バス釣りのオカッパリでバーサタイルに使えるおすすめラインまとめ&選び方・考え方

僕が個人的におすすめな、バス釣りのオカッパリでバーサタイルに使いやすいおすすめのラインを紹介していく。

ここで紹介しているアイテムは、アマゾンランキングで売上上位のものや、メディアプロやバスプロ、一般アングラーからの支持率も高いラインばかりなので、買ってみて損はないだろう。

ラインを購入する際の参考になると幸いだ。

もくじ

バス釣りのオカッパリでバーサタイルに使いやすいおすすめライン7選

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☆ナイロンライン

ユニチカ「シルバースレッド』

「安い、糸巻き量が多い、しなやかで耐摩耗性が高い」のが特徴のナイロンライン。

ユニチカ「シルバースレッド」は、ヒロ内藤氏が使っていることでも知られ、コアなアングラーの中では定番なラインだ。

「価格が2,000円前後、糸巻き量が300m」というコスパ良しなラインなので、バス釣り初心者にもおすすめ!

トラブルが少なく、スプールに巻いた当日に釣りをしてもバックラッシュが起きにくいのも嬉しいポイント。

また、一般的なナイロンラインの中では劣化が遅いほうで、「たった1日の釣行でゴワついてしまい、すぐに巻き替えるハメになる」なんてこともなりにくい。

アマゾンの評価数もかなり高く、多くのユーザーに愛されているのがわかる名作ナイロンラインである。

ユニチカ「シルバースレッド S.A.R 300m 」
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サンヨーナイロン「GT-R ウルトラ」

プロフィッシングデモンストレーターの村田基氏が監修したナイロンライン。

耐摩耗性と引っぱり強度がとんでもなく高いのが特徴。強靭でタフなラインである。

ラインの表面がツルツルしており、しなやかなのにコシがあり、それでいて根ズレにも強い。

一度使ってもらえれば、「ナイロンってすぐ伸びるし、切れちゃうしで使い物にならないから嫌!」という考え方が180℃変わると思う。

そこそこコシ・張りがあるので、底物ルアーやフィネスリグなども扱いやすい。

また、ラインカラーが「ステルス系グレー」となっており、クリアウォーターからマッディウォーターのまで釣り場のタイプを選ばないという点もありがたい。

「強くてタフで、根ズレにも強い最高級のナイロンラインを使いたい!」という人におすすめ!

サンヨーナイロン 「 GT-R ウルトラ 100m 」
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サンヨーナイロン

もし使うラインがGT-Rウルトラに決まったのなら、お得な600m巻きを買ったほうがトータル価格的にもお得!

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サンヨーナイロン「GT-R ウルトラ 600m」
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サンヨーナイロン

バスプロショップス「エクセル」

アメリカのバスプロショップス「エクセル」は、一部のコアなアングラーに愛用されているコスパ最高のラインだ。

なんと、1,000m巻きというド級の糸巻き量となっており、それでいて耐摩耗性に優れ、非常にしなやかで使いやすいのが魅力。

価格も1,000円台という驚きのコスパもおすすめポイントだ。

かなりしなやかで、巻きたてでもバックラッシュなどのトラブルが非常に少ない。

残念な点としては、置いているショップが少ないのと、シルバースレッドやGT-R ウルトラなど他のナイロンラインに比べると、感度伝達率がやや低い…といった点が挙げられる。

表記がアメリカ基準なので、もし購入するならポンド数のチェックには気をつけて頂きたい。
14ポンド表記でも、日本の18ポンドくらいの太さがある。

■「エクセル」はこんな人におすすめ
・釣りに行く頻度が高い。
・感度にはあまりこだわらない。
・アメリカ製品が好き。
・とにかくコスパが大事!

