日本製コスパリールを喰い尽くす?海外製¥9,000リール、ピシファン「SAEX ELITE」がヤバい理由【4ヶ月使用インプレ】

新規タックル導入につき、とりあえず・間に合わせ感覚で買ってみたピシファン「SAEX ELITE」

購入前、ぶっちゃけ「海外製のアンダー1万円リールwさすがに”無い”でしょw」などと侮っていた。

が、いざ使ってみると「これマジか…」と(良い意味で)絶望した

「SAEX ELITE」がいろいろと”ヤバい”。海外製 ¥9,000のリールはジャパンリール喰いか?

僕は今まで、国産ベイトリールしか使用したことがなかった。

バス釣りを20年ほどやっているので、あえてアンダー¥10,000のリールを選ぶことはほとんどない。

しかし、サブリール用として気まぐれで購入してみた「ピシファン」にかなり衝撃を受けてしまったのだ。

「今後、国産の高いリールをガンバって買う必要はあるのだろうか…」

これは誇張表現でもなんでもなく、いたって”マジ”な意見である。

購入してから4ヶ月ほど経ったので、使い心地などをインプレしてみる。

【インプレ】ピシファン「SAEX ELITE」。コスパベイトリールはついにここまできたか…

おかっぱりやレンタルボートで、ピシファン「SAEX ELITE」を4ヶ月使ってみた。

使ってみて感じたインプレは、以下のような感じ↓

◾️ピシファンELITE SAEXのココが良い!
・タフな作りで安心
・超安定なキャストフィール
・巻き心地もそこそこ良い
・ブレーキ調整がお手軽
 

◾️ピシファンELITE SAEXのココが残念;
・ガタつくパーツ類
・ドラグ滑りが…?

細かいパーツの大雑把さは気になるものの(サイドブレーキのカタつきとか、メカニカルノブのカタつきとか)、頑丈さ、飛距離、トラブルレスなどなど、価格以上の出来にめちゃくちゃ満足している。

The・タフ!剛性感にすぐれるボディ

購入してから4ヶ月ほど経ったピシファンの姿はこんな感じ。

少しだけ塗装が剥がれているが、大きな傷やヘコミなどは見当たらない。

アンダー1万円リールにありがちなチープさは感じられない。

車内での扱いやボートでの扱い、オカッパリ釣行などでかなりラフに扱ってみたりしたが、破損するようなトラブルもない。剛性◎っす。

一般的なコスパ系リールは、ボディ剛性がヤワくなりがちだが、当リールには超軽量アルミニウム素材が使われている。

かなりしっかりした作りなので、バス釣り初心者でも壊しにくいと思う。

●巻物ガシガシOK!

巻物ルアーをかなりやり込んでいるが、購入当初の巻き心地も持続中。

巻き心地はミドル〜フラッグシップモデルには敵わないものの、一般的な使用ならほとんど気にならない。

購入当初にネガティブに感じた細かいパーツのガタつきも、いまのところ特に問題ナシ!

ネガティブなポイントについても書いていあるインプレはこちらで読むことができます↓

キャスト感、サイズ感のバランスが絶妙

●3/8~1/2ozルアーの投げ心地が◎

クランクベイト専用ロッドに載せて使ったこともある。

巻物ルアーの使い心地がとても良くてお気に入り!

3/8~1/2ozのクランクベイトが気持ちよく投げられる。

たとえば、

●ストライクキング「K.V.D1.5」

●ラッキークラフト「R.T.O1.5」

●レイドジャパン「レベルクランク」

●O.S.P「ブリッツSR/MR」

●ダイワ「ピーナッツ2 SR/DR」

などなど。

シャロー・ミッドクランクベイトはストレスなく投げられる。

ブレーキ調整がカンタンで、ダイヤル1メモリがしっかり機能するので、急な向かい風にも対応しやすかった。

クランクベイトなどのリップ付きルアーは向かい風が敵になりがち。そんなシーンでもトラブルなく使いやすい印象だ。

シャロースプール(別売り)を載せればスモールクランクにも対応

ちなみに、別売りのシャロースプールを載せれば、6~9g程度のスモールクランクも投げやすくなる。

別売りのシャロースプールというとやや値が張ると思われるかもしれないが、こちらもめちゃくちゃ安い(笑)

軽くてタフな95mmカーボンハンドルが搭載

軽さと強度にすぐれた95mmカーボンハンドルが搭載されている…という点も見逃せないポイントだ。

日本製のハイコスパリールには85~90mmのミドル・セミロングハンドルが搭載されているが、ミッド・ディープクランクなどの巻き抵抗があるルアーをガシガシ巻くにはやや疲れやすい。

ハンドルは短いほど巻き抵抗を感じやすくなるからだ。

しかし、ピシファン「SAEX ELITE」には、95mmというやや長いハンドルが搭載されている。

そのため、巻き取りトルクが求められるミッド・ディープクランクや、1/2~1ozクラスのスピナーベイトなどのストロングな釣りにも使いやすいと感じた。

イージーブレーキ調整!誰でもカンタンにキャストが楽しめる

ブレーキ調整が簡単であるというところも魅力的なポイント。

遠心ブレーキとマグネットブレーキのダブルブレーキシステムが搭載されている。

1メモリ動かすとしっかり機能してくれる。ブレーキ調整がわからない初心者さんでも使いやすい作りだ。

感覚的には、近年のSVSインフィニティを搭載したシマノ社のベイトリールの調整方法とほぼ同じ…?

