(画像引用:カツイチ公式「スイッチヘッド」より)
近年は「ジョイント式シンカー」が流行っている。
リューギ「フットボールヘッド」をはじめとするジョイント式シンカーは、各ショップで入手困難になるほど人気が高い。某フリマサイトやオークションサイトでは高値で取引されているほどだ。
そんな中、フィッシングメーカー・カツイチから興味深いアイテムが発売された。デコイ「スイッチヘッド」だ。
あらたなジョイント式シンカーの登場は、昨今のハイプレッシャー化したバス釣り業界に新風を巻き起こせるか期待しちゃう…!
もくじ
- 1 気になる新商品|デコイ「スイッチヘッド」はテキサスとフットボールのいいとこ取りかも
- 2 「新たなるリグ」になる?スイッチヘッドが気になる理由
- 3 デコイ「スイッチヘッド」とは
- 4 2つのタイプにチェンジする「スイッチシステム」搭載
- 5 ●根がかり回避重視なら「スナッグレスモード」
- 6 ●リアクションバイドを誘う「スタックモード」
- 7 魚種をとわずに使えるマルチなリグ
- 8 デコイ「スイッチヘッド」のおもな用途・使い方
- 9 フットボールヘッドとの違い
- 10 使われている素材が違う
- 11 フットボールヘッドとテキサスリグの良いとこ取り?
- 12 まとめ:気になる新商品|デコイ「スイッチヘッド」はテキサスとフットボールのいいとこ取りかも
気になる新商品|デコイ「スイッチヘッド」はテキサスとフットボールのいいとこ取りかも
「新たなるリグ」になる?スイッチヘッドが気になる理由
(画像引用:カツイチ公式「スイッチヘッド」より)
デコイ「スイッチヘッド」。
気になる理由は以下のとおり。
●テキサスリグやリーダーレスダウンショットリグとの使い分けが気になる
●フットボールジグでは強すぎて食わない…というときに役立つのでは?
●垂直ストラクチャー(岩盤や立木など)攻略によさそう
●フットボールヘッドが入手困難すぎて萎えたから
個人的に、以前からジョイント式シンカーは気になっていた。しかし、リューギ「フットボールヘッド」が入手困難すぎて萎えてしまったというエピソードも。
コロナ禍の影響もあってか製造が追いついていないらしく、品薄には拍車がかかるばかり…。
フットボールTG ご愛用のユーザー様へ
現在、本製品は製造上の問題から生産がストップしているような状況です。
急ぎ対策を講じておりますが、思うように状況が改善されておりません。販売を心待ちにされていらっしゃる多くの方々のお声を頂いております。本当に申し訳なく、心苦しい限りです。
こんな中での、あらたなジョイント式シンカーの登場。食いつかないワケがないッッ!
デコイ「スイッチヘッド」とは
(画像引用:カツイチ公式「スイッチヘッド」より)
「スイッチヘッド」は、フィッシングメーカー・カツイチ内のブランドである『デコイ』から発売されたジョイント式シンカー。
オフセットフックを搭載できるようになっており、アイがフリーな状態になるのが特徴だ。
テキサスリグの場合、ラインとアイが直結した形になり、フックが固定される。
アイとラインが固定されると、ワームに自由度が欠けるというデメリットが生まれやすい。
しかし、ジョイント式シンカーはアイとラインがフリーな状態になるため、食わせる能力が高いのがメリットだといわれている。
また、従来のジョイント式リグは一定方向からしか使えないものだったが、「スイッチヘッド」は前後をスイッチさせることで異なるアクションを作り出せるようになっている。
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2つのタイプにチェンジする「スイッチシステム」搭載
(画像引用:カツイチ公式「スイッチヘッド」より)
「スイッチシステム」
ヘッドの前後を入れかえることができる、という便利なシステムが搭載されている。
「スナッグレスモード」と「スタックモード」の2つを入れかえることにより、得られる効果が変わる…という優れものだ。
●根がかり回避重視なら「スナッグレスモード」
スナッグレスモードはすり抜けが良い。
ボトムでのテキサスリグのような使い方や、スイミングにも対応する作りになっている。
「フットボールヘッドだとスタックしすぎてしまう」というようなときにも役立ちそう。
●リアクションバイドを誘う「スタックモード」
スタックモードは、あえて接地面を大きくすることでカバーにスタック(引っ掛かり)させやすくする。
意図的にカバーにスタックさせて、1点でシェイクしたり、スタックから外した瞬間のバイトを狙う…という使い方によさそうだ。
「あえてスタックさせてリアクションバイトを誘発する」という使い方ができる作りになっている。
魚種をとわずに使えるマルチなリグ
(画像引用:カツイチ公式「スイッチヘッド」より)
ブラックバスだけでなく、クロダイや根魚にも使えるとのこと。
クロダイの釣りは、根がかりが多いポイントでズル引きを求められることが多く、そのようなシーンでもスイッチヘッドが役立ちそうだ。
ロックフィッシュの釣りでは、フットボールヘッドだと引っ掛かりやすく、根がかりに悩まされがち。
そんなときは「スナッグレスモード」に切り替えるだけでストレスがなくなるハズ…!
