カバーがあるタイプの野池で釣りをする場合、「パワーフィネス」を用いるとよりたくさんのバスを釣ることができる。
昨今のフィールドはスレた魚が多い。
しかし、手堅くバスをキャッチしたいなら、やはり小型ワームをカバーに撃ちこむ釣りが安定しやすい。
もくじ
- 1 カバーがある野池で手堅くバスに触りたいなら「パワーフィネス(吊るし)」やったほうがいい
- 2 野池でパワーフィネスを行うメリット
- 3 野池でパワーフィネスを行うことで得られる3つのメリット
- 4 とにかくバイト数が多い
- 5 モチベーションを維持しやすい
- 6 他のアングラーがやらないから釣りやすい(ニッチ戦略)
- 7 スレたバスに有効
- 8 野池のパワーフィネス、こんなシチュエーションではNO
- 9 ”カバー無”な皿池には向かない
- 10 濁ったときはややキツいかも
- 11 カバーフィネスを行うアングラーが多い場合
- 12 まとめ|【野池における”パワーフィネス”の有効性】カバー有りの野池で手堅くバスに触りたいなら「パワーフィネス(吊るし)」やるのが手っ取り早くてカンタン
カバーがある野池で手堅くバスに触りたいなら「パワーフィネス(吊るし)」やったほうがいい
カバーフィネスの釣りが流行る前までは、カバー撃ちにはテキサスリグやラバージグといったやや強めのルアーが使われていた。
ひと昔前までは4.5インチホッグワームでもそこそこ数が釣れたし、型もとれたから。
しかし、近年はバスが賢くなり、少し状況が変わりつつある。とにかく魚がスレまくっているのだ。
テキサスリグやリーダーレスダウンショットリグでは太刀打ちできないことも多く、また個体数も減ってきているため、1匹あたりにたいする競争率が激しい。
そこで、やや強めのスピニングロッドと、PEラインを使ってカバー撃ちを行う「パワーフィネス」が有効になる…というのが現在のムーブメント。
パワーフィネス自体は、千葉の房総リザーバーをメインフィールドとする釣り人のあいだでは常識だったらしい。
現在ではさまざまなフィールドでパワーフィネスを行う釣り人が増えてきたが、マイナーなスレ野池であってもよく釣れるんですわ。
野池でパワーフィネスを行うメリット
野池の場合、メジャーレイクほどプレッシャーが高くはない。
わざわざ専用タックルを組んで臨む必要もないのでは…と考える人は少なくないだろう。
しかし、最近はフィールドの情報がネット上で瞬く間に広がり、マイナーな野池にすらたくさんのアングラーが訪れるようになった。
バイトを得ることが難しくなりつつある。辛い。ゴミを捨てるのはやめてほしい。拾うの大変なんだから…。
マイナーな野池であってもプレッシャーが高くなる昨今のバスフィッシングシーン。
わざわざ「パワーフィネス」なんていう専用タックルを野池なんぞに持ち込む必要はあるのか。ある。大アリだ。
わりとマジメにバス釣りに取り組みたいのなら、パワーフィネスタックルは1セットは持っておいたほうがいいとなと実感中。
野池でパワーフィネスを行うことで得られる3つのメリット
スレた野池でパワーフィネスを行うことで得られるメリットは、以下の3つ。
●バイトを得られる確率が高い
→得られる情報が多くなる
●他のアングラーが狙えない魚を獲れる
●スレたバスに見切られにくい(スレバス対策)
とにかくバイト数が多い
食わせ系リグをカバーにブチ込む「パワーフィネス」。
とにかくバイト数が多い。
小バス・小ギル構わず、無差別にバイトさせてしまう凶器だとすら感じさせる。
「バイトがなくて心が折れそう!とにかくバイトが欲しい!」なんてときに使うと◎
モチベーションを維持しやすい
「バイトの少なさ」は、モチベーションの維持にも関わる。
ギルや小バスなど魚類の反応があれば、そのスポットにコンフィデンスが持てるようになる。結果。釣りにたいする集中力があがり、釣れる…という好ループが生まれやすい。
おなじカバー撃ちであっても、テキサスリグとパワーフィネスでは、得られるバイト数には天と地ほどの差がある。
もちろん、フィールドの状況などによっても差はあるけれど、基本的にはパワーフィネスのほうがバイトを得られる確率は高い。
バイトの数は、得られる情報量に値する。
どうしても釣れないなら、パワーフィネスを使って釣れないタイミングを凌ぐ…という考えかたもアリかなと。
他のアングラーがやらないから釣りやすい(ニッチ戦略)
「他のアングラーがやらないことをやる」
