ライト系マルチパーパスなロッドとして人気がある、シマノ「ワールドシャウラ ”2701FF”」。
名竿と評されることもあるロッドで、実際に購入したのが3年ほど前のこと。
バス釣りにいろいろ試してみたので、バス釣りにおけるワールドシャウラ「2701FF」の活用法・用途などをインプレします。
●シマノ「ワールドシャウラ 2701FF」
もくじ
- 1 【インプレ】バス釣りにおけるワールドシャウラ「2701FF」の活用法・用途がわかってきた
- 2 シマノ「ワールドシャウラ2701FF」とは
- 3 汎用性が高すぎる…具体的な用途が絞りきれなかった
- 4 シャッド、小型ハードルアー全般は超優秀
- 5 補足:20gくらいまでのハードルアーならフルキャスト可能
- 6 ライトキャロライナリグにすげぇ良い
- 7 ワールドシャウラ2701FF、ライトリグはどうなの?
- 8 ”王道”なワーミング全般にベストマッチする
- 9 PEラインと組み合わせてバーサタイルに良し
- 10 なんちゃってパワーフィネス(ライトパワーフィネス?)にもGOOD
- 11 補足:青シャウラ2701FFとの比較
- 12 3年使ってみて感じた、2701FFの気になるところ
- 13 バス釣りでは用途がややかぎられる
- 14 長さはやや中途半端かも
- 15 【インプレ】バス釣りにおけるワールドシャウラ「2701FF」の活用法・用途がわかってきた|まとめ
【インプレ】バス釣りにおけるワールドシャウラ「2701FF」の活用法・用途がわかってきた
シマノ「ワールドシャウラ2701FF」とは
「ワールドシャウラ2701FF(スーパーレッド)」は、シマノから発売されいてるスピニングロッド。
長さは7フィート、パワーはミディアムライト、適合ルアーウエイトは4~14g…というつくりになっておりで、さまざまな魚を狙えるマルチなロッドとして人気がある番手です。名竿としても名高いようです。
僕がワールドシャウラ2701FFを買ったのは、約3年ほど前のこと。
しばらく使い続けてみたのですが、なかなか良いんですよね(^^)
汎用性が高すぎる…具体的な用途が絞りきれなかった
ただ、あまりに汎用性がありすぎるため、どんな釣りにスペシャルに使えるのか迷っていたというのもまた事実…。
どんな釣りにジャストフィットするか研究していたらいつの間にか3年経っていたので、感じたことをインプレします。
だいたい、以下のような釣りに向いているようです↓
●シャッド、小型ハードルアー全般
●ライトキャロライナリグ
●PEラインと組み合わせてバーサタイルに良し
●なんちゃってパワーフィネス(ライト系パワーフィネス?)に
シャッド、小型ハードルアー全般は超優秀
ワールドシャウラ2701は、小型ハードルアー全般が非常に使いやすいです。
たとえば、デュオ「レアリスシャッド」、デュオ「レアリススピン」、ダイワ「ピーナッツ2」など、小型ハードルアー全般を気持ちよくキャストすることができます。
表記はFF(エキストラファースト)ですが、実際にはレギュラーファーストくらいまで曲がっているような気もする。
キャストするときにブランクス全体がしなやかに曲がってくれるため、とにかくキャスト精度が高く、それでいてバラしが少ない。
トレブルフックを搭載したハードルアーは魚をバラしやすいのがネックになりがちですが、当ロッドは非常に”ノリ”がいいため、巻物の釣りをするときに感じがちなストレスが少ないんですよね。
また、魚を掛けると、まるでレギュラーテーパーロッドのようにブランクス全体が美しい弧を描いてくれます。
投げて気持ちいい、掛けて楽しい…が揃っている名竿だと感じさせます。
補足:20gくらいまでのハードルアーならフルキャスト可能
そういえば、シーバス釣りで僕が好んで使う、アイマ「烈波120(17g)」もブン投げることができるので、ハードルアーへの対応力はすこぶる高いようです。
ライトキャロライナリグにすげぇ良い
関東のレンタルボートレイクでも使い込んでみました。
相模湖や津久井湖など、クリア〜ステイン系リザーバーではキャロライナリグを使うことも多いのですが、ワールドシャウラ2701FFで試してみると、かなり良かったです。
シンカー3.5~5gのライトキャロライナリグに、O.S.P「ドライブシャッド3.5」やゲーリーヤマモト「カットテール4インチ」などをセットすると、気持ちよく遠投することができます。
やややわらかいロッドなのでフッキングが決まりにくいかと思っていたのですが、問題ありませんでした。太軸#1/0オフセットフックも問題ナシ。
水質がクリアなリザーバーでは、ライトキャロや小型ハードルアー、虫などを使う頻度が多いですが、そういったシーンで活躍してくれるロッドです。
ワールドシャウラ2701FF、ライトリグはどうなの?
