小型ハードルアーをメインとする「ベイトフィネスプラッキング」は、昨今のスレバスを釣るために欠かすことのできないスタイル。
しかし、ベイトフィネスプラッキングを行うためのロッド選びに迷ってしまうアングラーは少なくないはず…。
そこで当記事では、「バス釣りのベイトフィネスプラッキングにおすすめのロッド&選びかたのコツ」を紹介します。
もくじ
- 1 ベイトフィネスプラッキング用ロッド選び。4つのキーポイント
- 2 1:硬さ(パワー)は「ライト〜ミディアムライト」
- 3 2:テーパーは「レギュラー〜レギュラーファースト」(胴調子)
- 4 ベイトフィネスプラッキングでは「ノリの良さ」を重視しよう
- 5 3:弾性は「低弾性〜中弾性」
- 6 4:長さは「シチュエーション(使うフィールド)」を基準にする
- 7 バスロッド長えらびは「どこで、何を投げるのか」から逆算する
- 8 バス釣りのベイトフィネスプラッキングにおすすめのロッド4本
- 9 シマノ「ゾディアス 164L-BFS」
- 10 シマノ「ゾディアス 168L-BFS」
- 11 シマノ「ゾディアス 166ML」
- 12 シマノ「ワールドシャウラ 1651」
- 13 ベイトフィネスプラッキング用ロッド選びのコツ&おすすめロッド|まとめ
ベイトフィネスプラッキング用ロッド選び。4つのキーポイント
バスロッド選びで大切になるポイントは、「パワー・テーパー・弾性・長さ」の4つです。
複雑だと思われるかもしれませんが、実はベイトフィネスプラッキング用ロッド選びはとってもシンプル。
小型ハードルアー用ロッドえらびのコツは、以下のとおりです。
1:硬さ(パワー)は「ライト〜ミディアムライト」
2:テーパーは「レギュラー〜レギュラーファースト」(胴調子)
3:弾性は「低弾性〜中弾性」
4:長さは「シチュエーション(使うフィールド)」を基準にする
1:硬さ(パワー)は「ライト〜ミディアムライト」
ベイトフィネスプラッキング用ロッド選びにおいて、「ロッドの硬さ」はとても重要なポイントです。
ロッドの硬さ・パワーは、『L(ライト)〜ML(ミディアムライト)パワー』が向いています。
ベイトフィネスプラッキングでは、5~7gなどの軽いルアーがメイン。
そのため、やわらかいロッドを使ったほうが快適です。
小型シャッドプラグなどをはじめとする軽いルアーは、慣れないうちはキャストを決めるのが難しいです。
しかし、やわらかいロッドを使うことでキャストを決めやすくなり、それでいてバスのバイトを弾きにくいなどのメリットを得られます。
ベイトフィネスプラッキング用ロッドのパワー選びで迷ったときは、「L(ライト)〜ML(ミディアムライト)パワー」をチョイスしましょう。
2:テーパーは「レギュラー〜レギュラーファースト」(胴調子)
ベイトフィネスプラッキング用ロッドを選ぶうえで、「テーパー(調子)」は欠かすことのできないポイント。
一般的に、シャッドプラグや小型クランクベイトなどをはじめとする小型ルアーの巻物には、『スロ〜・レギュラー〜レギュラーファースト』などの胴調子が向くといわれます。
ベイトフィネス専用ロッドは先調子のものが多いですが、プラッキング専用タックルを組むなら胴調子寄りものをえらぶといいでしょう。
あるいは、表記上はファーストテーパーであったとしても、ベリー(ロッド中間部)までしっかり曲がるファーストテーパーをえらぶのも有効です。
「ファーストテーパー×キンキンの高弾性なシャッキリ系ロッド」みたいなものを選ぶと、バラシなどが増えやすいので注意しましょう。
ベイトフィネスプラッキングでは「ノリの良さ」を重視しよう
(写真左から、1/2ozクランクベイト、スモールクランク)
ベイトフィネスプラッキングでは小さいフックを搭載したルアーがメインになります。
そのため、先調子(ファースト寄り)のものを選んでしまうと、バイトを弾きやすくなったり、正確なキャストを決めにくいなどのデメリットがうまれやすくなってしまうのです。
一方、胴調子(レギュラー寄り)のものはバイトを乗せやすく、それでいてキャストも決めやすいなどのメリットを得られます。
ベイトフィネスプラッキング用ロッドを選ぶときは、『スロ〜・レギュラー〜レギュラーファースト』などの胴調子をえらぶと◎
3:弾性は「低弾性〜中弾性」
ベイトフィネスプラッキング用ロッドをえらぶときは、「弾性」にも気をつけたいところ。
小型ハードルアー専用タックルを組むなら、ロッド弾性は「低弾性〜中弾性」が向いています。
ロッドの弾性には、低・中・高弾性の3つがあります。
弾性が低いほどしなやかに曲がり、クッション性があります。
しかし、感度や軽量さはそれほどすぐれていないというデメリットも。
一方、高弾性のものは感度にすぐれ、軽くてシャープに振りやすいというメリットがあります。
ただ、弾性が高くなるほどロッドが曲がりにくくなり、ノリの良さもすぐれないというのがネック。
ベイトフィネスプラッキング用ロッドの弾性は、「低弾性〜中弾性」がピッタリです。
小型ルアーを快適に扱うなら、ロッドの弾性は「低弾性〜中弾性」をえらぶといいでしょう。
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「ビギナーさんには低〜中弾性がおすすめ」と紹介している記事はコチラで読むことができます↓
4:長さは「シチュエーション(使うフィールド)」を基準にする
