスにとって目新しい
たとえば、3.5~7gのテキサスリグや、7gラバージグなどの「普通のカバー撃ち」は、実はあまり使われていないテクニック…だと思う。僕が通う野池では、ほぼ誰もやっていない…と思う。だって釣れるし。
レンタルボートではみんな使っているけど、こと”野池のオカッパリ”においてはやや不人気らしく、使用者も少ないみたい。
僕が通っている野池では、実は上記のような”どスタンダード”なルアーで釣れることが多い。
ありきたりな、オールドスクールなどと揶揄されることもある「どスタンダードな釣り」だけど、実は、最近のバスたちにとっては、目新しさを感じるアプローチなのかもしれない。
●釣り人側が飽きているんなら、バスたちはもっと飽きている
「なんかこの釣り、さすがに飽きたな」とか、「やっててつまんないんだよな」と感じる釣り。
もしかしたら、バスたちにとっても”飽き”ているのかもしれないな、と。
自分が飽きたセッティングなら、きっとバスにとっても飽きたセッティングだ。
バスは、何回、何千回とおなじセッティングを見させられているのだから、アングラーの倍以上に”飽き”を感じているんじゃなかろうか。
そういえば、いくつか不思議な体験をしたことがある。
「マンネリを感じるセッティングだと、なぜか釣れない」っていうジンクス。
アングラー自身が”飽き”を感じないセッティングをすると、なぜか釣れる。しかもデカいのが。
「3/8ozスピナーベイトとか、さすがに飽きたわ」なんて思いながら巻いていても、釣れない。
でも、ロッドやリールなんかのセッティングを変えて、自らのマインドに新鮮な空気を送ってやると、釣れる。
これはなんでだろう。
もしかしたら、ルアーにも人間側の”気”が伝わっているのかもしれないね。
なんだか村上晴彦氏みたいなことを言い始めたぞ。
でも、「気」っていう概念は、合気道なんかの武道の世界ではフツーだったりするわけだ。
もはや、なにがフツーで、なにがフツーじゃないのかも、よくわからなくなってきた。
☆自分にとって「心地いい」が、自分にとっての普通です☆
それこそが、今回釣った「5gテキサスリグ」だったりするんだな。
釣ったときのセッティングうんぬん
記録として、この日に使ったタックル(釣ったほうのタックル)を書いておく。
とてもベーシックなタックルなので、誰にでもできるセッティングだと思う。
リール:ダイワ「20タトゥーラSV TW」
ライン:フロロマイスター 14lb(あるいは16lb)
ルアー:5gテキサスリグ+モコリークロー、ブルスホッグ3インチ
ルアー・シンカー・フック
今回は、「5gテキサス+3インチホッグワーム」で釣った。
めっちゃベーシックな釣り方だ。
しかし、近年はリーダーレスダウンショットリグやフリーリグなどに走る人が多いため、バスにとっては逆に目新しさがあるのかもしれない。
いやいや、アンタ「リーダーレスダウンショットリグ最高!」とか言うとったがな…↓
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バスからすると、「この状況でテキサス投げる?」っていうカンジかも?
やっぱりテキサスリグってスゴイ。
こんな優秀なリグ、無くしちゃダメだ。
●テキサスリグを学ぶための「絶対的バイブル」、あります
そういえば、JBTOP50プロの小森嗣彦氏のメインウエポン「4gテキサス+モコリークロー」も、同じようなセッティングを使ってた、と思い出した。
過去のバサーに、小森氏のタックルセッティングが紹介されている↓
この雑誌は、テキサスリグの基本がすべて詰め込まれているバイブル
テキサスリグを学びたいなら必読である
「5gテキサス+3インチホッグワーム」は、僕が開発したわけでもない、ごくごくスタンダードなセッティング。物珍しさのかけらもない。
が、ライトリグのうねうねアクションに見慣れたバスにとっては、かえって目新しさがあるのかもしれない。
最近は、むしろシェイクとかしないほうが食う気がする。
さすがに何度もウネウネなシェイクアクション見せられてたら、どれだけ学習能力がなくっても見切るようになるよね。
●フック
フックはリューギ「インフィニ #1/0」を使った。
もはや説明不要ともいえる大人気のオフセットフック。
このフック、フッキング率がとてもヤバイ。
ロッド
ロッドはシマノ「ゾディアス 166M」。これが今回の釣りのキモである。
「166M(ミディアムパワーロッド)でライトカバー撃ち」というコンセプトのアソビ。これが楽しいんだな。しかも釣れるし。
カバー撃ちにはやや短めなのだが、ピッチングがガンガン決まるし、フッキングもバシっと決まる。
ライトカバーでのテキサスリグ(~5gくらいまで)なら十分使える。
十分というか、むしろメイン…?
ライトカバー撃ちするのにはやや心許ないかと思っていたゾディアス「166M」。
そこそこのカバーからでも50アップをブチ抜くことができた。
今後、「ライトカバー撃ちスペシャル」としても使い込んでみようかと思う。
50オーバーに潜られたときはロッドブランクがめっちゃ曲がったものの、意外とパワフルに耐えてくれた。
トルクもそこそこあるし、ファイトが楽しいロッドですわ。
166Mは本当に出来がいい。
そういえば、最近のロッドって、ひと昔まえのMH(ミディアムヘビー)くらいのパワーがあるような気がするのだが、どうなんだろう。
どう思いますか?
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リール・ライン
リールは、ダイワ「20タトゥーラSV TW」を使った。
カバー撃ち用にカスタムしている個体であります。
やっぱりショートハンドルのほうが カバーからバスを引きずり出しやすいと感じる。
ラインはフロロマイスターの14ポンド。
たぶん14ポンドだと思う。もしかしたら16ポンドかもしれない。
頻繁にラインチェンジをしているから、何がなんだかわからなくなる。
そういえば、ゾディアス166Mのスペック表記をみたところ、適合ラインが10~20lbと書かれていることに気がついた。今更かい。
「えっ?ミディアムパワーなのに20ポンドまでいけるの?」と思ったので、だったら16ポンドでも使っちゃえ→50オーバーを無事にブチ抜けた。
むしろ16lbでライトカバー用タックルとして使ったらイイカンジなんじゃないか、などとも目論んでいる。
まとめ:5月の野池で50オーバーのデカバスをカバー撃ちで釣ったときに学んだこと
このセッティング、かなり釣れるのだと学んだ。
バス釣り初心者の人や、スレた野池バスに苦戦している人にもぜひ試してみてほしい。
ほかの野池でも実用性があるのかどうか知りたい。もし釣れたら教えてくださ〜い( ^ω^ )
迷ったときほど、自分にできることだけをしっかりやればいい。
目先の結果を得ようとして小手先のテクニックに走らず、まずは「王道」な釣りをやってみる。
どれだけバスがスレていようとも、どれだけ他のアングラーに叩かれていようとも、取り組みかた次第でデカバスが釣れるのだと学んだ。
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