【初心者向け】トップウォータールアー、種類・用途・主な使い方、出しどき★解説(ハードルアー編)

トップウォータールアーの種類やジャンルと、それぞれの用途・使い方について書いています。

また、僕の体験談をもとにしつつ、それぞれのルアーが活躍しやすいシチュエーションも書いておきます。

トップウォータールアー、さまざまな種類

一口に「トップウォーター」といっても、その種類はさまざま。

トップ系ルアーの主な種類は、以下のようなものです。

【トップウォータールアーの種類】

●ペンシルベイト
●ポッパー
●ノイジー
●羽根モノ
●ワイヤーベイト(バズベイト)
●ウエイクベイト(トップ系クランクベイト)
●スイッシャー
●フロッグ

ざっと挙げただけでも約8種類はあります。

「ダーター」もありますが、ルアー数自体が少ないことと、筆者自身が使い込んでいないため、省略させていただきます※

各タイプの特徴を知っておくことで、より状況にあったアプローチをしやすくなるので、バスをヒットさせられる確率もアップします。

トップウォータールアー、種類別の使い方、用途、使うべきシチュエーション

ペンシルベイト

まるでえんぴつのような真っ直ぐな形状をした「ペンシルベイト」は、もっともスタンダードかつ、トップウォータープラグを代表するタイプのルアーです。

ロッドワークでちょんちょんと操作することで、首を左右に振る「ドッグウォーク」をするのが特徴です。

アクションの大きさは一見激しくみえますが、アピール力はそれほど強くありません。水を切って泳ぐからです。

水がクリアーなスポットでは、バスが直接ルアーを目視できるため、遠い場所にいるバスにたいしてもアピールすることも可能です。アメリカではサーチルアーとしても使われやすいですね。

しかし、ペンシルベイトは水がマッディ状態だとやや機能しにくいルアーだといえます。

水を押す力が弱いため、バスが物理的にルアーを発見しにくいシチュエーションだと、ややアピール不足になりがちなのです。

また、バスとルアーとの距離が離れすぎていると、ペンシルベイトの存在自体に気づかせにくくなる…といったデメリットも発生しやすいです。

ただ、ドッグウォーキングはややスピード感があるアクションなので、シャローのスレた野池などではかなり有効なテクニックになり得ます。

ペンシルベイトが活躍するシチュエーションは?

ペンシルベイトは、以下のような状況で使いたいです。

●水がクリア〜ステイン
●バスとルアーとの距離が近いとき(マッディ時)
●スローなアクションだと食ってこないとき(ドッグウォークでリアクションバイトを誘う)
●無風なとき
●ベイトフィッシュ(バスの捕食対象)が表層でピチャピチャ跳ねているとき
●”どクリアー”すぎてルアーを見切られてしまうとき

☆ペンシルベイトの代表作

●ヘドン「ザラスプーク」

●ヘドン「スーパースプーク」

●メガバス「ドッグ X」

ポッパー

大きく口を開けたビジュアルが特徴の「ポッパー」

ロッドワークをすると「ポコン、ボコン」とポップ音をたててアクションする『ポッピングサウンド(ポップ音)』が特徴です。

ペンシルベイトが水を切って動くのに対し、ポッパーは水を強く押して動きます。

サウンド含め、アピール力もペンシルベイトより高いため、水が濁っているときやバスとルアーの距離が離れている状況などでも使いやすいですね。

スピード感はそれほど高くないルアーです。

また、ロッドワーク次第ではバスの「競争心、闘争心、縄張り意識」を誘発するタイプのルアーにもなるため、使いかたの幅がひろいルアーだといえます。

さらに、タイプによっては首振り(ドッグウォーク)できるものもあり、それらはタフな状況にも対応してくれます。

近年では、ポッパーであっても綺麗にドッグウォークするタイプも発売されています。

ポッパーが活躍しやすいシチュエーションは?

