上記の理由で買ってみた、シマノ「ゾディアス 166MH」。
ややニッチな番手という印象がありましたが、実際に使ってみるとメチャクチャ面白いロッドであることが判明。
ミッドヘビーバーサタイルに最高!
実際に1年3ヶ月ほど使い込んでみたので、インプレしていきます。
もくじ
- 1 【インプレ】密かな名竿!?シマノ「ゾディアス 166MH」はめちゃくちゃ面白いロッドだった。
- 2 シマノ「ゾディアス 166MH」とは
- 3 シマノ「ゾディアス 166MH(旧モデル)」のスペック
- 4 シマノ「ゾディアス 166MH」を買った理由
- 5 シマノ「ゾディアス166MH」を実際に使ってみた。大まかな印象は?
- 6 【1年3ヶ月使用】シマノ「ゾディアス 166MH」の良いところ・微妙なところインプレ
- 7 ビシバシ決まる!操作性&キャスト精度にすぐれる
- 8 狭い野池や、ヤブ漕ぎしながらのカバー撃ちにもってこい!ヤブ漕ぎ性能◎
- 9 使えるルアー:器用な優等生!巻きから撃ちまでなんでもこなす
- 10 フロッグの使い心地は?
- 11 フットボールジグの使い心地は?
- 12 50オーバーにも負けないトルク
- 13 中・遠距離でのフッキングが決まらないこともある
- 14 ラインスラック、ストロークまわりの操作がややダルい
- 15 シマノ「ゾディアス166MH」は、どんな人に向いている?
- 16 【1年3ヶ月使用インプレ】密かな名竿!?シマノ「ゾディアス 166MH」はめちゃくちゃ面白いロッドだった|まとめ
【インプレ】密かな名竿!?シマノ「ゾディアス 166MH」はめちゃくちゃ面白いロッドだった。
シマノ「ゾディアス 166MH」とは
「ゾディアス166MH」は、シマノから発売されているMH(ミディアムヘビー)のバスロッド。
長さが6.6フィートと中間的なので、巻きモノから撃ちモノまで幅広く使えるのが特徴です。
僕が購入したのは旧モデルですが、最新モデルには感度にすぐれた「カーボンモノコック」が採用されています。
このロッド、ハードルアーから撃ち物まで幅広く使えるし、キャストがズバズバ決まるし、50オーバーに負けないトルクあるし、オカッパリでもレンタルボートでも使いまわせるしで、個人的にはかなりの名竿だと思っています。
やや不人気な番手かと思いますが、使い方次第ではめちゃくちゃ面白く遊べるロッドだと感じます。
シマノ「ゾディアス 166MH(旧モデル)」のスペック
amazonよりスペックの引用です。
全長(m):1.98
継数(本):2
仕舞寸法(cm):101.6
自重(g):105先径(mm):2.0
適合ルアーウェイト(g):10~30
適合ライン ナイロン・フロロ(lb):10~20
グリップ長(mm):239
テーパー:F
カーボン含有率(%):98.8
※公式が準備中のため引用できませんでした。
シマノ「ゾディアス 166MH」を買った理由
僕がゾディアス166MHを購入したおもな理由は、以下のものになります。
●フロッグ用
もともとはレンタルボート用に買ったロッドでしたが、オカッパリで使ってみたらかなり面白いロッドだということに気付かされました。
詳細は後述のインプレにて!
シマノ「ゾディアス166MH」を実際に使ってみた。大まかな印象は?
