徹底比較!なにが違うの?ダイワ「21アルファス SV TW」「19アルファス CT SV」を比較してみる。

(画像:ダイワ公式

新たなバーサタイルモンスター出現。

2021年に発売される、21アルファス SV TW

2019年にもアルファスの新型が発表されたが、21アルファス SV TWは何が違うのか?

当記事では、徹底比較!と題して、ダイワ「21アルファス SV TW」と「19アルファス CT SV」を比較していく。

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【比較】ダイワ「21アルファス SV TW」「19アルファス CT SV」を徹底比較

(画像:ダイワ公式

21アルファス SV TWと19アルファス CT SV、まずは両機のスペックと、大まかな特徴を確認していく。

※比較しやすくするため、スペックは右ハンドルのみ記載しました※

「21アルファス SV TW」のスペックと特徴

(画像:ダイワ公式

右ハンドル

横にスクロールすると全て見ることができます※

  巻き取り長 ギア比 自重 最大ドラグ力 糸巻き量(ナイロン) ハンドル長 スプール径 ベアリング(ボール/ローラー) 価格
800H 71cm 7.1 175g 4.5kg

12lb-45~90m

14lb-40~80m

85mm 32mm 7/1 ¥32,300
800XH 81cm 8.1 175g 4.5kg

12lb-45~90m

14lb-40~80m

85mm 32mm 7/1 ¥32,300

(データ:ダイワ公式「20アルファス SV TW」)

スペック表を見る限りでは、「20タトゥーラSV TW寄り、バーサタイル系リール」といった感じ。

20タトゥーラSV TWをより軽量に、剛性感も高く仕上げました

といった印象で、軽量ルアー特化というよりも、どちらかと言うとライトバーサタイル系リールといった方向性なんじゃないだろうか。

以下、ダイワ公式サイトで書かれているコメント↓

アルファスフル新型 TWS&SVスプール搭載機登場!

HYPERDRIVEデザインによる初期性能が永く続くことを目指した設計思想の次世代ベイトリールが登場。

HYPERDRIVEデジギア搭載で、強度UPと回転フィーリングUPを実現し、HYPER ARMED HOUSING(Al)でコンパクトながら、強靭なボディ剛性を実現。

キャストアキュラシーもスプールφ32mmSVスプールを搭載し、軽量ルアーから幅広いルアーウエイトに対応。


ソルト対応とし、様々な釣種に対応することはもちろんコアアングラーからビギナーまで、使いやすさはALPHASシリーズの特徴を継承している。

(引用:ダイワ公式 21アルファス SV TW

20タトゥーラSV TWにも採用されている32mmスプールが搭載。

軽量なルアーからやや重いルアーまで、幅広く扱えるバーサタイル系リールな作りになっているようだ。

19アルファス CT SVは軽量ルアー特化、21アルファス SV TWはバーサタイル…といった使い分けができそうだ。

価格も20タトゥーラSV TWと21ジリオンSV TWの間をつくような感じで、絶妙。

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「19アルファス CT SV」のスペックと特徴

(画像:ダイワ公式

右ハンドル

横にスクロールすると全て見ることができます※

  巻き取り長 ギア比 自重 最大ドラグ力 糸巻き量(ナイロン) ハンドル長 スプール径 ベアリング(ボール/ローラー) 価格
70H 59cm 6.3 170g 4.5kg

12lb-35~70m

14lb-30~60m

80mm 30mm 6/1 ¥31,200
70SH 67cm 7.2 170g 4.5kg

12lb-35~70m

14lb-30~60m

80mm 30mm 6/1 ¥31,200

(データ:ダイワ公式「19アルファス CT SV」)

スプール径が30mmとかなり小さく、フィネス系ルアー・軽量ルアー専用のリールと言える。

スプール径が小さいためラインキャパも少ない。

ダイワ「21アルファス SV TW」「19アルファス CT SV」、何が違うの?

