冬・低水温期のみに限らず、オールシーズン便利に使える「ライトテキサスリグ」。
通常のテキサスリグと混同されがちだが、ルアーウエイトが軽量になるため、ロッドの硬さ選びには少し注意したい。
今回は「ライトテキサスリグで使うロッドの硬さ」について、僕個人の体験談を元にしつつ基礎知識などについて書いてみる。
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もくじ
- 1 【初心者向け】バス釣りにおける、ライトテキサスリグで使うロッドの硬さの選び方。
- 2 「ライトテキサスリグ」って何?
- 3 ライトテキサスで使うロッドの硬さを選ぶときの目安
- 4 ざっくり言うと、「M~Hパワーが合う」になる
- 5 ライトテキサスリグで使うロッドパワー(硬さ)を選ぶ目安
- 6 リグの総重量を目安にする
- 7 カバーの量を目安にする
- 8 「掛けた後」を想定すれば、必然的にロッドパワーは強くなる
- 9 カバーのボリュームを意識する:霞ヶ浦のシュミレーション
- 10 ●ワームの大きさによって選ぶべきロッドパワーは変わる
- 11 ●ワームとフックがデカいなら、ロッドも強く・硬くする
- 12 魚との距離(水深、距離感)を目安にする
- 13 フックの太さを目安にする
- 14 フックもワームも大きいなら、強いロッドパワーを選ぼう
- 15 まとめ ライトテキサスに使うロッドの硬さは、「リグの総重量、カバーの量、魚との距離感、フックの太さ」を意識して決める
【初心者向け】バス釣りにおける、ライトテキサスリグで使うロッドの硬さの選び方。
「ライトテキサスリグ」って何?
「ライトテキサスリグ」とは、その名の通り、軽量なシンカーを使ったテキサスリグ。
シンカーに1.5~5gくらいの軽いものを使って、ワームをナチュラルに動かす…といった用途で使われることが多い。
近年では、3インチくらいの小型ストレートワームを使用した「瞬テキ(テキサスを使ったリアクションの釣り)」というテクニックも流行っている。
「ライトテキサスリグ」という言葉の解釈については、たぶん人それぞれ。
「いやいや、小さなワームを使うのが”ライトテキサス”だよ」
「軽量なシンカーを使ったテキサスは、全てライトテキサス」
…など、様々な意見があると思うが、当記事においては後者の解釈で進めていく。
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ライトテキサスで使うロッドの硬さを選ぶときの目安
ライトテキサスリグに使うロッドの硬さは、様々な要素を考慮して選ぶ。
なので、「ライトテキサスには〇〇の硬さ(パワー)にはコレ!」と断定することは難しい。
ライトテキサスに使うロッドの硬さは、以下の要素をふまえつつ硬さを選んでいくのが基本だ。
●ワームのボリューム
●カバーの濃さ
●フックの大きさ
●魚との距離
大雑把に言うと、
リグの総重量が軽くなるなら、柔らかいロッドを選ぶ。
みたいな感じ。ココに「カバーの濃さやワームサイズ、フックの大きさ・太さ」などを考慮しつつ硬さを選んでいく…と考えていくとスムーズだ。
ざっくり言うと、「M~Hパワーが合う」になる
僕は関東方面で釣りをするアングラーだが、霞ヶ浦や野池、房総リザーバーや相模湖といったフィールドでライトテキサスを使うときは、
を使うことが多い。
使うワームは3~4.5インチくらいのホッグワームだったり、6インチくらいのバルキーなワームだったりと様々ではあるものの、概ねMH~Hパワーもあれば問題ない。
セットするワームが小さくなれば、ML(ミディアムライト)〜M(ミディアム)パワーを選ぶこともある。
ライトテキサスリグで使うロッドパワー(硬さ)を選ぶ目安
前述したが、ライトテキサスに使うロッドの硬さを選ぶときは、
●ワームのボリューム
●カバーの濃さ
●フックの大きさ
●魚との距離
これらを考慮するのが基本となる。
なので、一概に「ライトテキサスには〇〇の硬さを使う!」と断言することはできない。
ワームが小さくてオープンなエリアで釣りをするなら、ML~Mでも十分。
ワームは小さいけどカバーがある場所で釣りをするなら、M~H…といった感じで、様々な要素を考慮しながら選んでいく。
リグの総重量を目安にする
ライトテキサスリグの総重量(ルアー重量)は、ロッドの硬さを決めるためのわかりやすい目安になる。
●シンカーとワームの重さが重くなるなら、硬いロッドを選ぶ。
大まかな目安としては、例えばシンカーウエイトを3.5gと設定した場合は、
を選ぶと良い。
ルアーの総重量が軽くなるほどロッドは弱く。
重くなるほどロッドは硬く…が基本である。
ココを起点としつつ、その他の要素(カバーの量とか)も考慮して硬さを選ぶ。
カバーの量を目安にする
「ライトテキサスはシンカーウエイトが軽いから、ロッドは柔らかくても良い」
これは半分あっていて、半分違う。
安易に上記のような思考をするのはおすすめできない。
なぜなら、「ライトテキサスリグはオープンな場所でのみ使用するリグではない」ということと、「ワームサイズ、使用する環境」という要素を考慮する必要があるからだ。
「掛けた後」を想定すれば、必然的にロッドパワーは強くなる
障害物が何もない場所でライトテキサスを使う場合、フッキングさえ決めることが出来るのなら、どんなに柔らかくても構わない。
しかし、もしカバー(障害物)があるのなら、ロッドパワー選びには慎重になるべきだ。
