SLX MGL買ったら、金注ぎ込んでカスタムしまくった07メタニウムの出番がなくなった。
¥10,000台でこのクオリティはヤバい。
幅広いルアーを扱えることで人気の、シマノ「SLX MGL」。
多くのメディアで絶賛のクチコミが流れているため、今さら説明不要だが…このリールは凄い。
今回は、シマノ「SLX MGL HG」をインプレしていく。
●9ヶ月使ってみたインプレ記事はこちらで読むことができます↓
もくじ
- 1 バーサタイルモデルとして超人気!シマノ「SLX MGL」
- 2 シマノ「SLX MGL」の大まかな概要
- 3 シマノ「SLX MGL 70HG」のスペック
- 4 SLX MGL HGの見所・注目すべき箇所は「なんでも屋」
- 5 【体験談】シマノ「SLX MGL」のインプレ
- 6 SLX MGLを実際に使ってみたインプレの概要
- 7 スプールレスポンスが良く、キャストが軽快!
- 8 ”巻き”にも”打ち”にもガンガン使える!ボディ剛性が高い
- 9 巻物に!撃ち物に!50オーバーをゴリ巻きしてもビクともしない
- 10 まさに「バーサタイル」。載せるロッドを選ばない器用なリール。
- 11 シマノ「SLX MGL」の残念なポイント・デメリットのインプレ
- 12 クラッチ部:サミングする際に引っ掛かりがある
- 13 ボディ形状がやや横に広い(パーミング感)
- 14 ”ガチ”なベイトフィネスは無理
- 15 まとめ:【インプレ】シマノ「SLX MGL」は、バーサタイル機として超おすすめのベイトリール。
バーサタイルモデルとして超人気!シマノ「SLX MGL」
シマノ「SLX MGL」の大まかな概要
こちらが今回インプレする、シマノ「SLX MGL」。
32mm径という小口径スプールが搭載されており、軽量ルアーからやや重いルアーまで幅広く扱うことができるバーサタイルモデルとして人気だ。
ボディ剛性が高く、巻物から打ち物までどのようなタックルに合わせても違和感がないため、オカッパリからレンタルボートまで使い回せて便利。
ちなみに、当機よりサイズが大きい「SLX 150」は、アメリカで超人気。
日米問わず、SLXシリーズは様々な分野で高評価を得ていることが窺える。
【参考資料】
→アメリカの超大手通販サイト「タックルウェアハウス」でUSシマノリールを観てみる
シマノ「SLX MGL 70HG」のスペック
※横にスライドすると全て観覧することができます※
アイテム名 | ギア比 | 最大ドラグ力(kg) | 自重(g) | スプール寸法(径mm/幅mm) | ナイロン糸巻き量(lb-m) | 最大巻上長(cm/ハンドル1回転) | ハンドル長 | ベアリング数(BB/ローラー) |
本体価格(円)
|
SLX MGL 70HG RIGHT | 7.2 | 5.5 | 195 | 32/23 |
12-100 14-90 16-80 |
72 | 42 | 4/1 | 21,000 |
(資料:シマノ公式「SLX MGL」より)
●メーカー公式より
SLX MGL
クイックな立ち上がりで抜群の飛距離とストレスのない飛びを実現するマグナムライトスプール、イージーセッティングで広いブレーキ調整幅を誇るSVS∞(インフィニティ)、高剛性のHAGANEボディなど、上級機種並みのテクノロジーを惜しみなく投入。
ラバージグの点撃ちからトップウォーター、スピナーベイトやクランクベイトといったマキモノまで幅広く対応します。
マットブラックを基調としたボディにアクセントとしてシマノブルーを配したデザインを採用。
1台であらゆるリグを使い分けたい欲張りアングラーや、バス釣りが楽しくて仕方がないヤングアングラーに、ぜひとも使っていただきたいバーサタイルリールです。
(引用:シマノ公式「SLX MGL」より)
ここ近年は、32mm径のやや小口径スプールが搭載されたバーサタイル機が数多く出回るようになってきた。
ひと昔前までは「小口径スプールは重いルアーを扱えない」などと言われていたが、~2ozまでのビッグベイトも使えてしまうのだから驚きだ。
SLX MGL HGの見所・注目すべき箇所は「なんでも屋」
SLX MGLの魅力は、何といっても「バーサタイル性の高さ」につきる。
7g前後の軽量ルアーから重いルアーまで守備範囲が広く、使うルアーを選ばないため使い勝手が良い。
また、32mm径スプールがもたらす軽快なキャストフィールも見逃せない。
7g前後の軽いルアーもピッチングしやすいため、カバー打ちに傾向している釣り人でも使いやすさに舌を巻いてしまうんじゃないだろうか。
個人的には、195gという自重も見逃せないポイントだ。