両機の違いについて、2020年12月現在の時点でわかっている情報を元に書いてみる。

両機の主な違いは、以下のような部分。

【21アルファス SV TW、19アルファス CT SVの主な違い】

●ギア比ラインナップ
●自重
●スプール径
●ハンドル長
●ベアリング数
●糸巻き量
●技術特性
●価格

横にスクロールすると全て見ることができます※

  ギア比 自重 スプール径 ハンドル長 糸巻き量 ベアリング数 主な技術特性数(公式サイト上) 価格
21アルファス SV TW 7.1/8.1 175g 32mm 85mm

12lb-45~90m

14lb-40~80m

7/1 8 ¥32,300
19アルファス CT SV 6.3/7.2 170g 30mm 80mm

12lb-35~70m

14lb-30~60m

6/1 4 ¥31,200

技術特性に関しては、とりあえず公式サイトに公表されている数だけ載せてみたので、ひょっとしたら全然違うかもしれない。すみません。

ゼロアジャスターの有無とか、その他もろもろ細かな違いはあるが、現時点(2020年12月)ではとりあえず参考までに…。

ギア比ラインナップ

21アルファス SV TWと19アルファス CT SVには、ギア比ラインナップに違いがある。

  ギア比ラインナップ
21アルファス SV TW 7.1 / 8.1
19アルファス CT SV 6.3 / 7.2

8.1は21アルファス SV TWのみ。

テキサスやジグなどの打ち物系の釣りに特化したロッドに8.1リールを載せるなら、21アルファス SV TW。

6.3は19アルファス CT SVのみ。

シャッドプラグなどの小型ハードルアーをメインに使うなら、19アルファス CT SV。

●7.1と7.2、同じような感じだけど結構違う

7.2はどちらのリールにも採用されているが、スプール径とハンドル長の関係で、巻き取り長に違いがある。

  巻き取り長さ スプール径 ハンドル長
21アルファス SV TW(7.1) 71cm 32mm 85mm
19アルファス CT SV(7.2) 67cm 30mm 80mm

ベイトフィネス・軽量ルアーの巻き取り効率や巻き取り感度を向上させるなら、7.2の19アルファス CT SV。

なんとなく同じようなギア比に見えるが、「スプール径、ハンドル長」の影響で巻き取り長がけっこう違う。

ギア比だけを見て購入し、「同じ感じのギア比を買ったけど、なんか使い心地が全然ちがう…」なんて失敗をしないように注意したい。

自重

自重の違いは5g

  自重
21アルファス SV TW 175g
19アルファス CT SV 170g

たった5gだが、されど5g。

●ベイトフィネスロッドに載せるなら19アルファス CT SV

ベイトフィネス系の釣りはロッドが軽いことも多く、そういったロッドには軽量リールが合いやすい。

もしL~MLパワークラスのベイトフィネスロッドを使っているなら、19アルファス CT SVの自重は役立つかと思う。

補足:21ジリオンSV TWも自重が175gなんだけど…

ちなみに、21ジリオンSV TWも自重が175gであるが、アチラにはSVブーストスプールが搭載されている。

SVブーストスプールは21アルファス SV TWには搭載されていないため、上手に差別化されているなといった印象。

さらに、スプール径も違う(ジリオンは34mm)ところにも注目しておきたい。

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スプール径

スプール径にも違いが見られる。

  スプール径
21アルファス SV TW 32mm
19アルファス CT SV 30mm

21アルファス SV TWには、バーサタイル性に優れたやや小径の32mmスプールが搭載。

ベイトフィネス系の釣りからビッグベイトまで、幅広く扱えるような仕様となっている。

19アルファス CT SVには30mm小径スプールが搭載。

バーサタイル性ではなく、ベイトフィネス系の釣りや小型プラグなどの軽量ルアーに特化された仕様。

バーサタイル性を重視するなら21アルファス SV TW。

軽量ルアーの扱いに特化するなら19アルファス CT SV…といった感じで使い分けができるかと思う。

ハンドル長

(画像:ダイワ公式(左)イシグロ(右)

ハンドル長にも違いが見られる。

  ハンドル長
21アルファス SV TW 85mm
19アルファス CT SV 80mm

21アルファス SV TWには巻物から打ち物、ワーミングまで幅広く使いやすい85mmハンドルが搭載。

19アルファス CT SVは80mmとやや短いハンドルが採用。

僕の知識不足なので、19アルファス CT SVになぜ80mmハンドルが採用されているのかわからないが、おそらく巻き取り長とギア比からきている「軽量ルアーの扱いやすさ」が起因となっているからではないかと思う。

ベアリング数

ベアリング数も少しだけ違う。

  ベアリング数(ボール/ローラー)
21アルファス SV TW 7/1
19アルファス CT SV 6/1

正直な話、僕のような素人アングラーでは、ベアリング数1個でどんな違いを感じられるのかわからない…というのが本音ではある。

が、エキスパートアングラーの中にはベアリングにこだわる人もいるだろう。

糸巻き量

糸巻き量もけっこう違う。

 

糸巻き量(ナイロン)

