【メンタル管理】SNSを見ていると自分だけ釣れていないと感じがちだが、そんなものは幻想であり錯覚である / SNSのカラクリ・罠

ツイッターや動画サイトのコメント欄などを見ると、自分以外のアングラーはみんな釣っていると感じやすい。

なぜ自分だけ釣れないのか、なにがいけないのか…と病んでしまう人も少なくないはず。
SNSは悪ではないけれど、使い方によっては悩みのタネになりがち。

大丈夫、ソレ、錯覚。

SNS見ていると自分だけ釣れていないと感じがちだが、そんなものは幻想であり錯覚である

SNSなどのネットサイトでは、この時期になると多くのアングラーから釣果報告があがる。

その一方で、釣れていないアングラーからの報告はほとんどない。

釣れているからアップしているだけであり、釣れなきゃアップしない。

恥をかきたくないと思う人が大半だから。

一部のマジメなアングラーをほかにすると、ボウズ報告をしないことが多い。
真面目にデコ報告をするアングラーは勇者である。

そもそも「〇〇湖 釣れない」「〇〇池 ボウズ」なんていうキーワードで検索する人自体が少ない。
大抵は「〇〇湖 釣果」だとか「〇〇池 釣れる」というワードで検索し、みずから勝手にヘコむという行為をくり返す。

インターネットでは、自分の検索した結果を肯定するサイトなりブログ記事なりが表示される。
そして、自分の考えや思い込みが強くなり、バイアスがかかり、思考が偏って”うつ”になって病む…というシステムになっている。偏った思考にならないように注意したい。

SNSや某動画サイトばかり見ていると、めっちゃ強いバイアスがかかるから危険。いずれ病む。

SNSやネットサイト、ビジネスマンの狙いは「人々のコンプレックスを煽ること」である。
そうすりゃ人々が競争し、モノが売れ、経済がまわるから。

SNSのカラクリ。「自分はダメだ…」という錯覚から目を覚ますべし

SNSや動画サイトなどをはじめとするインターネットの世界には、”あるカラクリ”が存在する。
ざっくり図にすると上記のようなイメージ。
  

僕たちは普段、ほかのアングラーの「充実した部分」しか見えていない。
だから、自分以外の人たちがみんな成功しているかのように見えてしまう。実際はそうでもないにもかかわらず。これ、単なる錯覚である。

やれデカい魚を釣っただとか、あたらしいタックルや車を購入した、結婚して一軒家建てました、おいしいランチを食べました…などなど、羨ましく感じるところばかりSNSサイトに”見せられて”いる。

僕たちはほかの人たちの「大成功した部分」のみをほぼ強制的に見せられているだけにすぎない。

たとえば、同日に100人のアングラーが同じフィールドで釣りをしていて、実際にナイスな魚を釣るのはほんの一握り。10~20人いればいいほう。
自分が釣れなかったときに「まぁ、80人釣れていないのだから、そのなかに自分がいてもおかしくないか」と思えるかどうかがキモである。

SNSでは、ほかのアングラーのリア充的要素(死語?)がほぼ強制的にリツイートなどで回ってくる。
できるかぎり気にしないほうがいい。

SNSでは「他人に見られたくない部分」は回ってこない

しかし、実際の人生というものは、そうスウィートなことばかりではない。

多くの人たちは見えないところで苦労していたり、ストレスを感じている。それらはネット上にはアップされることはない。それはあなた自身も身をもって体験しているはずだ。

SNSでは「釣れなくて辛い…悩む…」だとか「車を買い替えたいけどローンの残債が…給料も少ない…」だとか「ほかのアングラーの釣果が羨ましくてイラっとするぜ…」なんていうドロドロした負の要素はアップされにくいのだ。

なぜネットにはデコ報告が少なく、釣れている光景だけアップされるのか。
そこには「承認欲求、ほかの人に良く思われたい、イケてる人だと思われたい(思わせたい)」というような欲望があるからにほかならない。

本当にSNSはうまくできているなと思う。良くも悪くも。

幸福・成功という名の氷山の一角

そういえば、某メジャーフィールドのボート店スタッフがいっていた。

「ハイシーズンは多くの人が釣っているように見えますが、実際はただ単に多くの人たちが来ているから釣れる確率が上がっているだけで、実は釣れていない人も多いですよ。みなさん勘違いされますが…」

ボート店の店主は現実をよく理解されている。
釣り人が多くなるほど釣れる確率はあがるものの、釣れない人も増える…っちゅーわけですな。

僕たち一般人がSNSで目にしている光景は、幸福・成功という名の氷山の一角でしかないのだ。

たとえば、雑誌やメディアでは釣れなかった取材はボツになる。

僕たちは、ネットをとおして批判や誹謗中傷でボロボロになっている有名アングラーの姿を見ることはないし、釣れなくてお蔵入りする映像やツイートなども見えない。

自分が釣れないときはほかの人も釣れていないことが多い。その逆もしかり

釣ったときだけアップされるわけだし、釣れない方向はめっちゃ少ないのだから、「自分は下手くそで終わっているな」と感じてしまうのも仕方ない。

「〇〇湖 釣果」というキーワードで検索すると、釣れている釣果しかヒットしない。
釣れませんでした!というツイートは本当に少ない。

20~30人ほど釣りをしていても、実際に釣れているのは10艇くらいだったりする。
30人中、20人は釣れていないということになる。

SNSでは、前述した「釣れている10艇」ぶんのみがアップされる。
SNSを使わないアングラーも含めると、実際は5人くらいしかSNSにはアップされていない。

しかし、僕らはその5人だけの釣果を見て、「ほかの人たちは釣れているんだ!なぜ私には釣れないんだ…」と解釈してしまいやすい。
目に入ったものでしか判断できないから仕方ないといえば仕方ない。

そんなときに、「30艇のうち10艇しか釣れていないのだから、僕が釣れない20艇のなかに入っていてもおかしくはないよね」と考えるかどうかだ。

SNSでほかの人の釣果ばかり見ていると病みやすいので注意したい。

まとめ:SNSでは他人の幸福な部分しか見えない。実際の6~8割は結構シンドい思いばかりしているのが現実

僕たちはSNSやネットで上っ面(氷山の一角)しか見えていない。
メンタルを病んだときは、この錯覚や歪んだ認知をもとに戻さなければならない。

大丈夫、ほかのアングラーも自分と同じように釣れていないことが多いから。その逆もしかり。

昨今、自分だけ大爆釣になることはほとんどない。地方の秘境的な野池なら話はかわるが…。

自分がデカい魚を釣っているときは、ほかのアングラーもかなり釣っている。
自分が釣れていないときにほかのアングラーが大爆釣!なんていうケースは、実際にはほとんどない。

あぁ、そういうシステムなのねと理解すれば、ほかのアングラーとの釣果比較で病むことは少なくなるはず。

SNSは悪ではないが、上手に使わないとマジで病むので気をつけたい。

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