(津久井湖にて。3.5gダウンショットで釣った49cm)
もちろん、「1.8gシンカー×レッグワーム2.9」みたいなライトリグもこなせます。
ティップ下がりの重心になっているため、操作そのものはおこないやすい印象です。
ただ、シェイキングなどの細かな動作はやりにくいですね。ティップが大きく動きすぎてしまいます。
ダウンショットで気持ちいいセッティングは、「シンカー3g以上×3インチ以上のワーム」とか。
ワーシャ2701FFでライトリグはできないこともないけれど、個人的には2701FFでレッグワームのダウンショットはやりたくはないかなと。
4~5インチワームを使ったダウンショットなら◎
”王道”なワーミング全般にベストマッチする
たとえば、ズーム「ミートヘッド」やゲーリーヤマモト「ヤマセンコー4インチ」を、ロボワームなどを使ったダウンショットリグやネコリグなど、一般的なワーミングなら問題なく使うことができます。
スプリットショットやノーシンカーも良いですね。
オーソドックスなワームの釣りに良し。
まるで「オレの作ったロッドでセコ釣りはやるなよ。ワームの釣りといったら”コレ”が王道だぜ」という声が聞こえてきそうですw
「今日はフィネスリグで小難しい釣りはしたくない気分」「テクニカルな釣りは疲れたなぁ」なんていうときは、ワールドシャウラ2701FFを握ると癒されます(^^)
ワールドシャウラ2701FFは、アメリカンっぽい釣り(?)をするなら最高のロッドです。
PEラインと組み合わせてバーサタイルに良し
PEライン0.8~1号くらいをセットすると、汎用性◎
たとえば、以下の用途だと気持ちよかったです。
●PEライン1号×フロロ8ポンドのダウンショットリグ(アメリカのトーナメンター風セッティング)
●メタルバイブレーション、シャッドなどの小型ハードルアーを遠投
●虫パターン用ロッドとして活用
海でPE1号を使っているリールをそのままバスに使える、というのが便利ですね。
常にPE1号をセットしておけば、さまざまな釣りに使いまわせてありがたい。
エギング、シーバス、堤防のサビキ、ちょい投げシロギス、ブラックバス…なんにでも使える。
なんちゃってパワーフィネス(ライトパワーフィネス?)にもGOOD
(房総リザーバーにて。3.5gスモラバのパワーフィネス)
PEラインをセットして、なんちゃってパワーフィネスなタックルとして使ったこともありました。
最近だと「ライトパワーフィネス」などとも呼ばれるスタイルですが、ワールドシャウラ2701FFでも行いやすかったです。
3.5gのスモラバや、ネイルシンカー3g×HP3Dワッキー5インチなど、パワーフィネス系ルアーとの相性もそこそこ良かった。
ただ、パワーがミディアムライトクラスということもあり、超ヘビーカバーの奥からデカい魚をブチ抜いてくるような使いかたには向かない印象です。
あくまで、カバーの表面・手前側を撃つときに使いたい。
そういえば、以前、ワールドシャウラ2752を使ったこともあるのですが、パワーフィネスに使うなら2番パワーのほうが向くと思いました。
本格的なパワーフィネスに使うなら、ワールドシャウラ2701FFよりも、そのほかのロッドを使ったほうがいいかなと。
補足:青シャウラ2701FFとの比較
以前、青シャウラの2701FFも使っていたことがあります。
青シャウラもなかなか良かったけど、スーパーレッドのほうが好きですね。
スーパーレッドのほうが感度も良くて、軽くていい。それでいて青シャウラを彷彿とさせるようなしなやかな曲がりをしてくれます。
自重とカーボンモノコックグリップの違いは蔑ろにはできないポイント。
青シャウラは重いのがネック。デザインはめっちゃカッコ良いんですけどね(^^;)
個人的に、「2701FFがほしいけど、青シャ・赤シャ・スーパーレッドで迷う」という人にははスーパーレッドをおすすめしたいです。
●シマノ「ワールドシャウラ 2701FF」
3年使ってみて感じた、2701FFの気になるところ
バス釣りでは用途がややかぎられる
ワールドシャウラ2701FFは、7フィートのミディアムライトパワーのスピニングロッド。
ということもあり、関東のマッディ系レンタルボートレイクやおかっぱりでは出しどころが難しいロッドでした。
一般的に、ミディアムライトパワーの用途というと、小型ハードルアーや少し重めのワーミング、ライトキャロライナリグ、メタルバイブレーションなどが挙げられます。
上記したルアーは登場する頻度そのものが少ないため、7フィートMLパワーロッドを使うシーンはやや限られがちなんですよね。
オカッパリでベイトタックル1本の相棒として使うには、ややオーバーパワーかなと。
「しっかりとライトリグをやるぞ!」というときは、ワーシャ2701FFにフロロ4ポンドという組み合わせではなく、ゾディアス264Lや264UL-Sのほうがいいかな…というのが本音。
長さはやや中途半端かも
以前、プロショップで「7フィートだとバス用として使うには長いし、ソルト用としては短すぎると思いますよ」とアドバイスされたことがありました。
実際、そのとおりだったでした^^;
ワールドシャウラ2701FFは、7フィートという中途半端なレングス。
バス釣りだとやや長すぎる気もするし、ソルトルアーだと短すぎて使いにくい。
たとえば、シーバスやエギングでは遠投をもとめられますが、そういったシーンでは遠投性にやや不満があります。バス釣りなら問題ありません。
琵琶湖や中・大規模河川などの広大なフィールドをのぞくと、その使用感はやや大雑把になりがちでした。
野池のおかっぱりでは長すぎるし、霞ヶ浦でライトリグを使うにはやや大雑把な印象。
●シマノ「ワールドシャウラ 2701FF」
【インプレ】バス釣りにおけるワールドシャウラ「2701FF」の活用法・用途がわかってきた|まとめ
ぶっちゃけ、資金繰りのために手放そうかな思っていたのが本音です。
しかし、なぜか手元に置いておきたくなる不思議な竿なんですよね。なぜだろう。
近年、ネット上では「ワールドシャウラ使っていると恥ずかしい」「村田信者w」なんていう声も目立つようになってきました。
個人的にも、そろそろワールドシャウラから卒業かな…なんて思っていたのですが、たまに使うとすげぇ良いんですよね。手放そう、手放せない、でもなぁ…なんていう堂々巡り^^;
人の評価など気にせず、好きなタックルを好きなように楽しみたいものですな^^
●シマノ「ワールドシャウラ 2701FF」