ハーレー乗り向け|おすすめのエンジンオイルランキング TOP5

オートバイの「エンジンオイル」は、カスタムパーツほど目立つ存在ではありません。
そのため、つい蔑ろにしてしまいがちなアイテムなのですが、軽視しているとトラブルを起こしやすくなるので注意したいところ。

しかし、最近はさまざまなエンジンオイルが発売されているため、どれを選べばいいのか迷ってしまいがち…。

そこで当記事では、『ハーレー乗り向け:おすすめエンジンオイルランキングTOP5』を紹介します。

人気・定番のエンジンオイルをえらぶことで、末長く車体を守ることができるようになるはず…!

☆ライタープロフィール

筆者のハーレー歴
ハーレー「2012年式FXDWG ワイドグライド(ダイナ)」→「2013年式XL883R」→「2010年式 FXDL ローライダー(ダイナ)」→「2003年式XLH883 スポーツスター(リジットマウント エボスポ)」

ハーレーダビットソン乗り向け|「エンジンオイル」の基礎知識

この項目では、「エンジンオイル」についての基礎知識を紹介します。

「エンジンオイル」とは

「エンジンオイル」とは、エンジンのなかを潤滑にするためのアイテムのこと。

また、エンジンを冷やす役割もあるため、定期的なメンテナンスをもとめられるものでもあります。

人体にたとえるなら、エンジンオイルは『血液』のようなもの。

たとえば、血液は人間のカラダの全体をかけめぐっており、血がドロドロになったり、どこかで停滞してしまったりすると不調をおこしてしまいます。

オートバイも同じく、エンジンオイルが劣化することでトラブルが生まれやすくなってしまうのです。

バイカーは(というか僕は)エンジンオイル交換をないがしろにしてしまいがちです。
オイルを綺麗な状態に保つことはバイカーの役目でもあるため、こまめな交換をおこないたいところです。

エンジンオイルのおもな働き・役わり

オートバイにおけるエンジンオイルの役割には、どのようなものがあるのでしょうか。

一般的に、エンジンオイルは以下の働きがあるといわれています。

エンジンオイルのおもな働き

●パーツの潤滑剤
→金属同士の摩耗を軽減させ、パーツの劣化をふせぐ

●パーツの洗浄をおこなう
→ガソリン燃焼時にうまれる化学物などを吸収してくれる

●防錆効果
→金属パーツの錆をふせぐ

●クッションの役割
→各パーツ同士の”隙間”にはいり、クッションの役割をはたす

●冷却効果
→エンジンの燃焼・摩耗からうまれる熱を冷却する

●密閉効果
→油膜をうみだし、燃焼室からガスを密閉させる

エンジンオイルは、オートバイのなかにある金属パーツの劣化をふせいでくれます。

また、エンジンの冷却効果を得られるなどのメリットも。

口コミなどにある「エンジンオイルを交換したらニュートラルの入りが改善した!」というものがありますが、それはオイル交換の効果ともいえるでしょう。

●オートバイの不調は「エンジンオイル」の劣化が原因かも!?

「最近、エンジンが熱を帯びやすい…」

「ギアの入りが悪くなった」

「オートバイの動作がぎこちない」

上記のようなときは、エンジンオイルの劣化が原因かもしれません。

新品のものに変えるだけでバイクの調子がよくなることもあるので、バイクの調子がよろしくないときは、まずエンジンオイルを交換してみる…というのも得策です。

「エンジンオイル交換」をサボるとトラブルがうまれやすい

エンジンオイル交換をサボってしまうと、バイクが不調になりやすいです。

たとえば、バイクがオーバーヒートを起こしてしまったり、エンジン内にダメージが蓄積されて、オーバーホールを行わなければならないレベルの不具合を生じるなどのリスクも起きやすいです。

オートバイを好調に保つためにも、エンジンオイル交換はぜひおこないたい。

エンジンオイルの交換頻度は?

