50オーバーを釣るのは難しい。誰もがそう言う。しかし春だけは違う。
春は産卵を控えた50オーバーのメスバスが荒食いする時期なので、自己新記録を狙うなら春バスを狙うのがベストだ。
人気メディアプロでありながら、レイドジャパン代表である金森隆志氏は春のバス釣りに関して以下のように語っている。
オカッパリで一番でかバスを獲るチャンスがあるのが春といっても過言ではありません。
(引用:「金森隆志の岸釣りQ&A50」74頁)
僕個人の経験においても、50オーバーが釣れる確率が最も高いのが”春”だと感じている。
デカバスを狙うなら、春の野池を攻略すべし。
この記事では、僕の野池攻略の体験談を元に、春バスを釣るためのコツを紹介してみようと思う。
「春にバスが釣れない」
「まだ50オーバーを釣ったことがない」
「春バスに有効なおすすめルアーが知りたい」
こんな人のお役に立つと幸いだ。
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もくじ
- 1 【野池攻略:春】自己記録が出せる!春の野池攻略でデカバスを釣るための基礎知識
- 2 釣れればデカい春バス
- 3 3月は釣れればデカい!…が、安定しにくい
- 4 釣れればデカいが、釣果は不安定
- 5 3~4月は「三寒四温」に注意
- 6 春の野池バスの動き
- 7 3月上旬〜中旬の野池バスの動き
- 8 3月下旬〜4月上旬くらいの野池バスの動き
- 9 4月上旬〜下旬の野池バスの動き
- 10 ”普通”の釣りが効きにくい個体が多い
- 11 4月下旬〜5月
- 12 スポーニング後のデカバスの動きと、小バスとの釣り分け方
- 13 高実績!春の野池のデカバスを狙うために持っておきたい、おすすめのルアー
- 14 シャッドテールワーム(スイムベイト)
- 15 ラバージグ
- 16 ザリ食いバスを狙うとデカバス率アップ!
- 17 ギル型ルアー
- 18 スピナーベイト
- 19 トップウォータープラグ
- 20 フィネス・ワーミング各種
- 21 春バスを釣るための5のステップ
- 22 1:適切なタックルを用意する
- 23 春の野池攻略には、どんなタックルを選べばいいの?
- 24 2:季節の進行具合を確認する
- 25 水温計はぜひ活用したい
- 26 3:狙うポイントを選ぶ
- 27 補足:越冬場が見当たらない”皿池タイプ”の場合は?
- 28 4:タイミングを意識する
- 29 5:適切なルアーを選ぶ
- 30 【野池攻略:春】自己記録が出せる!春の野池攻略でデカバスを釣るための基礎知識&釣り方、おすすめルアーの解説|まとめ
【野池攻略:春】自己記録が出せる!春の野池攻略でデカバスを釣るための基礎知識
野池の春は、1年の中で最もデカバスが釣れやすい。
この記事では、「春バスを釣るための必勝パターン」を書いていく。
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釣れればデカい春バス
産卵(スポーニング)を控えた雌のバス
腹パンパンに餌を食いまくっている
↑写真は筆者が春の野池で釣った50オーバー。見たこともないような”腹パン”バス。
僕のような素人アングラーでも、タイミングとアプローチを合わせることで50オーバーを釣ることも可能になるのが春バスの魅力。
野池で自己記録を狙うなら、間違いなく春がおすすめだ。
3月は釣れればデカい!…が、安定しにくい
3月はスポーニングを控えた雌バスを狙っていくと、デカいのが釣れる。
数を釣ることは難しい季節だが、スポーニングに絡んだメスバスを狙うことで、自己記録を狙っていける。
しかし、「釣れたらデカいぶん、数が釣れない」というジレンマに悩まされやすい時期でもある。
釣れればデカいが、釣果は不安定
この時期の釣りは、「出たら40~50オーバー!釣れないときは何やっても無…」といった落差が激しい。
春バスの概要に関して、ダイワプロスタッフでありながらボトムアップの代表取締役・川村光大郎氏が以下のように語っている。
この頃の釣りで楽しいのは「数は釣れないけれど、釣れればグッドサイズが多い」と言うことです。
よく言われるように「春は大型のバスから動き始める」、それは確かにあると感じます。
2月中旬から3月上旬にかけて大型のバスから釣れ始めて浅いところでルアーを食う瞬間が見えることもある。
季節が進んでいくと、数が釣れるようになっていくのと引き換えにアベレージが下がってくる。
ただしそれは大きな流れであって、寒の戻りでシャローがもぬけの殻になったり、そうかと思えば翌日の雨でシャローが爆発したり。
そういうことを繰り返しながら釣果に安定感が出てきます。
(引用:川村光大郎「バスフィッシング・ボトムアップアプローチ」26頁より)
3月の野池はまだまだ冬を引きずっているような傾向もあり、体力が少ない小バスはヤル気がない。
冬〜春の野池の小バスを狙うのはやや難易度が高いので、ヤル気のあるデカバスをターゲットに釣りを展開していきたい。
いずれにしても、「出ればデカい!ハズすと無…」といった不安定な釣果になりやすいというところは胆に命じておきたいトコロ。
3~4月は「三寒四温」に注意
春は「三寒四温」の影響で、水温・気温が不安定になりがち。
補足:「三寒四温」って何?