ゾディアス「166MH」は、フットボールジグやフロッグなど、操作性やキャストコントロールがキモになるルアーと相性がいいと感じます。
フットボールジグなら1/4~3/8ozくらい、フロッグなら小型のものからフルサイズまで幅広く扱えました。
リフト&フォールやトゥイッチング、フロッグでのドッグウォークなど、細かい操作も行いやすいです。
また、長さが6.6フィートとそこそこ遠投性能もよく、それでいて近距離でのピッチングやサイドキャストも決まりやすいので使い勝手がいいです。
フットボールジグで広く探るために使ったり、フロッグや~1ozのルアーを”ピン”に撃っていったりと、かなり器用なロッドといったカンジ。
さらに、テキサスやジグなど、撃ち物(カバー撃ち含む)にも使えるのもお気に入りポイント。
たとえば、5~8.8gくらいのテキサスリグやリーダーレスダウンショットリグ、フリーリグ、1/4~3/8ozのラバージグなど、底物・撃ち物の釣りにも対応してくれます。
そのため、バーサタイル性はきわめて高いと感じます。
ゾディアス166MHは、「ヘビーバーサタイル」と呼ばれるスタイルより1段階ほど弱くしたような釣りに向いているロッド…といった印象です。
ノリーズロッド風のネーミングをつけるとするなら、「ミッドヘビーバーサタイル&ショート・ミドルキャストレスポンス」といったところでしょうか。
【1年3ヶ月使用】シマノ「ゾディアス 166MH」の良いところ・微妙なところインプレ
ここからは、より詳しくゾディアス166MHについて書いていきます。
まずは、良いと感じた部分と、微妙だと思ったことを挙げてみます。
【良いなと感じた部分】
●ルアーの操作性に優れる
●狭い場所でもピッチングしやすい(ヤブ漕ぎ性能が高い)
●汎用性が高い
●クセがなく扱いやすい使用感
●巻きから撃ちまでなんでもこなす優等生
●50オーバーにも負けないトルク
●感度もヨシ
●しなやかに曲がり、キャストが決まる
●タフ!壊れにくい
●軽量!疲労を感じにくい
【ビミョーだなと感じた部分】
●中・遠距離でのフッキングが決まらないこともある
●ラインスラックの処理がややダルい
●遠投性能はビミョー
●ブランド感、所有欲はそこそこ
●カバー撃ちにおいては、専門ロッド(7.6 ナナロクなど)に敵わない
ビシバシ決まる!操作性&キャスト精度にすぐれる
ゾディアス166MHは、ルアーの細かな操作性にすぐれ、それでいてキャストもしっかり決まる優秀なロッドです。
6.6フィートという長さがもたらす操作性は、7フィートを超えるロングロッドでは味わえないものだといえます。
また、中間的な長さであるため、近距離へのピンポイントキャストから遠投まで、そつなくこなしてくれます。
シマノ「ゾディアス166MH」は、フットボールジグやフロッグ、カバー撃ちなどで繊細なアプローチを行うのに向いているロッドだと感じました。
●軽くて短い→疲れにくい!
ロッド自体が短くて軽量である点もお気に入りポイント。
フットボールジグやフロッグといった操作系の釣りは、ロッドワークを駆使するため疲労を感じやすいのがネックです。
しかし、ゾディアス166MHは軽量な作りでありながらも、6.6レングスからくる取り回しのよさも相まって、非常に疲れにくいのです。
よく曲がり、キャストが決まり、細かな操作性も良い。
それでいて疲れにくい。
あまり目立たない番手ですが、個人的にはかなり名竿なのでは…と思っています。
狭い野池や、ヤブ漕ぎしながらのカバー撃ちにもってこい!ヤブ漕ぎ性能◎
前述しましたが、6.6フィートという長さもあって、取り回しの点においても優れています。
たとえば、生い茂る木々をかいくぐって”ヤブ漕ぎ”しながらのオカッパリは、ロッドが長すぎると邪魔になりやすいですよね。
