海水・淡水問わずさまざまな釣りで使われる「ベイトリール」。
とくに、バス釣りにおいては使用者も多く、僕自身も8割はベイトリールを使っています。
そこで今回は、「バス釣りにベイトリールが使われる理由」について書いていきます。
もくじ
- 1 【初心者向け】バス釣りでベイトリールを使う理由は「効率性&娯楽性」
- 2 ベイトリールを使う理由は「効率性」と「娯楽性」にあり!
- 3 「効率面」においてのメリットとは
- 4 「娯楽性」においてのメリットとは
- 5 バス釣りでベイトリールを使う理由その1:「効率面」においてのメリット
- 6 ベイトリールを使う理由は「キャスト精度の高さ」にあり!
- 7 ベイトリールはキャスト&回収の効率に優れる
- 8 近距離戦にはベイトリールが最適!
- 9 ベイトリールを使う理由は「魚とのやりとりが安定するから」
- 10 強引なやり取りができる「ベイトリール」はバス釣りに◎
- 11 バス釣りでベイトリールを使う理由その2:「娯楽性」においてのメリット
- 12 ベイトリールはカッコいい&キャストが楽しい
- 13 まとめ:バス釣りにベイトリールを使う理由は「効率性と娯楽性」にすぐれるから
【初心者向け】バス釣りでベイトリールを使う理由は「効率性&娯楽性」
バス釣りをするアングラーにとって、「ベイトリール」はなくてはならない存在。
しかし、初心者にとっては、なぜバックラッシュなどのトラブルを起こすリスクに怯えながらもベイトリールを使わなければならないのか…と思う人も少なくないはず。
では、なぜあえてベイトリールを選ぶアングラーが目立つのでしょうか。その理由には、「効率性」と「娯楽性」が関係しています。
ベイトリールを使う理由は「効率性」と「娯楽性」にあり!
バス釣りにベイトリールを使う理由は「さまざまな面において”効率がいい”から」です。
さらに、ルアーフィッシングをやっている感を感じることができるため、「カッコよさ・面白さ」という娯楽性においてもメリットを得られます。
「効率面」においてのメリットとは
バス釣りでベイトリールが選ばれる理由のひとつに「効率性のよさ」があります。
たとえば、釣りにベイトリールを用いることで、以下のような恩恵を得られます。
●高精度なキャスティングをおこないやすい
●手返しにすぐれる
→キャスト数が多くなり、釣れる確率がアップ!
→毎キャスト時にストレスを感じにくくなり、集中力を保てる
●スピニングでは扱いにくい重いルアーを投げやすい
→釣りの幅が広がり、チャンスも増える
●太いルアーをストレスなく扱える
→スピニングでも扱えるものの、快適さはベイトリールが勝る
「娯楽性」においてのメリットとは
ベイトリールを使う理由には「効率性」が関係している、と前述しました。
その一方で、あえてベイトリールが選ばれる理由のひとつとして『娯楽性』もかかわっています。
”娯楽性”を重視したベイトリール選びのメリットとしては、以下のようなものがあります。
●好きな道具で遊ぶ喜びを得られる
→童心に戻ることができる
→道具の”所有感”を満たすことのできる遊びとして楽しむことができる
●シンプルに「かっこいい!」「スタイリッシュ!」を体験できる
バス釣りでベイトリールを使う理由その1:「効率面」においてのメリット
この項目では、ベイトリールを使う理由のひとつである「効率面」について、よりくわしく紹介します。
●高精度なキャスティングをおこないやすい
●手返しにすぐれる
→キャスト数が多くなり、釣れる確率がアップ!
→毎キャスト時にストレスを感じにくくなり、集中力を保てる
●スピニングでは扱いにくい重いルアーを投げやすい
→釣りの幅が広がり、チャンスも増える
●太いルアーをストレスなく扱える
→スピニングでも扱えるものの、快適さはベイトリールが勝る
ベイトリールを使う理由は「キャスト精度の高さ」にあり!