エンジンオイル交換の頻度は、一般的に「3,000km、または3ヶ月に1回」というのがセオリーだといわれています。

また、新車の場合はエンジンのなかに金属粉がうまれやすいので、800kmに達した時点で最初のエンジンオイル交換をおこなうのが良しとされています。

新車は走り慣れていない機械であるため、粉塵などが溜まりやすい・出やすいのがその理由ですね。

新車を購入したあとのメンテナンスは、800km走ったら1回目のエンジンオイル交換をおこない、その後は3000kmごとに交換…といった感じがベスト。

また、オフシーズンである12~2月にほとんど乗らない場合は、シーズンインする乗りはじめにエンジンオイルを交換してあげるとフレッシュな状態で乗ることができます。

まったく乗らないでいるとエンジンオイルが劣化しやすいので、できれば定期的に走ってあげたいところ。

いずれにせよ、こまめにエンジンオイルを交換してあげることが大切だといえるでしょう。

ハーレーダビットソン乗り向け|エンジンオイルの「粘度」、『20W50』とは

この項目では、エンジンオイルの粘度についての解説と、『20W50』について紹介します。

エンジンオイルの『粘度』とは

ハーレー用エンジンオイルのパッケージには「20W-50」、「80W-90」などと書かれていることがあります。

これらは『オイルの粘度』をあらわす表示のこと。

オイル表記は気温を目安に書かれており、どのくらいの気温でどれくらい粘度(ネバり)がうまれるかが表示されています。

エンジンオイルの粘度は「硬すぎず・やわらかすぎず」がベスト

エンジンオイルの”粘り(硬度)”は、エンジンをベストな状態に保つため欠かすことのできないポイントです。

エンジンオイルには潤滑作用があります。
金属パーツ同士の摩擦をスムーズにするためには一定の粘度がもとめられるため、スムーズであればあるほど良いかというと、かならずしもその限りではないのです。

エンジンオイルの役割を「水と蜂蜜」でたとえるとわかりやすいです。

たとえば、コップに水を入れた場合、かたむけると水が溢れて流れやすい。
一方、蜂蜜を入れたコップをかたむけても、流れ落ちるまでドロドロとゆっくり流れます。

水のようにサラっとしたエンジンオイルでは摩耗などの役割を果たしにくいですが、蜂蜜のようにドロっとしたものだと適度な粘りがあるため、パーツ同士の摩耗をふせぎやすいのです。

●エンジンオイルは「粘りすぎず、流れすぎず」のほどよい硬さを選ぶ

ただ、粘り気があればあるほどいいのかというと、そうでもありません。

エンジンオイルは摩耗効果だけでなく、エンジンのなかを洗浄してくれたり、エンジン熱を循環させて冷却作用をおこなうなどの役割もあります。

ドロドロと粘りすぎるオイルだと、オイルライン(オイルが流れる道筋)を流れるときに抵抗がうまれやすいくなり、上記した作用を邪魔してしまうなどのリスクも…。

エンジンオイルは、やわらかすぎもよくありませんし、硬すぎてもよろしくありません。
適度な粘度がありながら、それでいてほどよく流れやすい粘度をえらぶのが失敗しないコツだといえるでしょう。

そこでキーとなるのが、「20W50」というエンジンオイルの存在です。

ハーレー用のオイル「20W50」と「シングル50」とは

ハーレーのオイルには、「20W50」や「シングル50」と言った表記の書いたオイルがあり、これらの数字と英語には意味があります。

「W」はウィンターの略で、4℃~38℃に適するオイルの表記です。
また、シングル50の場合、16℃位以上の夏場などに使われるオイルのことをあわらす…などなど、エンジンオイルの表記や英語には意味がふくまれているのです。