三寒四温(さんかんしおん)とは冬季に寒い日が3日ほど続くと、そのあと4日ほど温暖な日が続き、また寒くなるというように7日周期で寒暖が繰り返される現象。
朝鮮半島や中国北東部に典型的に現れる現象で、日本でもみられる。
一般に寒い日は晴れで、暖かい日は天気が悪い。
日本では本来は冬の気候の特徴として使われたが、最近では春先に使われることが多い。
(引用:wikipedia「三寒四温」より)
春先は気温・水温が不安定になりやすい季節。
水深が浅いタイプの野池の場合は水温変化が激しいため、バスのコンディションも日替わりだ。
「暖かい風・暖かい日差し・暖かい雨」といったプラス要素があると、いわゆる”春爆”なんていうイベントが発生することもある。
しかし「寒い雨風、3~4日間の寒気」といったマイナス要素があると、パッタリと釣れなくなったり。
ただ、50cmを超えるデカバスは三寒四温にはそこまで敏感ではないような印象もある。
ものすごく冷え込む日の早朝にデカいのが釣れることもある。
もし春にデカバスを狙うなら、プラス要素が多い日に釣行するなどして、タイミングを見極めていこう。
春の野池バスの動き
3~4月の野池バスは、水温や季節の進行具合によって動きが変わる。
中でも「産卵(スポーニング)行動」の存在は、他の時期との大きな違いである。
各々の野池によって魚の動きは変わってくるものの、概ね水温が13℃前後になれば春だと考えていいかと思う。
水温二桁台が安定して続くようなら、バスは春っぽい動きになってくる。
「春の水温の変化に伴ったバスの動き」に関して、レイドジャパン代表・金森隆志氏は以下のように語る。
春の判断の基準は先にも言ったように、すべてのシーズンに共通しますが、水温です。それを目安にすることで動きは理解しやすくなります。
では、春の水温はと言うと、いわゆる春麦と呼ばれるような、魚がばくばくと餌を食い出すタイミング、そんな春の水温は10度。
要は2桁に乗った時が春の訪れを感じさせる水温です。実際は8度でも動き出しますが、確実な目安は10度。
この時に魚が動くシャローと言うのは、間違いなく越冬場、いわゆるディープ隣接型のシャローです。
(引用:「金森隆志 岸釣りQ&A50」74~74頁)
金森隆志氏もだいたい10℃前後だと考えているようだ。
上記の引用は「野池・メジャーフィールド関わらず、バスの大まかな傾向の話」だが、野池の場合は水温の変動が激しいため、あくまで”目安”として捉えておこう。
大体、水温が二桁くらいになってきたら、冬から春への移り変わりは進んでいると考えていいだろう。
3月上旬〜中旬の野池バスの動き
水温が8~12℃くらいの3月上旬。
バスたちはまだ冬を引きずった動きだが、デカい個体は活発に餌を食い始めている。
体力が低い小バスは、カバーや深場といった越冬場所でジっとしている。
野池の場合、産卵を意識したメスバスは、水深60cm~1mくらいの超浅いポイントに入ってくることもあるため、パッと見「さすがにこんなシャローには居ないでしょw」と思えるようなポイントもチェックしておきたい。
特に、カバーの奥の奥や風裏になっている場所に着く傾向が高い。
メジャーフィールドでは考えられないようなドシャローにいたりすることもあるのだ。
3月下旬〜4月上旬くらいの野池バスの動き
水温が10℃以上が完全に安定してきたら、野池バスの行動するスピードも少しずつ速くなる。
が、まだルアーを活発に追い切れるほど元気ではないため、「冬場のローコンディションから回復してますよ…」みたいな印象。
大体この時期を境に、春爆が起こったり50オーバーが釣れたりするようになる。
水温二桁が安定し始めたら、デカバスを狙うなら冬のパターンは捨ててもいいと思う。
4月上旬〜下旬の野池バスの動き
水温が13℃前後になってきたら、本格的なスポーニングシーズンの到来。
メジャーフィールドよりも気持ち早めだと思うが、4月下旬までダラダラとヤッているようなイメージ。
オス・メスがペアで泳いでいる光景も見られるのもこの時期の名物。
”普通”の釣りが効きにくい個体が多い
4月下旬になるとバス達のスポニングが本格化(アフター・産卵後含む)するため、ハイシーズンのように「巻いて、打って」といった王道の釣りが効きにくいことも。