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サンライン「シューター・マシンガンキャスト」

マシンガンキャストで有名な、O.S.P代表・並木敏成プロが監修したライン。

一般的なナイロンラインは耐久性がなかったり、ゴワついたりするなどがネックになりやすいが、マシンガンキャストには「P-lon」加工という技術が採用されており、まるでフロロラインかと思わせてくれるような耐久性を見せてくれる。

また、号柄別糸質専用設計により、ナイロンラインでありながらも低伸度を実現している。

さらに、平行巻で巻かれているので、品質面に関して信頼性が高いのもGood!

「外国メーカーの謎のラインとか、個性的なラインは選びたくないなぁ」という人や、「並木敏成氏のファン」という人におすすめ!


☆フロロライン

シーガー「フロロマイスター」

コストパフォーマンスに優れている、超人気のフロロカーボンライン。

某有名フィッシングメーカーのテスターも愛用しており、価格にそぐわない信頼性を感じさせる逸品。

ただコスパがいいラインは星の数ほど存在するが、そういったラインには「根ズレに弱い、切れやすい、耐久性に問題がある」といったジレンマがつきもの。

しかし、フロロマイスターはリーズナブルであるにも関わらず、それでいて根ズレにも強く、さらにしなやかというハイクオリティな仕上がり。

個人的には、「バスプロでないならフロロマイスター1択でいいよね」と思っている。

バス釣り初心者の人や、さまざまなラインポンド数をテストしてみたいという人におすすめ!

シーガー「フロロマイスター」
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シーガー「R18 フロロリミテッド」

バス釣りのオカッパリで、プロレベルの本格的なフロロラインを使いたいならシーガー「R18 フロロリミテッド」がおすすめ。

一般アングラーからバスプロ・メディアプロまで幅広いアングラーに熱烈に支持されている名作フロロライン。

とてもしなやかでツルッツル、高級感があってクセもつきにくく、それでいてフロロにありがちな硬さも少なめ。使用感がソフトなためフロロ初心者でも使いやすい作りになっている。

他のフロロラインがスプールに巻きたては膨れやすいのに対し、これはトラブルがやや起きにくいと感じる。

価格的には1,500円前後とやや高いのがネックだが、高いだけの使用感はある。

劣化もそこそこ遅いので、長い期間使えるのはコスパ的にもGood!

シーガー「シーガーではありません」

今回紹介するラインの中でも「大穴」とも言えるアイテムが、「シーガーではありません」だ。

シーガーの製品ではあるが、「シーガーではありません」という一風変わったネーミング。

シーガーという大手メーカーである安心感と、価格的にめちゃくちゃ安いから手が出やすいということもあり、紹介させてもらった。

「フロロラインって使ったことがないんだけど、ちょっと試しに使ってみたいんだよね」という人や、「リーダー用にフロロがほしいんだよね」という人におすすめしたい。

フロロライン入門品的な立ち位置にあるアイテムだといえるだろう。

ただ、しなやかさに欠け、やや硬いという印象もあるため、使い方を選ばないとやや扱いにくい。

あくまで「代用品、フロロラインの体験版」という域をでないのが残念だが、フロロ入門用として割りきって使うのであれば、コスパ的には最高である。

筆者がおすすめする「間違いない」ラインはどれ?

(↑手前:フロロマイスター、奥:シルバースレッド)

フィッシングラインには様々なものがあるが、個人的には以下の2つがもっともオススメ!

【ナイロンライン】
●ユニチカ「シルバースレッド S.A.R.」

ユニチカ「シルバースレッド S.A.R (300m) 」
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ユニチカ(UNITIKA)

おすすめする理由

●コスパ◎
●しなやかで根ズレに強い
●ヒロ内藤氏も愛用する本格派ライン

【フロロライン】
●シーガー「フロロマイスター」

シーガー「フロロマイスター」
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おすすめする理由

●コスパ◎
●安いのに強い、根ズレにも強い
●50オーバーをカバーで宙ぶらりん状態にしても問題なかったから(12lb)

バス釣りのオカッパリにおける、「失敗しない」ラインの選び方

オカッパリで最もベストなライン選択は?


