シマノのベイトフィネスリールの上位モデル、アルデバランBFS 。
癖がなくて扱いやすいため、僕のようなシロートバサーでも超快適にベイトフィネスの釣りを楽しめるリールだ。
個人的にかなり愛用しているので、今回はシマノ「アルデバランbfs」のインプレをしてみる。
もくじ
- 1 【インプレ】シマノ「16アルデバランBFS」。10年先まで使いたい名機
- 2 シマノ「16アルデバランBFS」のスペック
- 3 シマノ「16アルデバランBFS」のここが好き&微妙(メリット・デメリット)
- 4 アルデバランbfsのココが良い!(メリット)
- 5 安定したキャストフィール
- 6 ●各ルアーのキャスト感
- 7 ●ハードルアーもバッチリこなす
- 8 ブレーキ調整がカンタン!バックラッシュしにくい
- 9 ●ブレーキ調整が簡単
- 10 パーミングしやすいボディ。疲労を軽減
- 11 エキサイティングドラグサウンド♪
- 12 アルデバランbfsのココが気になる(デメリット)
- 13 ラインキャパが少ない
- 14 価格が高い(コストパフォーマンスは微妙)
- 15 外装がややチープ…?
- 16 シマノ「アルデバランBFS」総評
- 17 【インプレ】10年先まで使いたい!シマノ「アルデバランBFS」が名機すぎる|まとめ
【インプレ】シマノ「16アルデバランBFS」。10年先まで使いたい名機
シマノ「アルデバランBFS XG」は、バス用シマノリールのなかで上位モデルとしてラインナップされている。
軽量ルアー専用モデルとして開発されたベイトフィネス機となっており、ガチ系アングアラーから一般アングラーまで多くの人に使われている名作リールだ。
僕はこれまで、ダイワ「SSエア」やシマノ「スコーピオンBFS」などさまざまなベイトフィネス機を使ってきたが、アルデバランBFSがもっともお気に入り。
安定したキャストフィール、ブレーキ調整のしやすさ、握りやすいコンパクトなボディ…などなど、いろいろな部分がすぐれているため溺愛中。
「予算は特に決めていない。おすすめのベイトフィネスリールはどれ?」と聞かれたら、僕は間違いなくアルデバランBFSをおすすめする。
シマノ「16アルデバランBFS」のスペック
シマノ「16アルデバランBFS」のスペックや機能はつぎの通り。
以下、シマノ公式サイトより「アルデバランBFS」のスペック引用↓
品番 ギア比 最大ドラグ力
(kg)自重
(g)スプール寸法
(径mm/幅mm)
- フロロ糸巻量(lb-m)
最大巻上長
(cm/ハンドル1回転)ハンドル長
(mm)ベアリング数
S A-RB/ローラー本体価格
(円)商品コード XG LEFT 8.0 3.5 130 32/22
- 8-45
80 42 9/1 46,000 03516 5 (スペック表引用先:シマノ公式サイト「アルデバラン BFS」より)
シマノ「16アルデバランBFS」のここが好き&微妙(メリット・デメリット)
ここからは、「アルデバランBFS」を実際に使い込んでみて感じたことをインプレしていく。
アルデバランBFSを使ってみた感想は、以下のとおり。
・安定したキャストフィール
・ブレーキ調整がカンタン
・握りやすいボディ
・エキサイティングドラグサウンド♪
・ラインキャパ
・価格が高い
・剛性が低い
アルデバランbfsのココが良い!(メリット)
安定したキャストフィール
シマノのアルデバランbfsは、キャストフィールが極上だ。
伸びるようでありながらもしっかりとブレーキが掛かっている印象があり、しなやかで抜けていくようなキャストフィールが病みつきになる。
気持ち良いんだコレが。ピッチングが伸びるのが楽しい!