スポーニング真っ盛りの時期の釣り方について、バスプロの木村建太氏は以下のように語る。
メスバスってすごく卑怯な生き物で、「こいつヤバいんちゃうん?」っていうヤツがテリトリーに入ってくるとオスに行かせるんです。
でもおいしそうなヤツが入ってきたら先にメスが行きます。
スポーニングエリアに入りたての段階はまだ腹一杯なんですが、体が色づいてくるころのメスはかなり腹が減っています。なので、僕はそれを食性で狙う。
そのタイミングはバスのテリトリーが決まっていて、その中で捕食を完了させないといけないので、例えばポッパーなど、止めておけるルアーを使います。魚が多い時はスイムベイトやビックベイトも反応を得やすいです。
ギルを食ってるなら、ブルーシューターを浮かせておけば食性で口を使いますよ。
ネストにいる状態とは言え、餌を追っているブラックバスであると言う本質に変わりはないんです。
(引用:木村建太「僕たちにはストロングしかない」37頁)
スポーニングの時期は、他の時期よりも殺気立っていたり、神経質になっている個体も多い。
釣った魚の目が紅蓮の炎に包まれているようなカラーをしていたりする。ちょっと怖い。
フツーの「巻いて、打って」の釣りで反応がないなら、意外性のあるアプローチも有効だ。
4月下旬〜5月
産卵後の時期は、様々な動きをするバスが入り乱れる。
いわゆる「アフター」と呼ばれる時期だが、これから産卵に入る個体や、産卵を終えて体力が回復したメスバスや、ネスト(産卵床)を守るオスバス、越冬場から出てきて元気になってきた小バス…などなど、いろんなタイプの魚が混在する時期でもある。
そのため、釣り分けができないと「他の人は春爆ってるのに自分だけボウズ」なんてことにもなりかねない。
自分が狙っている個体はどんな魚なのか、しっかりと意識して立ち回りたい。
スポーニング後のデカバスの動きと、小バスとの釣り分け方
デカいのを狙うなら、メスバスの行動に合わせたアプローチを心がけるといいだろう。
これから産卵に入る個体を狙うなら、3月下旬(水温12℃前後)の釣りを。
産卵後の個体を狙うなら、”浮いている、回復系”のメスバスを。
この時期のメスバスの行動の傾向としては、以下のような感じ。
●産卵場所から少し沖の障害物回りに浮く。
●沖の方でダラダラとフラついている。
●中層でサスペンドしている。
●沖をゆっくりと回遊している。
…などなど、産卵後の影響なのか、意識がボーっとしているような印象だ。
この傾向はメジャーフィールドでも小規模の野池でもそんなに変わらないため、覚えておくと便利。
デカバスとオスバス、小バスの釣り分け方について、人気アングラー・金森隆志氏は以下のように語る。
「続いてのステージは水温が15度前後。
この水温になると、同じシャローといっても質が変わってきて、スポーニングを意識した行動になり、オスは必然的にハードボトムのシャローを探し始めます。
一方メスは同じ水温でも水温が安定するレンジ、いわゆるサーモクラインに浮いているのが典型で、ボトムにはいません。これが理解できるとオスとメスを釣り分けることが可能になります。
ボトムをズルズル引っぱるフィネスの釣りではオス。
中層およびブレイク上を巻くと大きなメスが釣れる可能性が高くなります。」
「ちなみに暦で考えると、もちろん地域差はありますが、概ね3月頭から中旬にかけてが春爆からの第一段階。
4月上旬が水温15度前後のオスがボトム、メスが浮く第二段階。
ゴールデンウィークあたりが第三段階だと思います。」
(引用:「金森隆志の岸釣りQ&A50」75~76頁)
デカいメスバスにターゲットを絞っていくなら、「中層、サスペンド、沖、沖の表層」を。
小バスならボトムか、越冬場の周辺を。
こんな感じで釣り分けると、良い結果に繋がるかと思う。
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高実績!春の野池のデカバスを狙うために持っておきたい、おすすめのルアー
ここからは、僕の体験談と実績をもとに、春の野池で実績の高い「春のおすすめルアー」を紹介していく。
