ベイトリールで「巻物」をするときのラインの選びかた

バス釣りのベイトリールで「巻物」をするときには、どんなラインを選ぶべきなのか。

当記事では、『ベイトリールを使った巻物ゲームをするときのラインえらびのコツ』を紹介します。

ベイトリールで「巻物」をするときのラインの選びの基本

バス釣りのベイトタックルでは、さまざまなラインが選ばれます。

そのため、どんなラインや太さを選べばいいのか迷ってしまいがち。

なかでも『巻物ルアー』においてのライン選びでお悩みのアングラーも少なくないはず…。

巻物をストレスなく扱うラインえらびのコツは、以下のとおりです。

ベイトタックルで巻物をするときのライン選びのコツ

1:「ルアーの重さ」を目安にする

2:「ロッドパワー(硬さ)」を目安にする

3:「シチュエーション(環境)」を目安にする

1:ロッドパワー(硬さ)を目安にする

ベイトリールで巻物ルアーをストレスなく扱うなら、ラインを「ロッドパワーから逆算する」というのが手っ取り早いです。

ラインの太さは「ロッドの硬さ」から考えていくのがセオリー。

ロッドパワー(硬さ)とラインポンド数の関係は、以下のとおりです。

ロッドパワー ラインの太さ
UK(ウルトラライト) ~4ポンド
L(ライト) 4~8ポンド前後
ML(ミディアムライト) 8~12ポンド
M(ミディアム) 12~16ポンド
MH(ミディアムヘビー) 16~20ポンド
H(ヘビー) ~25ポンド

※ポンド数については諸説・個人差あります。

「ベイトリールにどんなラインを合わせればいいのかわからない」というときは、お持ちのロッドパワーから逆算するとわかりやすいです。

ロッド表記を目安にするのもカンタン

「ロッドを持っていない」だとか「どんなロッドを選べばいいかすらわからない」というアングラーは、『ロッド表記をヒントにする』という方法が確実です。

たとえば、オカッパリでなんでも投げられるM(ミディアムパワー)のベイトタックルを組むなら、ナイロンラインなら14~16ポンド、フロロなら12~14ポンド前後…というふうにチョイスします。

それぞれのバスロッドには『適合ライン』というものが明記されています。

適合以上(あるいは以下)のラインを巻いてしまうと、ラインが切れたり、ロッド自体がラインパワーに耐えられずに折れてしまうなどのトラブルもうまれやすいので注意しましょう。

ちなみに、タックル選びの優先順位としては「ロッド・リール>ルアー>ライン」がわかりやすいかと思います。

まずは先にロッドとリールを決める。ルアーとラインは、通うフィールドや嗜好などによって変わります。

2:「ルアーの重さ」からラインの太さを逆算する

どんなルアーを投げたいかによっても、ベイトリールで巻物を使うときのラインえらびの目安になります。

軽いルアーと重いルアーでは、えらぶべきラインも変わります。

そのため、まずは「どんなルアーを投げる予定なのか」から先に考えてみるのもよいでしょう。

たとえば以下のように、ルアーの重さ側から逆算することで、えらぶべきラインが見えてきます。

ルアーの重さ ラインの太さ
~5g 4ポンド前後
4~7g 4~8ポンド
7~14g 8~14ポンド
14~20g 12~16ポンド
18~30g 16~20ポンド
28g~ 16~22ポンド
56g~ 20ポンド以上

使うルアーの重さは、前述した「ロッドパワー」とも関係しています。

軽いルアーほどやわらかいロッドに合い、重いルアーほど硬いロッドにマッチします。

具体例として

巻物ルアーに使うラインはアングラーによって変わるため、コレがベスト!という決まりがありません。

そこで目安として、ルアー別のおすすめラインポンド数を紹介します。

ルアー別のおすすめラインポンド数

【スピナーベイト・チャターベイト・バズベイト】
→1/4oz:ナイロン12~14、フロロ10~12ポンド
→3/8oz:ナイロン14~16、フロロ12~14ポンド
→1/2oz:ナイロン16、フロロ14~16ポンド
 

【クランクベイト】
→1/4oz:ナイロン12~14、フロロ12ポンド
→3/8oz:ナイロン14~16、フロロ14ポンド
→1/2oz:ナイロン16~20、フロロ14~20ポンド
 

【バイブレーションプラグ】
→3/8oz:ナイロン14~16、フロロ12~14ポンド
→1/2oz:ナイロン16~20、フロロ14~16ポンド

●考え方としての一例

3/8oz(10g)のクランクベイトを使いたい場合は、どんなラインを選ぶべきか。

使うロッドはML(ミディアムライト)〜M(ミディアム)、フィールドは霞ヶ浦。

このような場合は、ナイロンラインなら14~16ポンド、フロロラインなら12~14ポンドが適切だといえるでしょ。

こんな感じで、『ロッドパワー・ルアーウエイト』を考慮しつつ巻物用ラインをえらんでいくとわかりやすくなります。

3:「シチュエーション(環境)」を目安にする

ベイトリールの巻物用ラインをえらぶときは、「ロッドパワー」と「ルアーの重さ」を目安にするのがわかりやすい、と解説しました。

さらに高精度なラインのえらびかたをするなら、『釣りをするシチュエーション(環境)』をヒントにするのもいいでしょう。

たとえば、以下のようにラインを選んでいきます。

【フィールドの環境によるラインえらびのコツ】

●カバーが多いフィールドで釣りをする
→太めを選ぶ

●カバーがそれほど多くない。かといって全く無いわけでもない
→太すぎず・細すぎず

●カバーがまったく無いフィールドで釣りをする
→細くてもOK。遠投性能・ルアーの操作性を重視するなら細く

フィールドタイプを無視したラインえらびをすると失敗しやすい

「フィールドの環境なんて知ったことか。オレはどんなときでもナイロン20ポンドよ!」

…というのも信念があっていいですが、フィールドの環境を無視したラインえらびをすることでうまれるデメリットもあるので注意が必要です。

たとえば、カバーが多いスポットで細いラインを使うと、ファイト中に巻かれてしまったり、ラインがカバーにスレて切れる…などのトラブルがうまれやすくなります。

逆に、カバーがまったく無いスポットで太すぎるラインを使うとルアーが飛ばなかったり、ルアーを自然に泳がせられなかったり、バックラッシュなどのトラブルも起こりやすくなります。

上写真は、とある野池のカバー。

こんな風景で10gのクランクベイトを使うなら、「フロロ10ポンド(ナイロン12ポンド)」を使うのはリスキーです。

最低でもナイロン・フロロともん14ポンドはほしいところです。

●どんなフィールドで釣りをするか

●どんなルアーを使うのか

●どんなロッドに合わせるか

上記3つの要素から逆算することがキモでございます。

ベイトリールで「巻物」をするときのラインの選びかた(太さ)|まとめ

ベイトリールで巻物ゲームを楽しむときは、ラインをTPO・適材適所でえらんでいきましょう。

ベイトリールで巻物をするときのラインは、太すぎても細すぎてもよろしくありません。

「ロッドパワー、ルアーの重さ、フィールドの環境」の3つをヒントにラインをえらぶことで、ベイトタックルを使った巻物ゲームを楽しめるようになるはず…!

人気・定番のおすすめラインは「ランキング10選|バス釣りに人気のおすすめフロロ・ナイロンラインTOP10」で紹介しています。

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