過去に2年間ほど、テキサスリグをやりこんでいた時期がある。
そのときの年間釣行数は約300日ほど。だいたい600日間くらいは『テキサスリグだけ』持ってフィールドに足を運んでいた。
霞ヶ浦などの有名フィールドや、スレまくった野池でテキサスリグのみをやり込んだ僕が、個人的な体験を元に「テキサスリグにおすすめのワーム」をまとめてみる。
これからテキサスリグを始める人や、テキサスリグで釣れるワームを探している人のお役に立てればと思う。
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もくじ
- 1 テキサスリグ用ワームの選び方
- 2 水質に合わせてワームを選ぶ
- 3 テキサスリグ用ワームのカラーセレクト、選び方
- 4 ホッグワームとクローワームの違い
- 5 テキサスリグにおすすめのワームまとめ
- 6 ゲーリーヤマモト「モコリークロー」
- 7 ノリーズ「エスケープツイン」
- 8 ノリーズ「エスケープリトルツイン」
- 9 O.S.P「ドライブクロー」
- 10 O.S.P「ドライブビーバー」
- 11 O.S.P「ドライブシュリンプ」
- 12 ボトムアップ「ブルスホッグ」
- 13 レイドジャパン「バトルホッグ」
- 14 ズーム「ブラッシュホッグ」
- 15 ズーム「ベイビーブラッシュホッグ」
- 16 ズーム「ウルトラバイブ スピードクロー」
- 17 ジャッカル「ファイボス」
- 18 ゲーリーヤマモト「ヤマセンコー」
- 19 ディスタイル 「ウィニングクロー」
- 20 エバーグリーン「キッカーバグ」
- 21 ガンクラフト「ボムスライド」
- 22 デプス 「ブルフラット」
- 23 まとめ:2年間(600回釣行)|テキサスリグだけ投げ込んできた僕がおすすめする、テキサスリグワームまとめ&選び方
テキサスリグ用ワームの選び方
水質に合わせてワームを選ぶ
テキサスリグのワームの大きさを決める目安となるものに、「水質」がある。
水質とは水の状態の良し悪しを指すが、ワームの大きさを決める1つの目安となるのが「濁っているか、透明か?」という部分。
●水の透明度に合わせて、ワームを選んでいく
水が透明な釣り場でアピール力が高すぎるワームを使うと、バスを騙しにくくなる。
逆に、濁っている釣り場でアピール力が低いワームを使うと、そもそも発見されにくい…といった現象が起こってしまう。
水の透明度が高いクリアレイクでは、3〜4インチ程度の小さなサイズを。
水の透明度が低いマッディレイクでは、4〜5インチ程度の大きなサイズを選んでいくのが基本となる。
ワームの大きさの選び方については、以下の記事でも解説しているので、よかったらチェックしてみてほしい↓
テキサスリグ用ワームのカラーセレクト、選び方
テキサスリグに使うワームのカラーには様々なものがある。
派手ハデなカラーから、透明系の見えづらいカラーまで色々と発売されているが、カラー選びで重要なのは「バスからどう見えているか?」という部分。
水がクリアな釣り場では、イエロー系やピンク系は派手すぎし、濁っている釣り場ではクリアカラーだとバスにルアーの存在を気づかせにくい。
あまりに水色に馴染まないような極端なカラーを選んでしまうと、バスに違和感を与えやすくなってしまい、食わせにくくなる。
クリアレイクで意図的にチャートやピンクカラーを使うというテクニックもあるが、まず最初は「水の色に馴染むようなカラー」を選んでいくといいだろう。
例えば、クリアレイクならクリアー系やワカサギカラー、スモークなどのアピール力が低い色を。
マッディレイクならグリーンパンプキンやウォーターメロン、ブラックやチャート系など、バスから見やすいものを選んでいく。
ワーム選びに困った場合は、シナモン系やプロブルー系などの中間色っぽいカラーを選ぶのもおすすめだ。
ワームカラーの選び方については、以下の記事でも解説しているので、よかったらコチラも参考にしてみてほしい↓
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ホッグワームとクローワームの違い
テキサスリグで使うワームで多いのは、ホッグワームとクロー系ワームだ。
ホッグワームは、主にボトム付近で使うことを想定してデザインしてある。
中にはアーム部がヒラヒラと動くものもある。
対してクローワームは、フォール(落とし込み)に主軸を置いて設計されているものが多い。
●ホッグとクロー、どちらを選ぶ?
