近年はハイプレッシャー&個体数の減少に拍車がかかり、ハードルアーで釣れにくくなっています。
昔のように「適当に投げてたら運良く釣れちゃった!」なんていうミラクルは起きにくく、アングラー側の釣りかたもアップデートせざるを得ない…という状況です。
しかし、それでも”巻物”で釣りたい!というのがアングラーの性。
そこで当記事では、「秋の巻物ゲームを最大限楽しむために知っておきたいこと・釣果を伸ばすコツ」について書いていきます。
もくじ
【バス釣り】秋の巻物ゲームで釣果を伸ばすコツ
8月以降、暑さのピークが過ぎると、いよいよ秋を迎えます。
バス釣りではいわゆる「秋の巻物」シーズンに入るわけですが、近年はただ適当にルアーを投げていては釣れにくい…。
僕自身も”秋の巻物”にかなり苦しめられました。しかし、以下のことを意識すると釣れるサカナが増えていったのです。
●水の色から逆算してルアータイプをえらぶ
●狙うレンジ(水深・タナ)をしっかりと意識する
●投げる前にトレースコースを考える
●同じルアーを延々と投げ続けない
●タックルバランスを考慮する
水の色から逆算してルアータイプをえらぶ
ルアー選びでもっともシンプルな手法は「水の色から逆算法」です。
ルアーを選ぶとき、ただ漠然とチョイスするよりかは、なにかしらアングラーの意図があったほうがいいでしょう。
たとえば、水が濁っている(マッディウォーター)の場合、アピール力の弱いクリアカラーのものよりも、強波動の派手なカラーのほうが釣れやすい。
水が濁るとバスの視界が悪くなるためです。
一方、水が澄んでいる(クリアウォーター)ときやステインの場合、マッディ時と反対のアプローチをとると、いい結果につながりやすい。
クリアウォーターではバスからルアーの姿が丸見えなので、見切られる確率がマッディウォーター時よりも段違いです。
バスの活性が高いなら話は別ですが、水がクリアな水域ではナチュラル系カラーの弱波動ルアーが有効になりやすい。
このように、選ぶべきルアーは「水の色から逆算法」を用いるとスムーズです。
どのルアーを使えばいいのかわからなくなったら、水色を目安にすると大外しはしないはず。
狙うレンジ(水深・タナ)をしっかりと意識する
使うルアーを選び終えたら、つぎに意識すべきは「レンジ(水深・タナ)」でございます。
たとえ最高級の名作ルアーでも、魚の前にルアーをとおさなければ絶対に釣れません。
「その日そのときその場所によって、魚がどのレンジにいる傾向があるのか」を考えながら釣りをすると、ワンモアバイト!を引き出せるかも…?
とくに、近年はハイプレッシャーの影響もあり、強いルアーを投げて魚側から寄ってこい!という強気なアプローチが効きにくいようです。
活性次第ではあるものの、「クリスタルSをブン投げていればそのうち釣れるっしょ」という状況にはそうそう出会いません。
スピナベならクリスタルS一辺倒よりも、ハイピッチャーやビーブルなども手札に組み込んでおくなど、選択肢のなかに「弱・中・強」とラインナップさせておきたい。
いずれにせよ、釣りをするときは早い段階で狙うべきレンジを見極めたいところです。
ただ、これまた時間経過によってタナが変わるんだよなぁ。難しいですね。
投げる前にトレースコースを考える
巻物ルアーを使ううえで忘れてはならないのは、「トレースコース(ルアーを泳がせるコース)」です。
これは絶対に意識すべきポイントです。
クランクベイトを巻くとき、「沖側なのか、岸沿いなのか、それとも岸沿いのミッドレンジ(中層)なのか」というように、さまざまなコースを試していきます。
たとえば、以下のようにトレースコースを試していく。
画像左は、初心者だったころの僕がおこなっていたトレースコース。
画像右は最近の僕。
ただ投げまくればいいというわけではありませんが、いろんな角度にルアーを通す意識を持てると、釣れる魚がグンと増えていきました。
とはいえ、釣れたからといって「よし!今日は岸沿いの中層をタイトに攻めればいいんだな!」と決めつけすぎるのもよろしくなかったりします。
たとえば、朝イチに1~2mレンジにあるカバー+ダウンキャスト(上流から下流に回収する)で巻いてくる」で釣れても、その後にずっと同じアプローチで釣れるかというと、そうでもない。
時間や天候の移り変わり、潮位などにによって、釣れる場所やアプローチも変わってくるからです。
ルアーを巻きながら、臨機応変にさまざなアプローチをとれるのが理想です。これが難しいんですけどね。僕も修行中です。
ルアーを泳がせるトレースコースが変わる。それすなわち”アプローチの変化”なり。
同じルアーを延々と投げ続けない
朝イチにAというルアーで釣れたからといって、その後もAというヒットルアーで連発するとはかぎりません。
しかし、1本でも釣れてしまうと、そのルアーやアプローチに再現性があるのでは?と考えたくなるのがアングラーに性です。ここにワナがある。
日が出たり、雨風がふいたりすると、途端にAルアーへの反応が悪くなるなんていうことは珍しくありません。
プラクティスやテスト、研究などをほかにすれば、延々と6時間も同じルアーを漠然と投げ続けるのは得策とはいえないでしょう。
さすがに6時間も巻けば、なにかが間違っている可能性が高いか、そもそも”巻き”で釣れる状況ではないかもしれない…と考えるのが妥当だといえます。
”どうしても巻物で1本!”を狙うときは、ルアーの潜行深度やカラー、タックルバランスなどを変えながら、いろいろ試行錯誤していきたい。
タックルバランスを考慮する
自分の釣りの幅を広げるうえで、「タックルバランスが変わると、ルアーの動きやアプローチも変化する」という知識があるとアクセントになります。
たとえばクランクベイトの場合、ナイロンラインだとルアーの動きが大きくなり、フロロだとややタイトになるという傾向があります。
また、ルアーアイに直結すると動きがタイトになり、スプリットリング+スナップで使うと動きが弱くなる。
さらに、グラスロッドを使うとクランクベイトの動きはソフト(というかワイルド?)になり、高弾性ロッドを使うとルアーの動きがタイトになる。
くわえて、クランクベイトを使うなら、カーボンロッドよりグラスロッドのほうが乗せやすくてバラしにくい
…などなど、ややマニアックな知識があると、ほかのアングラーとほんの些細な違いを演出できるようになるため、差別化にもつながります。
「些細な違い=バスにとってのバージンインパクト」とも表現できるでしょう。
魚の個体差によって、ルアーアクションの微差で食いつきが変わる…なんていうこともあるっっぽい。
【バス釣り】秋の巻物ゲームで釣果を伸ばすコツ|まとめ
「秋の巻物ゲームを最大限楽しむために知っておきたいこと・釣果を伸ばすコツ」について、個人的に学んだことをシェアしました。
8月以降、暑さのピークが過ぎると、いよいよ秋に突入します。
秋の巻物シーズンを楽しむためにも、今のうちに準備しておきたい。