過去に乗っていた2013年式XL883Rと、現在所有している’03年式XLH883の比較インプレを書いてみる。
僕はバイクの知識が薄い”にわかファッションライダー”なので、難しいことは正直ほとんどわからない。
エンジョイライダーが、インジェクションとキャブ車2台に乗って感じたことを書いてみる。
もくじ
【実体験インプレ】2013年XL883Rと、’03XLH883の比較インプレ
二車種の大まかな違い
2013年式XL883Rと2003年式XLH883は、同じ「スポーツスター」というくくりではあるが、以下の違いがある。
・キャブレターか、インジェクションか
・エンジンのマウント方法
・チョークの有無など
・車重
・ステップの位置(微妙に違う)
・ECMの有無
超アバウトだが、多分こんな感じで違いがある。
タイヤがどうのとかフォークの太さや角度、ブレーキが…とかはわからないので割愛させて頂く。…ごめんなさい。
にわかの僕から見るとこれくらいしか差がわからないが、これだけでも結構体感として違いを感じる。
エンジン始動時にチョークを引かなければならないキャブ車と、全自動で暖気調整してくれるインジェクション車。
2013年式よりも数十キロ車重が軽い’03XLH883。
エアクリーナーやマフラーを変えた際に、燃調の調整をパソコンを通して行うインジェクション。
そして、エンジンのマウント方式がラバーマウントの2013年式XL883Rと、リジットマウント(通称:リジスポ)の’03XLH883。
両車両ともメリット・デメリットはあるものの、取り回しのしやすさや旋回性能の良さ、軽快さはいかにも「スポーツスター」といった感じで、街乗りでも扱いやすいと感じた。
2013年式883Rの特徴
僕が過去に乗っていた、2013年式のXL883Rの特徴は以下のような感じだった。
・インジェクション車
・暖気しなくてオッケー
・メンテナンスほぼフリー
・まずカブらない
・鼓動感はほぼ無い
・車高が高め
・旋回性能がそこそこ高い
・峠でもステップを擦らないで曲がれる
2013年式XL883Rはインジェクション車ということで、ほぼメンテナンスフリーだったのが非常にありがたかった。
バイク知識が薄い僕のようなファッションライダーでも、一発お手軽始動&暖気フリー&ほぼトラブルレスな性能には、かなり助けられた。
エンジンがラバーマウントということで、鼓動感が希薄なのが気になった。
しかし、インジェクション形式ということもあり、燃調調整が必要になるようなマフラーやエアクリ交換が気軽にできないのはデメリットであると感じた。
カスタム好きには、パソコン調整しなきゃならないのは手間に感じるかもしれない。
マフラー交換した際に、いちいちショップにECMを外して郵送しなきゃならないのはストレスだった。
しかし、鼓動感が希薄な点と、カスタムのしにくさを除けば、他には問題と感じるような部分はまるで見当たらなかった。
カスタムしないで純正のまま乗るのが好きな人や、鼓動感をあまり良しとしない人にとっては、非常に優秀なバイクだと感じられるだろう。クオリティ、故障のしにくさは国産と変わらない。
2003年式XLH883ハガーの特徴
僕が現在所有している、2003年式XLH883ハガーの特徴は以下のような感じ。
・キャブ車
・チョーク引いて暖気必須
・カブりやすい
・鼓動感が強い
・三拍子を出しやすい
キャブレター方式なので、チョーク引いて暖気しないとカブりやすかったりする。
”ちょい古”なので、電気系統のトラブルもちょいちょいある(ニュートラルランプが反応しなかったり、接触が悪くなったりなど)。
カスタムパーツが少ないのは、ちょい古ハーレーの宿命なのかもしれない。
マフラーの種類が少ないので、ワンオフ物を買うくらいしか音にこだる手段がない。マフラー以外なら結構ある。
エンジンがリジットマウントで搭載されているので、エンジンの鼓動がダイレクトに身体に伝わってくるのは、リジスポの魅力の1つと言える。
ケツにドコドコくるような印象で、SR400の出だしのドコドコ感が常に続いているような印象。SR400は速度を上げると鼓動が連続的になってしまい、ドコドコが薄くなる。それに対しリジスポは常にドコドコ。
ダイナSなどを使えば3拍子のアイドリングも可能になる。