ポイントに辿りついたら、上下・左右が草木に囲まれていて、サイドキャストもオーバーヘッドキャストもできない…こんなシチュエーションと出会しやすい。
また、7フィートを超えるピッチングロッドだと、キャストするときに頭上の木々にロッドが当たるといったトラブルも起きやすい。
しかし、ゾディアス166MHは取り回しやすい長さなので、ヤブ漕ぎしながらのオカッパリでも非常に使い勝手がいいのです。
●タフ!壊れにくい
シマノ「ゾディアス」シリーズは、強靭でタフな作りです。
ヤブ漕ぎ程度では壊れないので、オカッパリでのアクティブな立ち回りにも一役買ってくれます。
6.6.フィートという取り回しやすい長さと、ロッド自体のタフさもあって、オカッパリで非常に使いやすいと感じます。
使えるルアー:器用な優等生!巻きから撃ちまでなんでもこなす
「ゾディアス166MH」は、”巻き”から”撃ち”まで幅広くこなせる優等生です。
いわゆる「ヘビーバーサタイルロッド」といった印象で、10~40gくらいのルアーを一通り使えます。
使えるルアーをざっとあげると、以下のようなカンジ。
【ハードルアー】
●3/8~3/4ozのスピナーベイトやバズベイト、チャターベイトなどのシングルフック系ルアー
●1/2~1.1/4ozのハードプラグ全般。
→レイドジャパンでいうなら、「ダッジ」や「ブルタンク」まで。
→ノリーズなら「ヒラクランクギル110F」や「フカベイト」など。
→ヘドンなら「ザラスプーク」や「スーパースプーク」など。
●10~16gくらいのフロッグ全般
→ダイワ「スティーズポッパーフロッグjr.」などの小型サイズ
→デプス「スリザーク」など
→ジャッカル「ガバチョフロッグ」などのフルサイズ
【ソフトルアー】
●3.5~8gのテキサスリグ、リーダーレスダウンショットリグ
●5~10gのフリーリグ
●1/4~3/8ozのラバージグ
→トレーラーは4.5インチくらいまでが気持ちよく使える
ハードルアーなら14~35gくらいが気持ちいい。
底物・カバー撃ちなら、テキサスは7g、ジグなら3/8ozがベストかなぁと。
フットボールジグなら、トレーラーが小さければ(ゲーリー「ダブルテールグラブ」など)1/2ozまでイケました。
●上はどこまで背負える?
一応、デカダッジなどの2ozのルアーも投げることは可能です。
折れる気配はありませんが、適合ルアーウエイト外での使用なので、自己責任で…。
ブルタンクやデカダッジ、ジョイクロ178くらいならフルキャスト可能です。
フロッグの使い心地は?
フロッグなら、ダイワ「スティーズポッパーフロッグjr.」などの小型フロッグから、ジャッカル「ガバチョフロッグ」のようなフルサイズまで使えます。
ただ、小型フロッグの場合、スイングスピードをやや速くしないと、弾道が左に逸れやすいです。が、気になるレベルではありません。
また、ガバチョフロッグのような極太フックが搭載されているルアーを快適に使うなら、ヘビーロッドのほうが安心だと思います。
ダイワ「スティーズフロッグjr.」や、「スティーズフロッグ」、デプス「スリザーク」くらいのセミコンパクトなフロッグなら問題なく扱えると感じます。
●ガイドが大きいので、PEラインも使いやすい
ゾディアス166MHはガイド先径が2.0mmとやや大きいため、PEラインとの相性もバツグン。
PEラインを使用した場合、ガイド先径が小さすぎるとライン結束部が引っかかりやすいのがネックになりがち。
しかし、166MHなら引っかかることなく、ピッチングから遠投まで行いやすいのです。
カバー奥の岩盤までキャストがズバっと決まり、ドッグウォークさせやすく、それでいてPEラインも絡みにくい(というか今のところ絡み率ゼロです)。
ゾディアス166MHは、フロッグとの相性がべらぼうに良いロッドです。
フットボールジグの使い心地は?