ブレーキがしっかり掛かりつつも、ルアーを低弾道でピッチングすることができるため、ライトリグをテンポよく軽快にキャストすることが可能。
僕は低弾道のピッチングが苦手なのだが、いともカンタンに鋭いピッチングができてしまう。
5g~7g程度のライトリグがスムーズに低弾道で飛んでいく。使っていて楽しいリールだ。
●各ルアーのキャスト感
アルデバランbfsは、大だいたいg〜12gくらいまでのルアーを快適にキャストできる。
本機で快適に扱えるルアーは以下のような感じ。
●3.5〜7gくらいのシンカーを使ったダウンショット (ヘビダン)
●3.5〜5gくらいのスモラバ
●4〜5インチ程度のワームを使ったノーシンガーリグ
一般的なライトリグ・ワーミングの釣りを快適にこなすことが可能だ。
フロロカーボン8ポンドをセットすれば、4インチカットテールのノーシンカーもそこそこ投げられる。が、決して快適ではないというのが本音。
僕は軽量ルアーのキャスティングが上手い方ではないので、上手な人なら3インチくらいのワームでも投げられると思う。
●ハードルアーもバッチリこなす
シマノのアルデバランbfsは、ソフトルアーだけでなく、ハードルアーを使った釣りもこなす。
4〜6g程度のシャッドプラグ、6〜9g程度の小型ハードルアー、10〜12g程度のスピナーベイトやチャターベイトなどにも使える。
ただ、ギア比が8.1と高めなので、巻き抵抗がかなり強くなる。
巻物にも使えることは使えるのだが、正直、このリールを使って、小型スモールクランクやスピナーベイトを長時間使いたくはない。ダルく感じすぎる。
ラインキャパが少ないということもあって、スピナーベイトな中型クランクベイトを投げるのにはややストレスを感じた。遠投とかはちょっと不安。
しかし、シャッドプラグなどのルアーは高速リトリーブで使用することもあるため、ハイギアの利点を生かせるのは嬉しいポイントだ。
ノーマルの状態でも素晴らしく使いやすいが、ヘッジホッグスタジオのかっ飛びチューニングキットを入れると、より快適にベイトフィネスの釣りを楽しめる。
かっ飛びベアリングを入れると、もう1ランク軽量のルアーのキャスト感もアップ。
特にピッチングにおいての差が出易いカスタムなので、ピッチングを多用する人はかっ飛びベアリングを入れてみるのも良いだろう。
ブレーキ調整がカンタン!バックラッシュしにくい
アルデバランbfsはブレーキの癖がないので、調整がお手軽でカンタンなのがありがたい。
一般的なベイトフィネスリールは、ピーキーでやや尖ったようなブレーキングをするアイテムも多く、僕自身もこれまでにベイトフィネスリールのブレーキ設定に悩まされてきた。
しかしアルデバランbfsはブレーキの掛かり方が素直というか、シンプルな印象。
僕のような素人アングラーでも、ベイトフィネスの釣りを楽しむことができるため溺愛している。とにかくトラブルが少ない!
もちろん、個人的なキャストミスによるバックラッシュなどのトラブルはある。
しかし、ギアが噛んだとか、クラッチが戻るとか、ドラグが緩まるとか、ブレーキが掛からない…みたいなトラブルは全く起きていない。
●ブレーキ調整が簡単
(引用:シマノ公式)
こんな感じで簡単にマグネットの量を調整できる。
購入時は(記憶が確かなら)4つがついており、さらに4つのマグネットが同梱されている。僕は計8個のマグネットをつけている。
4つだけだと結構ピーキーだったのだが、8つにするとかなりマイルドになって良い感じにキャスティングできた。
ベイトフィネスリールというと、レーシングカーのような専門的なアイテムが多い。
アルデバランbfsは、シマノのフラッグシップモデルでありながらも、一般のアングラーにも使いやすいような作り。
パーミングしやすいボディ。疲労を軽減
アルデバランbfsはボディがコンパクト。
小型でありながらも、手の形にフィットするような形状だ。
ライトクラスのロッドを使ったデカバスとのやり取りは、力を込めてパーミングしなければならないこともある。そんなときにアルデバランBFSのボディ形状が一役買ってくれる。
ボディトップ前面に、ちょうど親指がピタッとハマるようなデザイン。
そのため、パーミングしながらシェイクし続けたりといった細かい操作もしやすく、魚とのファイト中も力をいれやすいのだ。
エキサイティングドラグサウンド♪
アルデバランBFS XGのうれしいポイントとして挙げられるのが「エキサイティングドラグシステム」だ。
デカい魚が掛かったときにラインが引きずり出されると、「ジリジリジリジリ…」というアグレッシブな音を奏でてくれる。
ファイト中にこの音が鳴ると、アドレナリン全開!