バス釣りのオカッパリで使われるラインは、「ナイロン・フロロ・PE」の3種。

この3種の中で、オカッパリで使われる頻度の多い

「ベイトタックルなら9〜20g前後のルアー。スピニングなら5g前後のルアー」

をバーサタイルに使えるものとして一般的なのが、以下のようなラインセッティング。

■バス釣りのオカッパリでバーサタイルに使えるライン

・ベイトタックル→フロロ12〜14ポンド、ナイロン14〜16ポンド

・スピニングタックル→フロロ5ポンド前後、ナイロン6〜8ポンド

ラインの選び方については個人的な意見、諸説あるものの、オカッパリで使われることが多いルアーの使用感でストレスが少ないラインは、

「ベイトはフロロ12〜14ポンド、ナイロン14〜16ポンド。スピニングはフロロ5ポンド前後」

に落ち着くことが多い。

バス釣りのオカッパリでバーサタイルに使えるおすすめラインは?考え方

ここからは、バス釣りのオカッパリにおける「便利に使えるラインの選び方、基礎知識」について書いていく。

人によって「オカッパリでバーサタイルに使えるライン」に対する考え方は違うが、僕個人としては、バス釣りのオカッパリで最もバーサタイルに使えるラインは、「ナイロンライン」だと思っている。

なぜバス釣りのオカッパリでバーサタイルに使えるのがナイロンラインなのかは後述するとして、まずは各ラインの大まかな特性を書いていこうと思う。

各ラインの大まかな特徴

ナイロン、フロロ、PEライン素材のざっくりした説明は、以下のような感じ。

■ライン素材別のざっくりした説明

ナイロンは伸びやすく、やや水に浮きやすい。

フロロは直線的感度が高く、水に沈む。

PEは、糸を張った状態では3種の中で最も感度が高く、3種の中で最も引っ張り強度が高い。そして岩や小波ブロックなどの硬いストラクチャーに対しての耐摩耗性が低い。完全に水に浮く。

超おおまかに3種のラインを書いてみたが、一般的には3種の素材については

「ナイロンは伸びがあり、フロロは感度が良い、PEは引っ張り強度が高い」

というイメージを持っている人が多い。

では、各ラインはどんな釣りで使われることが多いのか?

ナイロン、フロロ、PEはこんな釣りで使われる

■ナイロンライン

ナイロンラインは伸びが良いので、トレブルフックのついたクランクベイトやバイブレーション、それにスピナーベイトなどの巻物ルアーと相性が良い。

やや水に浮くので、トップウォータープラグとの相性も良い。

■フロロカーボンライン

フロロカーボンラインは感度に優れている。

そのため、テキサスリグやラバージグといったワームの釣りなどに向いていると言われる。

もちろん、巻物に使ってもオッケー。

近年では性能が良いフロロが増えてきており、ほとんどの釣りをフロロラインで済ませるアングラーも増えてきた。

■PEライン

PEラインは引っ張り強度が高い。

そのため、大物とのファイトを想定した釣りに使われたり、植物系カバー(木や冠水植物など)に対する耐摩耗性が必要になるフロッグの釣りなどに相性が良い。

ジグを使ったアシ打ちなどで使う人もいる。

バーサタイルに使えるのがフロロ12~14、ナイロン14~16lbである理由

冒頭でもお話したが、多くのバサー達が選ぶラインは

●ベイトならフロロ12〜14ポンド、ナイロン14〜16ポンド。

●スピニングならフロロ5ポンド前後、ナイロン6~8ポンド

である。

なぜこのセッティングなのだろうか?

