冬から春への移り変わり狭間、三寒四温の影響で気温が変動しやすい「早春」。
早春のバスは、越冬で低下した体力の回復と産卵に備えるために多くのエサを捕食する”荒食い”に走りやすく、一年を通してもっともサイズを狙いやすい時期でもある。
しかし、居場所が特定できていたとしてもフィネスな釣りに反応しないこともあるため、狙いどころを外すとボウズになりがちな季節。
春先のバス釣りで「何をやっても釣れない…」というときは、どんなルアーセレクトを行うのが正解なのだろうか。
”オカッパリの天才”と呼ばれる金森隆志氏が、春の釣りに関して参考になる発言をしているのでピックアップしてみる。
もくじ
春はボリューム感で攻める!「デカいからこその”フィネス”」になる。
『春先のバスはボリューム感があるルアーを使おう』
近年では上記見出しのようなフレーズを目にすることが多くなってきた。
筆者自身も上記のパターンで何度も良い思いをしたことがあり、フィネスの釣りで細かく誘うよりも、「デカめな物体をゆっくり」というアプローチをとったほうがデカいのが反応することも多々ある。
レイドジャパン代表の金森隆志氏が、春の釣りに関して以下のように語っていたのでシェアしたい。
この投稿をInstagramで見る
【“デカいからこそのフィネス”】
🦞闘うザリガニ🦞
春はボリューム感を求めたくなる季節!
単純に見つけてもらい易いっていうのもありますが…兎にも角にもボリュームがあるホッグは”間”が作れるのが最大の武器になります✊⚡️
シンカーウェイトを下げずともスローかつナチュラルな誘いがオートマチックに出来てしまう!コレが凄い!!
アングラーは大した事をしてはいないのにボリュームが勝手に良い仕事をしてくれる💪
変な日本語🇯🇵になりますが、ボリュームを上げるからこそ食わせ感が強くなる⚡️
普通は逆の小さくする方が食わせ感が強くなる!ですが…ボリューム感があるからこその食わせ感!解る人にはわかる大切なこと。
“デカいからこそのフィネス”
ワームにもプラグにも共通する核でありキモです✊見た目に捉われず本質を⚡️
ちなみにですが、個人的にペグなしのフリーテキサスなら5gなら3.8の闘うザリガニ🦞
7gなら4.4の闘うザリガニ🦞って感じでやってます👋
「デカいからこそのフィネス」がキーになる、と金森氏は語る。
早春のでかバスは、積極的にエサを追い求めようとする意識はあるものの、まだ冬のコンディションを引きずっていることもあり、速い動きのルアーに対応しきれないことも多い。
かといって、小型ワームを使ったフィネスの釣りにも無反応なときもあり、産卵前のデカバスはルアーを選ぶ個体も多い。
早春のバス釣りにおいて、「フィネスに無反応、かといって巻いてもムリ…」みたいな状況では、『デカい・スロー、ハイカロリー』という要素を含んだルアーを使うとグッドサイズが釣れることは少なくない。
4インチ以上のハイボリュームなホッグワームを使用した「ハイカロリーパターン」
この投稿をInstagramで見る
金森氏が提唱する「早春の”闘うザリガニ”」パターンは、4インチ以上のホッグワームを使用したアプローチでビッグバスを反応させる…というもの。
金森氏は上記のインスタで、レイドジャパン「バトルホッグ4.4インチ」を例に、ボリューム感重視な『ハイカロリーパターン』を提唱している。
僕の経験上においても、たとえば「エスケープツイン」だとか「ブルフラット4.8」などのややデカいワームで早春のデカバスを釣り上げたこともあり、『ハイカロリーパターン』は春先において有効なアプローチだと感じている。
「春のバスが釣れない」という場合は、もしかしたらルアーのボリューム不足が原因かもしれない。
思い切ってワームサイズをドンっとデカくしてみると、思わぬ大物と出会うことができるかも…!?
【関連記事】
早春の「ハイボリュームなカバー撃ち」は鉄板パターン
さらに、金森氏は自身の著書「金森隆志の岸釣りQ&A50」においても、『ボリューム優先』について以下のように語っている。
具体的に3月のタイミングで大事になるのはどこのフィールドでもそうですが、カバーです。
カバーよりは日差しを避けられる場所というのが正確でしょう。
カバー、ウッドチップ、ゴミだまり、消波ブロックなど。
そしてそうしたスポットに撃ち込めるルアーですが、春は小さいのではなくボリューム優先。
大きくゆっくりと動かせて移動距離が短いルアーがベスト。これが早春に良い個体を獲るためのキーワードになります。
昔から言われていて分かりやすいのはジグ&ポーク。
近年であれば4インチ以上のホッグ系ワームのライトテキサスもしくはラバージグ。
使い方はスイミングも織り交ぜてただ落とすだけですが、フォールだけではなくてスイミングでも使うのが近年のでかバスを取るためのトレンドです。
(引用:「金森隆志の岸釣りQ&A50」71頁より)
自身の著書においても、『ボリューム感』を意識したルアーセレクトが重要だ…と金森隆志氏は語っている。
ラバージグを使用した早春のビッグバスパターンは有名だが、僕自身の経験上においても、野池・メジャーフィールド関わらず、春先のビッグバスは「ボリューム感・スロー」に反応しやすいと感じる。
腹をすかせたメスバスにとっては、ちょこまかと動く小さなワームよりも「ハイカロリーでありながら、捕食できそうな遅い物体」のほうが有効になることもある。
手軽にハイカロリーを摂取できるなら、やっぱりソッチのほうが効率的…というわけだ。
まさに『”デカい”からこそのフィネス』なアプローチである。
金森氏が上記で語っているように、ホッグワームを使用した『ボリューム感・スロー』なアプローチは、デカバスを狙う上で必須テクだと言える。
【関連記事】以下の記事に「早春のラバージグパターン」を書いているので、よかったらコチラもチェックしてみてほしい↓
まとめ:『”デカい”はフィネス』。早春のタフコンディション下では「ボリューム感・スロー」なアプローチが有効。
「フィネスで食わないなら”デカくする”」
近年はフィネスな釣りが一般的になったが、早春のバスに関しては必ずしも小型ワームが威力を発揮するわけでもない。
春にバスが釣れないとお困りの場合、もしかしたらルアーのボリューム不足が原因かも!?
金森隆志氏がおすすめする「早春のビッグバス狙いルアー」が気になる人は、こちらからチェックしてみてほしい↓
ちなみに、以下の記事で春のデカバス攻略法を紹介しているので、よかったらコチラもどうぞ!
【こちらもお役に立つかもしれません】