デコイ「スイッチヘッド」は、淡水・海水とわずマルチに使えるジョイント式シンカーに仕上がっている。
デコイ「スイッチヘッド」のおもな用途・使い方
「スナッグレスモード」と「スタックモード」の2つのシステムを使い分けることが可能な、スイッチヘッド。
具体的には、どうやって使うのがベストなのだろうか。
デコイフィールドスタッフの富永隆紀は、スイッチヘッドの使い方について以下のように語っている。
基本はスイミングですが、時期によってはボトムのズル引き、スローなシェイク、ネコリグみたいな使い方をすることもあります。
ジョイントのフットボールタイプだとアイの位置が上にくるのですが、スイッチヘッドは前にくる。
それだとボトムをドッグウォークするような感じで動かすこともできます。
スイミング、ズル引き、シェイキングなどで使うのが基本とのこと。
また、ボトムで首振りアクションができるようで、新たなアプローチとして活用できそう。
また、フットボールヘッドのような使い方もできるようだ。
アメリカではフットボールをあえてスタックさせ、そのリアクションでバスを釣る方法が流行っているらしい
人気シンカー、リューギ「フットボールヘッド」もリアクションバイト狙いで使われたりする
「スタックモード」に入れ替えることで、1点シェイクし続けてスタックから外れた瞬間にバイト!…なんて小技も効かせられそうだ。
フットボールヘッドとの違い
(画像引用:左:カツイチ公式「スイッチヘッド」右:リューギ公式「GOOTBALL HEAD」)
人気のジョイント式リグ、リューギ「フットボールヘッド」との違いが気になる人も少なくないハズ。
では、デコイ「スイッチヘッド」とリューギ「フットボールヘッド」の違いはどんなものがあるのだろうか。
ざっと挙げてみると以下のようなカンジ。
スイッチヘッド | フットボールヘッド | |
素材 | 鉛 | タングステン |
アイの位置 | 前後 | 上部 |
スイッチ能力 | 有り | 無し |
入数(7gの場合) | 4 | 3 |
「使われている素材・アイの位置・スイッチ性能の有無」に違いがあるようだ。
使われている素材が違う
リューギ「フットボールヘッド」にはタングステンが使われている。
タングステンは、感度にすぐれ、繊細な操作がしやすいのがメリットだ。
また、全体的なシルエットが小さくなるため、魚に余計なプレッシャーを与えにくいというメリットも。
たいして、「スイッチヘッド」には鉛が採用。
鉛はコストパフォーマンスにすぐれる素材だ。
ボトム系の釣りでは根がかりに悩まされることも多く、タングステン製を使っていると費用がかさんでしまうというデメリットも生まれやすい。
コスパを大切にしたいアングラーには嬉しい仕様だといえる。
フットボールヘッドとテキサスリグの良いとこ取り?
では、使い方の違いにはどんなものがあるのか。
デコイフィールドスタッフの富永隆紀氏は、フットボールヘッドとの違いを以下のように語っている。
移動距離を抑えた誘いになってくるとフットボールタイプには劣る面もあるんですが、スイミングだったりボトムでの使い勝手、とくにスタックさせやすく外しやすいというのは確実にスイッチヘッドだと思います。
フットボールだとどうしても岩などに挟まってそのまま取れなくなることがある。
あとは、従来品よりもピンの着脱は確実に行いやすく、現場での効率も上がります。
「より繊細に、移動距離を短くしながら誘う」という用途は、フットボールヘッドのほうが優れているとのこと。
しかし、根がかり回避能力や、汎用性においては、スイッチヘッドが勝る…と富永氏は語る。
なるほど、確かにフットボールヘッドは細かな操作がしやすいし、シルエット自体も小さいため食わせる力は高いシンカーだといえる。
ただ、複雑なボトムカバーに絡めて使うと根がかりに悩まされやすく、コストパフォーマンス面や入手難易度を含めると、デメリットが気になることも…。
しかし、スイッチヘッドは「根がかり回避モード」と「スタックモード」を使い分けることができ、それでいてコスパもよさげ。
トータル的に見ると、かなりバランスがいいシンカーなのではないかと思う。
●リューギ「フットボールヘッド」はこちらで見ることができます↓
まとめ:気になる新商品|デコイ「スイッチヘッド」はテキサスとフットボールのいいとこ取りかも
(画像引用:カツイチ公式「スイッチヘッド」より)
新型ジョイント式シンカー、デコイ「スイッチヘッド」が気になる。
フットボールヘッドは入手困難だし…。
近年はジョイント式シンカーを使うアングラーが増えてきたが、そんな中での新作アイテム。
気にならないワケがないッッッ!
■参考書籍
Basser 2021年9月号「モノの舞台裏」134~135頁