ポッパーが活躍する状況は、以下のようなときです。

●バスをサーチしているとき(遠くにいるバスにルアーの存在を気づかせたいとき)
●”食性”以外のアプローチをしたいとき(ワームなどでは食わないとき)
●深い水深(体感、~4mくらいのレンジにいるバスも表層に引っぱりあげられる)にいるバスにアピールしたいとき
●ギルが水面で「ピチュ」などの音を立てているとき
●微風のとき(ペンシルベイトだとルアーの存在がボヤけてしまうとき)

「ペンシルベイトよりアピール力が高く、ペンシルベイトより遅いルアー」と考えるのがシンプルだと思います。

☆ポッパーの代表作

●レーベル「ポップ R」

※M(ミディアムパワー)のベイトタックルなら、「マグナムポップR」のほうが使いやすいです↓

●ティファ「マイケル」(廃盤)

●メガバス「POP-X」

ノイジー

フェイス部分に大きなカップが搭載されているのが特徴の「ノイジー」

リトリーブすると、カップ部が水の抵抗をうけ、ルアーがジタバタと動きます。

水をかき回す力が高く、また「ガポガポッ!」と大きな音をたてて泳ぐため、アピール力が高いルアーです。

近年ではナマズをルアーで狙う釣り人に人気で、ナマズ専用ノイジーがたくさん発売されています。

バス釣りにおいてはあまり使われなくなってきたものの、状況次第ではまだまだ釣れるルアーです。

ノイジーが活躍するシチュエーションは?

「ノイジー」が活躍する状況は、以下のようなときです。

●バスの活性が高いであろうと予想されるが、バスがどこにいるのかわかっていないとき(サーチ中)
●バスが表層〜中層に浮いているが、スローなアクションだと反応しないとき
●水が濁っているとき
●雨時

個人的には、台風直後などで水が入れかわった野池でいい思いをしたことがあるルアーですね。

「濁っているし、バスもやる気があるのはわかっている。でもルアーに気づかせることができない」というときに活躍してくれました。

強めのラバージグやスピナーベイトを投げたくなっちゃう状況でもヨシ!

☆ノイジーの代表作

●アーボガスト「ジッターバグ」

●レイドジャパン「ブルタンク」

●ノリーズ「ウォッシャー」

羽根モノ(ハネモノ、クローラーベイト)

ボディの両端に金属パーツを搭載したルアー、「羽根モノ(ハネモノ、ハネ)」。

リトリーブしてくると、ハネのようなパーツが水の抵抗をうけ、カチャコチャと音を立てて泳ぐのが特徴です。

近年はボディサイズの大きい「デカい羽根モノ(通称:デカハネ)」が人気です。

タダ巻きするだけでオートマティックに動いてくれるという手軽さと、迫力感のあるバイトシーンもあって、多くのアングラーに支持されています。

アピール力は、ボディサイズにもよりますが、基本的にはそれほど高くありません。

逆にいえば、それは「食わせ系ルアー」としても活用できる、とも解釈できるため、ハイプレッシャーなフィールドでも使いやすいです。

トップ系ルアーの中では、使用するシーンは意外と多め。

羽根モノ(ハネ、クローラーベイト)が活躍するシチュエーションは?

たとえば、以下のような状況で使いたいです。

●無風〜微風時(水面が荒れていないとき)
●水質がクリア〜ステインのとき
●バスとルアーとの距離が近いとき
●バスが表層〜中層にいるとき(あるいは、意識しているとき)
●バスがフローティングカバーに着いているとき

羽根モノは、遠くにいるバスに気付かせられるアピール力はありませんが、水質がクリア〜ステインであれば物理的に発見されやすくなります。

しかし、マッディウォーター時や、バスをサーチしている段階ではやや使い勝手が悪いともいえるため、使う状況を見極めないと「バスと出会うことも食わせることもできなかった」という負のループにも陥りやすいです。

しかし最近では、ボディ後部にペラが搭載されていたりするなど、羽根モノのアピール不足の弱点を補った作りをしているルアーも出ています。

「羽根モノでオープンエリア(なにもないだだっ広い場所)を探りたい」というときは、たとえばジャッカル「ポンパドール」など、ハイアピールなタイプを選ぶとよいでしょう。

☆羽根モノ(クローラーベイト)の代表作

ワイヤーベイト(バズベイト)