「そこそこ軽く、かといって重すぎない」という絶妙なバランス感は、載せるロッドを選ばないマルチ性をもたらしてくれる。
まだそれほど使い込んでいないリールだが、なぜ当機が人気を誇っているのか、少し使っただけですぐに理解できた。
【体験談】シマノ「SLX MGL」のインプレ
この項目では、実際にシマノ「SLX MGL」を使ってみて感じたこと、体験談についてインプレしていく。
購入の参考になると幸いだ。
SLX MGLを実際に使ってみたインプレの概要
実際にSLX MGLを使ってみて感じたことは、以下のようなもの。
●ボディ剛性が高い
●載せるタックルを選ばない汎用性の高さ
主に、32mm径スプールの立ち上がりの良さと、195gという程よいバランスが可能にする汎用性の高さが魅力だと感じた。
●ガチカスタムした07メタ終了のお知らせ
余談だが、以前まで7g前後の軽量ハードルアーは、結構ガチめにカスタムした07メタを使っていた。
「かっ飛びベアリングを入れたり、ハンドル変えたり、高いスプール載せたり」と金をかけて使いやすくしたのだが…純正状態のSLX MGLの使用感とほぼ同一という現実と直面せざるを得なくなるという…。
07メタを使用する機会が激減したため、SLX MGLを買うことで「ガチカスタムした07メタ終了のお知らせ」が届いてしまった…。
「あれだけ金をかけてカスタムした使用感が、今なら¥10,000台で入手することができる」という現実に泣きそうになった(笑)
【関連記事】
スプールレスポンスが良く、キャストが軽快!
シマノ「SLX MGL」は、32mmの小口径スプールが紡ぎ出す軽快なキャストフィールが魅力。
スプールの立ち上がりが良いためキャスト感が良く、オカッパリで使用頻度が高いとされる7~28g程度のルアーをストレスなく扱うことが可能だ。
7g前後のやや重めのベイトフィネスリグから、10~28gまでのハードルアー全般をストレスなく扱うことができるため、おかっぱりバーサタイル機として非常に優れたリールだと感じた。
●レスポンスが良すぎてバックラッシュすることもある
しかし、スプールレスポンスが良いため、新品のフロロラインを巻いた直後に釣りをすると、ラインがスプールから浮きやすい…というデメリットもあった。
ライン交換後の浮き上がりの多さはどのリールにも言えることだが、SLX MGLは特に気になった。
ライバル機である、ダイワ「20タトゥーラSV TW」では上記のようなトラブルがほぼ起きないため、余計気になる。
”巻き”にも”打ち”にもガンガン使える!ボディ剛性が高い
SLX MGLには「ハガネボディ」という技術特性が使われており、ボディの作りが頑丈だ。
“HAGANE”ボディ
“HAGANE”ボディとは、高い剛性を持つ金属のボディ。不意の衝撃にも耐える剛性・耐衝撃性を確保し、たわみを最小限に抑えることでアングラーのチカラを巻き上げる「力」へと変換します。
(引用:シマノ公式「SLX MGL」より)
ガシガシ巻ける!
巻物に!撃ち物に!50オーバーをゴリ巻きしてもビクともしない
スピナーベイトやクランクベイトなど、巻き取り抵抗が強いルアーでもガシガシ巻いてこれるタフネスさがある。
50オーバーを強引にゴリ巻きで寄せてきてもビクともしないのには驚かされてしまった。
ただ、巻き取り感はお世辞にも極上とはいえない。
SLX MGLは、「巻き取りフィールなんて気にしない!巻いてナンボ!」という人にはおすすめのリールだと思う。
そういえば、使用時に誤ってタックルを地面に落としてしまったこともあるが、ボディに傷が入らなかったため、剛性感は高いといえるだろう。
アメリカの超大手通販サイト「タックルウェアハウス」でSLXシリーズがベストセラーになっているのも頷ける。
アメリカ人が好きな「安い、壊れない、釣れる」が詰め込まれてるリールだという印象だ。
→アメリカの超大手通販サイト「タックルウェアハウス」でUSシマノリールを観てみる
まさに「バーサタイル」。載せるロッドを選ばない器用なリール。
SLX MGL HGは、バーサタイルロッドや巻物専用ロッド、カバー打ち専用ロッドなどなど、様々なカテゴリーのロッドに載せても違和感を感じにくいリールだ。
用途的には以下のようなもの。
→1/4~2oz(7~56g)まで対応してくれるリール。
●グラスコンポジットロッドに載せて、クランキング専用機として。
●テキサス・ジグ、高比重ワームなどのMH(ミディアムヘビー)パワーのワーミング系ロッドに。
●7.6フィート前後のフリッピングロッドに載せて。
上記のような使い方であれば、ほぼ違和感なく使える。
●汎用性がすこぶる高いリール
ハードルアーなら、1/4~1ozくらいまでのスピナーベイトやチャターベイト、クランクベイト、トップなど。