選ぶべきルアーの傾向は、
●動きがゆっくりのもの
上記2点。
上記2点を起点としつつ、
●ヤル気はあるけど、そこまで活発に追うわけでもないので、「スロー、ゆっくり目」に誘う。
こんなコンセプトで立ち回れるようなルアーを選んでいく。
●春の野池のデカバスに効果的なルアー
上記コンセプトを手堅く実践していくためには、以下のようなルアーが有効だ。
●シャッドテールワーム(スイムベイト)
●ラバージグ
●ギル型ワーム
●スピナーベイト
●トップウォータープラグ
●フィネス、ワーミング各種
これらはあくまで僕個人が体験した上でのおすすめルアーだが、前述した”コンセプト”に当てはまるようなアプローチが可能なルアーなら、どんなものでも構わないと思う。
50オーバーが釣れたアプローチの参考として頂ければ嬉しい。
シャッドテールワーム(スイムベイト)
シャッドテールワーム(スイムベイト)は、春の野池バスで最も実績の高いルアー。
「クリアアップした水、スロー、ボリューム感、食欲」など、春バスを釣るための要素がたくさん詰まっているルアーだ。
シャッドテールは、「春バスを釣るためのルアーがわからない!」という人に真っ先におすすめしたいルアー。
まずはコレを巻いてみて、「追うのか、居るのか、横の動きか、中層なのか」などの状況を確かめていきたい。
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ラバージグ
ラバージグも春のデカバスの実績が高いルアーの1つ。
普通のテキサスリグ(5~7gシンカーを使った3.5インチホッグワームなど)だと食わないが、ラバージグには食ってくる…というような体験も。
ラバージグはぜひとも用意しておきたい。
ザリ食いバスを狙うとデカバス率アップ!
テキサスとジグ、たとえ同じ”底物・打ち物系ルアー”でも、ラバージグには「ボリューム感の強さ、テリトリーを侵害するモノ」という要素が含まれているのは見逃せない。
もし通っている野池にザリガニやエビなどの甲殻類が生息しているなら、ラバージグはぜひ持っておきたい。
春のラバージグの釣りについて、バスプロの木村健太氏は以下のように語る。
エビ、ザリ系は、比較的スローに生きている生物なので、バスが彼らを狙っているタイミングであれば割と食わせやすいです。
バスが甲殻類を食いたがってる時はボトムを意識しているので、ラバージグなどをボトムに合わせる動きが重要になってきます。
特に3〜4月はボトムを意識しているバスが多く、ルアーを引きずっているだけでも釣れるので簡単です。
あと、ハイシーズンといわれている時期もバスは甲殻類を食ってることが多く、だからこそ簡単に釣れているともいえます。
(引用:木村建太「僕たちにはストロングしかない」37頁)
ラバージグは3~5月くらいにかけて必須のルアー。
もしドシャローにデカバスが居るなら、底物・打ち物系ルアーを試してみたい。
ギル型ルアー
通っている野池に甲殻類がいない(あるいは少ない)なら、バスはブルーギルを捕食している可能性が高い。
メインベイトがブルーギルになっている野池には、ギル系ルアーが有効である。
特に春先など、ザリやエビ類が活発に動いてない時期には、バスは魚食性が高いため、ビッグベイト・ギル系ルアーは効きやすい。
チャターベイトにギル系ワームをトレーラーにセットしたパターン。
こういった”ちょい外し”系なルアーも効く。
ギルチャターは、沖や障害物に着いてボーっとしているメスバスに投げ込むようなイメージで、スローに巻いていく。
ギル型ワームのライトテキサスも外せない。
3.8~4.8インチくらいのギル型ワームを、カバー回りで”吊るし”状態にしてシェイクし続けて使う。
普通に投げ込んでもいいが、”吊るし”状態の方がバスを威嚇させられる。
夏のように「フォールさせて食う」という使い方ではなく、『怒らせて、縄張りを荒らしてキレさせる』みたいな方向性で使う。
使うワームは3種類のみ。
●O.S.P「ドライブSSギル」
●デプス「ブルフラット4.8」
●ノリーズ「フリップコギル」
この中から好きなギル型ワームを1つ選ぶだけで良い。
吊るし状態にして、バスの縄張りを荒らしてシェイク!