トップウォータールアーを語るなら、「バズベイト」も忘れてはなりません。

一見、スピナーベイトのような形状をしていますが、搭載されている金属パーツの形が異なります。

リトリーブすると金属ペラが激しく回転し、大きな音とスプラッシュをたてて泳いでくるのが特徴で、アピール力も高め。

「バスの食性に訴えかけて口を使わせる」というよりも、どちらかというと「怒り、競争心、闘争心、興味、反射、縄張り争い」の本能に訴えかけるようなルアーですね。

そのため、ワームなどの食わせ系ルアーに食ってこないときに、なぜかバズベイトには反応がある…といった現象も珍しくはありません。

エサっぽくない印象もあって、ややピーキーで使いどころに悩む人もいるかと思いますが、使いこなせば心強い味方となってくれるハズです。

個人的にはかなりお手軽系なルアーだと思っています。

バズベイトが活躍するシチュエーションは?

具体的には、以下のようなシチュエーションで威力を発揮しやすいと感じます。

●「トップ系ルアーで、スロー&食性に訴えかけるアプローチ」が通用しないとき
●バスが表層を意識しているとき
●バスが表層を意識しているけど、ネチネチ系トップルアーじゃ食わないとき
●梅雨、雨が降っているとき
●マッディシャロー水域(バスとの距離が近い、濁っているなどの条件)

シンプルに、「速くてハイアピールなルアー」と考えてみるとわかりやすいと思います。

あるいは、「スピナーベイトのトップ版」と考えることでも、取っ付きやすくなるはず。

「羽根モノでゆっくり誘ってもダメ…でも表層は絶対意識している…」というときに使ってみるとイイカンジ!

☆バズベイトの代表作

ウエイクベイト(トップ系クランクベイト)

一見するとクランクベイトのようですが、リトリーブするとほとんど潜らない「ウエイクベイト系」も、トップウォータープラグとして使えます。

形状はクランクベイトのような楕円形のものだけでなく、ミノーのように細長いタイプもあります。

ペラが搭載されているウエイクベイトは、トゥイッチやジャークなどを使って、水面で「ジョボッ、チュポッ」とサウンドを発生させたり、タダ巻きして引き波でアピールさせるような使い方も可能です。

クランク型とミノー型、どちらもだいたい水深~30cmくらいしか潜りません。

そのため、表層をスピーディにサーチするルアーとしても使いやすいです。

クランク型の中には、ボディの後部にプロペラが搭載されているものもあります。

リトリーブすると後部ペラが回転し、水を掻きまわすように作られています。

タダ巻きするといい感じの引き波をたてて泳いでくれるのだ。

ウエイクベイトが活躍するシチュエーションは?

ウエイクベイト系トップルアーは、以下のような状況で威力を発揮しやすいと感じます。

●バスが表層を意識しているとき
●表層にベイトフィッシュや虫などが存在し、バスの意識が”上”を向いているとき
●ハイアピールなトップ系ルアーでは反応しないとき(プロップベイト型)
●バスがトップを意識していることが想定されるが、広い範囲をスピーディにサーチしたいとき(クランクベイト型)
●タダ巻き中に”ストップモーション”を入れたいとき(バスに食わせる間を与えたい。でもルアーは浮かせたい。バズベイトにバイトがあるけど乗せきれない…というとき)
●水が濁っているとき(クランクベイト型)
●水がクリア〜ステインのとき(プロップベイト型)