ハーレー用のエンジンオイルで一般的なのは「20W-50」やシンプルに「50」と書かれたものです。

「20W-50」はマルチグレードオイルと呼ばれ、後者はシングルグレードオイルと呼ばれています。

マルチグレードオイルの粘度表記に数字が2つあるのが特徴なので、パッケージ表記を見ることですぐにわかるかと思います。

●ハーレーダビットソン乗りの定番オイル粘度「20W50」

ハーレー乗りに定評のあるエンジンオイルは、「20W50」です。僕もハーレーにはコレを使用しています。

数字の”20”は、低温粘度を(Wは”Winter”の略)あらわし、”50”は高温粘度をあらわします。

数字表記は、「外気温〇〇℃〜〇〇℃内での使用を許可するもの」ですね。
数値が低いものほど、寒い場所に適します。

20W50の場合、外気温4℃~38℃になる場所でのライディングに適します。

日本の場合、ほとんどの地域が上記の気温でのライディングになるため、20W50が定番…というワケです。

一般的に、20Wはマイナス10℃まで可能で、10Wはマイナス20℃、5Wはマイナス25℃でもエンジンをスタートさせることが可能だといわれています。

●「シングル50」は寒い地域では好まれない

ちなみに、「シングル50」は外気温度が16℃以上とされており、北海道などの寒い地域ではあまり好まれません。

エンジンオイルの表記数値が高いものほど、暖かい地域に向きます。

オイル表記の数値がちいさくなるほど、寒い場所でオイルが硬くなりにくくなります。

エンジンオイルは低気温になるほどネバり気がなくなるため、寒い地域では数値の低いものをえらびたいところです。

ハーレー乗り向け|おすすめのエンジンオイルランキング TOP5

この項目では、ハーレーダビットソン(アメリカン・クルーザー含む)乗りに人気のエンジンオイルを紹介します。

どのオイルも人気・定番のものなので、気になるものがあったらチェックしてみてください。

 

1位:レブテック「エンジンオイル SAE 20W50」

レブテックオイルは、アメリカにあるカスタムクローム社から発売されているエンジンオイル。

ハーレー純正オイルと並び、世界中のハーレー乗りに愛用されるオイルですね。

オイル表記は安定・安心の「20W-50」。日本ならどこの地域でも走りやすいスペックです。

車両の年式や状態にあわせて6タイプの粘度から選択できるため、ハーレー乗りに人気!

低価格という点もおすすめポイントとなっています。迷ったらコレ!

 

2位:ハーレーダビットソン「H-D360 純正オイル・20W55」

「H-D360 純正オイル」は、ハーレーダビットソン社から発売されている純正エンジンオイル。

純正品ということもあり、ハーレー車両に最適に使えるように作られてます。

エンジンの摩耗をふせぎつつ、冷却・洗浄・劣化防止に役立ち、多くのハーレー乗りに信頼されている定番商品。

「社外品で失敗したくない!」「とりあえず無難なオイルを選びたい」という人にピッタリなアイテムだといえるでしょう。

 

3位:レブテック「エンジンオイル MTP100% 20W50 」

ハーレー乗りの評判・レブテックオイルのゴールド版。

レブテックMTPオイルは、最先端の技術でつくられた100%化学合成オイル。

ゴールドは化学合成品で、シルバーにくらべて不純物が少なく、粒の大きさにムラも少なめ。
端的にいうと、”ハイクオリティな高級オイル”といったところでしょうか。

エンジン以外にも、プライマリー、ミッション、ギアにも使用出来るため汎用性もGOOD。

※2000年式以降の車両に使用出来ます。

 

4位:モチュール「7100 4T 20W50」

近年、ハーレー乗りに人気のある「モチュール」のエンジンオイル。

100%化学合成、粘度は20W50…という作りのため、高級なハーレー車両にぴったりなオイルだといえます。

クラッチの入りやすさや、エンジン挙動のスムーズさなどに定評アリ!

やや高価なオイルではあるものの、その実力と安定性は見逃せないポイント。

 

5位:ワコーズ「TT-50 タフツーリング 25W50 ヘビーデューティエンジンオイル」 

1972年の創業以来、40年以上にわたりオイル作りを手がけてきた「ワコーズ」のエンジンオイル。

歴史のある会社のエンジンオイルということもあり、多くのライダーに支持されています。

当オイルは、コンプレックスエステルを配合したエンジンオイル。

おもに冷却効果に定評があり、気温があるなかでのライディングでも熱ダレを起こしにくいと評判があります。

ハーレーダビットソンはハイシーズンにおいて熱を帯びやすいのがネックですが、「少しでも熱を感じずに走りたい」という人はワコーズオイルを選ぶと◎

【ハーレー乗り向け】おすすめのエンジンオイルランキング|まとめ

末長くハーレーライフを楽しむためにも、エンジンオイル交換は大切にしたいところです。

近年はさまざまなエンジンオイルが発売されていますが、人気・定番のアイテムをえらぶことで大きな失敗は避けられるはず!

気になるエンジンオイルがあった人はチェックしてみては…?

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