それは「使用するルアー重量と、フックサイズ(フックの太さ・軸の太さ)、ロッドパワー」が関係しているからである。

マニアックな話:ラインのポンド数・素材は、扱うルアーとのバランスと、環境で選ぶ

バス釣りのオカッパリでラインを選ぶときは、タックルとのバランスや使うルアーとの兼ね合いや、釣りを行うフィールドの特徴によって決めていく。

最適なバランスで快適にバス釣りのオカッパリを楽しむためにも、まずはラインとロッド・ルアー重量のバランスや、フィールドの特性を学んでおきたい。

ラインは細くなればなるほど、重いルアーが投げづらくなる傾向がある。

ラインが細いと引っ張り強度も低いため、重いルアーを投げた際にブチンと切れてしまう。

また、細いラインだと、太いフックをバスの口に貫通させる能力も落ちる。

スピニングタックルが細いライン+細いフック+軽いルアーを使っている理由は、「ラインの太さとフック軸の太さ、引っ張り強度と、ロッドパワーのバランス」をとるためであり、それは重いルアーを扱うヘビーなベイトタックルにも言える。

「バーサタイル=人気・需要の高い釣り方(ルアー)」である

一般的に、オカッパリでよく使われるルアーには、7〜18g程度のハードルアーやジグ・テキサスリグ、それにワームを使った「総重量が5g前後のワームリグ」だと言われている。

僕自身も、例えば霞ヶ浦や野池、河川のオカッパリをするときにはこういった類のルアーを使うことが多く、パンチングやビッグベイトなど特別な釣りをする場合でなければ、「フロロ12〜14ポンド、ナイロン14〜16ポンド」を巻いていることが多い。

釣りをする環境によっても、ラインは変わってくる

●超濃くて複雑なヘビーカバーへのピッチングが主体となるフィールド

●パンチングなどをしなければならないくらい水面を覆っている冠水植物がある場所

●自分の背丈の倍はある植物を超えてキャストしなければならない「ウェッピング」が必要になる野池

といった特殊な釣りには、特別なラインが選ばれる。

こういった環境では、バーサタイルに立ち回れる手段が、霞ヶ浦などのオカッパリとはまた大きく違ってくる。

例えば、上記のような”特別な釣り場”では、28gくらいの重いシンカーをつけたテキサスリグや、7フィートを超えるようなヘビーなロングロッドがなければならないし、ラインも釣りの強度に伴ってより太く、強くなければならない。

こういったフィールドで釣りをする場合は、バーサタイル的な釣りを行うのに向いているのは「フロロ最低20ポンド、ナイロン最低25ポンド」といったものになる。

このことから、オカッパリでバーサタイルに使えるラインは、釣り場の環境やシチュエーションによっても大きく変わってくる。

・フッキング力
・ロッドパワーとのバランス
・ルアー操作力(キャスト性能など)
・ロッドとリールのバランス感
・通うフィールドの特徴に合わせる(消波ブロックがあるかないか、など)

この要素を一括りにまとめた言葉が「タックルバランス」であり、これらの要点をバランスよく兼ね備えているのが「フロロ12〜14ポンド、ナイロン14〜16ポンド」というわけなのである。

タックルバランスが悪いと、トラブルが起こる

個人的に、3/8オンスのスピナーベイトのフックの太さは10ポンド以下のラインだと、フッキングの際にアワセ切れなどが起きやすいと感じていて、さらにフッキング性能も落ちるという印象がある。

補足:アワセ切れとは?
「アワセ切れ」とは、フッキング(アワセ)した際にラインが切れてしまうことを言う。
結び目が弱くなっていたり、ラインに傷が入っていたりすることで発生する現象だが、タックルバランスが悪いときにも起こりがちなアクシデントである。

タックルバランスに関しては、実際にやってみて頂くと理解しやすい。

例えば、布などにゴン太な(5/0フックなどの)フックを軽く引っ掛けて掛けてもらって、フロロ4ポンドなど細いタックルを巻いたMクラスのベイトタックルを使い(短めであると尚よし)、20m先に布を固定させて思いっきり(それはもうロッドが折れるんじゃないかと思うくらいの力で)フッキングしてみる。

かなり力を入れないとフッキングしないどころか、合わせた瞬間にパチンと切れてしまう…といった現象が起こると思う。

これは、ロッドパワーとラインの太さ、フック軸の太さのバランスが悪いために起こる現象で、こういったアクシデントを起こさないために、エキスパートアングラーたちはタックルバランスを考慮している。