21アルファス SV TW 12lb-45~90m , 14lb-40~80m
19アルファス CT SV 12lb-35~70m , 14lb-30~60m

21アルファス SV TWの糸巻き量は、21ジリオンや20タトゥーラSV TWよりも少し小さい。

19アルファス CT SVはさらに少ない。

新たに加わった技術特性

2021年モデルから加わった新たな技術特性も見逃せない。

以下の仕様は、19アルファス CT SVには採用されていない新しい技術特性である。

■HYPERDRIVE DIGIGEAR

滑らかな回転が持続し続ける新設計のギアシステム。 初期の滑らかさが長く続くことを実現させたテクノロジー。

■HYPER DOUBLE SUPPORT

滑らかさの持続と、巻きの強さ・軽さを実現した駆動サポートシステム。負荷が掛かった時でも力強く、軽く巻上げることが可能。

■HYPER ARMED HOUSING (AL)

高剛性、高精度な巻き心地とパワーを生む、フルメタルハウジング仕様。
フレームに金属素材を用いた組合せにより、基本性能を長く発揮し続けることを可能にする。
フレーム、ギア側サイドプレート、ダイヤル側セットプレートにアルミニウム合金を採用。

■HYPER TOUGH CLUTCH

何千回、何万回オン・オフしてもトラブルの少ないクラッチシステム。 ソルトシーンにおいての固着修理件数を99%削減する実績をもつ。

上記の技術特性は、19アルファス CT SVには採用されていない。

21アルファス SV TW、21ジリオンSV TW、21スティーズリミテッドにのみ採用された、期待の新技術である。

↓ダイワ公式ページ 20アルファス SV TW

https://www.daiwa.com/jp/fishing/item/reel/bait_rl/alphas_sv_tw/index.html

●Tウイングシステムは20アルファスSVTWのみ搭載

Tウイングシステムは19アルファス CT SVには搭載されていない。

価格

価格にも若干の違いが見られる。

  価格
21アルファス SV TW ¥32,300
19アルファス CT SV ¥31,200

21アルファス SV TWは価格が絶妙で、21ジリオンと20タトゥーラSV TWの間をつくような設定となっている。

19アルファス CT SVは実売価格が¥19,990ほどで、アンダー2万帯リール。

ダイワ「21アルファス SV TW」「19アルファス CT SV」の外観、仕様比較

ここからは、21アルファス SV TWと19アルファス CT SVのデザイン・外観を比較していく。

全体の印象と、主な違い

(画像:ダイワ公式(左)イシグロ(右)

全体の雰囲気はこんな感じ。

21アルファス SV TWはシルバーで統一されているが、19アルファス CT SVはブラックカラー。

ダイワの伝統的なイメージカラーであったオレンジ色は、21アルファス SV TWには採用されていない。

●ブレーキダイヤルは下部に移動

(引用:ダイワ公式

21アルファス SV TWにはボディ横にダイヤルメモリが搭載されていない、という点にも注目。

ダイヤルが下部に移ったことにより、全体的な印象がスッキリ&スタイリッシュになった。

●上から見た姿

(画像:ダイワ公式(左)イシグロ(右)

上からの姿を比較。

19アルファス CT SVにはダイワ伝統の「ダイワオレンジ」が採用されている。

ボディ上部の仮面フェイスっぽい外観は、どちらにも共通している。

●前から見た姿

(画像:ダイワ公式(左)イシグロ(右)

前から見た姿。

21アルファス SV TWには、ラインの摩擦抵抗を軽減する「Tウイングシステム」が採用。

19アルファス CT SVは一般的な円形のレベルワインダー。

ボディ横のブレーキダイヤルの有無も気になるところ。

●ドラグ側から見た姿

(画像:ダイワ公式(左)イシグロ(右)

ドラグ側から見た姿。

21アルファス SV TWは新型メカニカルブレーキ「ゼロアジャスター」システムが採用。

19アルファス CT SVには、釣り人が任意で調整するメカニカルブレーキが使われている。

ゼロアジャスターの有無は結構デカい。

●補足:ゼロアジャスターとは?