スピナーベイト
春爆対策。
3月下旬から4月下旬にかけて訪れる「暖かい風」が吹いたときに使いたい。
ウィンディサイド(風が当たる面)か、風裏に避難している系バスをハイアピールで食わせる。
釣り人的に「ちょwこの風だと釣りできないんですけどww」レベルの風が吹いたときブチ込んでいく用のルアー。
晴天ドピーカン無風なときは全くダメだが、荒れたら強い。
トップウォータープラグ
対アフター用兵器。
沖の表層にボーっとしていたり、ウロウロとヤル気なく沖をフラついているデカバスに効果的。
使う時期的には水温が15℃前後くらいになったときや、4~5月下旬くらい。
使うルアーは何でもいいが、できるだけ「スローに(あるいは超高速)、ボリューム感」という要素が含まれているものが良い。
バズベイト、羽根モノ、大型トップウォータープラグ、ペンシルベイト、ポッパーなど。
フィネス・ワーミング各種
越冬場にいる小バス、オスバスを狙うためのルアー。
春先、まだ体力を回復しきっていない小バスや、産卵床を作るためにボトムに意識が向かい始めたオスバスを狙うなら、ライトリグが有効。
スモラバ、ネコリグ、ダウンショット、テキサスリグ、ライトテキサスリグ…などなど、ワームを使ってネチネチ時間をかけて誘いたい。
越冬場に絡んだアベレージサイズを狙うのには、”冬の釣り”を知っておくと便利。
●冬の究極ウエポン!?「ファットウィップ3インチ」の瞬テキは冬バスを釣る近道なのか。
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春バスを釣るための5のステップ
ここからは、実際に春の野池バスを釣るための手順を、5つのステップにわけて解説してみる。
前述したおすすめのルアーを使いつつ、春のスレバスを釣るための方法は以下の通り。
1:適切なタックルを用意する
2:季節の進行具合を確認する
3:狙うポイントを選ぶ
4:タイミングを意識する
5:適切なルアーを選ぶ
1:適切なタックルを用意する
春のデカバスを釣るためには、扱うルアーと釣り場の環境に合ったタックルを使うことが大事。
たとえアタリがあったとしても、魚を確実に釣り上げられなければ意味がない。
合わないタックルを使用してしまうと、バラシが多くなったり、ラインが切れたりといったトラブルも起こりやすくなる。
そのため、まずは「その季節、その場所、そのルアーに合ったタックル」を選ぶことからスタートしていこう。
春の野池攻略には、どんなタックルを選べばいいの?
