多くのアングラーが「どのルアーなら釣れるのか」で悩みがち。
僕自身、初心者だったころはルアー選びに翻弄されまくり、その日の当たりルアー探しの旅に出ていたことも多かったし、たくさんのカネを使ってしまった…。
これまでたくさんの釣行を重ねてきたが、つくづく思うのは「ルアー選びの優先順位はそれほど高くはない」というもの。
釣れるルアー探しをしすぎると、それよりも大切なものを見失ってしまうので注意したい。
もくじ
「ルアー選び」の優先順位はひくい
どのルアーを使うかよりも「エリア、タイミング」のほうが大切
ルアー選びよりも大事なことがある。それは「エリア、タイミング」だ。
正直なところ、『ルアー選び(どんなルアーを使うのか)』は優先順位がひくいんじゃないかと思っている。
それよりも「エリア(地形)、タイミング(ベイトの存在)」のほうが大切。
名作ルアーも「釣れる場所」で使わなければ意味がない
超レアの高価なルアーを使っても、そもそも釣れる場所で釣りをしていないのでは意味がない。
たとえバスプロでも、サカナがいない場所では釣ることができないだろう。
釣れるルアー探しをするまえに、まずは「釣れる場所」を探さなければならない。
では、そのためにはなにをすればいいのか。釣れるポイントの見極めと、エリアごとの特徴を知ることである。
●それぞれのエリアには、それぞれの役割がある
釣れるポイントと釣れないポイントには、大きな差がある。
通年を通しても「ここはいつもダメだな」というポイントもあるし、「ここは鉄板なエリアだ」というポイントもある。
また、エリアには「バスがフィーディングをするところ」や「回遊系の魚が入ってくるところ」や「魚たちが居着くところ」などの特徴があり、それぞれのエリアにはそれぞれの役目がある。
釣りを続けていると、いま自分が釣っているエリアはどんなときに釣れるエリアになるのかが理解できるようになるだろう。
たとえば、フィーディング系の魚が入ってくるエリアは高活性な個体が入ってくるが、釣れないときは魚っ気すらない。釣れるムードじゃないときは入らないほうがいい…なんていうふうに。
自分に釣れるサカナがいる場所を探し、それを脳内にストックしていくようなイメージだ。
いわゆる「自分のサカナを持つ、自分のエリアを持つ」というやつだと思う。
どんなルアーを使ったとしても、釣れる場所で使わなければ一生釣れない。
ただ難しいのは、釣れる場所で釣りをすればいいっていうもんでもない、というところ。
釣れる場所がわかってきたら、次に意識したいのは「いつ入るか(タイミング)」である。
「タイミング・時合い」とは
ただ単に「釣れる場所」を探すなら、過去に実績のあったポイントをまわるだけでいい。
しかし、『それぞれのエリアが、いつ、どんなときに釣れるエリアになるのか』を意識できないと、やはり一生釣れない。
そこで気をつけたいのは「それぞれのポイントが”釣れるエリア”に成るタイミングはいつか?」である。
タイミング(エリアがいつ機能するのか)はフィールドに通い続けないとわからないが、多くの場合は、なにかしらの変化が生まれたときだ。
たとえば、
●風が吹いた(やんだ)
●雨が降った(やんだ)
●太陽光が出た(雲に隠れた)・マズメ時
●潮位が変わった
●ベイトが入ってきた(移動しはじめた)
●人がポイントから去った
●魚が避難しはじめた(水質の変化)
●水が変化した(濁りはじめ、濁りの抜けはじめ…など)
上記のようなタイミング・変化は、「時合い」などともいわれる。
「タイミングとか時合いとかっていうけど、そもそもどういう意味やねん」という場合は、上記リストを参考にするとわかりやすいと思う。
とくに、野池のおかっぱりではタイミングが命!だったりするので、タイミングはしっかりと意識しておきたい。
友達と差をつける取り組みは「マインド(考えかた)」に在り
ここまで「釣れる場所で釣りをする」「タイミングを意識する」ことが大事だ、と書いてきた。
この2つが意識できるようになれば、釣れるサカナはグンと増える。
バス釣りをはじめた1~3年くらいはルアー選びはそこそこにしておいて、上記2点をしっかり意識するだけでいい。
この土台さえできていれば、3年目くらいから釣れるサカナがいきなり増えるはずだ。
釣れるルアー探し、釣れるテクニックばかりを追いかけた3年間と、「魚の動き、地形の読みとり」を意識し続けた3年では差がでる。ウデが上がるのは圧倒的に後者のほうだ。
もし友達やライバルと差をつけたいのなら、「いつ、どこで、なにを使うのか」を意識したい。
「ルアー選び」は最後に考える…くらいでいい
ルアー選びの優先順位は人によってさまざまだが、個人的には3番目くらいだと思っている。
釣れる場所>タイミング>アプローチ(ルアー選び)
この順位。
ただ、場所とタイミングさえ意識できれば釣れるかというと、そうでもない。やはり手段(ルアー)は大切だ。
そこで最後に意識したいのは「ルアー選び」である。
アプローチ・ルアー選びにかんしては、状況やフィールド環境などによって違うため、〇〇のルアーを使え!とは言いにくい。
ただ、大ハズシしない選択というものがある。
すご〜くシンプルにお伝えすると、以下のようなイメージだ。
●バスがボトムを意識しているなら、撃ち物・底物ルアーを使う
●バスが表層を意識しているなら、トップ系を使う。ボトム系ルアーは使わなくていい。
●ベイトフィッシュがいる水深と、バスがいる水深を考慮しつつルアーを選ぶ
●サーチ中のルアーはフィネス化しないほうがいい
●広大なエリア・フラットが続くエリアは”巻きモノ”で効率よく釣る
●ピンポイント(カバーなど)は撃て
なんとまぁボンヤリとした小難しい感じになってしまったが、要するに「釣れそうなルアーで効率よく”場所”を釣れるものを使う」というのがキモだと思う。
さらに、バスの居るタナ(水深・レンジ)を知ること。
バスが表層に浮いているものに反応するにもかかわらず、延々とネコリグをやっていても釣りにくい。
バスが底のほうでジ〜っとしている活性にもかかわらず、巻きモノでガンガン攻めても釣りにくい。
バスが底のほうでジーっとしているけどハードルアーで釣りたい!という場合は、ディープクランクやスピナベのスローロールで。
バスが表層に浮いているけどテキサスリグで釣りたい!という場合は、ルアーを枝などに引っかけて吊るしで使ったり、カバー撃ちに切りかえる。
こんな感じで、TPOとアングラーのワガママを考慮しつつ、楽しんでルアーを選びたい。
バス釣りを上達させるコツは「いつ、どこで、なにを使うのか」のマインドを持つこと|まとめ
●それぞれのポイントは、いつ”釣れるエリア”に切りかわるんだろうなぁ
●じゃあ、”いつ”そのエリアに入るのがいいなぁ
●いまバスの状態ってどんな感じなのかな?巻物に反応する?それともボトム?
こんな感じで、極めてシンプルに釣りをしていく。
場所を知り、その場所がいつ生きるのか(あるいはダメになるのか)。
最後に「釣れるルアー」をえらぶ。
ここを意識しながらバス釣りを続けていれば、いつの間にか上手くなっているはず…!