ハーレーのインジェクションチューニングを試して感じたメリット・デメリット

僕はこれまで、さまざまなハーレーにインジェクションチューニングを試してきました。

そこで当記事では、「ハーレーのインジェクションチューニングを試して感じたメリット・デメリット」を紹介します。

☆ライタープロフィール

筆者のハーレー歴
ハーレー「2012年式FXDWG ワイドグライド(ダイナ)」→「2013年式XL883R」→「2010年式 FXDL ローライダー(ダイナ)」→「2003年式XLH883 スポーツスター(リジットマウント エボスポ)」

【体験談】ハーレーのインジェクションチューニングを試して感じたメリット・デメリット

チューニング前

チューニング後

ハーレーダビッドソン スポーツスターXL883Rを、モーターステージさんでトランスファーチューニングしました。800回転で3拍子風なアイドリングが楽しめるようになりました。北米マフラー12mmパンチアウトの音量が下がった印象ですが、低回転時のノッキングは完全になくなり、乗りやすくなりました(^-^)

インジェクションチューニングのメリット

ハーレーの本来のクオリティを取り戻すことができる

インジェクションチューニングのメリットは、「エンジンの燃料噴出量をベストな状態に戻し、エンジン本来のパワーやトルクを引き出す」というもの。

チューニングをすることでエンジンへ負荷がかりにくくなるため、オーバーヒートなどのエンジントラブルも起こしにくくなる。

近年は排ガス規制が厳しくなっており、ハーレーの最新モデルはメーカーによって排出量が絞られています。

そのため、工場出荷時のハーレーは本来のトルクやパワーを制限した状態ともいえます。

しかし、インジェクションチューニングを施すことで、元々のクオリティを取り戻すことができるというワケです。

チューニング後の挙動はあきらかに違う

インジェクションチューニングを施すことにより、トルクやパワーがあがった…ような気がします。

僕は専門家ではないのでくわしいことはわからないが、チューニング前と後では挙動が変わったように思う。

たとえば、信号待ちからの停車・発車のメリハリを感じやすくなった、など。

ハーレーは発進してから軌道に乗るまでがワンテンポ遅れるような印象がありますが、チューニングを施すことによって低速域のトルクがモリモリっと上がったような印象ですね。

高速道路での合流、追い越しでもパワフルに。細かな挙動はずいぶん変わりました。

アイドリングが三拍子風になる

インジェクションチューニングで回転数をさげることもできます。

モーターステージさんにチューニングを依頼したのですが、「700回転以下だとエンジントラブルなどが起きやすくなるからおすすめしません」とアドバイスされ、800回転くらいに設定。

回転数を落とすと、馬が走るようなサウンドを奏でる「三拍子」になります。

インジェクションチューニングでは旧車のような絶対的な三拍子にはならないけれど、800回転ほどでもそこそこ三拍子っぽくなります。

ちなみに、本格的な三拍子っぽいアイドリングを求めるなら、個人的にはインジェクション車をおすすめしたいです。キャブ車や旧車ならかなり三拍子になる。

僕はアイドリング厨だったのですが、インジェクション車に乗って後悔したこともありました。

「ハーレーに乗るんだったら、三拍子にもこだわりたい!」という人は、旧車やキャブ車に乗るか、低回転域にも対応したチューニングを検討したい。

エンジンが熱を帯びにくくなった

チューニング後は、エンジンが熱を帯びにくくなった印象も。

ハーレーは渋滞などで停車時間が長くなると、エンジンが暑くなって股間がヤバい…。

しかし、インジェクションチューニングをおこなうことで、ややマシになった気がします。

インジェクションチューニングのデメリット

エンジンの挙動や回転数の調整など、インジェクションチューニングにはさまざまなメリットがあります。

しかし、デメリットもいくつかありました。
 

調整するのに手間がかかる

僕はインジェクションチューニングをモーターステージさんで行いました。

チューニングをおこなうためにはECM(データ)を脱着しなければならないのですが、これが結構な手間だったんですよね。

モーターステージさんではデータを郵送して書き換えをおこなうため、ECMの着脱をおこなう必要があるのです。

ECMは慣れればすぐに取り外しできるものの、慣れないと面倒です(^ ^;)

(画像:ヤングマシン

車両ごと専門ショップに持ちこんでチューニングしてもらう、というパターンもあります。

僕はやったことがありませんが、パインバレーさんなどで車両を持ち込んでインジェクションチューニングをおこなうこともできるようです。

データや回転数の調整には工賃がかかってしまうのがネック…。

マフラーを交換すると燃調もおこなわなければならず、そのたびにECMを外してチューニング…これが結構手間でした。

マフラーを交換するたびにECMを外して郵送するという段取りは、正直いってしんどい。

「マフラー交換したいけど、データ更新するのダルいな…」と考えるようになり、せっかくのマフラーカスタムが億劫になったこともありました。

回転数を自分で調整することのできる旧車・キャブ車なら、回転数を自分で調整できます。

「三拍子を楽しみたい!」「さまざまな回転数を楽しみたい」という人には、個人的にはキャブ車をおすすめしたい。

ハーレーのインジェクションチューニングを試して感じたメリット・デメリット|まとめ

さまざまなハーレーに乗り、そのたびにインジェクションチューニングを行ったので、体験談や感じたことを紹介しました。

インジェクションチューニングは、やらないよりはやったほうがいい。
ただ、メリットだけでなくデメリットもあると知った体験でした。

こちらの記事もおすすめです↓