【釣行記】片倉ダムのカバー撃ちで40cm釣ったときに気づいた9つの本音。釣ったルアーとセッティングのメモ

7月(初夏)、千葉県の片倉ダムでブラックバス釣りをしてきました。

当時の状況や、個人的に気づいたことなどをつらつらと書いていきます。

【釣行記】初夏・7月の千葉県 片倉ダムで40cm釣った

今回の目標は「数なら10本。40オーバー1本」。

結果は14本、内1本は40.5cm。すべてテキサスリグ(ほぼカバー撃ち)による釣果です。

片倉ダムは適当にやっていると小バス祭りになってしまうフィールドなので、40オーバーを出すのは結構ムズカシイのですが、40cmが釣れたのはうれしかった。

全体的な印象・状況

先週くらいに大雨が降り、やや難しい状況になったようです。

全体的に濁っていて、エリアによって水の良し悪しにおおきな差がありました。

中流域が死んでいて、上流域が生きている…と思いきや、実際には中流域でもよく釣れました。

午後くらいから多くのアングラーが中流域に集中し、バッティング祭りに。

水が悪いエリアはNG…と思いきや、普通によく釣れたので、なんだか掴みどころがないカンジでした。

「水が良い・悪い」のみを判断基準にしているとよろしくないのかもしれません。

僕は8本目を超えたあたりで数釣りをやめたのと、できるだけ30cm以下のバスを釣らないようにしていたので、数重視のスタイルならならもっと伸びるかと思います。

今回の釣行で気づいたこと・学んだこと9つ

小バス釣りの延長にデカバスはいない

40cm以上の個体は、ちょっと別のアプローチが必要なのかもしれません。デカくなるほどシビアな感じ。

今回はシャローカバーで釣れました。といってもレンジはちょい深め。

小バスはバンク側を撃てば釣れますが、40cmは1段下のレンジ。

カバーからハングオフさせた瞬間に食ってきた。

そういえば、小森嗣彦氏が以下のようなことを言っていました。

小バスの延長線上には、デカバスはいません

小バス釣りの延長線上にデカバスはいない。片倉ダムの場合、とくにその傾向が顕著なのかなと。

房総リザーバーは、ぱっと見はバンク側が狙い目だと勘違いしやすいんですよね。

レンタルボート1~2年目くらいはココに騙されてきましたが、下のレンジを狙えるようにしないとデカいのが出せないと痛感。

ある意味では、相模湖や津久井湖などでやっている釣り方がよかったりするのかも。

 

できるだけ「シンプルな釣り」を心がけたほうがうまく行く

テクニカルなライトリグを使わなくても、それなりの釣果は出せるんだなと再確認。

超上手いロコアングラー・メーカープロスタッフの高橋洋一氏が「ビギナーはライトリグのような難しい釣りではなく、テキサスやノーシンカー、フットボールなどの”シンプル”な釣りをメインにしよう」と話していましたが、その通りだなと。

※再生すると「シンプルな釣り」の部分から観ることができます↓

コメント後、すぐにカット編集がされているんですけど、バス釣り業界の闇っすかね…?

とくに片倉ダムのような数釣りを楽しめるフィールドなら、無理してフィネスをやらなくてもいいと思いました。

むしろ、テキサスリグのようなシンプルな操作なリグを使いこなしたほうがいい。

テキサスはカバー撃ちもいけるし、用途が広いので、ビギナーでも使いやすいんですよね。

初心者ほど「シンプルな釣り」を心がけたほうがいいと再確認できた釣行でした。

 

フィネスリグは、サーチ中には機能しづらい

フィネスリグは、「そこにバスがいると確信しているとき」には滅法強い。

しかし、本当にそこにバスがいるのかわかならいときや、そもそもバスがどこにいるのかわかっていないような状況では機能しにくいと感じます。

というか、僕の場合は「ここにバスいんの?フィネスに時間使ってるけど、そもそもここにバスいんの?」という心理状態では、釣りに集中ができません。

魚探を使ったシューディングゲームなら”間違いない”ですが、いかにも美味しそうなカバーがあったとしても、そのエリアにバスがいないのでは、労力と時間がムダになってしまいます。

「ここにバスいんのかなぁ」だとか「今の状況ってどうなってんの?」みたいな感じで自分の釣りがボンヤリした段階では、フィネスリグは機能しにくいなと。

 