ややごちゃごちゃしてしまいましたが…

「今はトップに出そうだけど、手早く広範囲を探りたいんだよね」→クランク型ウエイクベイト

「トップに出そうだけど、やや食わせ寄りのアプローチで誘いたい」→ミノー型ウエイクベイト

こんな感じで使い分けるといいでしょう。

☆ウエイクベイトの代表作

スイッシャー

ボディの前方、あるいは全後部にプロペラが搭載されている「スイッシャー(スウィッシャー)」。

ペラの大きさと枚数によってアピール力が変わります。

ダブルスイッシャーはアピール力が高く、シングルスイッシャーはやや控えめ…といった特徴があるため、状況によって使いわけることも可能。

たとえば、雨風があったり、遠くにいるバスにアピールさせたいときはダブルスイッシャー。

晴天〜微風で、水質がクリア…などタフな状況ではシングル…というように使い分けるのが理想的です。

また、たとえシングルペラであっても、上記写真のようなビッグペラが搭載されている場合、タダ巻きするとバズベイトのような効果を発生させるものもあります。

スイッシャーは、ロッドワークの強弱を意識することで真価を発揮するルアーです。

たとえば、弱めのトゥイッチを入れると「ちゅぽんっ、ちゅぷっ…」みたいな艶かしいサウンドを奏でてくれます。

また、強いトゥイッチ(ジャークに近い)を入れると、「ジュボン!ジュブン!」みたいに激しいサウンドとスプラッシュを発生させることもできます。

近年ではあまり使われなくなったスイッシャー系ですが、アングラーの意図次第ではミラクルを起こす重要なルアーだといえます。

スイッシャーが活躍するシチュエーションは?

スイッシャー系は、以下のようなシチュエーションで活躍しやすいと感じます。

●雨、風があるとき(ペンシル、羽根モノだとアピール力不足になるとき)
●バスが”上”を意識しているのはわかっている。しかし水面がやや荒れててトップ系ルアーが効かない…というとき
●ポッパーだとバイトがあるが乗らない、というとき(音の”質”の差別化をはかりたいとき)。
●マッディウォーター時
●サーチ中

感覚的には、ポッパーに近いイメージでしょうか。

ロッドワークで「ジョボッ!ジュボ!」と音を発生さえ、寄せてから、リアクションで食わせる…みたいな。

☆スイッシャー系の代表作

●へドン「トーピード」シリーズ

●ヘドン「ダイイングフラッター」

フロッグ

「フロッグ 」は、その名の通りカエルを模したルアーです。

フックが上向きに1〜2本のみセットされているため、障害物に引っかかりにくいのが最大のウリ。

一般的には、水生植物が生い茂るようなスポットで使われるルアーです。

また、木々などが生い茂るカバーの奥に打ち込みたいようなときにも活躍してくれます。

さらに、カエルが岩盤から落ちてくるのを待ち構えているバスを狙うのに使用されることもあります。

いずれにせよ、バスが表層を意識しているシチュエーションで活躍するタイプのルアーだといえます。

ロッド操作でドッグウォークさせることも可能です。

…が、オープンエリアで使用するならペンシルベイトに部があるし、わざわざフロッグを使わなくても良かったりする…といのが個人的な本音です。

フロッグには、やや太くて頑丈なフックが搭載されています(フルサイズの場合)。

そのため、トラブルなく快適に扱うためには、mh〜hパワークラスのタックルが必須になります。

(ダイワ「スティーズポッパーフロッグjr)

近年では、細くて小さなフックが搭載されているフロッグも売られています。

もしオカッパリなどでミディアムクラスのベイトタックルを使用しているなら、ライト級のフロッグを選べば快適に使えるようになります。

フロッグが活躍するシチュエーションは?

フロッグの出しどきは、以下のような状況においてだと感じます。

●バスがカバーの奥に居るとき
●ちょうちん釣りに反応するとき
●バスが落下物を意識していて、なおかつカバーが絡んでいるスポットを攻略したいとき
●カバーが多いフィールドでトップウォーターを使いたいとき
●カエルの鳴き声が聞こえるとき
●ヘビータックルでトップウォーターゲームを楽しみたいとき

フロッグはとにかく根がかりしにくく、引っかかりにくいルアーです。

そのため、「バスが上向いてるんだけど、カバーがあってトップ投げられない!」といったときに使うべきルアーだといえます。

☆フロッグの代表作

●スナッグプルーフ「オリジナルフロッグ」

●ジャッカル「ガバチョフロッグ」

●エバーグリーン「キッカーフロッグ」

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まとめ:【初心者向け】トップウォータールアー、種類別の用途と使い方の解説

トップウォータールアーの種類と、それぞれの用途や使い方について、個人的な体験をもとにしつつ解説してみました。

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