これがスレバス対策の基本だったりする。
ただ逆張り(あまのじゃく戦法)をとればいいというわけではないが、他のアングラーがやらないアプローチを行うことで、反応させられない”ニッチ”な魚を狙える。
●シェイクすりゃ釣れるというワケでもなかったり…
ただ、スレたバスはストレートワームのシェイク操作すら見切ることも…。
近年はベイトフィネスタックルのネコリグを用いてカバー撃ちを行うアングラーも増えた。
そのため、4~5.5インチストレートワームのシェイクアクションすら見切られることもある。
ただ、アベレージサイズからのバイトは、3.5インチ以上のホッグワームを使ったテキサスの釣りより、パワーフィネスのほうが多い。
スレたバスに有効
(3インチワームのライトテキサス。釣れる)
「コンパクト」や「生エサに寄せたルアー」は、スレた魚に口を使わせやすい。
どうしてもバスに触りたいのなら、パワーフィネスなどをはじめとする”フィネス”なアプローチをとるのが鉄板行動だといえる。
パワーフィネスでは、段々とルアーを沈めつつシェイクしていく。
そのため、ルアーをバスから見上げさせる形になり、見切られにくくなるというメリットがある…といわれている。
ベイトフィネスタックルでは反応しない魚を食わせられるような印象もある。
野池のパワーフィネス、こんなシチュエーションではNO
”カバー無”な皿池には向かない
パワーフィネス(吊るし)の釣りは、カバーがないタイプの野池では使いにくい。
ルアーを吊るすことができるシチュエーションでないと有効になりにくいアプローチだ。
オープンなエリアでは、PEラインでシェイクさせまくるとバスに嫌われることもある。
とくに、パワーフィネスにはPE1号くらいの太いラインが選ばれるため、バスにラインのプレッシャーを与えてしまいがち。
カバーを利用した”吊るし”のアプローチでは、リグをバスから見上げさせる形になる。
そのため、ラインの存在感を極力目立たなくさせることができるのがメリット。
たいして、オープンなスポットでシェイクさせる場合は、PEラインが悪目立ちしやすい。
たとえリーダーを結束していたとしても、PE1号に合わせるならフロロ10ポンドくらいまでしか落とせない。
それ以上落としてもいいが、フッキングしたときに結束部からラインブレイクが生まれやすくなる。
パワーフィネスタックルは、オープンなエリアや、カバーが存在しないフラットな皿池などの釣り場では扱いにくさを感じる。
濁ったときはややキツいかも
パワーフィネスは、ハイプレッシャー&タフな状況ではかなり良い。
しかし、ルアーそのものが目立たなくなるシチュエーションでは、やや機能しづらい印象だ。
たとえば、水が超濁っているようなとき。
マッディなシチュエーションでは、ワームサイズを上げたほうがバイトは多いので、あえてパワーフィネスにこだわる必要もなかったり。
そういった状況では、「4インチ前後のホッグワーム+テキサスリグ」みたいなスタンダードなスタイルが有効になりやすい。
ただ、「スナッグレスネコ(カバーネコ)+ストレートワーム5.5~6.5インチ」みたいな強気セティングなら、その限りではない。
しかし、そこまで強くするなら、そもそもホッグワーム使ったほうが早くない?カバーネコにこだわる必要はなくない?…というキモチもある。
カバーフィネスを行うアングラーが多い場合
パワーフィネスで”ニッチ”な魚(他のアングラーが狙えないであろう魚)を狙うためには、パワーフィネスは有効だと思う。
しかし、他のアングラーもパワーフィネスを行なっている場合は、当然だが競争率が高くなる。
最近はフィネスリグを使うアングラーが増えている。
まわりの釣り人がどんな釣りをしているのかも、しっかりチェックしておきたいところだ。
パワーフィネスの釣りは、得られるバイト数はかなりあがる。しかし、いつでもどこでも100%パーフェクトに釣れるかというと、そうでもない。
まとめ|【野池における”パワーフィネス”の有効性】カバー有りの野池で手堅くバスに触りたいなら「パワーフィネス(吊るし)」やるのが手っ取り早くてカンタン
スピニングPEタックル+フィネスリグでカバー撃ちを行う「パワーフィネス」スタイル。
野池でも十分通用するアプローチだと感じる。
「ボウズを逃れたい!」だとか「とにかくバイトを得たい!」なんていうときに用いることで、釣りにたいするモチベーションを維持しやすいと思う。