ベイトリールを使う理由の筆頭ともいえるのが、「キャスト精度の高さ」です。
ベイトリールのキャスティングに慣れてしまえば、スピニングタックルよりも簡単に精度の高いキャスティングができるようになります。
ベイトタックルで高精度なキャストをおこないやすい理由としては、”リールの位置”が関係しています。
ベイトリールはロッドの上部に構えるため、キャストするときに手首が安定しやすく、ロッドスイングの軌道もブレにくいのが利点。
たいして、スピニングタックルの場合、リールが下部にあるためロッドスイングの軌道がブレやすく、手元も不安定になりがちです。
キャスト精度の高さにおいては、スピニングよりもベイトタックルのほうが長けているのです。
近年のベイトリールはバックラッシュなども起きにくいので、たとえバス釣り初心者であっても、いきなりベイトリールからはじめるのもOKです。
【関連記事】
「高精度なキャスティングをおこなう方法」はこちらで読むことができます↓
ベイトリールはキャスト&回収の効率に優れる
ベイトリールは”キャストの効率”においてもすぐれています。
ベイトリールはクラッチのON/OFFを親指一本で瞬時におこなえるため、「ルアー回収→キャスト」の一連の流れをスムーズにおこなえるのです。
たとえば、スピニングリールの場合、ルアーを投げるためには「ルアー回収→ラインを人差し指に引っ掛ける→ベイルアームを返して投げる→ベイルアームを戻す」という動作がもとめられます。
たいして、ベイトリールは「ルアー回収→持ち替えてクラッチONしてキャスト→持ち替えてハンドル握る」というシンプルな動作。
スピニングも慣れ次第ではスムーズ&効率的なキャストをおこえるようなるものの、キャスト効率に関してはベイトリールに部があります。
よりスピーディな釣りをおこなうなら「左ハンドルをえらぶ」という選択も見逃せません。
左ハンドルのメリットは以下の記事でくわしく紹介していますので、参考にしてみてください↓
【関連記事】
「左(レフト)ハンドルのメリット・デメリット」はこちらで読むことができます↓
近距離戦にはベイトリールが最適!
バス釣りで近距離戦をメインにおこなうときは、スピニングタックルよりもベイトタックルのほうが圧倒的に有利です。
バス釣りの近距離戦ではテキサスリグやラバージグなど、「撃ち物(打ち物)」と呼ばれるワームリグが使われます。
これらのルアーを軽快に”撃って”いくようなときは、キャスト効率にすぐれたベイトリールがマッチしやすいのです。
たとえば、ラバージグやテキサスリグなどをはじめとする”撃ち物ルアー”を使うときは、投げて少し誘って回収…というルーティンを数多く繰りかえします。
撃ち物ルアーの釣りではキャスト数を刻まなければならないため、いちいちベイルアームを返してキャストという手順を踏むと非効率ですし、なにより面倒クサイ…。
ベイトリールの「片手でクラッチON,OFF」の機能は、バス釣りにおいては効率的な役割を果たしてくれるのです。
ベイトリールを使う理由は「魚とのやりとりが安定するから」
ベイトリールを使う理由には「融通がきく」という部分も関係しています。
多少、強引なファイトをおこなったとしても無理が利くため、魚のキャッチ率もあがりやすい。
バス釣りというルアーフィッシングでは、さまざまな環境で釣りをすることがもとめられます。
とくに、ブラックバスという魚は障害物に寄りそうことも多く、そういったポイントの奥の奥を狙わなければ釣れないことも多々あります。
木々が生い茂る”カバー”まわりでは、細いラインを搭載したスピニングタックルでは心許ないです。
せっかく掛けれたとしても、細くて弱いタックルでは魚に潜られてしまうため、キャッチ率も下がってしまいやすい。
そこで役に立つのが、力強い巻きとりをおこなえる”ベイトリール”…というワケです。
強引なやり取りができる「ベイトリール」はバス釣りに◎
バス釣りに使うスピニングリールは2500番ほどですが、だいたいドラグ力は2.0~4.0kgくらい。