国産ベイトリールの扱いに慣れているなら、どんな人でもすんなり扱えるリールだ。

補足:ピシファンSAEX ELITEのブレーキ設定の目安

ブレーキ設定は、内部はほぼブレーキ3で固定で、あとはサイド目盛りで微調整…といった感じ。

メカニカルブレーキはゼロポジション(スプールがカタつかない程度に締める)。

遠心ブレーキは大体2〜3個ON、マグネットは半分くらいかける。これでほぼストレスフリーに使えてしまう。

キャストが不慣れな初心者の場合、「内部の遠心ブレーキは4~5個をON、外部ダイヤルは半分〜MAX、メカニカルブレーキはゼロポジション」といった感じで、やや強めの設定にしておけOK。

もしバス釣り初心者に「初めてのベイトリールは何がおすすめ?」と聞かれたら、本機をおすすめしたくなる。

ブレーキのかかりかたにも癖がなく、素直に反応してくれるので非常に扱いやすいからだ。

コンパクト!握りやすいボディサイズ感

本機はボディサイズが小さい

1日中ルアーを巻き倒していても疲れない点も気に入っている。

ややコンパクトなサイズでありながらも、小さすぎない絶妙な大きさがGOOD!

一般的なエントリーモデルの場合、ややボディサイズが大きいものが多い。

しかし、「SAEX ELITE」はセミコンパクトな大きさなので、手が小さい人でも握りやすい作り。

巻き抵抗の強いルアーをガシガシ巻くときや、ヘビーカバーからデカバスを引き抜くような豪快な釣りをするときに役立ってくれる。

高い剛性、キャストフィールが良い、それでいて多くの釣り人の手にマッチするサイズ感。

「国産エントリーモデルキラー」的なリールが、¥9,000台で買えてしまうことに驚愕してしまった。

ピシファンSAEX ELITEのココが残念;

ステマなんじゃないかと思われるレベルで褒めたおした。

しかし、当然ながら「ちょっとココは残念…」と感じられるポイントもあった。

”ガチなベイトフィネス”タックルには合わせにくいかも

ピシファンSAEX ELITEは、別売りのシャロースプールを載せることで軽いルアーがキャストしやすくなる。

アマゾンの口コミでは、「まるで国産ベイトフィネス上級モデルに匹敵する!」というような喜びの意見も多く、僕自身もソレを期待して買ってみたのだが…

個人的には、ガチなベイトフィネス用リールとして使うには、やや微妙かなと。

シャロースプールを載せることで、6gほどの軽量ルアーの投げ心地が良くなる。

ベイトフィネスタックルで使うような、5g前後の小型シャッドも投げられるようになった。

が、国産ベイトフィネス専用リールと比べてしまうと(例えばシマノ「アルデバランBFS」など)、その使用感はやや微妙だった。

(写真左から「SAEX ELITE」、「アルデバランBFS」)

5g~7g程度の軽量ルアーの投げ心地は、ミドル・ハイクラスの国産ベイトフィネス機には敵わない。

アルデバランBFSは、ライトリグを使用することを前提に作られているため、ボディを握ったときの操作性にもすぐれている。

たいして、「SAEX ELITE」は、ややコンパクトすぎるかなと思う。細かな操作(シェイクなど)をするとき、ボディ形状が障害になるような印象。

ライトリグの細かい操作感はアルデバランBFSに軍配が上がる。

また、5g前後のライトリグをピッチングすると、ピシファンはやや弾道が浮きあがりやすかった。

アルデバランは低弾道でスッと伸びるのだが、SAEX ELITEはキャスト後半の伸びが微妙。

”ガチ”なライトリグの使用においては、ボディの握りやすさや操作性、キャスト性能ふくめ、国産の特化型ベイトフィネスリールに比べると、やや劣る。

ドラグが滑る…?

そこそこデカい魚がかかったときに、ドラグが少し滑って出るような印象も…。

40オーバーをゴリ巻きすると、たまにドラグがズルズルと出ていってしまうようなこともあった。

ドラグ力は5.2kgとなっている。

これは国産バータイル機としては一般的なパワーだと思うが、本機はややパワー不足を感じる。

ドラグをガチガチにフルロックした状態でも、たまに滑る。

ヘビーカバーにジグ・ワームをブチ込んで、奥の奥からブッコ抜く…というような使いかたをには合わない。

ピシファン「SAEX ELITE」は、おかっぱりバーサタイル用には向いているリールだ。

しかし、ヘビーカバー撃ち用タックルやビッグベイト系タックルに載せるのにはオススメしない。

ピシファン「SAEX ELITE」はどんな人におすすめ?

「SAEX ELITE」のGOODなポイントをまとめると、以下のようなもの。

●キャストのしやすさ(癖がない)

●ブレーキの扱いやすさ(トラブルの少なさ)

●軽量で疲れにくい

●シャロースプールを載せると軽いルアーも扱える

●アンダー1万円

低価格でありながらも、癖がない使い心地。

これからバス釣りをはじめたいという初心者や、新たにタックルをコスパ重視で増やしたい経験者などにおすすめ!

「お金はかけたくないけど、そこそこしっかりしたベイトリールが欲しい!」という人なら、大きな失敗はしないと思う。

【4ヶ月使用インプレ】日本製コスパリールを喰い尽くす?海外製¥9,000リール、ピシファン「SAEX ELITE」がヤバい理由|まとめ

このようなハイクオリティなリールがアンダー1万円で買えるという事実。国産メーカーとしては驚異なのでは…?

おかっぱり・レンタルボートの釣りでもっとも需要があるといわれる「10~30gくらいのルアー」なら、ほぼストレスなく扱える。

要所のパーツにはチープさはあるものの、キャスト感や剛性のよさは、初心者からエキスパートまで多くの人にマッチする作りだと感じた。

別売りのシャロースプールを搭載すれば、やや強めのベイトフィネスタックルが完成する。

まさに「1台で2度オイシイ」という言葉がピッタリの格安ベイトリールだと思う。

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