【初心者向け】ヘビーバーサタイル用タックルの組み方。ロッド、リール、ライン選び。

「ヘビーバーサタイルの釣りをやってみたいけど、どんなタックルを組めばいいのかわからない」

上記の人のために、ヘビーバーサタイル用タックルを組むときの基本について書いていく。 

ヘビーバーサタイル用タックルの組み方について

ヘビーバーサタイル用タックルの基本的なバランス

タックルバランスを考えるときには2つの要素を意識することが大事だ。

1つは、「自分の体格で気持ちよくキャスト・操作が可能なバランスを目指す」ということ。

そしてもう1つは、「バスを確実にキャッチできるタックルを組む」ということ。

上記2点はヘビーバーサタイル用タックルを組むときにも言えることで、まずは「キャストを決める、確実に獲る」を意識することが大切だと僕は考える。

●ヘビーバーサタイルは「長い・強い・硬い」がキモ

ヘビーバーサタイルの場合やや長くて強い(硬い)がベースとなる。

そのため、ベイトフィネスリールのような軽すぎて弱いリールはNG。

軽いロッドに重すぎるリールもよろしくないし、重いロッドに軽いリールもよろしくない。

軽いロッドには軽めのリールを選び、重いロッドにはやや重めのリールを(用途によってはその限りでもないが)選ぶのが基本である。

ロッドとリール重量のバランスについては以下の記事で詳しく解説しているので、よかったらこちらも読んでみてほしい↓

ヘビーバーサタイルロッドの選び方

この項目では、ヘビーバーサタイルに使うロッドの選び方について書いていく。

パワー

ヘビーバーサタイルに使うロッドのパワーは、使うルアーと環境に合わせていくことで選ぶべき硬さが見えてくる。

基本はMH(ミディアムヘビー)からH(ヘビー)が基本。

1oz前後のルアーがメインならMHを。

2ozもしっかり使いたいならHを…と考えるのが手っ取り早い。

長さ

ヘビーバーサタイルに使うロッドの長さは、7フィート前後が基本。

遠投、フッキングの邪魔になる木々がないポイントでのカバー打ちが多いなら7〜7.2フィート程度を。

周囲に木々が生い茂る野池や、近距離から中距離のカバーフィッシングが多いなら6.6〜7フィートを。

バスとの距離が遠いなら(フッキングする位置が釣り人から離れているなら)、ロッドは長いほうが有利。

近距離での釣りがメインなら、ロッドは短いほうが取り回しもしやすく、フッキングもしっかり決めやすい。

ロングロッドだとフッキングストロークが広いため、近距離で鋭くアワセるのに時間がかかってしまうからだ。

まずは6.10〜7フィートから入り、7.2〜7.5と6.8も試す。

これが一番効率良い学び方だと思う。

●魚を遠くで掛けることが予想される釣りには、長いロッドを使う

ビッグベイト、スイムベイト、羽根モノを使って遠距離で掛ける…みたいな釣りが想定されるなら、最低でも7フィートはほしい。

同じ2ozのビッグベイトでも、魚との距離感(バイトが起きる距離感)によって選ぶべき長さは変わる。

基本は7フィートと考え、自分の使用に合った長さを見極めていきたい。

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ヘビーバーサタイル用ロッドの弾性は?

バスロッドには高弾性・中弾性・低弾性といった様々な硬さがある。

ヘビーバーサタイルの場合、ビッグベイトを使うことも念頭に置くので、中・低弾性のロッドだと扱いやすいかと思う。

テキサスリグやラバージグなどの底物を使う頻度が高いなら、感度も求めたいので中弾性を。

ビッグベイトオンリーなら、トレブルフックのノリの良さを重視して低弾性を。

バーサタイル性を求めるなら中弾性がベストだと言える。

テーパーによっても変わってくるが、ヘビーバーサタイルロッドは中弾性が基本だと考えていいと思う。

補足:弾性って何?

素材を2倍のサイズにするまで引っ張ったときに、どれくらいの力が必要か…という目安。

例えば、40トンカーボン(高弾性)は引っ張る時により強い力が必要になり、30トンカーボン(中・低弾性)は弱い力で伸びる。

高弾性は硬くて軽くて感度に優れるが、脆くて折れやすい。

中・低弾性は柔らかくて重いが折れにくくて頑丈だが、感度が良くない。

■参考文献

竹中由浩「TACKLE STUDY【01 ロッドとカーボン材料】」

テーパー

打ち物・底物も使うなら、ファーストからレギュラーファースト(モデレイトファースト)が理想。

ビッグベイトメインならレギュラー、スローテーパー。

どちらもパーフェクトに使えるテーパーは存在しないので、自分のやりたい釣りに寄せていくのがいいだろう。

ヘビーバーサタイルで万能なのはファースト〜レギュラーあたり。

テーパーに関してはまだ勉強不足なので、これくらいしかお伝えできない。申し訳ない。

ヘビーバーサタイル用タックルに合わせるリール

バーサタイルなベイトリール

ヘビーバーサタイルに合わせるリールは、スプール径32〜34mmを搭載した汎用性に長けたリールが良い。

一昔前は「32mm径スプールはビッグベイトに使えない」などと言われることもあったが、近年の32mm径搭載リールは2ozのビッグベイトも余裕で扱える。

ヘビーバーサタイルで、ライトテキサスやフリーリグ、ラバージグから1~2ozの羽根モノ、ビッグベイトまで幅広く投げるなら、バーサタイル系リールを合わせるのが失敗しないコツ。

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合わせるリールの自重

タックルバランスは好みもあるため断定できないが、僕の場合、ヘビーバーサタイル用のロッドに合わせるリールは自重175〜200gくらいがちょうど良く感じる。

175g(例えばシ20メタニウム 」など)はピッチング、フリップを多用する「打ち物の頻度が高めのヘビーバーサタイルタックル」に組む。

195gは(例えば20タトゥーラSV TW、メタニウムDCなど)、スイムベイト・スイムジグ、羽根モノ、ビッグベイトに。

迷ったら200g前後を選ぶとバランスもとれる。

軽いロッドには軽めのリールを合わせ、重いロッドや巻物メインの釣りなら重めのリールが良い。

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ヘビーバーサタイルタックルに合わせるライン

基本はフロロ16~20ポンド、ナイロン20ポンド

ヘビーバーサタイル用タックルに合わせるラインは、フロロカーボン16〜20ポンド、ナイロンなら20ポンド前後が一般的。

●ヘビーカバーを打ちたい
●2ozのビッグベイトをメインに!

という人はフロロ20ポンドを。

●カバー打ちはあまりやらない。
●護岸や水門、アシ、ライトカバーを撃つことが多い。
●1〜2ozのビッグプラグも使う

という人はフロロ16ポンドを。

フロロ16ポンドを起点として、カバーの量やルアーのサイズに合わせて太く・細くしていくとわかりやすい。

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まとめ:ヘビーバーサタイル用タックルは「フロロ16~20ポンド、MH~Hパワー、7フィート前後、バーサタイルリール」が基本

ヘビーバーサタイル用タックルの組み方について、僕の体験談を元に紹介してみた。

ロッドの硬さや長さ、ラインの太さなどは個人によって好みがあるけど、当記事で書いていることを参考にしてもらえればヘビーバーサタイルタックル構築で失敗しにくいかと思う。

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