ベイトフィネスプラッキング用ロッドを選ぶうえで、気になるのは「長さ」です。
個人的には、ベイトフィネスでプラッキングを行うなら、6.4~6.8フィートくらいを好みます。
この長さなら近距離から遠投までおこないやすく、フッキング面においても問題ない印象です。
ただ、バスロッドの長さ選びにはコレといった正解がありません。
そのため、迷ったときは「シチュエーション(使うフィールド)」から逆算する…というテクニックをとるといいでしょう。
バスロッド長えらびは「どこで、何を投げるのか」から逆算する
バスロッド長を決めるうえで、わかりやすい目安になるのは「どこで何を投げるのか」というシンプルな考えかたです。
たとえば、霞ヶ浦などの広大なフィールドで遠投をしなければならない場合、ロッドは長いほうが快適です。
ロッドが長ければ遠投性や遠くでのフッキングにもすぐれ、小型ハードルアーを泳がせるコースを選びやすいなどのメリットを得られるからです。
一方で、広大なフィールで釣りをするにもかかわらず、短いロッドを選んでしまうと、遠投しにくかったり、遠くでフッキングしたときにキマりにくい…などのデメリットが顕著になりやすいです。
バスロッド長は、「どこで何を投げるのか」をしっかり考えたうえで選ぶと失敗しにくくなります。
バスロッドの長さえらびのコツは、以下の記事でもくわしく紹介しています。お役立てください。
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「バスロッド長の違いでうまれる変化」はこちらで読むことができます↓
バス釣りのベイトフィネスプラッキングにおすすめのロッド4本
この項目では、バス釣りのベイトフィネスプラッキングにおすすめのロッドを紹介します。
実際に使ってみて「これはベイトフィネスプラッキングに良いぞ!」と思えたものをピックアップしたので、購入の参考にしてみてください。
シマノ「ゾディアス 164L-BFS」
フィッシングメーカー大手のシマノ社から発売されている、ベイトフィネス専用ロッド。
6.4フィートのLパワーという構成は、まさにベイトフィネスプラッキングに合う作りです。
小型シャッドやスモールクランクなど、5~7g程度のライトプラッキングに◎
テーパー表記はファーストですが、キャストするとベリーまでしなやかに曲がってくれるため、キャストしやすいのがいいですね。
「ベイトフィネスでハードルアーもワームも使える”便利な1本”を探している」という人におすすめしたいです。
シマノ「ゾディアス 168L-BFS」
前述したゾディアス164L-BFSのロングレングスモデル。
おすすめポイントは「6.8フィート」という長さです。
ロッド長が6.8フィートあるため、シャッドプラグなどの巻きの釣りでトレースコースを選びやすいです。
また、やや長めなので遠投性にもすぐれ、中・大型河川や霞ヶ浦などのビッグレイクでも本領を発揮してくれます。
「ベイトフィネスプラッキングで遠投したい」「やや遠目のカバーに小型クランクを通したい」なんていう人にピッタリ!
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シマノ「ゾディアス 166ML」
シマノの人気シリーズ、ゾディアスのミディアムライトロッド。
長さ6.6フィート、パワーがMLという構成で、全体的にしなやかで”よく曲がる”作りです。
ベイトフィネス専用ロッドではありませんが、ベイトフィネスリールを搭載することでライトプラッキングにも対応してくれます。
スモールクランクベイト、重心移動システム搭載のシャッドプラグ、コンパクトスピナーベイト、小型トップウォータープラグなどが使いやすいです。
パワーがMLなので、障害物まわりでのシャッディングやスモールクランキングなどに◎
カバーベイトフィネスにも使いまわせるという点もおすすめポイント。
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シマノ「ワールドシャウラ 1651」
(画像は旧モデルの1651F-2)
シマノの上位モデル「ワールドシャウラ」シリーズは、ハードルアーにマッチするものが多いです。
なかでも、1651はミディアムライト系の釣りに向いた作りで、気持ちよく使えました。
ベイトフィネス専用リールを載せれば、5gのシャッドプラグもそこそこ使えます。
が、あくまでメインは7~14gの小型ハードルアー。
シャッドよりも、小型クランクベイトやコンパクトスピナーベイト、小型トップウォーターなど、7g以上の小型ハードルアーが気持ちいい。
ベイトフィネス専用!というよりも、どちらかというと「ややライトなルアーロッド」といった印象です。
もちろん、ネコリグやヘビダンなどの強めのベイトフィネスにも対応します。1本持っているとなにかと便利なロッドです。
ベイトフィネスプラッキング用ロッド選びのコツ&おすすめロッド|まとめ
「ベイトフィネスプラッキングに使うバスロッド選びのコツ」を紹介しました。
小型ハードルアー用の”巻き”タックルはやや専門性があって選びにくいですが、「パワー・テーパー・弾性・長さ」の4つを知ることでわかりやすくなるはず…!
気になるロッドがあったらチェックしてみてはいかがでしょうか。
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