カバー周りでライトテキサスを使用するなら、魚に巻かれないためにもロッドは硬いほうが良い。
ライトテキサスはシンカーが軽いからといって、ml〜mくらいの柔らかいロッドを選んでしまうと、カバー周りではラインブレイクなどのトラブルも起こりやすい。
カバー周りでライトテキサスリグを使うのなら、ロッドにはそれ相応のパワーが必要になる…と覚えておくとトラブル防止になる。
カバーのボリュームを意識する:霞ヶ浦のシュミレーション
ライトテキサスのロッドの硬さ選びは、霞ヶ浦を例にするとわかりやすいかも。
例えば、シンカーウエイトを3.5g、3.5インチホッグワーム(o.s.p「ドライブビーバー3.5インチ」)使用…と設定した場合、
杭周り→MH
消波ブロック→MH~H
→手前だけならM,中も打つならMH~H
護岸周り→M~MH
アシ際→MH~H
前川のややヘビーなカバー周辺→MH~H
こんな感じ。
これはあくまで僕個人の考え方ではあるが、上記のようなイメージで選んでいくとわかりやすいかと思う。
●ワームの大きさによって選ぶべきロッドパワーは変わる
使うワームがドライブビーバー3インチになると、全体的にロッドパワーを落としても構わない。
ワームのサイズを下げるにつれてフック軸が細くなるので、フッキングパワーも少なくて済むようになるからだ。
もちろん、その際もカバーの量は目安にする。
●ワームとフックがデカいなら、ロッドも強く・硬くする
エスケープツイン(4.5インチ)などのボリューム感があるワームになってくると、またロッドの硬さ選択が変わってくる。
☆霞ヶ浦でエスケープツインのライトテキサスを使う場合…☆
杭周り→MH~H
消波ブロック→MH~H
手前ならMH,中ならH、両方やるならH
護岸周り→MH
アシ周り→H
前川のややヘビーなカバー周辺→H
こんな感じ。
人によって変わる部分ではあるが、僕の経験上、概ね上記のようなパワーを選べば大きなトラブルは起きにくい。
ワームがバルキーになればなるほど、フックも大きく太くなる。
ワームとフックが太くなるにつれてフッキングするのにパワーを要するので、3〜3.5インチワーム で使っていたロッドだと弱すぎることもある。
ボリューミーなワームを使ってライトテキサスをやる場合は、
ワームが大きくなるにつれてフックがデカくなるため、しっかりとフッキング出来るパワーが必要になる。
魚との距離(水深、距離感)を目安にする
魚との距離が遠くなるほど、フッキングするのにパワーが必要になる。
例えば、深場・ディープウォーター、遠距離で釣りをするなら、ロッドは長く、硬くが基本。
ルアーとロッドの入射角度にもよるが、魚との距離が離れるほどフッキングにはロッドストロークが求められる。
長いロッドほどフッキング時のストローク幅が大きくなるので、ディープウォーターや遠いポイントを狙うなら、ロッドは長く・硬くが基本となる。
フックの太さを目安にする
前述したことでもあるが、ロッドの硬さを選ぶときは、ワームのボリューム・フックサイズに合わせることを心がけたい。
ワームは大きく・太くなるにつれて、使用するフックも大きく・太くなる傾向がある。
例えば、
ゲーリーヤマモト「モコリークロー」
といった3.5インチのホッグワームには、大体#1/0〜#2/0を使用することになる。
#1/0のフックをバスの口にしっかり貫通させるためには、最低でもML。
M~MHあると安心…くらいな感じ。
個人的には#1/0〜2/0なら最低でもM~MHは欲しいと考える。
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フックもワームも大きいなら、強いロッドパワーを選ぼう
フックもワームもデカいものを使う場合は、ロッドにもそれ相応のパワーが求められる。
例えば、
ノリーズ「ビッグエスケープツイン」
といったバルキーなワームには、#3/0〜#5/0,6/0といった大きなフックを搭載する。
#3/0〜5/0クラスの太くて強いフックをしっかりフッキングするには、最低でもMH。
基本はH…くらいの意識で良い。
シンカーウエイトが軽かったとしても、フック軸が太いのであれば硬いロッドが必要になる。
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まとめ ライトテキサスに使うロッドの硬さは、「リグの総重量、カバーの量、魚との距離感、フックの太さ」を意識して決める
ライトテキサスリグは、使うシンカーウエイトが軽いということもあって「弱い、柔らかいロッドでもいい」と勘違いされがちだが、実はそうでもなかったりする。
フックサイズ、太さ、軸
カバーの濃さ
魚との距離
これらを考慮しつつ逆算していけば、ライトテキサスに使うロッドの硬さは見えてくるハズ!
●ロッド選びで失敗するとトラブルが頻発するので注意!
ライトテキサスリグに使うロッド選びを間違ってしまうと、トラブルが頻発することもある。
例えば、
●穂先(ティップ)が硬すぎてバイトを弾いてしまう
●バスがルアーを捕食した際に違和感を感じさせやすい→バイト激減
●そもそもパワーが足りずフッキングできない
●フッキング出来ても、ロッドが硬すぎてバラしやすい
…などなど、ロッド選びをミスると上記のようなトラブルも起きやすいので注意!
以下の記事に、テキサスリグで使いやすいおすすめのロッドをまとめておいたので、良かったらコチラも参考にしてみて欲しい↓
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