アプローチの違いによっても、ホッグ・クローどちらを選ぶのかは変わってくる。
例えば、
●ポンポンと落とし込んで直ぐに回収〜といった釣りをするのか?→『クローワーム』
…と、こんな具合でテキサスリグを”どう使うか?”によって、選ぶべきワームタイプが違ってくる。
・落とした後、横にアクションさせていくならホッグ系ワーム。
・落とし込み、フォール主体で狙う、着底直後のバイトを狙うならクロー系ワーム。
・どちらもやりたいなら、テールのついたホッグ系ワーム。
こんな感じで選ぶとわかりやすいだろう。
ちなみに、中層でスイミングさせていくような釣りならホッグ・クローどちらでも良いが、最近の主流はホッグ系ワーム。
テキサスリグにおすすめのワームまとめ
ゲーリーヤマモト「モコリークロー」
日本のトップトーナメンター・小森嗣彦氏が監修したクローワーム。有名トーナメンターもテキサスリグで愛用する、ゲーリーヤマモト「モコリークロー」。
”クロー”という名がついてはいるが、フォール中に自動でアクションしてくれるようなパーツはついていない。が、フォールでもよく釣れる。フォールスピードが早めなので、シンカーウエイトの設定はしっかり行いたい。
かなりコンパクトなサイズのワームだが、重量が約7gあるのでM〜Hパワーのロッドでも扱いやすい。
テキサスリグに使うと、シンカーの重さ次第でアクションの質がかなり変わる面白いワーム。
8〜10gシンカーを使うと、エビがシュッ!と逃げるようなエスケープアクションを起こし、7g以下の軽量シンカーを使うと、ス〜っとナチュラルなアクションを演出する。
アーム部の片面が平らになっているので、スイミングさせるとアームが水の抵抗を受けて艶かしく動く。
ゲーリーヤマモトの素材は脆さがデメリットではあるが、それを感じさせないくらいよく釣れるワーム。
主にハイプレッシャーなフィールドで活躍してくれる、コンパクト系ワーム。野池などの小規模なフィールドにおすすめ!
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ノリーズ「エスケープツイン」
近年、日本で大ブレイクしたホッグ系ワームといえば、ノリーズの「エスケープツイン」だ。
ワーム自体はかなり前に発売されたものではあるが、ノリーズの有名プロスタッフの人気上昇がキッカケとなり、各ショップで品薄となり始めた。
一部の人たちからは、餌のように釣れてしまうことから「”エサ”ケープツイン」とも呼ばれており、現在も多くのアングラーから支持されているベストセラーワームである。
個人的に、テキサスリグを始めたい人やテキサスの釣りを向上させて行きたい人には、まず最初はコレをおすすめしたい。
エスケープツインは4.5インチとややボリューム感があるので、遠くからバスを寄せてこれるパワーがある。
そのため、リグの使い勝手がわからない人でも、「アッチから勝手に寄ってくる」という状況を作りやすい。
重量が11gあるので、M(ミディアム)クラスの汎用性の高いベイトタックルでもストレスなく扱える点もGOOD。
霞ヶ浦や野池など、水が濁っているような水域で活躍してくれるワームだ。
クリアレイクでは”バンドウカワエビ”などの薄いカラーを使って、ビッグバスを狙うのも面白い。
カラーはクリアレイクならバンドウカワエビ、ステインならブラッシュパイルクロー、マッディならグリパンなど。
テキサスだけじゃなく、リーダーレスダウンショットやフリーリグ、ジグトレーラーにも最適!