どんなタックルを使うのか…の目安は、先述したお勧めのルアーを快適に扱えるものを選ぶのが基本。
例えばシャッドテールワームの場合、
●mh〜hくらいのロッド
●16〜20ポンドくらいのライン
●6.6〜7フィートのロッド
といったタックルがマッチする。
以下、「前述した各ルアーに合うタックルの関連記事と基礎知識」に関する記事を貼っておくので、よかったらこちらも参考にしてみてほしい↓
●シャッドテールワーム、ギルチャター、スピナーベイト
●ラバージグ、ギル型ワーム、大型トップ
●フィネス系、ワーミング系ルアー
●購入前にこれだけは知っておきたい!ライトリグ、フィネス用スピニングロッドの選び方 & おすすめ16本
上記で紹介したタックルを使用して頂ければ、大きなトラブルなどなく快適に釣りを楽しんでもらえるハズだ。
2:季節の進行具合を確認する
「季節の進行」などというと小難しいと思われるかもしれないが、とても簡単。
【今、釣り場の水温とかバスの元気ってどんな感じなんだろうな?】
くらいの感じで全然オッケー。
まず現場に着いたら、その釣り場の雰囲気をボンヤリとチェックしてみる。
例えば、
●水の色はどんな感じか?クリアーか?濁っているか?
●魚の姿は見えるか?生命感が感じられるか?
●木々の緑は残っているか?これから青々と茂っていきそうか?枯れたままか?
●どんな天候か。雨や風、日光はあるか?
…などなど、大まかにその日の釣り場の雰囲気をチェックするようなイメージ。
水温計はぜひ活用したい
もう少し詳しく状況をチェックしたい場合、水温計があると非常に役立つ。
釣り人に人気&個人的におすすめな水温計はコレ↓
防水仕様、ストラップがつけられる、アマゾン評価数240超え…という人気の水温計。
測れるのは表水温のみではあるが、状況を把握するためには持っておいた方が良い。
3:狙うポイントを選ぶ
現場の雰囲気を大まかにチェックしたら、次は「どんなポイントを選ぶのか?」の段階に入っていく。
狙うポイントを選ぶときの目安になるのは、以下のようなもの。
●まだまだ冬っぽいと感じたら…
→越冬場。深場、障害物がある場所(カバー周辺、奥)、水の動きがなくて安定しているような場所。
●ちょっと暖かくなってきたな、ホーホケキョーがたまーに聞こえると感じたら…
→越冬場に近い場所も探る。越冬場とその周辺を中心にルアーを投げる。
マズメ時、15時前後は浅い場所(シャロー)も打つ。
日光がが当たっている側は必ずチェック。
ホーホケキョーが聞こえたら、デカバスが釣れる確率は高い。
●防寒着はいらない。木々の新芽が出てきてホーホケキョーが聞こえてきたら…
→野池を一周回れるなら、全部打つ。
基本は障害物だが、シャローも必ず打つ。
もうデカバスは動いていると確信して釣りをしてもオッケー。
これらはあくまで大まかな目安ではあるが、上記のような変化を感じ取りつつ柔軟な釣りをしていくと、そこまで大外しはしないかと思う。
補足:越冬場が見当たらない”皿池タイプ”の場合は?
水深が1〜2mくらいの浅い皿池の場合、これといった障害物が見当たらないこともある。
が、水中を丁寧に探っていくと、一箇所だけ30cmくらい窪んでいたり、木々が溜まっていたりするような場所が見つかるハズ。
どこかに変化がある。魚が溜まる場所、生存できている場合は必ずどこか”安全地帯”がある。
まずは1日潰して、地形変化や障害物探しを徹底してみてほしい。
鳥が止まる場所、魚が跳ねた場所などなど、ヒントになるものを見極めていきたい。
その際、使うルアーは根掛かりしにくいテキサスリグがおすすめだ。
4:タイミングを意識する
狙うポイントが定まったら、次は「いつ入るか?(タイミング)」を意識しよう。
以下、各タイミング一覧↓
【時間によるタイミング】
●朝や夕方のマズメ時
●8〜13時の太陽が登っている時間帯
●14〜15時の最高気温・最高水温になる時間帯
【天候変化によるタイミング】
●無風のとき
●風が吹いたとき
●カンカンに晴れているとき
●曇っているとき
●雨が降ったとき日が
などなど、「天候、時間帯」に変化が起きたときは、ポイントに入る(あるいは入り直す)タイミング。
例えば、
…みたいな感じで、「天候・時間の変わり目、変化」に沿って自分の行動を変えていく。
