シマノ「ゾディアス166M」と「ゾディアス166ML」。
どちらも人気がある番手ですが、上記の2本で迷ってしまうアングラーは少なくないはず。
そこで今回は、シマノ「ゾディアス166M」と「ゾディアス166ML」の比較インプレを紹介します。
もくじ
【比較インプレ】シマノ「ゾディアス166M」と「ゾディアス166ML」の違い
シマノ「ゾディアス166M」と「ゾディアス166ML」、2本とも使ってみたところ、違いがわかってきました。
まず、ゾディアス166Mとゾディアス166MLの大まかな特徴を比較してみる。
【ゾディアス166M】
パワー:ミディアム
長さ:6.6フィート(数値的には約6.5フィート)
おもな用途:12~20gのハードルアー、8~14gのワーミング、カバーベイトフィネスなど
【ゾディアス166ML】
パワー:ミディアムライトパワー
長さ:6.6フィート(数値的には約6.5フィート)
おもな用途:7~12gのハードルアー、6~10gのワーミング
ゾディアスシリーズに見受けられる「汎用性の高さ(バーサタイル性)」はどちらも同じ。
が、快適に扱えるルアーにはやや違いがあります。
実際に使用したときのフィーリングもかなり違いました。
「ゾディアス166M」の大まかな特徴と用途
シマノ「ゾディアス166M」は、ミディアムパワーのバーサタイル系ロッド。
6.5フィートという中間的な長さ、しなやかでキャストしやすいブランクス、汎用性のある適合ルアーウエイト…などなど、さまざまなシーンで使い勝手がいいモデルです。
ゾディアス166Mのおもな用途は、以下のとおりです。
●オカッパリ・レンタルボートでの便利な1本(バーサタイルタックル)
●中型ハードルアー用タックル
→3/8~1/2ozのスピナーベイト、チャターベイト、クランクベイト、バイブレーションなど
●近・中距離でのワーミング
→ライトテキサス、カバーベイトフィネス、ヘビダンなど
ゾディアス166Mは、バス釣りで使用頻度がおおい3/8~1/2ozのハードルアー全般に対応してくれるマルチなロッド。
また、ライトテキサス、カバーネコなどのワームの釣りもおこなえるので、使う頻度がおおいロッドだという印象ですね。
「ゾディアス166ML」の大まかな特徴と用途
シマノ「ゾディアス166ML」は、ミディアムライトパワーのライトバーサタイル系ロッド。
『6.5フィート、しなやかでキャストしやすいブランクス、汎用性のある適合ルアーウエイト』という部分は166Mとほぼ変わらない印象です。
が、ゾディアス166Mではやや過剰パワーかなと思えるようなルアーを快適に扱えます。
ゾディアス166Mのおもな用途は、以下のとおりです。
●やや軽量ルアー全般
→1/4~3/8ozの小型ハードルアー、5~10gのワーミングなど
●クランクベイト専用ロッド
●トップ・ジャークベイトなどのロッドワークを多用する釣りに
●ライトプラッキング専用
→シャッド、スモールクランクなど
●やや強めのベイトフィネスタックルとして
→カバーまわりでの使用に
ゾディアス166MLは、ベイトフィネスとミディアムバーサタイルタックルの間を埋めてくれるようなロッドです。
7~12gのハードルアー全般に対応する作り。
やや重めのベイトフィネス(カバーベイトフィネス含む)、ライトテキサス、コンパクトジグなども使えます。
「野池がメイン。大きなルアーは使わない。食わせがメイン」というシーンではめっちゃ良いっす。
ゾディアス166ML
6.5フィートのミディアムライトパワーなロッド。
用途的には、3/8oz以下の小型ハードルアー、やや強めのベイトフィネスな釣りに使っています。
使いかたがややかぎられるため、出番そのものは166Mより少なめです。
全体的な印象は、「しなやかで柔軟、よく曲がる」です。
中弾性カーボンらしさを感じさせる部分は166Mと共通ですが、ミディアムライトパワーということもあり、とにかく”よく曲がる”といった印象です。