フットボールジグは、1/4~1/2ozくらいが気持ちよく使えます。
トレーラーに、ゲーリーヤマモト「ダブルテールグラブ」や、ズーム「スピードクロー」などのやや軽量なものをセットするなら、1/2ozでも快適でした。
今のところ、フッキングも問題ありません。
50オーバーにも負けないトルク
ゾディアス166MHで50アップを何本か釣らせてもらったのですが、そのときに感じたのが「粘り強いトルク」です。
個人的に、ゾディアスシリーズはそこまで”粘り・トルク”があるようなロッドではないと思っていましたが、166MHは結構粘ってくれる印象です。
ファイト時には、負荷がベリーまでしっかり入りつつも、バットはしっかり残る。
6.6フィートという長さも影響しているかと思いますが、ファイト時にはロッドが硬くなる(というか粘る?)ような感じ。レングスの影響もあるかも。
カバー周りでのファイトであっても、そう簡単には巻かれたり潜られたりすることなく、安心してやりとりを行えました。
カバー撃ちがマジで気持ちいいんですよね、このロッド。
ガツン!とフッキングして、力でブチ抜き、トルクでねじ伏せる…というパワーフィッシング感がたまらん!
キャストフィール・ファイトフィールともに気持ちよくてお気に入りです!( ^ω^ )
【ビミョーだなと感じた部分】
●中・遠距離でのフッキングが決まらないこともある
●ラインスラックの処理がややダルい
●遠投性能はビミョー
●ブランド感、所有欲はそこそこ
●カバー撃ちにおいては、専門ロッド(7.6 ナナロクなど)に敵わない
中・遠距離でのフッキングが決まらないこともある
近〜中距離でのカバー撃ちならそつなくこなしてくれます。
しかし、遠距離でのフッキングをミスすることも多々ありました。ストレートフックで中距離カバー撃ちすると、かなりフッキングミスしちゃいました。
やはり、カバー撃ちにおいては、専門ロッド(7.6 ナナロクなど)に敵わない…といった印象です。
ただし、それはあくまで「遠距離戦」においての話。
近距離でのショートピッチングや、近距離戦においてはマジで最強かと思うレベルで使いやすいと感じます。
牛久沼や印旛沼などでレンタルボートに乗る人なら、かなり使いやすいんじゃないかと思います。
また、近距離ピッチングを主戦場とする野池のカバー撃ちにもドンピシャっす!
ラインスラック、ストロークまわりの操作がややダルい
ピッチング後のライン処理は、7フィートを超えるピッチングロッドのほうが優れていると感じます。
ロッドが長いほど、ピッチング後に送り出せるライン量が増えやすかったり、ワンストロークが長いロッドのほうがボトムカバーをより長距離動かせる。
ボトムカバー戦では、1ストロークが長いほうがワームを不用意に止めることなく動かし続けられるので、そういった用途では7フィート以上のほうが扱いやすいんですよね。
ゾディアス166MHだと、ピッチング精度や細かな操作はすぐれるものの、ラインスラックやストロークまわりでの弱点が目立ちます。
といっても、これはゾディアスだからではなく、単に6.6フィートという長さの性質によるものなので、ゾディアスが悪いわけじゃあない。
シマノ「ゾディアス166MH」は、どんな人に向いている?
ゾディアス「166MH」を1年以上ほど使ってみましたが、以下のような人に向いているロッドだと思います。
●上下・左右が木々に囲まれたスポットで、カバー撃ちをしたい人(ヤブ漕ぎにヨシ)
●ミッドヘビーバーサタイルな釣りをしたい人
●近・中距離戦がメインで、10~40gくらいのルアーを幅広く扱いたい人
【1年3ヶ月使用インプレ】密かな名竿!?シマノ「ゾディアス 166MH」はめちゃくちゃ面白いロッドだった|まとめ
シマノ「ゾディアス 166MH」を1年3ヶ月ほど使ってみたので、体験談をふくめつつインプレッションを書いてみました。
やや重いハードルアーから、ライト〜ミッドカバー撃ち、フットボールやフロッグなどの操作系ルアーまで、幅広く使うことができるのでお気に入り!
オカッパリで「ミッドヘビーバーサタイル」な釣りをするなら、ゾディアス166MHはかなりおすすめデス!
個人的にこのロッド、かなり名竿だと思っています( ^ω^ )
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