実はこのシステム、購入前は「別にいらなくない?」などと思っていたのだが、実際に使ってみるとこれがまた楽しいんだ…。
40オーバーの大きいバスが掛かったときは、「ジリジリ…」というサウンドを奏でながらラインが放出されていく。
ドラグサウンドが鳴ることで、魚とのファイトに臨場感と緊張感が生まれ、超エキサイティングなやりとりを楽しむことができる。
また、エキサイティングドラグサウンドは演出だけのシステムではなく、急なラインテンションによるラインブレイクも防止してくれる目安になる。
ドラグサウンドは楽しいだけでなく、実用面においても役に立つ素敵なシステムだと感じさせる。
アルデバランbfsのココが気になる(デメリット)
ラインキャパが少ない
ラインキャパの少なさは一般的なベイトフィネス リールにも当てはまることではあるのだが、「フロロ8ポンド45m」というラインキャパが気になることもある。
たとえば、復元不可能なレベルのバックラッシュをすると一発でアウトだし、根がかりなどでラインを切ってしまうと、残りがほぼ無くなる…。
また、シャッドプラグを遠投したりすると、ほぼラインが出切ってしまう。オカッパリではデメリットを感じやすかった。
僕のようにベイトフィネスリールでのライトリグのスキッピングが苦手な人は、バックラッシュに怯えることになるかもしれない。
ベイトフィネスリールの宿命ともいえる「ラインキャパの少なさ」は、やや気になることもある。
価格が高い(コストパフォーマンスは微妙)
アルデバランbfsはシマノのフラッグシップベイトフィネス リールということで、やや価格が高い。
メーカー価格が¥46,000、実売価格が¥36,000となっており、お世辞にもコスパが良い!とはいえない。
しかし、近年発売されたダイワのスティーズAIR(¥68,000)に比べると、かなりリーズナブルな価格設定とも思える。
「ベイトフィネスを始めたい!でもコスパ重視!」というアングラーにはおすすめできない。
外装がややチープ…?
剛性感がやや低いのも気になるところ。
ハガネボディが採用されてはいるものの、どことなくボディ剛性が頼りない気がする。
具体的な素材や作りにかんして詳しいことはわからないが、アルミ一体型の20メタニウムやバンタムMGLなどと比べると、やや頼りなさを感じることもあった。
シマノ「アルデバランBFS」総評
シマノ「アルデバランBFS」は、価格の高さやボディ素材など気になる部分はあるものの、安定したキャストフィールとすぐれたブレーキ調整力が際立つベイトリール。
おこがましくも採点をさせて頂くとするなら、以下のような感じになる。
ブレーキ性能:★★★★☆
汎用性:★★☆☆☆
デザイン:★★★★★
コスパ:★★☆☆☆
すぐれたキャストフィール、安定感のあるブレーキ性能、エキサイティングドラグシステム…など、使っていて楽しめるベイトリールだ。
ただ、コスパや剛性など、高級ベイトフィネスリールのデメリットになるであろう要素もスルーすることはできない。
しかし、僕のような一般アングラーであっても軽量ライトリグを快適に扱える、という点はうれしいポイント。
マジで使いやすいベイトフィネスリール。
【インプレ】10年先まで使いたい!シマノ「アルデバランBFS」が名機すぎる|まとめ
シマノのベイトフィネスリール「アルデバランBFS XG」のインプレを書いてみた。
この記事で書かれていることをまとめると、以下のような感じ。
【ココが良い!】
●安定したキャストフィール
→初心者でも簡単に軽量ルアーを投げられる。安定感抜群。
●ブレーキ調整が容易
→癖がなく、調整しやすいブレーキ性能。
●握りやすいボディ
→セミコンパクトで、色んな人の手の大きさにフィットする。疲れにくい形状。
【ココが気になる】
●ラインキャパが少ない
→フロロ8ポンド45m。ベイトフィネスリールの宿命。
●価格が高い
→やや高いのが気になる。が、他社の高級機に比べれば安いほうかなと。
●剛性が微妙…?
→手荒に使っても壊れないが、ボディ素材が弱そうな印象も。
発売されてからしばらく経つが、とにかく使いやすくて溺愛中。名作ベイトフィネスリールだと思う。