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ノリーズ「エスケープリトルツイン」
(引用:ノリーズ公式)
ノリーズ「エスケープリトルツイン」は、メジャーフィールドから小さな野池まで万能に使えるホッグワームだ。
オリジナルのエスケープツインが4.5インチなのに対し、リトルツインは4インチとややコンパクト。
そのため、人が多いハイプレッシャーな場所でもバスに食わせやすく、それでいてアピールが弱すぎない…といった、絶妙なさじ加減が素晴らしいホッグワームである。
エスケープリトルツインは2〜30cmクラスの小バスでも食ってきてしまうため、4.5インチのエスケープツインと比べるとデカバス捕獲率はやや低め。
デカい魚を狙うときはオリジナルサイズ、手堅く釣りたいときやハイプレッシャーな状態ならリトルツイン…といった具合に使い分けるのがおすすめだ。
テキサスリグだけでなく、リーダーレスダウンショットリグ、ジグトレーラーにもおすすめ。
O.S.P「ドライブクロー」
メディアで人気のプロアングラー”川村光大郎”氏が監修したクローワーム、O.S.Pの「ドライブクロー」。
発売されてから今もなお売れ続けているベストセラーワームだ。
「”ド級”のライブ感!全てのパーツに意志が宿る」と称して発売されたドライブクローだが、水中で脚や腕、ヒゲ部分などが常に艶かしく動き続けてるLIVE感が特徴のクローワーム。
フォール中のアクションが絶品で、落とし込むとアーム部がピロピロとまるで生き物のようにリアルに動いてくれる。
残念なポイントとしては、「耐久性の低さ」が挙げられる。
特にアーム部と、フックを刺した部分が脆くなりやすく、使っているとフックアイの部分が裂けてしまうこともある。
しかしその反面、釣果が良いのが嬉しい。コスパを気にするアングラーにはおすすめできないが、「テキサスリグでまず1本釣りたい!」という熱意あるアングラーにはぜひ使ってみてもらいたいクローワームだ。
サイズラインナップは、2・3・4・5インチと豊富。
小さな野池や超ハイプレッシャーな釣り場では3インチ、万能の4インチ、デカバス狙い・濁っているときは5インチ…といった具合に使い分けるのがおすすめだ。
テキサスリグだけでなく、直リグ、ジグトレーラーにもおすすめ。
O.S.P「ドライブビーバー」
フォール中にアームが艶かしく動く「バサロアクション」が魅力のホッグ系ワーム、O.S.P「ドライブビーバー」。
テキサスリグとの相性が抜群で、フォール・落とし込みも良し、ボトムアクションも良し…といった優秀なホッグ系ワームだ。
発売されてからそれほど経っていないワームではあるが、「釣れる!」という噂と実績が一気に広まり、一躍人気ホッグワームとして名を馳せた。
バサロアクションを起こすためのアームが脆いのが残念なポイントではあるものの、それをデメリットと感じさせない釣果とアクションを叩き出す優秀なワームだ。
フォールやボトムでの使用だけでなく、ラインを木の枝に引っ掛ける”吊るし”状態の中層シェイクアクションも絶品。
サイズラインナップは3・3.5・4インチ。
基本は3.5インチを選び、水の状態やプレッシャーでサイズを変えたりする。個人的には、3.5インチの「アメザリカラー」が神カラーだと思っいる。
野池から霞ヶ浦などのハイプレッシャーな釣り場、千葉県のリザーバーなど、どんなフィールドでもよく釣れる。
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O.S.P「ドライブシュリンプ」
エビ系にも化けるし、小魚系にも化ける”七変化系”スペシャルワームが、O.S.P「ドライブシュリンプ」。
スイミングさせれば小魚のシルエットになり、ボトムではテナガエビ系の甲殻類に化ける…といった感じで、どのようなタイプのフィールドでも対応する器用なシュリンプ型ワーム。
ホッグ・クローどちらでもない中間系エビワームなので、初場所でも投入しやすい。バスが何を捕食しているかわからない状態で投入することが多いワーム。
アーム部がピラピラと艶かしく動くので、ボトムアクションよし、中層シェイク良し。
テキサスリグだけじゃなく、リーダーレスダウンショットリグやフリーリグ、ネコリグなどにも相性が良い。
サイズラインナップは、3in・4in・4.8in・6in。