・オカッパリで使う頻度の高いルアー(ベイトタックルなら9〜20g程度、スピニングなら3〜6g程度)。
・それらルアーに対するフッキングパワーと、ロッドパワーのバランス

これらを考慮していくと、”良い感じのバランス”になるのが、「フロロ12〜14ポンド、ナイロン14〜16ポンド」…というわけだ。

最近では、汎用性の高いロッド1本でバーサタイルな釣りをするスタイルが主流になってきたが、そういった釣りをする際にも「フロロ12〜14ポンド、ナイロン14〜16ポンド」を選ぶ人が多い。

これは、バーサタイル性の高いロッドがM(ミディアムパワー)であることと、上記で説明した「オカッパリで使われる頻度の高いルアー重量」とのバランスが”良い感じ”だからである。

ヘビーバーサタイルは、もうちょい太め

ちなみに、デカくて重いルアーを投げるなら「フロロ16〜20ポンド、ナイロン18〜25ポンド」というのも一般的な考え方である。

オカッパリでは、ビッグベイトや重めのジグなどをぶん投げるときには、ヘビーバーサタイルと呼ばれるヘビーロッドが選ばれる。

しかし、この釣りは「汎用性の高いミディアムクラスのベイトタックル(あるいはスピニング)」とはまた別に持ち運ぶことになるため、この記事では『ヘビーバーサタイル』についての話は割愛させて頂く。

バス釣りのオカッパリでバーサタイルに使いやすいラインは、「フロロ12〜14ポンド、ナイロン14〜16ポンド」。

バーサタイル性の高いタックル1本と、もう一本はフィールドの特性に合わせた”特別な場合”でもストレスなく釣りを行えるタックル1本の計2本を持ちあるけば完璧である。

では次に、冒頭でもお話させて頂いた「バーサタイルに使えるのはナイロンライン」である理由について書いていく。

なぜバス釣りのオカッパリでバーサタイルに使えるのはナイロンなのか?

ナイロンラインの特性である「やや水に浮きやすいという」特徴は、オカッパリだと生きやすい。

ボートみたいに近距離(斜め45度)ばかりではなく、中距離〜遠距離の釣りを強いられることも多いオカッパリの釣りでは、ラインがボトムにべたーっとなりやすい。

これは、特に底物のルアーを使っているときになりがちな現象だが、ラインがボトムにべたーっと沈み切っている状態では、いくら「感度が良い」と言われているフロロラインでも、感度伝達力は鈍っていしまう。

しかし、ナイロンラインは「水に浮きやすい」という特性上、こういった現象がフロロラインより起きにくい。

オカッパリの釣りをする際、近距離だけではなく中距離〜遠距離にある障害物に対して「テキサスやジグ、ネコリグ」などの底物を投げ込んでいくなら、フロロよりナイロンの方が感度が伝達しやすいと僕は感じる。

補足:フロロとナイロンの感度差テスト
以前、中距離〜遠距離に底物系ルアーやライトリグなどを投げ込んで、フロロとナイロンの感度伝達率の違いを検証してみたことがある。
結果は、ナイロンラインは障害物へのコンタクトがややわかりずらかったが、魚のバイトはかなり鮮明に取れた。
反対に、フロロラインはカバーへのコンタクトがわかりやすく、操作感もよかった。しかし魚のバイトは感じ難かった。

これはあくまで僕個人の体感ではあるが、オカッパリでバーサタイルに使うなら、僕はナイロンライン推し。

ただし、真下・近距離・手前にライトリグや底物ルアーをポンポンと落としていくようなフィネスの釣りは、フロロを選ぶ。


(画像引用:toraのブログ
例えば、霞ヶ浦の牛堀エリア(消波ブロックが多い場所)で穴打ちしたり、ボトムの釣りをするなら間違いなくフロロラインを選ぶ。

足場が高いし、真下や手前も狙うし、水深もあるし、そして何より”その手の釣り”は感度が大切だからだ。

オカッパリでラインを選ぶときに気をつけるポイント

オカッパリで使うラインを選ぶときには、以下のような点に気を付けたい。

■オカッパリでラインを選ぶときに気をつけたいポイント
・自分が通うフィールドのタイプ(ハードカバーがあるのか?ないのか?など)。
・使うルアーが生きやすい素材を選ぶ(トップならナイロンなど)。
・投げる距離。
・使うロッドのパワーとのバランス(Lなら4~6ポンド、MLなら6~10、Mなら10~14、MHなら14~16、Hなら16~25…など)。