デカ羽根やビッグベイトなどの2ozクラスもバッチリ。
また、5~28gのシンカーのテキサスリグやラバージグなど、撃ち物・底物ワーミングにも対応する。
オカッパリ、ボートとわず、「1台のリールでなんでもこなしたい!」という人なら気に入るリールだと感じた。
ライバルモデルであるダイワ「19タトゥーラSV TW」と比較すると、かなりいい勝負である。
詳しくは以下の記事にまとめておいたので、よかったらコチラも参考にしてみてほしい。
●ダイワ「19タトゥーラSV TW」と「SLX MGL」の比較インプレはこちら↓
●クランキングロッドに載せると気持ち良い
SLX MGLは7~10g程度のハードルアーを気持ちよく扱えるリールなので、グラスコンポジットロッドを使用した”クランキング”タックルにも合う。
ダイワ「ピーナッツ2」や、ラッキークラフト「R.T.O 1.5」など、10g前後のクランクをストレスなく扱うことが可能だ。
●ヘビーロッド、ビッグベイトにも使える
~2ozまでのビッグベイトや、28gシンカーをセットしたヘビーテキサス、~1/2ozのフルサイズラバージグなどのルアーを使用した、ヘビー系・ストロング系タックルにも適合する。
ビッグベイトの使用に関してはまだ使い込んでいないため未知な部分もあるが、普通に使う分には全く問題なくキャスト可能。
シマノ「SLX MGL」の残念なポイント・デメリットのインプレ
汎用性が高く使い勝手の良いSLX MGLだが、少々気になるポイントもある。
具体的には、以下のポイントが気になる。
●ボディ形状がやや横に広い(パーミング感)
●さすがに”ガチ”なベイトフィネスには向かない
クラッチ部:サミングする際に引っ掛かりがある
ちょうどサミングする部分に出っ張りがあるため、気になる人は気になるかも。
スプール左側のエッジでサミングをする人だと、SLX MGLのパーツ形状はネガティブ要素だと感じられるかもしれない。
僕はスプールエッジを抑えるタイプのサミングと、指の先っちょで行うタイプのサミングどちらもやるので、慣れたら気にならない。
エッジサミング型だと突起が気になるが、指先サミング型なら意外と親指がフィットして気持ち良い。
ボディ形状がやや横に広い(パーミング感)
シマノ「SLX MGL」は、ボディの幅がやや広く感じる。
アメリカでも人気とのことなので、もしかしたらアメリカ人の体格も意識して作られているのかも…?
カバー撃ちや底物ルアーを使うときはまったく気にならないが、巻物などの力強いパーミングが求められる釣りをしているときは、ちょっとボディが大きいのかな…と感じることもあった。
全体的には”タフ”な印象なので、繊細な釣りよりは、どちらかというと「豪快に巻いて、撃って」というスタンダードな釣りに向いているといった印象だ。
”ガチ”なベイトフィネスは無理
シマノ「SLX MGL」は、7gを切るような軽量ルアーはちょっと難しい。
ルアー5gでも10~15mは飛ばせるが、実践において快適に使えるかというと微妙である。
3.5g程度のスモラバ、4インチワームのネコなど、ベイトフィネスタックルで扱うルアーの使用感は、お世辞にも快適とは言い難い。
近距離のピッチングや、足元に落としてちょうちん(吊るし)釣りをするなら問題ないが、中距離〜遠距離のポイントにライトリグを投げ込んでいくような使い方には向かない。
「ベイトフィネスリールが買えないから、SLX MGLを選ぶ」という人には絶対おすすめしない。
だが、「軽量ルアーは7gそこそこまで。上限は重くて2ozまで」という人には間違いなくおすすめである。
いずれにせよ、SLX MGLは”ガチ系ベイトフィネス機”ではなく、あくまで【やや軽量ルアーもこなせる汎用機】だと知った上で購入すれば、購入で失敗することはまず無い。
まとめ:【インプレ】シマノ「SLX MGL」は、バーサタイル機として超おすすめのベイトリール。
シマノ「SLX MGL」をインプレしてみた。
幅広いルアーを扱えることで人気のSLX MGLだが、実際に使ってみると評判通りの使いやすさで驚かされた。
シマノ「SLX MGL」は以下のような人におすすめのリールだと言える。
●おかっぱりで1/4~2oz(7~56g)のルアーを幅広く使いたい人(バーサタイルな使い方をしたい人)。
●最初に何のリールを選べばいいのかわからない人。バス釣り初心者。
●シマノの人気ベイトリールを使いたい人。
●MH~Hロッドでテキサス・ジグをメインに、ワーミングロッドを組みたい人。
●9ヶ月使ってみたインプレ記事はこちらで読むことができます↓
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