オカッパリでのバーサタイル性はやや微妙
ゾディアス166MLは、おかっぱりにおいての汎用性はそこまで高くありません。
166MLのストライクゾーンである、シャッド、スモールクランク、ジャークベイト、トップ、やや強めのベイトフィネスといったルアーたちは、使うタイミングがやや限られるため、出番はそこまで多くない印象でした。
おかっぱりで使用頻度が高いとされている3/8~1/2ozのハードルアーにおいては、ゾディアス166Mのほうが使い勝手がよかったです。
もちろん、3/8ozクラスのルアーは166MLでも投げられるものの、おかっぱりのバーサタイル性においては166Mが一枚上手かなと。
個人的に、オカッパリではゾディアス166MLを持ちこむことはほとんどありません。
持ちこむときは、「今日はトップ・ジャークベイトで遊ぶぞ!」というときや「カバー周りでパワーベイトフィネスを使うぞ!」というときに限られちゃう。
レンタルボートではめっちゃ重宝する
ゾディアス166MLは得意分野がやや専門的。そのため、おかっぱりでは使い勝手の悪さが気になります。
しかし、ことレンタルボートの釣りにおいては非常に便利です。
ボートフィッシングでは「〇〇用タックル」というように、特定のルアーを専門とするタックルを何本か積んでおきたいときもあります。
たとえば、冬〜初春、夏のシーズンにはジャークベイトやトップ系ルアーは欠かせないアイテムですが、それらのルアーを快適に扱うにはゾディアス166Mだとややオーバーパワーになりやすいんですよね。
とくに、O.S.P「阿修羅」やボーマー「ロングA14A」などの8cmクラスのジャークベイトを166Mで扱うと、ジャーク幅が大きくなってしまいやすく、バスのストライクゾーンから離れてしまいやすいなどのデメリットがうまれやすくなります。
しかし、パワーがワンランク低い166MLを使うことで、ジャークベイトが動きすぎないのです。
かといってジャークパワーが足りないこともないので、ロッドワーク系の釣りに166MLはめっちゃ良いっす。
レンタルボートの釣りにおいては、冬〜初春、夏に166MLの出番が増えます。
ゾディアス166Mとゾディアス166ML、どちらがおすすめ?
シマノ「ゾディアス166M」と「166ML」で迷ったときは、以下のポイントに注意したいところです。
●オカッパリでバーサタイルに使うなら、166M
●3/8~3/4ozくらいまでのルアーを幅広く扱いたいなら、166M
●3/8oz以下の小型ハードルアー、ちょい強めのベイトフィネスをやりたいなら、166ML
●ジャークベイト・トップ専用なら、166ML
ゾディアス166Mと166ML、筆者の使いわけ
霞ヶ浦やダム、中規模の野池やクリークなどのオカッパリに使うなら、ゾディアス166Mがおすすめです。
広大なフィールドでは向かい風に遠投しなければならないことも多く、そういうシーンでは1/2~5/8ozなどの少し重いルアーも使わなければなりません。
166MLだと1/2oz スピナーベイトは投げにくいため、166Mのほうがさまざまな状況で使い勝手がいいです。
●ゾディアス166MLは、ややフィネス寄り
ただ、小・中規模の野池がメインで、なおかつ「釣果を優先したい」なら、ゾディアス166MLもおすすめなんですよね。
野池では1/4~3/8ozのルアーがよく釣れるのですが、ゾディアス166Mだとこの辺のルアーが投げにくいです。
ちいさな野池でのオカッパリ程度なら、166MLのほうがフィネスタックル寄りに使えます。
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シマノ「ゾディアス166ML」と「ゾディアス166M」
どっちを買えばいいのか迷ってしまう人もいるかと思いますが、実はまったく違うロッドでした。
用途や目的をしっかりと考えれば、自ずと選ぶべきロッドはどちらなのかが見えてくるハズ!
気になった人はチェックしてみてはいかがでしょうか。