こういった要素を考慮しながらライン選びをしていくと、「自分」にとってバーサタイルに使えるラインはどれなのかが見えてくるだろう。

ナイロン、フロロ、PEラインの使い分けの目安

ここまでは各ラインの大まかな特性と、「なぜバーサタイルに使えるラインがナイロンなのか」についてお話した。

次は、ナイロン・フロロ・PEラインの特徴について、もう少し詳しく書いていく。

■ナイロンライン

ナイロンラインはやや水に浮く特性があるので、トップウォーターなど水面系ルアーとの相性も良い。

また、ナイロンラインは伸びる特性があるので、トレブルフック系のルアー(クランクベイトやミノーなど)を扱ったときに魚にバレにくかったり、掛かりが良かったりする。

太めのナイロンラインを使えば、ヘビーカバーにフロッグを絡めていくような使い方もできるため、汎用性が高いライン素材であると言える。

感度は並だが、状況によっては「高い」

ラインの一部がボトムにだらーっと接している際は、感度がいいと言われるフロロラインでも感度伝達力は落ちる。

しかしナイロンラインは水に浮きやすいので、水底にラインが接していることが少ないため、安定した感度伝達力がある。

トラブルが少なく、コスパが良い

ナイロンはしなやかであるため、スプールに馴染みやすく、バックラッシュなどのトラブルも少ない。

値段も安く、コスパが良いのもナイロンラインの特徴。

ナイロンラインの特性まとめ

ナイロンラインの特性は、以下のようなものである。

・ラインが水に浮きやすいので、トップ系ルアーも使いやすい。
・巻物系ハードルアーとの相性も良い。
・水深が浅いフィールドで遠投したとき、ラインがボトムにべたーっと接地しにくい。
・アイテムによっては、そこそこ感度が良い。
・トラブルが少ない。
・コスパが良い。

ナイロンラインにはこういった要素があるため、僕個人としてはオカッパリで最もバーサタイルに使えるラインはナイロンだと思っている。

ナイロンラインの残念なところ

ナイロンラインの残念な点に、「ポンド数を下げると伸び率が上がってしまう」というものがある。

8〜10ポンドといった細いナイロンを使ってクランクやスピナーベイトなどのハードルアーを使うと、フッキングの際にパワーが伝わらずにビヨーンと伸びてしまい、フッキングパワーが下がってしまう。

パワーロスを防ぐためにも、ナイロンラインを選ぶときは気持ち大きめのポンド数を選ぶのが大切。

スピニングタックルなら6〜8ポンド、ベイトタックルなら14〜16ポンド程度を選んでおけば間違いないだろう。

また、フロロラインに比べると(状況にもよるが)感度伝達率が悪く、魚の繊細なバイトに気づくことができないのもナイロンのネガティブポイント。
感度の悪さについては、ルアーウエイトを上げるか、シンカーの重さを増やすなどして対応すると良い。

それと、ナイロンラインは水を吸いやすいという特性もあるので、ラインの劣化が早い。


ナイロンラインにはメリットもデメリットも存在するが、「しなやかで伸びがあり、そしてやや水に浮きやすい」という2つの特徴を上手に活用することで、オカッパリでバーサタイルな立ち回りをすることができる。

