テキサスリグやリーダーレスダウンショットリグ、フリーリグなどの「底物・撃ち物系」リグ。
数年前からやり込んでいるのだが、5g、7g、8.8gの各シンカー重量の使い分けについてずっと研究していた。
使い分けがわかってきたら、釣れる魚がめっちゃ増えた。
記録の意味もこめてここに書いておく。
テキサスシンカー5gと7gと8.8gの使い分け
テキサスシンカー。
バス釣り初心者のころ、上手い人に教えられたのは「10gシンカーがスタンダード」というものだった。
それを信じて愚直にやり続けたが、はっきりいってバイト数が少ない。
そこで、8.8g、7g、5g…とシンカーウエイトを落としていった。
すると、各々の重さによって、得られるメリットや効果が違い、バイト数も変わったのだ。
各シンカーウエイトの使い分け
釣行日数的には、テキサスリグ縛りプレイをだいたい600日くらいやり続けた。
その後、数年もテキサスをメインにバス釣りを取り組んだ。というか今も4~6割はテキサスなどの底物がメイン。
日数にすると、だいたい1,000日くらいはテキサスリグを投げたと思うので、得られたデータなり情報なりを記録しておく。
各シンカーウエイト別の、いろいろなデータをここに残しておく。
シンカーの重さを使い分けるときは、以下のデータに沿って選べば問題ない。
【バイト数】
↑多い
●5g
●7g
●8.8g
↓少ない
【カバーに対する貫通度】
↑高い
●8.8g
●7g
●5g
↓低い
【汎用性(タックル、ライン、シチュエーションに対する適合性)】
↑高い
●7g
●8.8g
●5g
↓低い
【操作性】
↑良い
●8.8g
●7g
●5g
↓悪い
上記の表を目安にして、どんな要素を重視するかによってシンカーウエイトを選ぶのが基本。
上記の表は、テキサスリグやリーダーレスダウンショットリグに適合する。
フリーリグは研究中なので定かではないが、いまのところ通用している。大外しはしないと思う。
8.8g
リグの重量をしっかりと感じることができるウエイト。
カバーへの貫通力は3種のなかでもっとも高い。
ルアーアクションは全体的に強くなり、バルキーワームもクイックに動かすことが可能。
ほかのアングラーがライトリグ一辺倒な場合、あえて重いウエイトでクイックに動かしてあげると釣れたりする。
テキサスリグ入門者ならここから入ったほうがいい。
キャストしやすいし、水中でのコントロールもしやすい。
以前、知り合いのアングラーに「Hロッド+8.8gシンカー」のセットを貸したら、「なにこれ!めっちゃ感度いいね!」と驚いていた。
ロッドはエントリー〜ミドルクラスの普通のロッドで、感度はそれほど良くないものだったが、彼は普段、軽いシンカーばかり投げており、しっかりとボトムをとることができていなかったため、感度が良い!と感じられた…というワケだ。
ひと昔前は「釣れないときほどシンカーのウエイトを上げろ」なんていわれていた。
バスのバイトに気付けるようになるし、ボトムもしっかりとれるからだ。
前述したが、僕は上手いアングラーに「初心者なら10gから入れ」と教わった。
しかし個人的には、8.8gから入ったほうがいいと思っている。
10gだとバイト数が少ないし、場合によっては強すぎてしまう。
シンカーウエイトが重くなるほど、カバーに対する衝撃(音も含む)や、水が動く速度もあがる。10gは、全体的に「強め・速め」なウエイトである。
野池でテキサスリグを使うなら、スタートは8.8gからでいい。
小規模のスレまくり野池で、あえて10gからスタートする理由は感じられない。
7gでボトムを取れるなら、絶対に7gからはじめるべき。
7g
7gは、もっとも使い勝手がいいウエイトだ。
バイト数もそこそこ得られるし、カバーへの貫通力もそこそこ高い。
霞ヶ浦、房総リザーバー、神奈川県のクリアレイク、小規模のスレた野池…などなど、フィールドを選ばず使いやすい。
よくわからないフィールドで釣りをはじめるときは、だいたい7gから入る。
7gあれば、M~Hタックルまで使うことができるので、汎用性にもすぐれている。
バス釣り初心者の場合、8.8gを使えるようになったら、早々に7gに切り替えたほうがいいと思う。
8.8gと7gでは、バイト数がぜんぜん違う。
フィネス中心のアングラーにとっては、「7gなんて重すぎw食わないっしょ」と思われるかもしれない。
7gは普通によく釣れるシンカーウエイトだ。
メジャーフィールドだろうが野池だろうが、これは揺らがない事実である。
昨今はカバーベイトフィネスなどの技巧的な釣りが流行っている。
7gテキサスリグを使っていると、「別に難しい釣りをしなくても釣れるやん」と思わざるを得ない。
釣りのスピードも速いので、サーチベイトとしても◎
5g
5gは、食わせ能力が1番高い。
テキサスリグ、リーダーレスダウンショットリグ、フリーリグとわず、もっとも食わせ能力が高いと感じたシンカーウエイトは5gだった。
そういえば以前、テキサスリグのシンカーウエイト選びについて伊藤巧プロに相談したことがある。
返ってきたアドバイスは、
僕はもっとも多用するのは5gです
というものだった。
そこで、5gテキサスリグも練習してみた。
最初はまったくNOカンジでボトムをとることができず、何をやっているのかまったくわからない…という操作感だった。
スピニングではノーシンカーリグのズル引きが得意なのだが、ベイトタックルのMH~Hタックルを使ったテキサスリグ5gは難易度が高い。
使いこなすまでに1~2年ほどかかってしまった…。
慣れてくると、面白いようにバスが釣れるようになった。やってよかった公文式…もとい、巧式!である。
5gは、キャストや操作性のコントロールが難しい。
ただ、使いこなせるようになると、スレたフィールドでも勝負していけるようになる。
最初はM~MHロッドを使って練習したほうがストレスが少ない。
最終的にヘビーロッドでも5gを扱えるようになると、「撃ちの釣り」で釣れる魚がグンとふえる。そりゃもう、面白いようにふえる。
テキサスシンカー5gと7gと8.8gの使い分け|まとめ
5g、7g、8.8gの各シンカー重量の使い分けについて、体験談をもとにして書いてみた。
テキサスリグやリーダーレスダウンショットリグ、フリーリグなどの「底物・撃ち物系」リグは、シンカーの重さを使いこなすことで、釣れる魚がめちゃくちゃ増える。
まずは最低限ボトムがとれる重さからスタートし、より軽く(あるいは重く)していく…というトレーニングを繰り返せば、底モノマスターに近づけるハズだ。