テキサスリグには万能に使える4.8インチがおすすめで、濁っている場所やデカバス狙いの時は6インチがおすすめ。
3・4インチはダウンショットリグやキャロライナリグでも使える。
ボトムアップ「ブルスホッグ」
「アームが左右にブルブル震える」という特徴がある、ボトムアップの「ブルスホッグ3インチ」。
フォール良し、スイミング良しの優等生で、テキサスリグにも使いやすし。
アームに溝が入っているため、フォール中やスイミング時にアームがブルブルと震えるアクションを起こす。
3インチとなっているが、4インチくらいのボリューム感があるので、ハイプレッシャーな釣り場から野池などの小場所まで、フィールドタイプを選ばないのが嬉しいポイント。
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レイドジャパン「バトルホッグ」
オカッパリ専用タックルを作る人気メーカー・レイドジャパンの「バトルホッグ」。
リブ付きのアームが特徴的で、フォール中にアピールするテールも搭載されている。フォールよし、ボトムアクション良しの万能選手だ。
アーム、テール、ボディのバランスが良く、特に水中アクションに関しては、この記事で紹介しているワームの中で”No.1だと思っている。
アピールしすぎず、かといって弱すぎず丁度良いバランスは、どのようなタイプの釣り場でも使いやすい。
個人的には結構好きなワームなのだが、あまり人気ホッグワームに挙げられないのが残念…良いワームなんだけどなぁ。
サイズラインナップは2.6・3.8・4.4インチ。
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ズーム「ブラッシュホッグ」
本場アメリカのワーム、ズーム「ブラッシュホッグ」。
「THE ホッグワーム!」と言える超定番の名作ホッグワームで、発売されてからかなり経つものの、アメリカではいまだに人気商品である。
ボリューム感があるので日本ではあまり人気がないが、「40アップ以外いらない!」といったデカバス狙いの時は大活躍してくれるデカバスキラー的存在としておすすめ。
日本で人気のホッグワーム、ノリーズ「エスケープツイン」よりパドル部が薄い。しかしワーム全体のボリューム感はブラッシュホッグの方が高い。
テールが大きいので、フォール中のアピール力も絶大。もちろん、ボトムでのアクションも良し。
フォール中にもピロピロ〜♪とアクションしてくれるので、スイミングにも使いやすい。
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ズーム「ベイビーブラッシュホッグ」
上記したズーム「ブラッシュホッグ」のダウンサイジング版が、「ベイビーブラッシュホッグ」。
特性はほぼ同じだが、オリジナルサイズと比べるとかなり小さい。
写真上がオリジナルサイズで、下がベイビー。
ベイビーはシルエット、ボリューム感がかなり控えめなので、ある意味”ジャパニーズサイズ”とも言える。
ハイプレッシャーな場所、人気フィールドでもしっかりと釣果を出してくれる「食わせ系アメリカンワーム」だ。
場所を選ばず使いやすく、フォールさせてもスイムさせても使いやすく、それでいて食わせやすいサイズ感…釣れないハズがない。
ズーム「ウルトラバイブ スピードクロー」
日米で人気の定番クローワームと言えば、ズーム「ウルトラバイブ スピードクロー」の存在は外せない。
フォール中のバタバタアクションが最高で、8g以上のシンカーを使ったテキサスリグのフォールアクションが非常に美しい。
ただ、7g以下のような軽いシンカーだとアームが動いてくれず、シンカーウエイトの選択は気をつけたいポイント。
しかし、それは”とあるチューン”をすることで、少し解消される。
スピードクローの爪を少しチューニングすると、よりバタバタ感がアップする。
この部分をギリギリまで裂くことでレスポンスが良くなり、やや軽めのシンカーを使ってもしっかりアクションしてくれるようになる。
入数が多いのもメリットで、日本産のクローワームの倍は入っているのも嬉しいポイント。
アシ際や護岸などに落として食わせるような、「フォールでパクっと食わせます」系の釣りにおすすめのクローワームだ。
フットボールジグのトレーラーにもおすすめ!