たいして、ベイトリールは4.0~6.0kgと強い設定。やや強引なやり取りをしても平気な作りになっているのが特徴です。
スピニングは番手・サイズを上げればドラグ力もあがるものの、その分、自重とスプール径もデカくなってしまい、バス釣りで使用するワームなどが使いにくくなりがち。
なので、強引なやりとりをするならベイトリールが有利。
…というのがこれまでの定説でしたが、最近ではやや状況が変わってきました。
近年はスピニングリールが進化してきており、必ずしも「バス釣りで強引なファイトをするにはベイトタックルが有利」とも言えなくなってきています。
●スピニングリールの軽量化に伴い、「対カバータックル=ベイトリール」ではなくなりつつある
近年はスピニングリールの自重が軽くなってきました。
たとえば最近だと、3000番以上のスピニングリールを使って、対カバー用としてスピニングタックルを活用するスタイルも人気です。いわゆる「パワーフィネス」というヤツですね。
サイズが大きくても軽量なスピニングリールが発売されはじめたため、強引なやり取りにスピニングタックルを使う人も増えてきています。
なので、一概にも「強引なやりとり(カバー周りの強引なファイト)=ベイトの特権」とも言い切れなくなってきました。
「スピニングのサイズ上げても自重が軽いんなら、カバーの釣りにスピニング使ってもいいじゃん」と考える人も増えたようです。
もちろん、100gを超える重いルアーをブン投げたり、超ヘビーカバーから50オーバーをブチ抜くならベイトリールのほうが有利です。
しかし、スタイルによってはスピニングリールのほうが有利になることもある。
ベイトリールは巻き上げトルク・パワーがあるリールとしてその利点が挙げられますが、取り組みスタイル次第では必ずしも「強引なやり取りをするならベイトリール!」ともいえません。
これが最新の釣り事情です。
バス釣りでベイトリールを使う理由その2:「娯楽性」においてのメリット
この項目では、バス釣りにベイトリールが選ばれる理由のひとつでもある「娯楽性」について書いていきます。
”娯楽性”を重視したベイトリール選びのメリットは、以下のとおりです。
●好きな道具で遊ぶ喜びを得られる
→童心に戻ることができる
→道具の”所有感”を満たすことのできる遊びとして楽しむことができる
●シンプルに「かっこいい!」「スタイリッシュ!」を体験できる
ベイトリールはカッコいい&キャストが楽しい
ベイトリールには娯楽的な要素があります。
たとえば、ベイトリールを使うことで、以下のような”遊び心”を楽しむことができます。
●所有して楽しい(デザイン性、ブランド感、カスタム、所有感など)
●ブレーキ設定、クラッチON,OFF→キャストしてサミング…というマニュアル感がたまらない
バス釣り用タックルには、いい意味で「大人のオモチャ」感が含まれているのかもしれません。
釣具はたかが魚を釣るための道具である一方で、”されど道具”でございます。
キャストする感覚が楽しい。いろいろと楽しい。
愛でて楽しい。新製品アレコレをチェックしたり比較するのも楽しい。
まるで子供がオモチャに惹かれるのとおなじように、僕たち大人も『釣具という名のオモチャ』に惹かれているのかもしれません。
より娯楽性を高めるための「リールカスタム」という世界もオモシロイです。
以下の記事にリールカスタムの魅力を語っているので、よかったらこちらも参考にしてみてください↓
【関連記事】
まとめ:バス釣りにベイトリールを使う理由は「効率性と娯楽性」にすぐれるから
「バス釣りにベイトリールが使われる理由」を紹介しました。
ベイトリールには、キャストやファイトなどを効率的にこなせる一方で、シンプルに「カッコいいから」という娯楽性も得られる道具です。
ベイトリールには”バックラッシュ”というライントラブルにも悩まされがちですが、最近のリールはトラブルが起きにくくなっています。
バス釣りをはじめたいと思っているビギナーさんであっても、ベイトリールからスタートするのも超おすすめです。