一度打って釣れなくても、ナイスなタイミングでもう一度入り直す…という立ち回りは、野池攻略の基本である。
もしその瞬間にそこで釣れているなら移動しなくても構わないし、引き続きそこで釣れそうな予感がするなら粘っても構わない。
天候、時間帯、魚の動きに合わせて、釣り人も柔軟に対応していくのが基本だ。
どんな場所で、どんな釣りをすれば良いのかは、前述した「時期毎によるバスの動き、生息域」を目安にするとわかりやすいかと思う。
5:適切なルアーを選ぶ
「狙うべきポイントに、どんなタイミングで入るのか」がわかってきたら、最後はルアー選び。
何となくでもいいので、雰囲気みたいなものがわかってきたら、最後はルアーを選んでいく。
「何を使えばいいかわかならない!」という人は、使うルアーは当記事で紹介した以下のルアーを揃えることをおすすめする。
●ジャークベイト
●スピナーベイト
●ラバージグ
●トップウォーター系
●ライトリグ系、ワーム系
とりあえずはこれだけで構わない。
ある程度は選択肢を絞った方が、思考を立ち回りや魚への意識に回せるので、ルアー選びは難しく考えないようにしたい。
使うルアーの出しどきは前述したが、おさらいとして以下にまとめておく。
●シャッドテールワーム
→3〜5月全てに対応するルアー。巻物で迷ったらココから入る。
水がステイン〜クリアーな時に使う。
カラーは雨や曇り、マズメ時ならチャート。その他はグリパンかウォーター メロン。
●スピナーベイト
→水が濁っていたり、風や雨があるとき、マズメ時に大物狙いで使用する。
水温が13度前後になったときや、天候が荒れたときのエースとして。
●ラバージグ
→春の釣りにおいては3〜4月下旬くらいまで活躍する。が、もちろん年中使える。
カバーの中、奥の奥、吊るしてちょんちょん、ズル引き、中層スイミングで使う。
シャッドテールワームなど巻物に追ってこないけど、食う気力はそこそこあるな…と感じたら投げる。
対でかバスキラー。
●トップウォーター系ルアー、大型トップ
→4月下旬〜の時期(アフター)に。使用するなら水温が最低でも13度は欲しい。
バスのペアリング行動やスポーニングが終わった後くらいに投げる。
水質がクリアーなら羽根モノなどのビッグトップ系ルアー、ペンシルベイトを。
マッディならバズベイトやポッパーを。
いずれのトップルアーも、雨風がない時に使いたい。
バズベイトだけは雨風にも強い。
●ライトリグ系、ワーム系
→オールシーズン用、小バス狙い用、ピンポイント用、水温、水質問わず。越冬場が絞れている場合に。
ダウンショットリグで越冬場のピンポイントでロングシェイク(最低でも15秒。長くて1分)。
スモラバ、ネコリグは越冬場で吊るしてシェイクしたり、ブレイクを探ったりスイミングさせたり…万能。
越冬場でアベレージを手堅く狙いたいときなどに使用する。
以上、ざっくりと各ルアーの出しどきや使い方を書いてみた。
上記のような感じで使ってもらえれば、そこまで大外しはしないかと思う。
【野池攻略:春】自己記録が出せる!春の野池攻略でデカバスを釣るための基礎知識&釣り方、おすすめルアーの解説|まとめ
春の野池に帝王のごとく君臨する、スレたデカバスを釣るための方法を書いてみた。
当記事で書いてあることを実践して頂ければ、春の野池バスを釣れる確率が高くなるハズ。
春のバスを釣るためには、
2:時期毎の釣り方をする
3:釣れるルアーとタックルを使用する
4:実績の高いアプローチを行い続ける
こういった行動を取り続けていけば、必ずチャンスが訪れる。
当記事が、「まだ春バスを釣ったことがないんだよね」「初バスがなかなか釣れなくて困っている」「自己新記録のバスを釣りたい」といった方の参考になると幸いだ。
壁というのは、できる人にしかやってこない。
超えられる可能性がある人にしかやってこない。
だから、壁がある時はチャンスだと思っている。
- イチロー -(日本のプロ野球選手、日本及び米国で活躍 / 1973~)
(引用:癒しツアー)
【参考資料】
本文中の引用書籍詳細はこちら↓
●金森隆志の岸釣りQ&A50
●川村光大郎「バスフィッシング・ボトムアップアプローチ」
●木村建太「僕たちにはストロングしかない」
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