ジャッカル「ファイボス」
ジャッカルの「ファイボス」は、フォール中にスライドフォールするボディが特徴。
元ノリーズのプロスタッフが手がけたワームということで、ややエスケープツインに似た印象がある。
しかし、ボディ形状はまるっきり別物。
写真上がノリーズ「エスケープツイン」、下がファイボス。
アーム部分はエスケープツイン系だが、ボディ形状が全く違うのがわかる。
この扁平なボディがフォール中に水の抵抗を大きく受けて、スライドするように落ちていく。
扁平でワイドなボディと、アピール力の高いアームの存在もあって、かなりボリューミーなワームだが、なぜかよく釣れる。なぜだろう。今だにわからないが、なぜかよく釣れる。
エスケープツインが買えなくて困っていた際の”代打”的に購入したワームだが、釣果がエスケープツインに匹敵するレベルだったのでめちゃくちゃ驚いた記憶がある。
テキサスリグやリーダーレスダウンショットなどで使うのが一般的だが、ジグトレーラーに使うとよく釣れる。
が、ジグトレーラーに使うとボディがすぐ裂けるのが残念。
ジグトレーラーに使わないのであれば、特に素材の弱さも感じないので、耐久性自体はそれほどデメリットにならないと感じる。
入手のしやすさ、釣果、アピール力などなど、次世代ホッグワームの筆頭として挙げられる超優秀なホッグワームだと思う。
サイズラインナップは3・3.8・4.5インチ。
ゲーリーヤマモト「ヤマセンコー」
「ホッグ・クローワームを紹介します」と言っておいてアレだが、釣れるテキサスリグワームを挙げるならどうしてもこれは外せない…ということで、超個人的な意思で”コレ”を紹介しちゃう。
ゲーリーヤマモト「ヤマセンコー」は、3.5〜7g程度のシンカーを使ったテキサスリグに超おすすめなワームだ。
一般的にはヤマセンコーというとノーシンカーリグで使う人が多いと思うが、実はテキサスリグで使ってもよく釣れる。
特に、超ハイプレッシャーで普通のホッグ・クローワームにスレちゃってるような魚に効果的で、何をやっても食わないときにセンコーのテキサスを入れると食う…といった経験が何度もあった。
ストンと落としてパクッと食わせたい時に使ってもいいし、着底後に放置して、コロコロとボトムを転がすようなイメージで使うと、良い結果が出やすい。ズル引きでもよく釣れる。
近年のスレた魚は、ごちゃごちゃとパーツがついたワームを使うと食ってこないことも多く、そういった状況ではヤマセンコーのようなシンプルなワームが活躍する。
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ディスタイル 「ウィニングクロー」
メディアなどで人気のバスプロ・青木大介氏が監修したクローワームが、ディスタイル「ウィニングクロー」。
正直かなり脆いワームだが、その分釣れ釣れなのでおすすめ。
開発者である青木氏は、「スピードクローの改良版」と発言しており、スピードクローの弱点だった中層シェイクアクションやボトムアクションなどが、見事に現代版にアップデートされている。
ラインを木の枝に引っ掛けるなどして行う「吊るし」状態でシェイクすると、アーム部が艶かしく動く。
軽量のシンカーでは上手くアクションしてくれなかったスピードクローだったが、軽いシンカーでもしっかりとアクションしてくれるようなアーム構造になっているため、フォールアクションも良い。
残念な点としては、シェイクアクションやフォールに敏感に反応してくれるアーム部が脆い、ということだ。
アーム部の付け根がやや薄い作りになっているので、濃いカバーを打ったときにどこかに引っかかってしまうと、簡単にアームが千切れてしまう。よく釣れるワームほど脆いとは言うが、ウィニングクローは…脆い。