テキサスで釣れているのなら、フィネスを入れないほうがいいかもしれない、と感じたお話

テキサスリグのようなシンプルな釣りでそこそこ釣果が出ているのであれば、はたしてフィネスリグを使う必要があるのだろうか…と疑問に思った。

もし、フィネスを使えばデカいのが出るという確信があるのなら使いますが、今回のようないまいち掴みどころがなかった釣行では、フィネスを入れればデカいのが食うと確信がなかったため、出しどころに迷ってしまいました。

「フィネスリグを使ってデカイ魚を釣る人」というのはめちゃくちゃ上手い人であって、僕のようなレンタルボート初級者にはまだ手を出すべきアプローチではないかもしれませんね。

とりあえず、「よっぽどの状況」でない限りは、フィネスリグを使う必要はないかも。

ちなみに、「よっぽどの状況」というのは、結果を出さなきゃならないような状況のことをいいます。

生活、勝利、承認欲求が絡んでいないのであれば、シンプルな釣りを心がけたほうがわかりやすくなる。

 

良いポイントには食い気のある魚がどんどん入ってくる

その日の一級ポイントには、フレッシュな魚が何度も入ってきます。

一度他のアングラーに釣られたからといって、そのポイントが機能しなくなるというワケではないのです。

タイミングを変えて入りなおしてみたり、あるいはそのポイントで粘り続ける…という判断をするのも大事ですね。

「全体を見て回る(サーチ、情報を仕入れる)」というマインドと、「食わせる(釣ろうとする)」というマインドの切り替えを、どこのタイミングで行うかというのも大切だと思いました。

 

ハードルアーを活用するタイミングを学びたい

テキサスリグに反応がよかったので、ついつい撃ちまくってしまった。

もしかしたら、ハードルアーでもいい魚が釣れたかもしれません。

釣れているとついそっちの方ばかりやってしまいがち。ハードルアーの可能性もしっかり学びたいですね。

もともとはトップウォーターで遊ぼうと思っていたのですが、なんとなくトップじゃない雰囲気だったので使いませんでした。もっと使っておけばよかったかな。

正直なところ、40cmオーバーを釣った時点で完全にテキサスリグに飽きていました(だいたい10時頃に釣った)。

そのあともダラダラと同じ行動を繰りかえしてしまったので、思いきってハードルアーのパターンも試してみればよかったと後悔中。

メジャーフィールドに行くと、つい釣果ばかりを追い求めがちなんですよねぇ。

釣行中、たまに息抜きタイムと称して、ハードルアーで遊ぶ時間を設けたほうがいいのかなと思いました。

むしろ遊んだほうが、新しい発見につながるかもしれない。

 

針先とラインはこまめにチェック

フックポイント(針先)がなまってきたら、すぐに変えたほうがいいと痛感。

1~3本くらい釣るとフックポイントがなまってしまい、バラシが多くなってしまいました。

そこでフックを新品に変えてみたところ、フッキングがよくなったのです。

当たり前のことなのかもしれないが、普段数が釣れるフィールドで釣りをしていない僕からすると、フックポイントの管理に気を遣うことがないんですよね。そもそも釣れないのでw

小バスであっても3本くらい釣ったら、シャープナーで研ぐか、新しいフックに交換したほうがいいですね。

「〇〇だからバスはこの釣りに反応する」という決めつけはよくない

(炭水化物は太る!という決めつけも良くない。マジで)

たとえば、僕たちアングラーは「雨が降っているから、バスは活性が高いであろう」とか「濁っているからルアーで騙しやすい!強い波動で引っぱる!」みたいな決めつけをしてしまいがち。

たしかに、雨が振っていれば酸素量があがり活性は高くなりやすいし、水が濁っていれば(物理的に発見されやすくするために)ルアーのアピール力を強めたほうがいいときもあります。

