2020年の春、レイドジャパン「フルスイング5インチ」をチューニングした『カットスイング』が話題となった。
もともとは、デプス「カバースキャット」のオーマージュ版として琵琶湖プロガイドが使用していたらしいが、プロ・アマとわずよく釣れる!と評判だ。
以下、カットスイングを使ってGOODバスと出会ったアングラーの喜びの声↓
カットスイング🔥50up🔥 pic.twitter.com/JC7ozpfACT
— ササキ(ツリジャンキー) (@BJ32617458) March 14, 2021
カットスイング‼️
やってみたら速攻ブリブリの良いバス釣れた👍
まじやばい👌#レイドジャパン#raidjapan#カットスイング#フルスイング#釣り#バス釣り#釣り好きな人と繋がりたい pic.twitter.com/HYoe4PYhYW— eight (@8styleR) March 26, 2021
デプス「カバースキャット」は今もなお品薄が続いており、フリマサイトなどで高値で取引される。
しかし、「カットスイング」ならいつでも手に入る。
本家の品薄に悩むアングラーにとって、カットスイングチューンは朗報だといえるだろう。
●レイドジャパンの最新動画で「カットスイング」が大活躍!
個人的に、以下の動画で金森隆志氏がカットスイングを使っていたのを観たのだが、「コレ良さげやんけ」と今更ながら気がつくという…。
↓再生するとカットスイングのシーンから観ることができます
これからのシーズン、カットスイングをはじめとするフォールベイトは使う機会が多くなる。
カットスイングをしっかり使いこなすことで、思わぬデカバスと出会えるかもしれない…!
もくじ
カットスイングの有効性とは。「自重17g」フォールベイトの可能性
デプス「カバースキャット」の代用品として、琵琶湖アングラーに広まった『カットスイング』。
パッと見は一般的なフォールベイトと変わりないように見える。
昨今はさまざまな高比重ワームがリリースされている。あえて「カットスイング」にこだわる必要はあるのだろうか。
たとえば、最近ならジャッカル「カバークログランデ」だとか、ゲーリー×スミス「ファットイカ」など、ほかにも似たようなルアーが発売されている。
さらに、レイドジャパン「バギークロー」でも同じような使いかたができるため、あえてカットスイングを使う必要はあるのだろうか。
カットスイングが有効になるシチュエーション
「カットスイング」ならではの魅力的なポイントは、どんな部分にあるのか。
カットスイングの具体的な出しどころについて、金森隆志氏は以下のように語っている。
以下、レイドジャパン公式動画「レイドジャパン公式ユーチューブチャンネル「冬爆⁈話題のズル引きをオカッパリで検証!!」」より、金森氏のコメント引用↓
まず1つは、対岸への遠投。
「対岸の”あそこ”まで飛ばしたい!」というとき。溜池や川など、飛距離を出したいときに使う。
あとは、根がかりが多発しやすい場所。
シンカーを背負わせると根がかりしてしまいがちなところ。
あとは、琵琶湖などの広大なフィールドで遠投して、深いところを高比重ノーシンカーを沈めてズル引きしたり、トゥイッチしたいとき。
遠くの深いところ、10mくらい深いところを狙うのにもOK。
ただ、おかっぱりの場合は基本的には岸際や、根がかりが多いよね…というスポットで使う。
(コメント引用:レイドジャパン公式ユーチューブチャンネル「冬爆⁈話題のズル引きをオカッパリで検証!!」より)
※動画を再生するとコメント部分から観ることができます↓
「遠投をしなければならないとき」と「根がかりが多発するスポット」でカットスイングは生きる…と金森氏は語る。
ボディサイズはやや大きく、重さもある。さらに、余計なパーツがついておらず、空気抵抗を受けにくい作り。なので、カッ飛ぶ…というワケだ。
ただ、これだけではカットスイングならではの要素だとはいえない。ファットイカなどでも同じようなことはできるからだ。
カットスイングならではの要素は、その「自重」にあるのではないか。
「自重17g」のフォールベイトが釣れるワケ
レイドジャパン「カットスイング」は、自重が約17gほど。
同社の「バギークロー」が12gほどであることを考えると、自重17gはフォールベイトとして重いほうだといえる。
一般的に、ワーム自重があると以下のようなメリットが生まれやすいといわれる。
【重いワームを使うことで得られるメリット】
●よく飛ぶ
●ボトムを感じとりやすくなる
●風の中でも操作しやすくなる
●強く水を押す
自重があるワームを使うことで、上記のようなメリットを得られる。
僕の経験においても、ファットイカだと向かい風に弱かったり、悪天候のなかでラインメンディングしにくい・ボトムが取りにくいなどのジレンマを感じたこともある。
しかし、自重17gあれば、それなりに強い風のなかでも、より確実なアプローチが可能になる。
金森氏は自身のインスタにて、「重いワームを使うことで得られるメリット」を以下のように語っている。
この投稿をInstagramで見る
ちなみに、ファットイカも12gほど。「カットスイング」と比べると、自重にかなりの差がみられる。
カットスイングは、その他のフォールベイトと差別化できるNICEアイデアだといえるだろう。
おかっぱりで「よく飛ぶ」は『釣れる』に直結する
前述したが、「カットスイング」は自重が約17gある。
そのため、おかっぱりで対岸のピンスポットを撃ちたいというときに活躍してくれる。
以下の動画は、遠目にある対岸のピンスポットにカットスイングを遠投している金森隆志氏↓
※再生するとカットスイングの遠投シーンから観ることができます
本家の「カバースキャット」はいまだに入手困難…。
フルスイング5インチは入手しやすいので、カバースキャットの転売にお悩みなら、カットスイングを試すのも大アリ!