【関連記事】

超コスパが良くてトラブルが少ない、1,000m巻きのナイロンラインについて書いた記事はコチラ↓

■フロロライン

フロロラインは、フロロカーボンという素材で作られたラインで、繊維が縦方向であるのが特徴。

直線的感度が高く、ラインを張った状態では非常に感度が良い。ナイロンよりも比重が高いので水に沈む特性もある。

そのため、ルアーを浮き上がらせたくないボトムの釣り(ワーム、ジグなど)などに相性が良い。

逆に、トップ系ルアーとの相性は悪い。ラインが沈んでしまうので、ペンシルベイトやポッパーなどのアクションが死んでしまうからだ。

クランクベイトなどトレブルフック系ルアーとの相性は、ロッドの硬さなどによって変わるため注意が必要だが、スピナーベイトやチャターベイトなど、シングルフック系ルアーとの相性は良い。

フロロは感度は良いが、それが生きないシチュエーションもある

フロロラインはラインテンション(張り)が緩まった状態でも感度伝達は良いが、オカッパリで遠投してワームをズル引いたりするような釣りをする際は、ラインがボトムに沈んでしまって接地しやすいため、それが障害となって感度伝達が悪くなる傾向がある。

レンタルボートなど、アングラーとルアーとの角度が斜め45度程度になるような場所で使うなら、フロロの特性が生きる。

しかし、水深が浅いフィールドのオカッパリで遠投して、ゆっくりスローに釣りをするような場合、ラインが沈み切ってボトムに接地してしまっていないか気をつける必要がある。

やや重いシンカーを使って、ラインテンション(ラインの張り)を常に維持することで、感度の悪化を防ぐことができる。

フロロラインは硬く、素材的にはナイロンより弱い

ナイロンに比べ、フロロラインはやや硬い。そのためスプールに馴染みにくく、巻いたばかりの状態で釣りをするとバックラッシュしやすい。

サミングの技術が低い初心者の場合、キャスティング時にバックラッシュを起こしやすい。

フロロとナイロンは、同じ直径だとフロロの方が素材的には弱い。

そのため、例えば同じ14ポンド表記だったとしても、フロロの方がナイロンより太く作られている。

「ナイロンよりフロロの方が強い」と言われているのは、ただ単純に『同じポンド数でも、フロロの方がより太く作られているから』に他ならない。素材自体の強度はナイロンの方が優れている。

小技を使って、繊細に釣るのに適しているフロロ

手前にちょこちょこ、自分の真下にルアーを落としてシェイク…みたいなフィネスの釣りにはフロロが適している。

ナイロンラインはラインが伸びやすいという特性上、ルアーを細かく操作するのに向いていない。

しかしフロロラインは硬くて細かい操作がしやすく、それでいて感度伝達も良いという特性もあるため、フィネスな(技巧的な)釣りとの相性が良い。

フロロラインを選ぶときの目安まとめ

感度伝達が良く、やや硬い使い心地、そして水に沈むという特性があるフロロライン。

フロロラインを選ぶときの目安としては、以下のようなものがある。

・狙うポイントが真下や手前、近距離である。
・ラインテンションがかかった状態の釣りが多い。
・ロッドが柔らかい。低弾性〜中弾性である(あるいはグラスコンポジットなど)。
・感度重視(斜め45度くらいの釣りなど)
・クランクベイトなど巻物の釣りをする際に、ラインテンションを少し抜いて巻きたい…などの意図があるとき。
・巻物ルアーを深く潜らせたいとき。