しかし、実際のところのは、その日のバスに聞いてみるしかないというのがリアル。

雨が降っていても、バスにヤル気がないのならスローダウンしたほうがいいし、濁っていても小さいルアーにしか反応しないなら、そうしたほうがいい。

夏だからといって、シェードを撃ってみたところでも反応がないのなら、素直に自分の行動を変えてみたほうがいい。

そういえば、パターンフィッシングの提唱者である田辺哲男さん自身も「もうパターンは追っていない」と言っていました。

※再生すると「パターンは追わなくなった」の部分から観ることができます↓

また、現在アメリカのトーナメントで活躍中の青木大介氏も、著書「適材適所のルアーセレクト」では『パターンフィッシング信者になるリスク』について語っていました。

いうなれば「その日、その瞬間を釣れ!」ってカンジでしょうか。

メディアなどで紹介される必釣パターンが、その日・その瞬間に自分が立っているフィールドで通用するかというと、そうでもない。

「〇〇な天候だから、バスは〇〇になっているハズ!」
「あっちは水が良くないからやめておこう」
「人が攻めたあとだから釣れない」
「濁っているから波動は強め!」

上記のような定説が本当にただしいかどうかは、実際に「その日のバス」に尋ねてみるしかない。

とりあえず、今のところわかっているのは「あれこれと考えているだけでは釣れないし、計算だけでは釣れない。その日のバスに聞け」ということです。

決めつけはダメですが、型にハメて考えようとするほうが楽ですし、ついそっちに流されちゃうんですよね。

ただ、相手は生き物なので、出方を伺ってセッションしていかなきゃダメ。

まずは先入観をとっぱらって、いろいろやってみるしかない。

頭のなかを、常にフラットに、ニュートラルにした状態で挑んだほうがいい。

 

バス釣りは”ジャムセッション”に似ている

(筆者のミュージシャン時代。右でギターソロを弾いているのが私です)

バンドにおけるジャムセッションというのは、相手の出方に応じてプレイで答えていくのが基本です。

こちらが一方的に、ほとんど自慰行為と見えるようなテクニカルなプレイをしたところで、ジャムセッションにおいては邪魔者にしかなりません。

ジャムセッションは、ミュージシャン同士の化学反応の集まり。

一人だけ好きなことをやっていてもダメだし、かといって全員が好きなことをやっていてもダメ。

相手の存在やプレイからエネルギーを受けとり、受けとった際に自分のなかに生まれた衝動を”プレイ”としてアウトプットする。

その集合体が”曲”となり、リスナーを動かす。これがセッション。

バス釣りは、バンドのジャムセッションに似ているなと思いました。

一人でやっていてもダメ。こっちがなにかしらの「ボール」を投げかけてみて、はじめて彼らの意思なりキモチなりが返ってくる。

なので、「今のシーズンは〇〇だし、水温や水が〇〇だから、きっとバスは〇〇みたいなところにいるはずだ!」なんて風に頭でゴチャゴチャ考えすぎるのもよろしくない。

ブラックバスとセッションするべし。

もしかしたら、バス釣りも「インプロビゼーション(即興演奏)」したほうがいいのかもしれませんね。

今回の釣行で釣ったルアー、タックルセッティング

記録として、釣ったルアーやタックルセッティングを書いておきます。

釣ったルアー

釣ったルアーは、以下のものです。

●ボトムアップ「ブルスホッグ3インチ」

カラーは必殺の「スモーキークローダッド」です。

野池でも50アップを何本も釣らせてもらっている、個人的な”神カラー”ですね。これマジでヤバイ。

ぱっと見はやや弱々しいカラーですが、濁っている片倉ダムでもしっかりと釣ることができます。

●ゲーリーヤマモト「モコリークロー」

カラーは「グリーンパンプキン/ブラックフレーク」と「ダークブラウンブルーギル」です。

ダークブラウン〜のほうが圧倒的にバイトが多かった。

モコリークローとブルスホッグ3インチは、もはや僕の中で「テキサスで一番バイトを引き出せるセッティング」に組み込まれています。どこ行くにも欠かせないワームですね。

created by Rinker
ゲーリーヤマモト(Gary YAMAMOTO)

●レイドジャパン「バトルホッグ3.8インチ」

3インチホッグだと小バスの嵐になってしまうので、こちらも出してみました。

ワームをデカくすると途端にバイトが減りますが、やる気があってグングン引いてくれるパワフルな個体と出会うことができるのがおもしろいんですよね。

ただ、釣るまでの難易度は3インチホッグワームよりも高め。でも釣れたときの喜びはデカい!

●カバー撃ちで釣るなら…

「バイトを得たい!」とか「カバー撃ちでフッキングを決めたい!」といったときは、3~3.5インチくらいのホッグワームを使うのがおすすめです。

以下の記事に「おすすめのテキサスリグ用ワーム」をまとめておいたので、よかったらコチラも参考にしてみてください↓

リグ

リグは「テキサスリグ」です。

シンカーは5gと10gを使いわけました。ものすごくシンプルです。

5gは、ライト〜ミッド系カバーや、ボトムカバーに。

10gは濃いめのカバーへのフリップ用として。

40アップが釣れたのは5gのほうで、2~3mくらいのカバーにリグを引っかけ、外した瞬間にバイトしました。

また、その他の魚はフォールやスイミングでのバイトが多かったので、ウエイトが軽いほうがいいのかなと。

使い方

使い方は、バンク側に落としてフォールさせたり、着底後に1~3回ほどアクションさせて回収したり、フローティングカバーに引っ掛けて吊るし状態でシェイクさせたり…といった感じです。