「コスパは気にしない。釣果をしっかり出したい」というような、釣果重視のアングラーにおすすめのハイスペックなクローワーム。
小バスもよく釣れるので、野池などで数釣りするのにもおすすめ。ハイプレッシャーなフィールドにも強い。
エバーグリーン「キッカーバグ」
エバーグリーンのロングセラーの「キッカーバグ」も、テキサスリグにおすすめのワームだ。
ピラピラと艶かしく動くアーム部や、生命感溢れる演出を行うヒダヒダな脚まわり、適度なボリューム感などなど、テキサス用ワームとして非常に使いやすい作りになっている。
ヒダヒダたくさんな脚。ちょっとした水流でもオートで動いてくれるので、放置プレイでもしっかりバスにアピールしてくれる。
パッと見は脆そうな印象があるかもしれないが、意外と丈夫。
テキサスリグ単体で使うのはもちろんのこと、ジグトレーラーにもおすすめ。
サイズのラインナップは、3.5・4・4.5・5.5インチ。
テキサスリグに使うなら、4~4.5インチがおすすめ。
野池などの小規模な釣り場なら3.5~4インチ、ハイプレッシャーフィールドなら3.5~4インチ、デカバス狙いなら4.5~5.5インチ…といった具合に使い分けていきたい。
ガンクラフト「ボムスライド」
ガンクラフトの「ボムスライド」は夏の定番のバックスライド系ワームだが、テキサスにもおすすめ。バックスライド系ワームは、意外とテキサスリグに使ってもイケる。
アーム部に存在感があるので、テキサスやチェリーリグにも使える。
ボリューム感があるので、水が濁った水域で活躍するワーム。デカバス狙いでも使える。
アームの付け根部分が細くなっているため、やや脆さが気になるところ。
ゲーリーヤマモト「ファットイカ」などのバックスライド系ワームを使ったテキサスは、案外他の人がやっていない。
スレた魚にバージンインパクトを与えるなら、こういった”チョイ外し系”のワームを選ぶのも1つのコツである。
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デプス 「ブルフラット」
ギル系ワームの定番といえば、デプスの「ブルフラット」だ。
ギル系ワームの人気アイテムで、一時期は店頭に並ぶと即完売…という状態が続いていた。
ブルフラットを使ったライトテキサスリグでフォールさせる釣りは、夏の定番的なアプローチ。
7月に入ってくると入手しにくくなってくる傾向があるので、手に入るときに買っておくことをおすすめする。
3.5~5g程度のシンカーを使った「ライトテキサス」で、立木などの縦ストラクチャーに落とし込んで使うと、良いサイズのバスが釣れる。”ギル食いバス”を狙うのがコツ。
よく釣れるワームだが、フック先を埋めた部分が裂けやすいのがデメリット。ブルフラットを使う場合は、ワーム補強用の接着剤などを常備しておくことをおすすめする。
ブルフラットを使った「中層シェイク(個人的にブルストと呼んでいる)」もデカバスに効果的。
サイズラインナップは2・3・3.8・4.8・5.8インチ。
テキサスリグで扱うなら3.8インチを基準に、アピール力を増やしたいときやデカバス狙いなら4.8や5.8インチ、小バス狙いなら3インチを選ぶ。2インチはテキサスリグでは使わない。
まとめ:2年間(600回釣行)|テキサスリグだけ投げ込んできた僕がおすすめする、テキサスリグワームまとめ&選び方
600日間、まるで修行僧のようにテキサスリグ縛りの釣行を続けた。
その体験で学んだことや、「コレはマジで釣れるワームだな」と思ったアイテムを紹介してみた。
当記事にピックアップしたワームを、大・中・小とサイズをわけて持っておけば、どこのフィールドでも大きな失敗はしないハズ…!
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