こういった釣りが中心なら、フロロラインを選ぶのが良いだろう。

【関連記事】コスパ最強、アマゾン売り上げランキング上位のフロロラインについて書いた記事↓

■PEライン

PEラインは編み込みライン(ブレイデッドライン)なので、引っ張り強度が3種の中で最も強い。

そのため、魚の歯や根ズレ防止のためのリーダーと組んで使えば、最も力強いラインである。

水に浮く。自然系カバーに強いが、硬いものに弱い

完全に水に浮くので、トップ系ルアーを使うときにも出番がある。トップウォーター専門の釣り人にも好んで使われる。

PEラインはウッド系・植物系の障害物に対しても強いため、フロッグ専用タックルを組むときにも選ばれる。

しかし、岩や小波ブロック・鉄杭などのハードカバーに対しての耐摩耗性がめちゃくちゃ低いため、そういったカバーがあるエリアでは使えない。

遠投性能が高い

PEラインは編み込まれているので、直径がナイロンやフロロに比べると細い。

そのため、遠投が必要になるシーンで生きてくるラインである。

感度が高い

PEラインは、糸を張った状態だとナイロン・フロロを遥かに凌ぐ感度伝達を有する。

そのため、常にラインを張った状態の釣り(例えばキャロライナリグなど。海ならシーバスやタイラバなど)との相性が良い。

リーダーを組めば、ネコリグなどフィネス系の釣りにも使いやすい。

巻き取り時に”糸鳴り”がする

PEラインはルアーを巻いた際に、キュルキュルと糸鳴り(巻き鳴り)がしやすいので、巻物系ルアーを使うと魚にプレッシャーを与えやすい。

だが、「水がすげー濁っているから、意図的に糸鳴りをさせて魚に気付かせたい」という使い方もできる。

PEラインは、フィールドによっては意外とバーサタイル性が高い

バス釣りのおかっぱりでバーサタイルに使えるか?という点だけで言えば、PEラインを選ぶアドバンテージはそこまで高くはないと思う。

しかし、ウッドカバーや植物系カバーしかないような野池・皿池のオカッパリなら、PEラインを巻いたパワースピン(パワーフィネス)タックル1本あれば、バーサタイルな釣りをすることもできる。

小規模の野池などでオカッパリをするときには、6.8フィートのミディアムパワーのスピニングタックル1本で、3.5gくらいのスモラバやネコリグやシャッド、1/4〜3/8オンスのスピナーベイトなどをやっちゃうときもある。

パワースピンタックル(パワーフィネス)は意外と便利なタックルなので、このタックルに加えてフロロラインやナイロンを巻いたタックルをもう1本用意すれば、幅広い釣りができるので面白い。

PEラインを選ぶときの目安まとめ

・引っ張り強度を必要とする大型魚を釣りたいとき。
・超遠投が必要になるとき。
・植物系カバーから強引に魚を引きずり出したいとき。
・常にラインテンションをかけている釣りに。

使うロッドによっても、ベストなライン素材は変わる

自分が使っているロッドの硬さ・弾性率などによっても、バーサタイルに使えるラインは変わってくる。

例えば、柔らかい低弾性のロッドや、グラスロッド、グラスコンポジットロッドに、細くて伸びのあるナイロンラインを使うと、ファイト中にラインテンション(ラインの張り)が抜けやすくなり、魚をバラしやすくなる。

もし柔らかめのロッドを使っていて、バラしが多いと感じたら、18ポンド以上の太いナイロンラインを使うか、フロロラインに変更するなどして対処していきたい。

反対に、硬いロッドに硬いフロロラインを使うと、ファイト中に常にラインテンションをかけておかないとバレやすくなる。

ロッドが硬いと、魚とのファイト中にロッドが「元の形状に戻ろう」とする力が強く働いてしまい、ラインテンションが抜けやすくなる。

ロッドの弾性率が高い、高弾性・超高弾性のロッドであるなら、しなやかで伸びのあるナイロンラインを使うことでバラシを軽減できる。

・バラシをなくしたいのか?
・感度重視か?
・キャスト感を重視したいか?

など、問題となっているポイントを、ラインのポンド数や素材選びからも解消することができる。

そのため、実は「オカッパリでバーサタイルに使えるライン」の定義は、個々人によって微妙に違う。

ちなみに、僕は柔らかくてしなやかで、弾力のある低弾性〜中弾性くらいのロッドが好きなので、ナイロンを使うなら18〜25ポンドくらいのものを使うのが好き。

感度よりも、キャスト感やトラブルの少なさを重視するからだ。

バス釣りにおすすめのライン&選び方|まとめ

僕の体験をもとにしつつ、「バス釣りで使うラインの選び方&おすすめライン」を紹介してみた。

当記事に書かれてあることを参考にすれば、バス釣りのオカッパリで大きな失敗はしにくくなるハズ…!

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