カットスイングの作り方。レイドプロスタッフおすすめのフック
「カットスイング」の作り方は、以下の動画でレイドジャパンプロスタッフ・岡友成氏が解説してくれている。
コツとしては、「テールを引っぱりながら、最後の溝をハサミでカットする」とのこと。
さらに、リブ4個目を目安にフックを抜きつつセットすることでアイがワームに埋まり、カットスイングがくるくる回らずに済む…とのことだ。
フックアイを埋め込むかどうかは好みもあったりするが、カットスイングに関しては埋め込み一択。
カットスイングのフックサイズと、おすすめフック
カットスイングに合うフックサイズは、オフセットフックの# 5/0クラス。
岡氏は、以下のフックを推奨している。
●「ノガレスフッキングマスター モンスタークラス#5/0」
●「イチカワ マッスルフック#5/0」
カットスイングの使い方
「カットスイング」のおもな使い方は、いたってシンプル。ズル引きだけでOKだ。
また、ボトムカバーなどにスタック(引っかかった)ときは、トゥイッチやジャークを入れるなどして、不規則なアクションで誘いたい。
オープンなエリアの場合、ボトムに着底させず、スティックベイト感覚で連続トゥイッチするのもいいだろう。
以下、レイドジャパンプロスタッフの岡友成氏による、カットスイングの使い方の解説引用↓
投げて、着水させたらラインを真っ直ぐにすることが大事。
リールで余分なラインを巻き取ってでもいいから、ラインを一直線にすること。
ラインを真っ直ぐにすることで、通したいコースをしっかりズル引くことができる。
基本はズル引きで、なにかあったらそこで止めてやる。
水深があるところではトゥイッチやジャークなどを使い、大きく動かしてやる。
浅い場所では、細かくトゥイッチしたりするが、基本的にはズル引きで良い。
●ラインを一直線にする
●ボトムをしっかり感じながら、ズルズルと引いてくる。
●濁っているときや、水深がある場所では、ワームを目立たせるようにトゥイッチなどを入れる。
これらは、ワームを使ったズル引きの基本である。
ズル引きは、余分なラインスラック(余分に出ているライン)があると、ボトムを確実に感じとることができない。
また、ラインが水面上で曲がっていると、想定したコースをとりにくかったり、ワームがボトムから浮き上がるなどのデメリットが生まれやすい。
カットスイングを使うときは、ラインスラックを巻き取りつつ、ラインを真っ直ぐに!
カットスイングのタックルセッティング(ロッド、ライン)
「カットスイング」に合わせるロッドは?
#5/0クラスの大きなフックを使う「カットスイング」には、どのようなロッドが合うのだろうか。
金森隆志氏・岡友成氏、両氏は以下のロッドを使っているようだ。
↓再生するとタックル解説付近から観ることができます
「#5/0+バルキーワーム」というヘビーな組み合わせには、最低でもMH(ミディアムヘビー)クラスのロッドを合わせたい。
M(ミディアム)バーサタイルなロッドで上記のセッティングを使うと、フッキングミスなどのトラブルが生まれやすくなる。
「GLADIATOR MAXIMUM GX-72MH⁺C」のインプレ記事は『【初回インプレ】癖が強い!?レイドジャパン「グラディエーターマキシマム バルトロ ヒート2(GA-72MH+C)」を使ってきたのでインプレします。』で紹介しています。
「GLADIATOR Anti GA-72HC」のインプレ記事は『【激レア転売ロッドの真実】「グラディエーターアンチ 72H”キングヘビー”」を実際に使ってみたインプレ / ミドルクラスロッドの存在意義とは』で紹介しています。
「カットスイング」に合うラインの太さは?
金森氏によると、「カットスイングに不慣れな人はフロロ20ポンドがおすすめ」とのこと。
高比重ワームの釣りを使った”ボトコン”や”ズル引き”に慣れている人であれば、フロロ16ポンドでも良いそうだ。
カットスイングには、#5/0という大きなフックを使う。
フックが大きいと、しっかりフッキングするためにラインを太くする必要がある。
フロロ12~14ポンドなどの細いラインを使うと、アワセたときにラインブレイクしたり、そもそもバスの上顎にフッキングできない…などのトラブルも生まれやすいので注意したい。
人気・定番のおすすめフロロカーボンラインは、「【インプレ】コスパ良し!大容量!なのに強い!シーガー「フロロマイスター」がマジでおすすめすぎる。」で紹介しています。
「カットスイング」の有効性。タックルセッティング|まとめ
デプス「カバースキャット」の代用品として琵琶湖でブームになった、『カットスイング』。
発端のシーズンは春だったが、フォールベイト需要は年間を通してある。
普段ならバックスライド系ワームを使うタイミングで、あえてカットスイングを投入すると、思わぬビッグバスと出会えるかも…!?
フルイング5インチのレビューは、『針持ち最強で、コスパアングラーの心強い味方!分割パッケージが便利すぎるレイドジャパン「フルスイング」【インプレ】』で紹介!
●カットスイングのベース「フルスイング5インチ」はこちらで見ることができます↓
●岡友成氏の推奨フック「ノガレスフッキングマスター モンスタークラス#5/0」
●「イチカワ マッスルフック#5/0」