■ゼロアジャスター

もはやメカニカルブレーキはスプールのガタを押さえるのみで、再度調整する必要はない。使用ルアーごとの最適なブレーキ力はマグダイヤルの調整のみで可能となった。

(引用:ダイワ公式

工場出荷時からメカニカルブレーキが最適な状態に設定されている便利な機能。

これまでのベイトリールはメカニカルブレーキを釣り人が調整しなければならないというデメリットがあった。

しかしゼロアジャスターの登場により、釣り人はメカニカルブレーキを調整する必要がなくなった…という超便利なシステムなのだ。

ダイワ「21アルファス SV TW」と「19アルファス CT SV」の主な使い分け

(画像:ダイワ公式(左)イシグロ(右)

21アルファス SV TWはまだ使ったことがないので、フンワリとしたことや憶測でしか語れないが、使い分けは以下のポイントを目安にするとわかりやすいかと思う。

●21アルファス SV TW
→軽量ルアーバーサタイルな使い方。
 
●19アルファス CT SV
→ベイトフィネス、軽量ルアー特化型。

スペックの印象から推測すると、だいたい上記のような感じだろうかと思う。

21アルファス SV TWは軽量〜中重量バーサタイル

(画像:ダイワ公式

横にスクロールすると全て見ることができます※

  巻き取り長 ギア比 自重 最大ドラグ力 糸巻き量(ナイロン) ハンドル長 スプール径 ベアリング(ボール/ローラー) 価格
800H 71cm 7.1 175g 4.5kg

12lb-45~90m

14lb-40~80m

85mm 32mm 7/1 ¥32,300
800XH 81cm 8.1 175g 4.5kg

12lb-45~90m

14lb-40~80m

85mm 32mm 7/1 ¥32,300

(データ:ダイワ公式「20アルファス SV TW」)

21アルファス SV TWは、

●スプール径が32mm

●ラインキャパ12lb-45~90m

●ハンドル長85mm

などなど、バーサタイル性に優れた作りになっていると言える。

ラインキャパは20タトゥーラSV TWより少ないため、20タトゥーラSV TWではやや扱いにくい軽量級ルアーあたりもしっかり守備できる感じ。

以下、21アルファス SV TWのダイワ公式から引用したコメント↓

キャストアキュラシーもスプールφ32mmSVスプールを搭載し、軽量ルアーから幅広いルアーウエイトに対応。

ソルト対応とし、様々な釣種に対応することはもちろんコアアングラーからビギナーまで、使いやすさはALPHASシリーズの特徴を継承している。

(引用:ダイワ 21アルファス SV TW公式ページより

21アルファス SV TWは、軽量ルアーから中重量ルアーを扱えるライトバーサタイル系リール…といった感じ。

19アルファス CT SVは軽量ルアー特化型リール

(画像:ダイワ公式

横にスクロールすると全て見ることができます※

  巻き取り長 ギア比 自重 最大ドラグ力 糸巻き量(ナイロン) ハンドル長 スプール径 ベアリング(ボール/ローラー) 価格
70H 59cm 6.3 170g 4.5kg

12lb-35~70m

14lb-30~60m

80mm 30mm 6/1 ¥31,200
70SH 67cm 7.2 170g 4.5kg

12lb-35~70m

14lb-30~60m

80mm 30mm 6/1 ¥31,200

(データ:ダイワ公式「19アルファス CT SV」)

19アルファス CT SVは、小型ハードルアーからフィネス系ワーミングなど、軽量ルアーに特化された作りになっている。

ベイトフィネスリールだとやや扱いにくいような、スモールクランクやコンパクトスピナーベイトといったプラッキングなどにも対応してくれるリール。

19アルファス CT SVのテスターであるダイワプロスタッフ・佐々木勝也氏は、当リールに関して以下のように語る。

「CT SVスプールが搭載されたことで、コンパクトなスイングでも小型軽量ルアーが驚くほどにぶっ飛ぶ」

「M〜MLクラスロッドにCT SV、そして8lb.以上のフロロカーボン。僕の陸っぱり、釣りのスタイルが進化していく」

(引用:ダイワ 19アルファス CT SV公式ページより

19アルファス CT SVは、

●レンタルボートで小型シャッドやスモールクランクを巻きまくりたい人

●メインで使うルアーが5~10gくらいの人

こんな人にはピッタリなリールだと言えるだろう。

まとめ:徹底比較!ダイワ「21アルファス SV TW」と「19アルファス CT SV」は、方向性が結構違う

(画像:ダイワ公式

21アルファス SV TWと19アルファス CT SVの違いについて解説してみた。

デザインやサイズ感などに似たような印象があったため、迷われてしまう人もいるかと思う。

こうして比較してみると、21アルファス SV TWと19アルファス CT SVでは、用途の方向性がけっこう違うことがわかる。

21アルファス SV TWと19アルファス CT SV、上手に使い分けて最高のバスフィッシングをエンジョイしよう。

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