具体的な使いかたは以下の記事で紹介しているので、よかったら参考にしてみてください。というか以下の記事に書いてあることしか実践していません。

【関連記事】

●【初心者向け】超簡単!バス釣りにおけるテキサスリグの使い方&使う場所の解説

●【初心者向け】釣れる魚が倍増する、野池のカバー撃ち3原則!最低限これだけは知っておきたい。

●基本を知れば簡単!シンカーウエイトの選び方。テキサスリグ、リーダーレスダウンショットリグ(直リグ・ゼロダン)用

●カバー打ち・フリッピングの基礎知識(意味、違い、発祥など)と、タックル論。絶滅危惧種「フリッピング(フリッパー)」しか獲れない魚がいる。

●野池カバー撃ち。「シンカーの重さ」にこだわったら超釣れるようになった。テキサスリグのシンカー選びのコツ。

●吊るしの釣りの基礎知識、やり方、使うルアーの解説、NG行動。1000時間以上やり続けてわかったこと まとめ

タックルセッティング

持っていったタックルはこんな感じです。

【セット1】

ロッド:レイドジャパン「マキシマム 70H(ソリッドティップ)」
リール:シマノ「20メタニウム HG」
ライン:フロロマイスター 14ポンド
ルアー:5gテキサスリグ(フックはインフィニ、スーペリオ)

【セット2】

ロッド:レイドジャパン「マキシマム 72MH」
リール:シマノ「SLX MGL HG」
ライン:フロロマイスター 16ポンド
ルアー:5gテキサスリグ(フックはインフィニ、スーペリオ)

【セット3】

ロッド:レイドジャパン「グラディエーターアンチ 74XH」
リール:シマノ「メタニウム DC」
ライン:フロロマイスター 20ポンド
ルアー:10gテキサスリグ(フックはインフィニ)

【セット4】

ロッド:シマノ「ゾディアス 264UL-S」
リール:シマノ「ストラディック Ci4+ 2500HG」
ライン:フロロマイスター 4ポンド
ルアー:1.8gダウンショットリグ 

【セット5】

ロッド:シマノ「ゾディアス 164L-BFS」
リール:シマノ「アルデバラン BFS」
ライン:フロロマイスター 8ポンド
ルアー:ナシ(セットせずに終了)

タックル1と2で3/8~1.1/2ozのルアー全般をこなし、74XHで2ozビッグベイトとフリッピングをこなす…というプランでございました。

タックル4と5はほぼ使わずに終了。

【関連記事】使ったタックルに関する記事はこちら

●【1年使用インプレ】レイドジャパン「グラディエーターマキシマム”ザ・マックス” GX-70HC-ST」の使用感をぶっちゃける体験談です。

●【初回インプレ】癖が強い!?レイドジャパン「グラディエーターマキシマム バルトロ ヒート2(GA-72MH+C)」を使ってきたのでインプレします。

●【1年使用インプレ】超軽量ルアーの扱いが超快適!シマノ「ゾディアス 264UL-S」はライトリグが下手くそな僕の味方だ。

●【インプレ】コスパ最強のベイトフィネス入門ロッド、シマノ「ゾディアス164L-BFS」

●【インプレ】コスパ良し!大容量!なのに強い!シーガー「フロロマイスター」がマジでおすすめすぎる。

●【インプレ】フッキング性能がハンパない!リューギ「インフィニ」を3年間以上かけて使い続けてみた感想

【釣行記】初夏・7月の千葉県 片倉ダムで40cm釣った。気づきや学んだことを書いておく|まとめ

片倉ダムの釣行で学んだことを9つほど記しておきました。

そういえば、レンタルボートデビューして2回目に片倉ダムで釣りをしたのですが、そのときは1匹も釣れませんでした。

まわりが何十本も釣れているなかでのボウズはさすがに辛かった…。そのころに比べたら少しは成長しているのかなと。

昨今はさまざまな情報が出回っていますが、バス釣りは「その日のバスと対話しながら、シンプルな釣りをしよう」といった取りくみがベストなのかもしれないと気付かせてくれた釣行となりました。

【こちらもお役に立つかもしれません】

カバー撃ち、底物ルアーの使い方マニュアル

●カバー撃ち用アイテムまとめ

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