インジェクションでもコンピューター制御の設定次第ではアイドリングを低回転にできるが、低回転域のアイドリングの安定感はリジスポ(キャブ車)の方が高いようなイメージ。
リジスポは燃調が濃いらしいので、マフラーやエアクリを交換した際も特に調整がいらない(ショップ店員談)。
ステップの位置が、近年のスポーツスターより若干手前にあると感じる。
僕は腰痛持ちだが、このステップのおかげであまり腰痛にならなくなった。
実際に乗車してみた比較インプレ
ここからは、実際に2台の車両を所有した際に感じたことをインプレッションしてみる。旧車とインジェクション車は、どういった乗り心地の違いがあるのか書いていく。
取り回し
車重はハガーの方が2・30kg軽いということで、XLH883ハガーの方が全体的に軽快。
取り回しもややハガーが良いが、小回りのしやすさは両者とも似たり寄ったり。街乗りでは軽快に走ることができる。
コーナーリングのしやすさは883Rの方が良好。視線が高いということもあり、ハンドリングの操作性は883Rの方が高い感じ。
トルク感とか
トルク感は、初速は883Rの方がやや高め。50km以降はどちらも似たような印象。
883Rの方が初速の立ち上がりが良いので、コーナーを抜けた際の気持ちよさは883Rの方が良いと感じた。
高速道路はほぼほぼ一緒だが、ハガーの方が鼓動感がある分、疲労感はある。リジスポの方がややトルク感が低いのかな…?という印象がある。
僕はこの鼓動感が好きで乗ってるので、精神的な疲労感はほとんど感じられない。
むしろハガーは、高速道路で法定速度を守ってゆっくり走ると楽しい。883Rは高速道路の走りは、やや面白味に欠ける。退屈であり事務的な印象があった。
整備性・カスタム性に関して
マフラーやエアクリを交換した際に、883RはECM?のデータを書き換えしなきゃならない。
個人的にこれが超手間だと感じ、マフラー交換するのが億劫になったこともあった。
ハガーは特に何もしなくてもノントラブルなので楽。カスタムのしやすさはハガーの方が良いが、旧車は対応パーツが少ないのも気になる。
インジェクション、キャブどちらも暖気は必須だが、キャブのハガーの方が暖気に気を使う。
チョーク引くのは必須で、調子悪いとカブる。僕が下手くそなだけかもしれないが。
インジェクションは全くカブることはなく、暖気もコンピューターが勝手にやってくれる。回転数の調整をコンピューターが全てやってくれるので、超楽。通勤時は助かった。
ハガーは通勤時などに使いにくい印象。スムーズにスタートできないこともあるため、通勤にも使うことを検討しているならインジェクション車のほうが安心。
鼓動感の有無
全ての速度域で尻に鼓動感を感じる’03XLH883ハガーに対し、2013年式883Rは鼓動感は薄い。
883Rはアクセルを開ければ開けるほど連続音になっていくので、高速域では鼓動感は皆無。ケツにくるようなドコドコ感は、ほとんどの速度域で存在しない。
だがハガーは、高速道路の走行でもずっと鼓動を出すような感じで、低速だろうが高速だろうが”とにかくドコドコ”というような鼓動感が見受けられる。
「尻や身体でバイクの鼓動感、ドコドコ感を味わいたい!」というなら、間違いなくリジスポを選ぶことをおすすめする。
「ハーレーは鼓動感&三拍子でしょ!」というこだわりがある場合、もし最新のハーレーを買ってしまうと後悔するハメになるかもしれない(僕のように)。
もしハーレーに鼓動や三拍子を求めているのなら、エンジンがリジットマウントされてる車両を選択肢に入れてみてはいかがだろうか(納車時にはダイナsなどの回転数調整カスタムも済ませておくことをおすすめする)。
2013年XL883Rと、’03XLH883の比較インプレ|まとめ
今回は、同じハーレーダビッドソン社のスポーツスターシリーズより、2013年式XL883Rと2003年式XLH883ハガーの比較インプレを書いてみた。
にわかライダーなので難しいことはあまりわからないが、バイク知識に乏しい僕のようなライダーでも、二車種の違いを明確に感じることができた。
インジェクション車とキャブ車で迷う人もいるかもしれないが、もし迷っているなら、「鼓動感の有無、整備性の良し悪し」を基準に選んでみるとわかりやすいと思う。
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